リレー小説「痩せるか太るか」
その1 バスタピネス 作
私の名前は肥田 富子(ひだ とみこ)。
小さい頃からよくお菓子をもらい、大きく大きく成長し、気付いたら体重(キログラム)とスリーサイズ全部3桁…。
だからダイエット中!
でも多過ぎるからやすやすとは痩せない。
ジムから家に帰ってスリーサイズと体重を今日も測る。
うーん、どれも3桁!
…いや待った、どこが一番大きかったっけ、もう一回。
どれが一番大きいかでこれからを決めよう。
1.バスト
2.ウェスト
3.ヒップ
4.全部同じ
(次の人へ)
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その2 バディムの人 作
私の一番大きい部位はウエストだった。
お腹、お腹が出張ってる!
こんなの恥ずかしい。
胸と尻を目立たせるために、ダイエットに集中!
1 ウエストが減ってバストが一番上になる
2 ウエストだけで無く、バストやヒップも減る
3 リバウンドしてまた太る
(次の人へ)
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その3 バスタピネス 作
バストアップサプリも使いつつ、わたしのスリーサイズはバストを一番大きい数字にすることに成功!
まだデブのまんまだけど。
さてと、次はどうしよう…。
1.スリーサイズの内、バストが一番大きい自分であれば太ったままでいいことにする(さらに太ること含む)
2.肥満は健康に悪いのでダイエット継続
(次の人へ)
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その4 名無し 作
胸さえ大きければいいやと思ったけど、肥満は健康に悪いと思った私はダイエットを継続する。
しかしある時期を境にどんなに頑張っても私の身体は一向に痩せることは無かった。それどころかバストとヒップはどんどん大きくなっていく。
日に日に大きくなっていく私の胸とお尻。そして膨れ上がっていくウエスト。どんどんおかしな身体になっていく私。
気が付けば、私の身体はそれこそ特大ドラム缶に大きなバランスボールのような胸と尻がくっついたような不自然なS字体型になっていた。
歩くたびに胸は弾み、尻は擦れ、肉塊と化した全身からムチッムチッという音が聞えてしまうわ。
しかも、異常な成長速度で何もしなくても勝手に大きくなり続けてしまう。それこそたった数時間で明らかに成長がわかってしまうほどのスピードだ。
最近会社でもこの体型が周りの邪魔になってるみたいだし、どうしよう……。
1.そのまま身体が大きくなっても気にしない。
2.とにかくもっと大きくしたい。
3.ダイエットを継続する。
(次の人へ)
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その5 バスタピネス 作
もうどうにでも成れ…と思い、気にしないことにした(但し、今みたいにスリーサイズでバストが一番大きくあればという前提で)。
現に私のバストはウエストより40cm上回っている。
きっと停滞期と上手く向き合えずリバウンドしたのかな?
鏡に首が映らなくなってしまった…けど、そんなこともういいの。
あ、でもこれからをどうしよう?
募集みっけ。
1.プラスサイズモデル
2.グラビアアイドル
3.風俗嬢(趣向がかなり特殊な店)
(次の人へ)
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その6 バディムの人 作
私はグラビアアイドルになることにした。
かなりおデブなグラビアアイドルだ。
特大ドラム缶である私はかなり特殊な人気を手に入れた。
激デブだけど胸は大きいから。
そんな私に新しい仕事が来た。
1 DVDの撮影
2 大食いの仕事
3 ダイエット番組
(次の人へ)
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その7 バスタピネス 作
イメージDVDの撮影の仕事が入った。
演目は「捕まったスパイがメイドへの転身」。
身が細くて俊敏に動けた方が敏腕なスパイっぽく見えるから、ということでこんな内容に。
演目が演目でうっかり笑ってしまった。
その反応の影響で演出はすごくコミカルに。
私のファンそのものが特殊な存在なので売り上げが黒字ってだけで凄い。
ただ、後日「お家のヘルス」でゲストとして呼ばれた時には体脂肪率の高さ(50%超えた)をゲストのお医者さんの眉毛がすご〜く高い状態で指摘されてしまった。
やっぱ痩せなきゃダメですか?
1 ダイエットを再開する
2 デブエットに堕ちる
3 体系キープに走る
(次の人へ)
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その8 バディムの人 作
私は体型キープに走る。
ファンに逃げられるの怖いし。
これ以上太らなければ大丈夫のはず。
新しい仕事を受けた。
1 新しいイメージDVD
2 大食い
3 ダイエット番組
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その9 バスタピネス 作
私はダイエット番組に出演する。
キープとはいえ、やることは減量を狙う方が原理が近い。
ちなみに、「ろくに痩せなかった人」として罰ゲームを受けてしまった。
いい加減助けて…と思ってた中で事務所の人が「好きな時に体型を変えられるマシン」の開発に成功。
痩せるか太るか、それは臨機応変に!
契約上の問題で「プライベートでは痩せて仕事では太る」前提だけどねー!!
(完)