遠いくにから

pop 作
Copyright 2008 by pop All rights reserved.

わたし遠山迦那。20歳の大学生よ。
ママと2人でくらしてます。
パパはヨーロッパのどっかの国のヒトらしいんだけど、一度も会ったことがないの。
ってゆーか、写真ですら見たことないだよね。

小さい頃にパパのことを聞いたら、まじめな顔して
“秘密なんだけど…ま、昔の話しだし、いっか。…実はね、パパは外国のスパイなの。007みたいな人よ。”だって。
でも以外と本当だったりして。
 

ちなみに20年間彼氏ナッシングです…
自分でいうのもなんだけど、わたしハーフだし、かなり美人だと思うんだけどなあ。

で、いつものサークル室で、いつものメンバーとおしゃべりの日々。ちなみに全員女子(爆)… あ〜あ、毎日がとっても退屈。
 
 
 

「なんかわたしたち最近だれてるよねー。ねえカナ、何か面白いことなかったぁ?」

「んー、別にぃ。」

「またまたぁ〜。カナがそのばかでっかいおっぱいをゆっさゆっささせて、いたいけない男子をたぶらかしてるって聞いたぞぅ〜」

あっ、先週のコンパのことがばれてる…。

「あれは、リナにしつこく誘われたから、仕方なしに行ったのよ…でも、わたしそんな露出系の洋服なんか着てってないわ。」

「やっぱり しっかり ちゃっかりたぶらかしてるじゃな〜い!」

「そんなんじゃないって!…でも男の子って、なんであんなにおっぱいに興味があるんだろ?ホントうんざりしちゃう…」
 

そしたらみんなここぞとばかりにツッコミを入れにきた。
 

「男より、カナのおっぱいの方が悪い!」
「そうよ!カナとコンパにいくと、その迫力満点のおっぱいで、オトコが狂っちゃうんだよ。」
「そうそう!カナの大玉スイカ並みのおっぱいは、存在自体が犯罪だっつ〜のっ!」
「私たちだって、初めてカナに出会あった時は、服の中に絶対なにか入れてるんだと思ってたんだよ。」
「そうだっだよね〜。カナは頭よりおっぱいの方が、はるかにでっかいんだもん。」
「頭にバイクのヘルメットかぶったくらいあるんじゃないの〜」
「そんなんじゃ足りないって!…でもカナパイほどの頭って…アニメキャラのかぶりものくらいしか想像できないわ!」
「キャハハ!そこまではないって。…でもカナってハーフだし、ボディに似合わずとっても小顔だし、いわゆる巨乳顔じゃないでしょ!?」
「きゃはっ!いわゆる巨乳顔って。…でも顔だけはほんと外国のモデルさんみたいなすらっと系なのよね〜。ボディとのギャップにびっくりしちゃうわ!」
「やっぱりカナは、わたしたち純ニッポン人とはなにもかも違うのよね〜」
「今だって、ほとんど毎日あってるのに、いつでもどこでもゆっさゆっさのカナのおっぱいに、頭がクラクラしちゃうのよ。」
「ほんとにそう。いつどこゆっさのカナパイっていって、超有名なんだから!」
「だってサークル全員の胸をあわせたって、カナのおっぱいひとつ分の半分にもならないんじゃないの!?」
「ならないならない。ぜ〜ったいにならない!なるわけがな〜い」
 
 
もう!いつもながら、みんな好き勝手いってくるわ。
 
 

「ひどーい!気にしてるのにぃ。わたしだってこれ以上おっぱいが大きくならないようにって、毎日神様にお願いしてるのよ〜」

「あれっ、じゃあまた大きくなったんだ!?」

「そうなのよ…。最近ブラがきつくなってきて、とっても困ってるの…。」

「く〜…わたしもそのセリフ言ってみたいよっ!
えーい、世界中の男子にかわって、私たちが成敗してやる〜!」
 

そういいながら、みんな一斉に、わたしのおっぱいに手を伸ばしてきた。
最近はいろんな口実で、ほとんど毎日もみもみされちゃうの。ほんと、よく飽きないものだわ。
 

「うりうりうり、どうじゃ、どうじゃ。しかしこれは男ならずとも、放っておけないのう〜」
「そうね、いつものことながら、とてつもなくでっかいわよねえ〜」
「そりゃそうよ。カナパイは、わたしたち全員でまさぐれちゃうんだもん!」
 

そうなんです。よく両手にあまるデカパイなんて表現があるけど、わたしのおっぱいだと、何人の両手が必要なのかなあ。
でもそんなこと言えば、実験されちゃうから、黙っとかないとね。
 

「あ〜ん、くすぐったいよ〜」

「ほんとにブラいっぱい、みっちりぱんぱんに、おっぱいがつまっちゃってるわぁ〜」
 
 
 

「っていうか、ブラからおっぱいが盛大にはみだして、胸の谷間が盛り上がっちゃってて、とってもいやらしいわぁ!」
「ほんとね〜、こんなにぎゅうぎゅうじゃ、もうぜんぜんブラサイズがあってないんじゃないの?」

「そうなの…あっ、ああん…もう、けっこう限界かも…」

「このブラって、帽子なんかよりずっとずっとおっきいのにねぇ!」
「あったりまえよ。カナブラを頭にかぶったら、肩まですっぽりかくれそうじゃない〜」
 

「さすがにそこまではないって。…あっ、でももしかしたら…」
「ねえねえ、今度みんなで温泉に行って、確かめてみない?」
「いいねぇ!みんなでカナのデカブラを剥ぎ取って、生パイを拝んじゃいましょっ!」
 

「もう、そのくらいで…あんっ、いいでしょ…あっ、ダメっ…やめて…!」
 
 

たまらず椅子をたって、みんなを振り払いました。
 
 

「うわっ、おっぱいがぶるんぶるん波打ってるわ!男の子にはとても見せられないよう…」
 

「それにしてもカナの巨体がいきなり立ち上がると、尋常じゃない大迫力よねぇ!」
「187cmなんてバレーボールの選手でもでっかいほうだもんね。」
 

そうなんです。わたしおっぱいだけじゃなくって、身長も人並みはずれて大きいんです…
 
 

「カナもせめてあと10cm身長が低かったら、男どもが放っておかないのにね〜。」
 

「おっぱいも、いまの1/5もあれば十分なんじゃない?」
「それでも超巨乳だよぅ。」
「でもカナはこんなカラダしてるのに、天然でかわいいよねー?」
「そうそう、巨体に似合わずね。」
「それに洋服のサイズがないっていうのはよくわかってるけど、もっとおしゃれした方がいいよ。」
「そうよ。そんなガタイしてるんだから、その超特大サイズのおっぱいがなかったら、男の子と間違えられちゃうよ。」
「…でもうしろから見たって、絶対男子には見えないわ。ヒップラインがとってもガーリィでセクシーだし…。」
「それにおっぱいがでしょ?」
「そうそう。後ろから見ても、おっぱいがぐわんと、ふてぶてしくはみ出しちゃってるのよねぇ〜。」
「そうよね〜。ほんとふてぶてしいおっぱいよねえ。」
「ということで、カナはとっても美人だし、ちょっとファッションセンスだけボーイッシュな、おちゃめでキュートな女の子だってことにけって〜い。
…けっして女装マニアの大男にはみえないわ!」
「あはははは…!うける〜」

「もう!みんな、今日はちょっといいすぎだよ。」

「ごめんなさ〜い。…みんなカナに嫉妬してるだけなのよ。」

「ほんとかなあ…。わたしはみんながうらやましいわ。
わたしとっても目立っちゃうから、街もおちおち歩けないのよー。」
 

ここまでカラダがおおきいと、ほんとにいろいろとイヤなことが起こるの。
だから一人で、人がたくさんいるところに行くのは、とっても苦手…。
 

「でたっ、カナのセレブ発言。」

「そんなんじゃないって。…みんな、わたしと一緒にショッピングにいったら、どうなるか知ってるでしょう?」

「男の子たちが騒ぎ出す!」
「そうそう。いつでもカナは、男の子達の注目の的。」
「そうそう。だけどもカナは、すんごいオーラで、ちゃちい男子を近づけない。」
「そうそう。だってカナは、身長187cm、バスト148cmの、スーパーゴージャスバディ。」
「そうそう。なのにカナは、ほわーんとした天然お嬢さまキャラ。」
「そうそう。だからカナは、とってもからかいがいがあるって訳。」
「そうそう。そうしてカナは、いつも私たちのおしゃべりの餌食って訳。」
「そうそう。そういうわけ…きゃははは!」

「もう、ほんとみんな口がへらないんだからぁ。」

そんなこんなで、いつもみんなにいじられてます。でも、そんな毎日がけっこう楽しいんだ。