「ねえ、カナカナ!明日から夏休みでしょ。みんなで海に行かない?」
「えー、わたしが水着で人前にでるの?ちょっと刺激が強すぎるよ〜」
「あれ、カナって水着もってるんだ?よくサイズがあったわねぇ!」
「おっぱいがほとんどはみだしちゃってたりして〜!」
「ひどーい!でもビキニだから、そんなふうに見えるかも…」
「うわあ!カナパイにビキニなんて、想像しただけで、鼻血が出ちゃいそう!」
「せっかくなんだから、みんなに見せびらかしちゃいましょうよ!」
「男の子なんてうずくまったまま、動けなくなっちゃうかもよ!?」
「あははは!ぜ〜ったいにそう!」
「じゃあ、いつにする?」
「うーん、でもやっぱりダメなんだ…」
「なによ。せっかく盛り上がってるんだから、カナもいこうよ!」
「そうよ。自信をもって胸をはったら大丈夫よ。みんながついてるんだし!」
「カナがビキニで胸をはったりしたら、た〜いへん…」
「…おっぱいがこぼれちゃう!」
「あはははは!」
「もう、みんなやめて〜。無理なのよ。
…だって、明後日からヨーロッパに行くんだもん。」
「え〜っ! ヨーロッパぁ!」
「きいてないよ〜」
「いいなあ〜、わたしも海外旅行にいきたいよう。…で、どんなツアーなの?」
「ツアーじゃないわ。飛行機のチケットだけ買ってるんだけど、向こうではホームステイって感じなのかな…」
「もしかして、…パパに会いにいくの?」
「えっ!違う違う。わたしパパがどこの国のヒトかも知らないんだよ…前にみんなに言ったことあるし…」
「そうだったわね、ごめんごめん…じゃあどうして?
カナって確か旅行嫌いだったよね。」
「だから旅行っていうよりはホームステイなの。
実はね、高校生の頃から、メルトモがいるのよね。
…エカテリーナていうんだけど…ずっと前から、そのコが、遊びに来いって誘ってくれてたの。
もう飛行機のチケットも買ってるし、海へは行けないの。」
「うわー、カナって結構実行力があるんだ〜!…で、エカテリーナってどんなコ?」
「わたしのブラを作っている工房の娘さんよ。
歳はわたし達とおなじ20歳なの。」
“タイタニック”のブラについてお話したよね?
あとでだんだんわかってきたんだけど、“タイタニック”っていうのは、家族や親戚でやってるような、ほんとに小さな工房だったの。
例えば、高校生の娘さんが、英語が得意っていうだけで、海外向けのメール担当をするような。
そうなの。わたしがたどたどしい英語で、メールのやりとりをしていたのがエカテリーナなの。
「ついでに、今持ってるブラも小さくなったし、このさい現地でちゃんと採寸して、新しいブラを作ってもらおう、って思ってるの。」
「それって、うるるんみたいなおはなしだよね!」
「じゃあカナは、ブラジャーを作るために、わざわざヨーロッパまで出かけるんだあ!?」
「さすがはカナパイともなると、スケールのでっかいはなしになるのねぇ。」
「ブラはついでよ。もう4年間もメールしてるから、エカテリーナとは親友みたいなのよ。
…カナならいつまでウチにいたってかまわないから、ゆっくり遊びにいらっしゃい…だって。」
もちろん最初の頃は、お互いお仕事モードのお堅い文章だったわ。
でも、わたしの英語が、あんまり可笑しいもんだから、だんだんくだけていって、同い年なもんだから、どんどん友達モードにかわっていったの。
プライベートなやりとりもするようになって、会ったことはないけど、いまではもう親友って感じにまでなっちゃいました。
エカテリーナもすごくおっぱいが大きいんだって。
サイズは教えてくれないんだけど、どうもわたしよりかなり大きそう。
だってわたしのおっぱいのことを、「うちの顧客のなかでは最も小さい、膨らみ始めのつぼみクラス」…だなんて冗談をよこすくらいなんだもん。
じゃあエカテリーナのおっぱいはどうなのよって聞いたら、「ご想像におまかせするわ。でもあなたに想像できるかしら?」だって。
メール添付画像でも、いつも顔しか写ってないし。
ほんとうにおっぱいがそんなに言うほどおおきいのか、会うのがとってもたのしみ。
「ふ〜ん、いいなあ、いいなあ。わたしもヨーロッパにいきたいよう。
お城とかお買い物とか、とっても楽しそう!
でもカナのそのばかでっかいおっぱいが、飛行機のシートに納まるのかなあ?」
「う〜ん、それもそうね…
でももう決まったことだから…」
「なあにあんた、そんなことも考えてなかった訳ぇ。
さすがはカナカナ。おっぱいにばかり栄養がとられてるから。
まあ、いろんなところにおっぱいがつっかえないように気をつけて、元気にいってらっしゃい!」
********
そういうわけで、わたしはエカテリーナの待つ、ボストニアって国に向かったの。
まず成田から飛行機にのって北欧の経由地に向かったんですが、なぜか広い座席に変更してくれて、結構快適でした。
それでも食事のとき、おっぱいにつっかえちゃってテーブルが出せなかったんだけど。
だからほとんどなにも食べずに、ぐっすり眠っていたら、知らないあいだにもうヨーロッパでした。
でも日本人も多くて、空港なんてどこも似たり寄ったりだから、あまり実感はなかったんですけどね。
で、そこで乗り換えた飛行機がすっごくちっちゃくておんぼろだったの。
だっていまどきプロペラが回ってるんだよ〜!
天井も低いしシートも狭くって、わたしのおっぱいが、となりのシートにまではみだしちゃって、たった1時間のフライトだったんだけど、もうこりごり。
そんなこんなでやっと到着したときは、タラップの上でおもいっきり背伸びをしちゃいました。
ボストニアの空港は、本当にちっぽけで、地味で陰気で薄暗くて、それに日本人なんて誰もいないし、さっきまでの空港とはまったく違ったわ。
国際空港っていうより、倒産した倉庫を、空港代わりに使ってる…って感じ。
そんな慣れない環境に、おもいっきり不安感をあおられて、ドキドキ緊張しちゃったの。
…だって初めての海外だし、日本でもわたしが一人で遠くへ出かけることなんか、まったくなかったんだから。
だから税関のむこうに、エカテリーナらしい女性を見つけて、とってもうれしかった!
彼女はかなり露出度高めの、刺激的なファッションでとっても目立っていたわ。
わたしに気がついて、両腕を上に伸ばして、とびっきりの笑顔でオーバーに手を振ってくれたの。
それはかわいいしぐさなのかもしれないけど…、とんでもないサイズのおっぱいがね、ボディアクションにあわせて、ばちゃんばちゃんと派手に暴れてるの!
おもわず見とれてしまったら、あまりのおっぱいの揺れっぷりに、目が回りそうになったわ。
そう、彼女のおっぱいは予想どうりとっても!とっても大きかったわ。
どうみてもわたしのおっぱいより2まわり以上は大きそう…
わたしよりボリュームのあるおっぱいを見たのは初めてで、言葉でうまく言えないんだけど…なんだかとっても不思議な感じがしたわ。
いままでは自分のおっぱいが、邪魔だし目立つしはずかしいし、本当にイヤだったんだけど、彼女は立ち居振る舞いがホントに自然なの。
わたしが今までおっぱいのことをこんなに気にしてたのが、バカみたいに思えたほど。
それに彼女におっぱいの大きさで負けてしまって、くやしい…と感じたの。
いままで自分のおっぱいのサイズを、どこか誇りに思ってたのね。
でも不意にわれに返ったら、はずかしさがこみあげてきっちゃった。
だって、わたしだって、他のヒトからみたらあんなふうに、おっぱいが歩いてるように見えてるんだよ!
「カナ!こっちよ〜」
「はじめまして〜!お出迎えどうもありがとう。」
彼女に近づくと、身長だってわたしより随分高いの。
わたしだって193cmもあるんだから、彼女は、ほとんど2メートル近いんじゃないかな…
まぢかで見る彼女のおっぱいは、もの凄いボリュームで、わたしでさえ10kg以上は確実にあるんだから、13kg以上はあるんじゃないかしら。
…あっ、もちろん片方だけでだよ。
わたしのブラサイズが110N(183)だとしたら、彼女は…110-OOくらいはありそう。
110-OOっていったら、アンダー110cm、トップ193cmのZZZZZカップだよ〜!
193cmって私の身長とおなじだし、5Zカップなんてもうアルファベットもっと増やして〜!って感じ。
「カナ、長旅でつかれたでしょ?」
彼女がギューっと強くハグしてくれました。
…でも2人ともとってもおっぱいがおおきいもんだから、おっぱいどうしが、がっぷりとぶつかってしまって、ほっぺをくっつけられないの。
だって二人のおっぱいをあわせたら、50kg近くありそうなんだよ!
おっぱい相撲みたいなハグは、むにゅむにゅとしたへんな感触で、とってもくすぐったかったわ。
それに彼女のほうが5cmは背が高いから、上目使いで女性を見上げるという、わたしにとって初めてづくしの体験でした。
「エカテリーナってほんとうにおおきいわねえ!想像してた通りだわ。」
「カナ…わたしエカテリーナじゃないわ。妹のマリアよ。」
「あら、ごめんなさい、マリア。顔がそっくりだから…でもメールで名前は聞いてるわ。」
「わたしもエカテリーナから、カナのことをいろいろ聞いているわ。今日のことをとっても楽しみにしていたのよ。」
「ありがとう!…マリアって、たしか高校生だっけ?そのファッション、とってもセクシーでよく似合っているわ。
それにしてもすっごいおっぱいね!わたしより胸のおおきいヒトってはじめてよ。
身長だって2メートルくらいありそうだし…エカテリーナもあなたと同じくらい大きいの?」
「…あら、お姉ちゃんって、カナになんにも言ってないのね。
それに、わたしまだ12歳よ…9月から中学生になるの。」
「え〜っ!小学生なのっ!?冗談でしょ?」
わたしは身長193cm、体重125kg、バストだって180cm以上あるのに、12歳のマリアはそれより大きいんだよ…
わたしの見立てでは身長198cm、体重135kg、ブラサイズは110-OO(193)13650…!
それに露出の高い、胸のラインがはっきりでてるタイトでセクシーな服を着てるし、とても12歳のコドモにはみえないわ。
「カナだって、日本じゃ随分おおきなほうなんでしょ?
わたしたちが特別なだけで、ボストニア人だって普通のひとは、カナよりもちいさいよ」
「そうね、たしかに、おっぱいは…わたしたち2人だけが特別におおきいわ。
だけどみんな身長が、…特に女性がだけど…とっても高いんじゃないかしら?
みんなヒールをはいてるからかしら、わたしとあんまり変わらない人が普通にいるよ…
ほら、あのひとなんてわたしより背が高そう!
日本人でわたしより背の高い女性なんか見たことないのに…」
「ボストニアの女性は、もともと体格がいいの。
20代女性の平均身長が180cmを越えたって、この前ニュースでやってたわ。もちろん世界一なの。
男性とあんまり変わらないのよ。
…ま、細かいことは、あとでおいおい分かってくると思うから、はやく家にかえりましょ。」
マリアはとっても長い脚を大きくストライドさせながら、飛ぶように歩いて行きました。
後ろから見ても、ボディラインから大きくはみだした彼女の巨大なおっぱいが、激しく波打っているのがわかるんだよ。
わたしはいつも、おっぱいを極力揺らさないよう、ゆっくり静かに歩く癖がついているもんだから、追いかけるのがもう大変。
おっぱいも恥ずかしさをこえて、痛いくらいぶるるんぶるるんと暴れだしたわ。
…でもこんなに特別な体型をした2人のことを、ほとんど誰も注目しないんだよ!
日本ではどこにいても隠れようの無かったわたしが、ここではあんまり目立たない感じなの。
小さい頃から、“ハーフ、ハーフ!”ってやっかみ半分にからかわれていたわたしの顔も、しっくり周囲になじんでいて、なんだかとっても落ち着いちゃう。
…って、マリアがもうあんなに遠くまでいっちゃったわ!
「マリア、待って〜!
ハァアァハァハァ、あの〜、もうちょっとゆっくり歩けないかな?」
「あっ、こめんごめん。
あのね、お姉ちゃんが友達を集めて、パーティーの準備をしているのよ。
だから慌てちゃって。って…あっ、これ秘密だった。ごめんカナ、お願いだから驚いたフリをしてあげてね!」