ようこそニッポン

pop 作
Copyright 2009 by pop All rights reserved.

第3話ティータイム前編
 
 
 
「あら大男さん、歩き方がおかしいわ。荷物で腰でも痛めたの?」
 
彼女はティーセットの仕度をしながら、ちらっとこっちを振り返った。
 
「いっ…いいえ、大丈夫です!…気にしないでください。
それに大男さんはやめて下さい。扶桑っていいます。…それにアナタのほうが随分背が高いんですから」
 
「今日はヒール付きを履いているから背が高く見えるのよ。わたし…ケイティっていうの…たったの208cmしかないんだから!
ヒール込みでやっと216cmよ」
 
後ろ向きのままひざを曲げ、35cmはありそうなパンプスの裏側をみせ、足首をクリクリさせている。
8cmのヒールらしいが、5cmほどのローヒールにしか感じない。
しかしなんという伸びやかな脚をしているんだろうか。
薄いパンスト越しに、ふくらはぎの筋肉が盛り上がっている。
太ももは俺よりもはるかに図太く、むちむちとやたらにセクシーだ。
タイトなスカートにシルエットを丸々と浮かべた、もの凄いサイズのキュッとあがったヒップの上に、ひきしまったウエスト。
そのウエストラインのむこうには、とてつもないサイズの爆乳がはみだしているのがよくわかる。
前からみたら、おっぱいに隠れてまったく見ることがができない、上半身の逆三角形のボディラインがよくわかる。
 
 
「ケイティ…ステキな名前ですね。でも、たったの208cmって…俺は197cmで大きいと思ってました。」
 
「あらそう。でも日本人の中では特大サイズでしょ?
それにそんなところにいつまでも突っ立ってないで、そこのソファにでも座ってね。」
 
ケイティはトレイにティーセットを載せている。
こんなソファに座ってしまったら、薄っぺらいファイルケースでは、どうあがいても俺の隆起を隠す方法がない。
 
「遠慮しないで。さあお茶しましょう!わたしもやっとお仕事、ひと段落ついたのよ。さあ座って座って。」
 
俺は覚悟を決めてどかっとソファに腰を下ろした。
するとやはり恐ろしいほどぱんぱんに怒張したイチモツが、ベルトにゆく手を阻まれ、作業ズボンのポケットの薄い生地をひっくり返し、ひきつり破りそうなほど豪快に突きあげている。
 
「…ところで、ねえフソウ、あなたの下の名前はなんというの?
あらっ、ポケットからなにか飛び出しているわ。
懐中電灯か何かいれているの?
…それとも、まさか…!」
 
俺はあわてて、なんとか隆起をポケットの中へ押し込もうとした。
しかしそれはまったく無駄な努力だった。
とりあえず、曖昧な笑みを浮かべてみた。
 
「これは、その…あの…。あっ、名前は飛雄児…扶桑飛雄児です。」
 
「You so huge!」
 
「いえ、扶桑です。扶桑飛雄児です。」
 
「そうじゃなくって、あなたのポケットから飛び出している、そのとっても大きなモノよ…
下の名前って、ファーストネームのことよ。
なんだかからかわれてるみたい…
でも、ほんとうにヒュージ…わたし絶対にあなたの名前忘れないわ。
…ほんとうに日本人なの?」
 
「すみません。ケイティがステキ過ぎて、興奮がおさまらなくって…」
 
「…もしかしていやらしいことでも考えてるの?
わたしが飛雄児のこと誘ってるとでも勘違いしてるのかな?」
 
ケイティが氷のような素面に戻り、キッと俺を睨みつけた。
俺はブンブンと、滑稽なほど激しく首を横に振った。
 
「アハハ!なんなの、そのゼスチャー。おかしいわ」
 
ケイティが笑うと、バカでっかいおっぱいがばちゃんばちゃんと激しく波打っている。
一体全体ブラサイズは何カップあるというんだろう。
まったく見当もつかない。
 
「まあゆっくりアロマティでも飲んで、早くそのおおきなモノを鎮めることね。」
 
ケイティは大きく開いた胸元を、俺に見せ付けるかのように、深々と屈みこみ、ティーセットをテーブルに並べ始めた。
そしてテーブルサイドをまわりこみ、俺のすぐ隣に腰を下ろした。
とんでもないサイズのおっぱいが、彼女の膝に密着し、俺の脚やカラダの方にまで押し寄せてきて、下手に動けばすぐにでも触れてしまいそうな距離だ。
並んで座ったら、10cm以上背の高い、ケイティの吸い込まれそうな瞳が、俺とほとんどおなじ高さになった。
ずいぶん長い足をしているんだろう。
 
「…あの、近くないですか?おっぱいがあたってしまいそうです…」
 
「あら、飛雄児ったら顔が真っ赤よ。
このソファ、日本で買ったものだから、3人掛けなのにとっても小さいのよ。
でもあなたの向かい側に座ったら、そのとっても大きなモノが目に入って、気が散っちゃうしね…
ここからだとおっぱいの影にかくれて、全然みえないから気にならないわ」
 
「僕はケイティのおっぱいがとても気になります…」
 
「そんなのどこに座っても一緒でしょ。
…さあお茶しながらわたしのお話きいてくれる?」