紀美子は肩を大きく上下に揺すりながら、秀樹と少し離れた場所に立った。
ちょうど月明かりが久美子の姿を秀樹にすべてさらし出してくれるようにと。
やがて秀樹のほうを向くと、一呼吸をおいた。
次の瞬間、大きく『びくっ!』と久美子の体が跳ねた。
秀樹は慌てて駆け寄ろうとするが、久美子は手でそれを制した。
「だ、だいじょうぶだから!くううぅぅぅ!そこで、ああぁぁん!見ててねっ!んんんっ!」
今まで紀美子の中で押さえつけられてたものが、出口をもとめて一気に押し寄せるようであった。
「ううううっ!ううううううんっ!あっ!あああああ!む、むねがっ!!あ、あついのっ!!」
紀美子は急いでTシャツを脱いだ。そしてブラジャーも外そうとした。
しかし、急激に湧き上がる何かに再び体がびくつき、その手を払いのけてしまったのだった。
「うううんっ!むねが!ああんっ!おっぱいが!む、むにゅうって。あああんっ!!」
紀美子のBカップのブラの綺麗な双球がぐぐっ!ぐぐぐっ!!とブラの上からせりあがってきた。
急激な膨乳はまるでおっぱいがブラの間から、むにゅうっと搾り出されるかのごとくであった。
「ブ、ブラが...ああっ!く、くるしい。はずさっ!うううううんん!ち、ちくびが!あふんっ!」
ブラのデザインからして乳首など普通ならば見えるはずもないのだが、大量の汗がブラを透けさせ、あふれ出す乳肉が乳首をブラに押さえつけ、乳首はブラを突き破らんぐらいにその形を外へと誇示していた。
ぐぐぐっ!むちむちっ!!ぐぐぐぐぐぐぐっ!!!
さらに勢いを増す膨乳は、ブラを完全に押しのけ、あふれ出すおっぱいは上からだけでなく横からも下からもむりっむりっとあふれ出してきたのであった。
みかんを包むような袋が、いまや大きなマスクメロンをふたつぶらさげているのである。
「おっぱいが!おっぱいが、はじけちゃうぅぅぅ!!ふっ!くっああぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
紀美子がひときわ大きく弾けたと同時に、ついにブラが破れてしまった。
ブラという戒めの無くなった、巨大な双球はさらにとその欲望を顕にし始めた。
「うううん!ああんっ!!私のおっぱい。こんなに厭らしく大きくなっちゃった。」
むちむちむちっ!!ぐぐぐっ! ぐぐっ...!!
完全に袋から零れ落ちたマスクメロンは月明かりを纏った汗で、さらに厭らしくマスクメロンからスイカ、そして淫靡なビーチボールへと姿を変えていった。
「くふぅぅぅぅんっ...。見て、秀樹。これが本当の私。乳の狐と書いて乳狐(にゅうこ)。
母の手紙で私が乳狐だって知ったの。そして私に本当に愛する人ができた時に満月の下で、その力が開放される事もね。」
彼女はそう言うと、彼のほうにまっすぐと向き、そして彼を見つめた。
ぴんっと伸びた2つの耳。ふさふさと揺れるしっぽ。
そして今や彼女のおへその上辺りまでも届きそうなくらいに大きく、さらに月光に妖しく照らし出された望月のような丸みを帯びたふたつの乳房。
彼女は人などではない、まさにあやかしの乳狐であった。
「それでね、秀樹。実はお願いがあるの...乳狐になっちゃったからって思うけど。
この、いやらしくふくらんだおっぱいがさっきから『じんっ!じんっっ!』ってうずいてくるの!
だから貴方の手で、めちゃくちゃにもんでほしいのっ!!」
そう言いながら、彼女はしっぽを振りながら、そのはちきれんばかりにふくらんだ淫靡なおっぱいを腕で持ち上げて、秀樹へと差し出した。
目の前に突然『ぶるんっ』と出された、妖艶な双球に彼の思いは一気に吸い寄せられてしまった。
「あああああん!もっと!もっと!おっぱいをいっぱいもんでっ!!」
「本当の君は、こんなにも綺麗で、妖しくて、そしていやらしいんだな。」
「ううんっ!そ、そうよっ!あああんっ!わたしのおっぱいはぁぁぁぁん!貴方への思いで、ぅんんん
こんなにっ!おおきくてっ!いやらしいのぉぉぉ!!」
秀樹は、それに答えるかのように自分の激しい思いを、彼女の胸に伝えた。
はげしく、そして何者にも縛られずにめちゃくちゃに。そして二つの大きなおっぱいの上で親指ほどに小刻みに震えながらもだえる乳首を上下にしごきはじめた。
「っくわぁぁあああああんっ!ち、乳首はぁぁ、だ、だめええぇぇぇぇぇ...」
今までじらされてきた分、一気に乳首から快感が彼女に押し寄せてきた。
突然の新たな感覚に、彼女はしっぽをぱたぱたと彼に打ちつけるしかすべがなかった。
「ううん!ああぁぁぁぁぁん。ああん!あん!あん!わ、わたしっ!いっちゃうっ!
いやらしいっ!おっぱいでいっちゃうぅぅぅぅぅ!!」
ふたりは月明かりに打ち寄せる波のように輝く、草原にねていた。
紀美子はおおきな胸とおおきな幸せを得た顔を愛しい人にあずけていた。
「えっと、紀美子。さっき、変ってないって言ったけど、実は変った事がまだあったみたいだ。」
「それってなぁに?秀樹。」
「実は君のこのおおきなおっぱいが好きになっちゃったみたいなんだ。」
「うんっ!もうっ!」
六月の某日。この時期には珍しく、朝から澄み渡る青空の下。
秀樹と紀美子は山の上の小さな教会で結婚式を挙げた。
二人を祝福する大勢のやさしい人たちに見守られながら、ふたりはそのまま新婚旅行に向かう為に教会を出た。大勢の人がふたりの為に道をつくる中、秀樹の顔に『ぽつりっ』と冷たい何かが落ちてきた。
「こんな晴れた日に雨なんて、これじゃまるで...」
そこまで口にした時、紀美子は秀樹の口に指をあてた。
「世界で一番幸せで、おおきなおっぱいの狐の嫁入りだからねっ」