侵乳者

ぴこりん 作
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第二話

「え?」
 耳を疑い聞き直す直人に、ベッドに座る少女は応えた。
「さあ、この娘で抜きなさい」
 声は確かに舌足らずな妹のものだったが、あっけらかんとしたしゃべり方は明らかに許可なく部屋に入ってきた妖精のものだ。
「この後も色々忙しいんだから早くしなさいよ」
 だんだん怒気がこもってくる。
「ってお前、妹なんだぞ、そりゃ血はつながってないけど……」
 直人とユカは両親の再婚で結ばれた兄妹だった。だが直人が2歳、ユカは生まれてすぐの頃の話で、直人にとって血のつながらない母も妹も家族以外の何者でもなかった。
「ふぅん、そうだったのね。あなたたちの交配関係なんてどうでもいいけど、この娘で欲情しないくらい私だって分かってるわよ。あなたがシコシコやってるとこ何回も見てるんだから」
 ユカ――に乗り移った素性の知れない妖精は、妹がイチゴのムースを前にした時のような心からの微笑を浮かべた。
「さあ、よく見てなさい」
 ベッドのふちに足を閉じて腰かけ、後ろに置いた大きなクッションに寄りかかるようにしながら両手を脇について直人に身体全体を正面からよく見えるようになっているユカ。 お気に入りであるクリーム色のキャミソールから丸い健闘的な肩が露出し、下半身の動きやすい黒のスパッツからはぷにぷにとした素足が伸びている。家の中ではいつも裸足だった。
「うふふ……あなたが好きなのは……」
 ユカは右手の人差し指でヘソに触り、そのまま真上に首まですぅっとすべらした。
 むくり。
 平らなキャミソールの胸部が動いた。
 乳房のあたりが少しだけ盛りあがっている。
「あなた、おっきなおっぱいばっかりオカズにしてたよね」
 Aカップにも満たない未発達の乳房がじわじわと膨らんでいる。
 乳房のふたつの膨らみがはっきりと認識できるようになっている。Bカップはあるだろうか。
「どう? おちん○んに血は集まってる? うふふ、まだまだよね」
 邪悪な妖精に取り付かれた妹の両手がベットから離れ、左右から脇の下にあてがい力を込める。
 刺激を受けた乳脂肪が成長を促進させ、双山はさらに大きくなっていく。
 押し上げられたキャミソールは肩ひもをひっぱられながらずりさがり、腕の付け根から平行に走っていた生地と肌の境界線は少しずつきわどくなっている。
 上乳部分が露出した部分の中央には、くっきりと谷間の影線が出来ている。
「ほぉら、よく見て。垂れてない方が好みだよね? 少し筋肉も配合しないと……」
 70前後だったであろうバストサイズがもう90cmは越えている。
 妹の性格通りに勢いよく突き出たロケット型のおっぱいが、柔らかさを強調するようにふるふると揺れている。その圧倒的な膨らみの存在感はグラビアでよく見るFカップアイドルを上回っている。
「おい、何をやっているんだ……」
 久しぶりに翻弄され続ける部屋の主が声を出す。
 不敵な微笑を浮かべたユカ=ピピンが応じる。
「ふふ、何をって……。あなたのためにやってるんじゃない」
「ふざけるな、妹を解放して今すぐ出ていけ!」
 直人は勢いよく椅子から立ち上がり、妹に詰め寄る……つもりが、彼の足は本体の命令を無視し、立ち上がることすらできなかった。
「せっかく特等席を用意してあげてるんだから暴れちゃダメよ」
 いつのまにかピピンに術をかけられていたらしい。
「いや、出て行ってくれ、頼むから……」
 力押しで敵う相手ではないことに気づいた直人は弱気に懇願した。
「そんなことより、どう? こういうの好きでしょう?」
 生贄にされた妹の手が、中身の急成長に張りつめていまにも着れそうなキャミソールの上から、巨大な水風船を下から支えるように触れる。
 そのまま下乳を中央に寄せるようにゆっくり押す。魅惑的な谷間がさらに深くなり、柔脂肪のかたまりがぐにゃりとおおげさに変形する。
「あら、人間の肉体は感度がいいわね。先っぽが熱くなってきたわよ」
 球体の中心に突起が大きく現われる。薄く引き伸ばされた生地から親指の先端くらいまで勃起した乳首の形がはっきりと浮き出ている。
「あなたたちの好きな数字で言うと、100cmのHカップはあるわね。うふふ、この方がよく見えるかな?」
 ユカが足をベッドに乗せ、膝立ちで四つんばいになった。
 そのまま上半身をそらし、猫のようなポーズで上目使いにこちらを見上げる。
 重力で柔らかな双乳房が下に垂れ、丸く突き出た豊満な釣鐘が強調される。ひっぱられたキャミソールの肩紐がぴんと伸び、白い上胸が大きく露出してしまっていた。
「どう? こんなに揺れるのよ」
 微笑を浮かべながら、前後にゆっくりと身体を揺する。
 その動きを何倍にも大きくして、細い身体や幼さが残るあどけない顔とは不釣合いの爆乳が扇情的に揺れ動く。乳肉の奏でるゆさゆさという音が聞こえてくるような光景だ。
「この娘の華奢な身体では重いけど……。きつい生地が乳首に擦れて気持ち良くなってきたわ。どう、直人くん、刺激された?」
 直人は声を出すこともできない。だがその視線はすっかり変わってしまった妹の肉体に釘付けにされていた。
「うふふ、襲っちゃダメよ。あなたが自分で出した精じゃないと味が落ちるんだって。大事な家族だから大丈夫よね」
 双山の揺れをさらに激しくしながら、妖精に支配されたユカは身体を起こし、尻をついてベッドの上に座り直した。そのまま膝立ち姿勢で尻を少し浮かし、今度は上半身を縦に揺すりはじめる。
「こっちの方が見やすいかしら?」
 身体を起こしたことで丸みが増した巨大な膨らみが、縦長の楕円を描きながら大きく揺れる。
「ああ……、おっぱい……気持ちいい……」
 ぶるんぶるんと揺れる豊乳が動きを加速し、上下で自らの身体にあたりぱちんぱちんと音を立てる。甘痒い快感が急成長された女体を貫いていく。
「ふふ、我慢しなくていいからぁ……早くおち○ぽ出しなさいよお」
 直人の下半身はジャージの上から分かるほど盛り上がっていた。
「くそ、おまえの思い通りになんか……」
 直人は歯を食いしばった。邪妖精に術をかけられているのか、目を背けることも立ち上がることもできない。
「ああ……悪いわね、私ばっかり楽しんで。……あなたの好みはこんなものではなかったのね……はぁんっ、熱い……」
 ピピンが膝の上においていた手で乳房の脇を抑える。伸びきったクリーム色のキャミソールは揺れ続ける胸上でずりさがり続け、先端の突起のすぐ上まで落ち、桃色の乳輪が露出している。
「ほら、よく見て、いくわよっ」
 むくっ、むくっ。
 揺れる乳房が1周りほど大きくなり、繰りかえされる円運動が迫力を増していく。
 かろうじて乳首を隠していたキャミソールの布地がついに外れた。
「はぁん、とれちゃったっ」
 抑圧されていた生乳が解放され、その圧倒的な質量をアピールする。先端の乳首は桃色に色づいていて、乳房の大きさからすれば可愛い親指サイズに充血している。
 生地の支えをなくしても豊かな艶乳はほとんど垂れることなく、美しいロケット型の丸みを前方に突き出していた。
「どう? 綺麗でしょ?」
 ピピンは乳房の露出にも動じることなく、身体を揺すり続ける。晒された上乳と下乳が皮膚に直接あたり、ぱちんぱちんと音を立てる。
「はぁん、おっぱいとれちゃいそうに気持ちいいわぁっ」
 ユカは頬を赤らめ、瞳を潤ませて、兄に見せたことのない恍惚をあらわしている。
「どうっ? まだ足りないっ? それっ、もっと、あぁん」
 むくむくっ、むくっ。
 さらに急成長するユカの乳房。片乳が頭3個分以上はある。
「うふっ、どうっ、大きいでしょっ、柔らかいでしょっ、はぁっ、はぁっ」
 リズミカルに揺れるピピンの声には嬌声が混じる。
「ほぅら、もう両手を前で結ぶのもギリギリよっ、こんなに大きいおっぱい、あなたも見たことないんじゃないっ? あぁ……」
 妹の柔らかさと形の良さを合わせ持った爆乳が目の前で大きく揺れ、形を変え、雌の匂いを発散させる。日常の中に突然現われた非日常の痴態。
「どうっ? あなたも、気持ちよくなってっ。私、もうっ、あぁ、あ、あぁぁぁっ!!」
 ピピンが一際大きな声を上げてから、動きを止めた。
 汗ばんだ肩を揺らしながらの大きな呼吸にあわせて、大きく突き出された乳房と乳首がゆっくりと揺れ続ける。

※※※

「おい、ユカ……ユカ? おい、大丈夫なのか!?」
 直人の呼びかけに応じて、しばらく目を閉じていた変貌した妹がまぶたを開いた。
「もちろん大丈夫だよ、お兄ちゃんっ!」
 いつもよりは疲れがまじっているが、それでも元気な妹の声。
「よかった、元に戻ったのか……」
 直人はほっとしたと同時に、この状況をどう説明すれば良いのかあせった。
「うふふ、大丈夫だよ、お兄ちゃん」
 妖艶な笑みを浮かべる。
「お前は!? くそ、まだいたのか!」
「当たり前でしょ、あなたの精を出してもらってないんだから」
 あいかわらずあっけらかんと言いきる。
「……。分かったよ、俺にその……、オナニーすればユカを解放して出ていってくれるんだな。やるよやる、すぐやるから約束は守ってくれよ」
 直人は何かを諦め、不条理な客人に従うことを決めた。
「うふふ、最初から素直になれば良かったのに。よし、その兄妹愛に免じて、私がもっと楽しませてあ・げ・る」
 ピピンは自分の体重の半分を占めるであろう爆乳を揺らしながら、再び怪しい笑みを浮かべた。
「それっ」
 ピピン=ユカの身体が不思議な黒い霧に包まれたかと思うと、ベッドの上に女の子座りしている上半身裸の妹は、白い体操着に紺のブルマに姿を変えた。
「どう? おにいちゃん」
 運動会の前日などは家でもこの格好で走りまわっていたので、直人にとって見覚えがない服装ではなかったが、白い体操服を今にも内側から破りそうに丸く突き出している胸と、ノーブラのままはっきりと浮き出る桃色乳首は背徳的な刺激を与えていた。着れている自体もとの体操着ではないことは確かだが、それでもサイズは明らかに小さく、胸の盛り上がりによって生地は上にまくられ、可愛らしいおへそは完全に露出している。
「おにいちゃん、ユカ、こんなに胸が大きくなっちゃった」
 悩ましげなに瞳をうるうるさせて兄を見上げる。愛妹になりきって直人を刺激する作戦のようだった。
「ユカね、お尻も変なんだよ。見て……」
 ベッドの上の少女は身体の向きを変え、兄へ小ぶりな尻を突き出す。
「ほら、よく見ててね」
 むく、むく……。
 未発達だった臀部がみるみる大きく成長していく。ふたつの尻房が左右に丸みを広げ、紺のブルマがぴったりと密着しながら引き伸ばされていく。
「おにいちゃん、お尻の大きな女の子は、好き?」
 顔と上半身を捻り、ベッドに密着して押しつぶされている過剰に育った乳房も見えるようにしながら、じわじわと大きくなる桃尻を突き出し左右に振る。むっちりとした紺尻が目の前で踊る。
 張り裂けそうな布地がはりついた股間から幼い恥部の形状が割れ目まではっきりと浮かびあがる。
「うふふ、挿れちゃダメだよ、お兄ちゃん」