暑さにゆがむ様なグランドで様々な運動部が情熱を燃やし続けてる中、美希は廊下を小走りで駆け抜けていた。
「うわー・・・すっかり遅くなっちゃった。先輩おこっ・・・あ、ごめーん。急いでるから!」
対峙する他の生徒達に何回もぶつかりながらも、謝る事もほどほどに彼女はひたすら先を急いだ。
彼女の名前は白井美希。私立白華女子高等学校の1年生で、化学部所属。
そして彼女が今急いでいる理由は、とっくに部活時間が始まってるのに、友達とのおしゃべりに夢中になってて忘れてたからであった。
そもそも女子校に化学部など希有なものであり、当然ほとんどの学生がその存在を知らず、美希自身も入学当初に迷ってしまい、たまたま旧化学室の前を通らなければ、化学部に入る事も無かったかもしれないのだった。そして彼女が物好きにも化学部に入った理由は薬学部志望なのにあまり化学が得意な方とは言えず、高校入学を機会になんとかしなければ!というあせりからだった。
「あいかわらず部室の方は人居ないよねー。そういえば入部したての頃部室に向かった時もなんかお化け屋敷にでもいくみたいに怖かったよね。」
彼女はそう思いながらギラギラと太陽が焼き尽くしてるグランドとは逆の方へと急いでいた。
陽の光から遠ざかっていく度に、すれ違う生徒の数もだんだんと減っていき、化学部のある今ではほとんど使われてなく、体育祭などにしか使わない様な用具置き場と化している教室群にさしかかる頃には、彼女ひとりになっていた。照明などはついてるものの、あたりは静寂につつまれ無機質な色のまっすぐな廊下は、夏まっさかりでありながらも、まるで池の上に張った氷の様であった。
普段の彼女ならこの不気味な静けさにも今では完全に慣れ、砂漠の中のオアシスを見つけたが如く、涼を楽しむ余裕すらあるのだが、今日はそんな事も言ってられなかった。ようやく邪魔者が消えた今、彼女は猛スピードで駆け抜け、化学部のドアを勢いよく開けた。
「はぁはぁ・・・せ、せんぱい・・・遅れてすみませんでした!」
右手でドアを持ちながら肩で息をし、彼女は頭を下げた。今日は先輩から実験をする事を言われてたのにかなり遅れてしまった・・・。彼女はその事に深々と頭を下げて自分の非を詫びた。
「先輩のやる『実験』・・・。爆発する危険のある薬品を無知な私に混ぜさせておどかしてみたり、無知な私に・・・。」思い出せば思い出す程、美希にとっては悪夢の様なものであった。
彼女はその都度、当然いろいろと怒って抗議したのだったが、
「実際に体験してもらったほうが覚えられるし、ちゃんと事故にならない程度には加減してるから大丈夫。」
とのらりくらりとかわされてしまっていたのだった。事実そのおかげかどうか、化学の成績も日に日に上がっているので、美希は仕方なくつきあっていた。なにしろこんな部だけに、部員と言ってもふたりきり。その彼女に実験の手伝いを頼むという事は当然彼女が居ないとできない訳であり、遅刻をしたと言う事はそういう事であった。
彼女がまるで判決を言い渡される罪人の様な気持ちで頭を上げる事ができないでいると、首にふわっとタオルがかけられた。
「大丈夫よ。そんなに怒ってないから。その様子だとここまで走ってきたのかな?暑かったでしょう。ここ冷えるから風邪ひかないうちに汗ふきなさいね。」
美希は疲れてほぼ閉じかけていた目を大きく見開き、首に掛かったタオルを意にも介さず上向き、反射的に「へっ?!」と言った。彼女が目を皿の様にして見つめるその先には、制服の上から白衣を纏った生徒が美希に微笑みかけていた。
彼女は上里有理。2年生で化学部の部長。名は体を表すが如く小さい頃から学者肌の両親に育てられ、こと化学分野においては類い希なる才能を発揮し続ける才女。ただその特異なる才ゆえに、周りから嫉妬や誤解を受け孤立しがちであった。
さらには元々はあるはずもなかった化学部の必要性を一人で説得し、この旧化学室を勝ち取り、まるで隔離区画の様な場所に引きこもってしまったかの如くになってからはますますその孤独に拍車がかかってしまったのだった。
美希も入部を決め部室に入った途端に逃げ出したくなったが、そんな美希の様子に軽く笑った後、有理は優しく入部を歓迎した。
それからふたりはそれなりに良い先輩と後輩の関係になっていった。
ただ、それが化学に関する事となると有理は決して妥協する姿勢を見せなかった。そして彼女の次から次へと湧き上がる知識の波に美希はただのまれる事が未だに多く、二人の間の壁は決して越える事ができないほど高くそびえ立っているかの如くに彼女には感じられた。
そんな化学の鬼の様な先輩が大切にする実験に遅刻したのに、一切怒られる事もなくむしろこちらの身を案じてくれたのである・・・
美希は鳩が豆鉄砲を食らったかの様な信じられない顔で有理を見つめていた。
「なによ、その顔?かわいい後輩が風邪を引いたら困るからよ?何かおかしい?」
有理はすこし怒った様に振る舞った。美希はたしかに言ってる事はまともそうに聞こえるが、どうも納得できないような怪訝な顔をして彼女を見つめた。
「はい、はい。ちょっと遅れたけど、実験はちゃんとやりますからね。はい、これ。走ってきて喉渇いてるでしょ?」
彼女はそう言うと美希に少し中身の減ったペットボトルを渡した。
「あー。さっきちょっと私も喉が渇いたから飲んじゃったけど、大丈夫よー。自分のコップで飲んで冷やしておいたからー。」
ますますあり得ない優しさの大安売りに美希は渡されたペットボトルをまじまじと見ながらキャップを開けたところで急に手を止めた。
「せんぱーい。まさか、またあの気持ち悪い生き物みたいなのが入ってる冷蔵庫で冷やしてないでしょうね?」
以前うかつにもペットボトルを冷やそうとして準備室にある冷蔵庫を開けてしまった時に見たおぞましい光景が彼女の頭によみがえってきてしまったのだった。
「大丈夫だってば!あそこもう片づけたし、第一、そんな所に冷やしてあるものを私も飲みたくないわよ。」
有理はかるく微笑みながら、右手の指を前後に折り曲げて安全性を主張した。心に根付いた疑心のまだ大きかった美希は机の上に置かれた有理のコップをのぞき込んで確かに言われた通り彼女も飲んだ形跡がある事を確認すると、水分を失って求める体に説得されあきらめた様に飲み始めた。
全力疾走した乾ききった体にいつもよりも良く冷えたジュースは心地よく感じられた。
やがて「ふーっ。」と安堵の一息をついた後、彼女はほぼ日常の落ち着きを取り戻した。
「ようやく落ち着いたみたいね。じゃあ、少し休憩した後、今日の実験始めるね。あ、タオル落ちてるから拾って使って。」
ジュースを飲んで汗が少し引いたような感じになると美希は本来の部室の涼しさに体温を奪われて急に寒さを感じてしまったのだった。
先輩に言われた様にタオルを拾い汗をぬぐいながら気持ちを実験モードへと切り替えつつあった。
「えっと。それでは白衣着てきますねー。」
いつもの様に美希が実験をする準備に入ろうとした時、有理は彼女を呼び止めた。
「あっ・・。今日は白衣着なくても大丈夫よー。」
それを聞いた美希はあっけにとられてしまった。いつもなら白衣を着ないと制服が着られなくなってしまう様な事も多いのにその必要もない事に再び疑心暗鬼の闇が彼女に押し寄せてきた。
「せんぱい、また電流とか嫌ですよ?たしかに白衣いらなかったけど、スカート縮んで大変だったんですから!?」
美希は過去の『実験』と称する彼女にとっての『事件』を犯人に訴えかけた。
「え?そんな事したっけ?」
「はい。あれは5月23日の午後の事でした。」
なおもとぼける凶悪犯人に美希刑事は事件の詳細を突きつけ自白を迫った。
「あー。そんな事もあったかもね。ごめん、ごめん。今日は大丈夫だから、そうね・・たぶん。ちょっと時間がかかってるくらいかな?」
ますます訳が分からなくなった美希は、さらに先輩に問いただそうとしたが、急に心臓の鼓動が早くなってきてるのを感じた。
「汗ふいて急に寒くなったからかな?」と最初は思っていた彼女だったが、次第に早く強くなってくる様子に不安を感じつつあった。
「あら?美希さん。大丈夫?どうかしたの?何か変なら言ってちょうだいね。」
そんな美希の様子に有理は急いで近くまで駆け寄ると彼女の顔をのぞき込む様に言った。
「あ、だいじょうぶです。ちょっと体が冷えたくらいです。」
そんな先輩に余計な気を遣わせる訳にもいかず、彼女は努めて平静をよそおうとした。
健気な努力が報われたのか、徐々に鼓動が落ち着いてきて安堵に胸をなで下ろそうと思ったその瞬間、今度は心臓のある左胸だけではなく右胸までも、まるで鼓動をしてるような感覚にみまわれ、そして体の奥から風邪をひいた時のような熱が湧き上がりその熱が胸全体を、そして中から押し上げられているのか外から何かに引っ張られてるのか解らないほどの緊張に満ちた乳首が今まで経験した事のない強い圧迫感によって激しい焦燥感で美希に襲いかかってきたのだった。
「ふぅっ!・・・・・くぅぅ・・・・」
突然の未知の感覚に彼女は思わず声をあげてしまった。
「美希?どうしたの?!はっきり言って!」
有理は美希の肩を両手でつかむと、美希に自分を見させる様に顔をつきあわせた。
だが彼女は先輩に心配させない様に振る舞う事はおろか、今、自分の身におきている事を説明する事さえも不可能だった。
「ちょっと見せてもらうわね!」
そう言うが早いか、有理は美希のスカーフをほどき、制服の上を素早く脱がせてしまった。
湧き上がる何かと戦っていた美希は、いつの間にか上着を脱がされた事にようやく気がつき、あらためて事態を確認しようとした。
いつもなら見栄を張って買った為に充分すぎるほど余裕のあるランジェリーショップで普通に手に入れる事ができるサイズより1つだけ大きなカップのブラは完全に持ち上げられ、カップの横や上からは胸があふれだし、脇や肩にはまるで経験した事のない食い込みができていた。さらに押し上げた胸が乳首をカップという蓋で押さえつけ、そこから絶え間ない刺激が彼女に襲いかかってきていた。
彼女は状況を辛うじて把握したものの、それがどういう事で自分が何をすべきかまでは全く解らなかった。
「うーん。おかしいですねー?こんな大きさのはずないんですが・・・。」
美希がなんとか現状を理解しようとしてたその時、有理は彼女の背後にまわると、いきなりブラの間に手をすべりこませ、指の先で胸を押さえた。
「えっ?あぁん!・・・」
突然、まるで火のついた様な胸に冷たい感覚がふいに伝わり、美希は思わず声をもらしてしまった。
「胸の張力はかなりあるみたいだけど・・・・どうして止まちゃったのかしら?胸の脂肪細胞形成が追いついてない?ううん。それは大丈夫なはず、それなのに・・」
彼女は美希の様子などおかまいなしに、さらに指だけではなく手全体を使って胸の隅から隅までを確かめる様に揉み始めた。
「ふっ!くぅ・・・はぁん!」
美希は有理に胸を揉まれる度に消えていく焦燥感とまた新たに湧き上がる別の何かにただ声をあげる事しかできなかった。
「・・・・乳首のほうも、うーん。問題ない張り具合よね。」
自分の予測とまるで違った結果を理解する事ができない彼女は、さらに美希の敏感になっている部分を人差し指と中指でつまみ、堅さを確かめた。
「ひぅん!!」
ただでさえ敏感になっている乳首をいきなりつままれて、美希は思わず乳首を突き出す様にのけぞってしまった。
「・・・だめ。わからないわ。ちょっと原因を落ち着いて考えましょう。」
ひとしきり調べて、確たる結論に至る事ができなかった有理は、美希の胸を揉むのをやめ、机の上にあったレポートを読み始めた。
ようやく悪魔の手から開放された美希は、肩で息を整えながら努めて冷静に考えをまとめようとした。
しかし確証を得る為のキーパーツが彼女の中には無かった。
「先輩。一体どういう事ですか?」
彼女はようやく少しづつ慣れつつある衝動に堪えながら、まっすぐに有理のほうを見つめ、おおよそ検討から来る怒りの感情を抑えながら尋ねた。
「え?どういう事って?だから実験しますって言ったと思うけど?」
有理はさして気にとめる様な素振りもなく、レポートの分析に没頭しながら答えた。
「実験って・・・私を使ってやったのですか?」
「うん、そうよ。だって二人しか居ないんだから当然でしょ?」
美希は心のどこかで先輩に対する「まさか・・・」という甘い幻想がもろくも崩れ去り、全身が怒りの感情に大きく支配されつつあった。
だが同時にこの人に対して化学に関する事では、いかなる常識もモラルもむなしいだけのものだという事も、現に分析に夢中になってる姿を見て改めて今更のように思い知らされたのだった。
「それで、今日はどんな実験だったのですか?」
「うーん。膨乳薬の実験だったのよ。一応。ほら、貴方胸が小さくて悩んでるみたいな事言ってたからちょうどいいかなーって、思いついたんだけど・・・
でも、そんな程度の効果しかでないなんて、やっぱり失敗しちゃったのかな?何がいけなかったのかしら?」
有理から最後のピースを受け取り、美希の頭の中にようやく一枚のパズルが完成したのだった。それは単純な答え。そう。『全ては先輩のせい』。
「この疼く様な訳の分からない感覚。さっきまで悔しい程にその存在すら日常で忘れかけいた胸が、今にもはち切れんばかりにぱんぱんに張りつめているのも全部先輩のせい・・・。そしてその原因はあのペットボトル!」
彼女は机の上に置いた飲みかけのペットボトルを睨み付けた。だが、その瞬間、彼女の行き場の無い怒りが心の闇を伴って彼女を突き動かした。
「先輩に何を言ってもだめ!それならっ!」
彼女はペットボトルを素早く掴み、レポートの検証に没頭中の有理のマグカップに慎重に残りを注いだ。
そして、すっかり夢中でようやく自分のマグカップを見つけ、何の疑問を抱くこともなく飲んだ有理の姿を見て、美希はひっそり邪悪な笑みをうかべた。
全部飲み干した有理はようやくレポートの分析をあきらめ美希のほうを見た。
「それで、先輩。もちろん、これ!元に戻りますよね?」
「えーっと。その事なんだけど。ちょっと考えつかない結果になっちゃってるから、中和剤の精製どころの話しじゃないのよ。」
小さな復讐を果たし、ようやく沈静化しつつあった美希だったが、有理のあまりにも想定外な答えについに感情を抑える事ができなくなってしまった。
「せんぱいっ!それどういう事ですか?元にっ?!」
怒濤の勢いで有理を攻めようとしてた矢先、彼女の体が急にびくついたかと思うと、彼女が今までなんとか堪えてきたものとはまるで別次元の激しい衝動が牙を剥いた。
「はああああぁぁぁぁうぅぅんっ!」
美希は焼き付いてしまう様な激しさを帯びまるで爆発してしまう様な力とそれを押さえつけようとする力に胸全体が悶え苦しみ始め、それを阻止しようとする小さなブラジャーのカップと最早全体がむき出しの性感帯のようになってしまった乳首からくる快感にかき乱され、胸を突き出し、上を向きながら襲いかかる感情を口から漏らす以外にはなかった。
「ふくぅぅん!お、おっぱいが・・・・・はじけちゃう?!」
もともと包みこむというにはあまりにも幼すぎるブラジャーに限界まで押さえつけられていた胸が、再び膨らみはじめた。
カップの下からそして横からはみ出した胸がどんどん大きく丸くなっていき、上からはみ出した胸はむりっむりっと盛り上がりながらどんどん深い谷間を作り上げ、急激な膨乳であふれでた汗がそこへ流れこんでいった。
そして今やとどまる事を知らない欲望の性器へと姿を変えた美希の胸は、今まで押さえつけていたものを全て吹き飛ばそうとしていた。
彼女の肩と脇の紐は彼女に深く食い込み、高く高く上へと持ち上げられたカップの中心部は「ビリッ」という鋭く不吉な音と共にだんだん細くなっているようであった。
「あああぁぁん!」
ひときわ大きな声をあげると、彼女は胸を前へそして上へと突き上げた。それと共にブラが左右に真っ二つに引き裂かれ、表面に光る汗によってさらに厭らしく重くされたあまりにも不釣り合いな胸がぶるんっ!とその姿を現した。
激しい膨乳の快感とそれに逆らおうとする抑圧の両方で戦っていた彼女は、その一方が消えようやく理性が羞恥心を呼び起こした。
彼女は急いで晒されてしまった自分の胸をかくそうと反射的に押さえ込もうとした。
「ひぅんっ!」
迅速にそして確実にまるでどんどん膨らむ胸を叩きつぶして元に戻そうとするかの様な彼女の手は、大きさこそ普段の彼女の幼いものと変わりは見られないものの、乳輪は今にもはちきれんばかりにふくらみ、乳首は細かく打ち震えるほどにその首をもたげ、今や乳房よりも敏感になっているその場所へと無造作に触れてしまった。
触覚よりも、もはや痛覚に近いような快感が瞬時に脳に伝わり、彼女は手を無意識で払いのけた。
「お、おっぱいが、わたしのおっぱいがふくらんじゃう・・・・」
邪魔するものもなくなり、むくむくっと膨らみ始めた胸とそこから湧き上がる厭らしい快感に堪えながらも、美希はなんとか胸を隠そうと努力した。
そんな彼女の抵抗をあざ笑うかの様に、彼女の胸はさらに彼女の腕を外へと追いやっていった。
「はぁ・・・・はぁ・・・」
ようやく絶え間なく押し寄せてきた快感の嵐も収まりをみせ、彼女は肩で息を整えようとした。呼吸をする度に経験した事のない大きく膨れあがった乳房の重みで彼女はさらに前のめりになっていた。
「うん。これよ。これくらいの大きさになる予定だったのよ。それにしてもどうして効果が現れるまで時間がかかっちゃったのかしら?それは今後の検証課題かしら?」
美希が激しい膨乳と戦ってる間、有理は彼女から一時も目を離さないように観察していた。自分自身の理論を確かめる為、美希に起きた様々な現象を寸分もらさない様にレポート用紙へ無心で記録しつづけていた。
「あ、ちょっと手をどかしてもらえるかしら?乳首のほうも見たいから。」
「・・・・嫌です。」
「それじゃ勝手に見るね。うーん。乳首は全く大きくなってないわね。小さい胸の時変わらないくらいだからこの大きさだとやっぱりアンバランスよね・・・。」
一応ことわってはみたものの最初から答えを聞く気も無かった有理は、美希の背後に回ると、大きく膨らんだ乳房の横に腕をひっつけてなんとか乳首に触れないように隠そうとしてる美希の手と胸の間から乳首の状態を観察し、レポートへと書き加えた。
ようやく呼吸も落ち着き、大きく重く膨らんだ乳房と細かく震える乳首からの刺激が弱くなり美希はまた冷静さを取り戻しつつあった。
「先輩。どうして先に言ってくれなかったのですか?!」
「だって、言っちゃったら貴方協力してくれたかしら?」
「だったら先輩が自分で試したらいいと思いますけど?」
「それだと観察しにくいし、第一もし何かあった時貴方では対応できないでしょ?だからなの。」
「それで、私のおっぱいをこんなに大きくしちゃったのですか?」
「ええ。そうよ。あんなに控え目だったのに、腕で抱え込むくらいになってるじゃない。すっごく大きいし、垂れ下がってもいないし、性的アピールが重要な役目の乳房として最高になってるわよ。乳房なら他の子に決して負ける事なんてないかもね。
男の子、ううん、女の私から見てもすごく魅力的だもの。そういう意味で今回の実験は大成功って言えるのではないかしら!」
美希は確かにヒトの言葉を話してはいるものの、意志疎通において家で飼ってる犬のアレックのほうがまだましな現状、そしてあまつさえ今にも踊り出しそうなほど笑みをうかべている目の前の光景に改めて絶望した。
「解りました。もういいです。早く中和剤お願いします。」
「あ、それなんだけどね。ちょっと質問していいかな?」
「はい、どうぞ。」
「えっと、結構汗かいてるみたいだけど、疲れちゃったかな?」
「疲れました。」
「たぶん、消費カロリー計算からするとちょっと激しい運動したくらいになると思うから、そろそろ回復してると思うけど。見たところ呼吸に異常はなさそうね。」
「そうですね。落ち着いてきました。」
「あ、それでね。ここからが重要なんだけど、疲れてる以外何か変わった事ない?」
「おっぱいを厭らしく大きくされました。」
「それは見たら解るわよ。そうじゃなくて他に体の調子とか脈拍が異常でしたとか頭痛がしましたとか、そういうのね。」
「あんな経験した事ありませんから、言えませんけど。」
「それじゃ困るのよ。中和剤を作るにも膨乳薬の副作用とかでてたら危険だし。何でもいいから、気がついた所ないかしら?」
美希は有理からされる一見心配してる様なふりをして、実はただのデーター収集にしかすぎない無機質な質問に死んだ魚の様な目をして虚ろに答えていた。
そしてその無意味な時間に終止符をうつ様に有理の目を見つめ、冷ややかに告げる様に言った。
「そんなに知りたければご自分でどうぞ。」
有理は急に美希の目に力が戻った事に一瞬びっくりした。そして彼女からの有力な情報に期待していた。だが彼女からの言葉は全く理解できなかった。
聞こえている音が意味のあるものとして理解されるまでに時間がかかり、ようやく美希に疑問をなげかけようとした。
「そ、ひぅっ!」
有理は突然何かに言葉を止められてしまった。彼女は自分の体に起きた異変を天性の処理能力で分析し対処しようとした。
だんだんと早くなる心臓の鼓動に湧き上がる様な胸の熱さ・・・。彼女はそれをつい最近の記憶から見つけ出し確かめようとした。
「あ、あなた・・・まさか・・」
「はい。先輩にもぜひ試していただきたくて、こっそり入れちゃいました!」
かわいらしい後輩の小悪魔の様な微笑みに、彼女は漆黒の谷底へと背中を押された。
「なんてことっ、くぅぅぅっ」
彼女は胸の熱さがますます激しくなり、なおも外へと吹き出しそうになってるのを感じた。自分に起きようとしている事態が最早決定的となった今、彼女は素早くそれに対処をしなければならなかった。
「乳房の肥大化は止められない。それなら!」
彼女は白衣を急いで脱ぎ捨てると、上着も素早く脱ぎ、あらわになったブラジャーのフロントホックの部分を強引に外した。
「ええーっ。先輩のブラも『ぱーん!』って弾けるの見たかったのになー。」
美希はにやにやと笑いながら少しほっぺをふくらまして楽しむ様に言った。
一方、そんな美希に今の有理は反論する気もおきなかった。とりあえずブラジャーの破壊は免れたもののおそらくはこのまま美希の様に乳房が膨張するのは間逃れない事を彼女は理解し始めていた。だが中和剤はおろか膨乳薬にどの様な副作用があるかも不明で、普段から論理的に物事を考え処理しようとする彼女にとってこれから起こる未知とは大きな恐怖でしかなかった。
ところが幸いにも現実は彼女を恐怖のどん底に突き落とす事はなかったのであった。
「胸が、あ、あついぃ」
胸の奥からまるで鼓動に合わせるかの様な熱。そして胸を内側から揉まれている様に感じてしまう快感。乳房の皮膚組織が上へ引っ張られるほどに張り詰める苦しさ。様々な経験も無く知識にもない快感が彼女の不安といり混ざり心を混沌へと導いていった。
そして快感と緊張で張り詰めた意識が限界を迎え、その壁はついには崩壊してしまったのである。
「ふっ!・・くっ!・・私の乳房が!ふ、ふくらむ!」
彼女の小振りだが形の整った清楚な胸は妖艶な魔物のそれへと変化しようとしていた。なだからで優しい曲線を描いていた美しい乳房はそのシルエットを外へ外へと描き始め、彼女の手のひらに収まるほどであった乳房はむくむくとソフトボール大にまで膨らみ、さらにソフトボールは間に谷間を作りつつ、瑞々しく大きなグレープフルーツへとその姿を卑猥に変えていった。
「んっ!うっ!今度は、乳首が、あ、あついぃ!」
彼女の乳首は彼女の乳房が卑猥に膨らんでいくのに応えるかの様に変化していった。慎ましかった彼女の乳房に相応しかった乳輪は徐々に大きく、そして厚みを増していき、彼女の控え目だった乳首はだんだん太くそしてその存在を強調し始めた。
「えっ?そんなっ!膨乳が止まんないっ!」
彼女は美希の時のデーターからそろそろ膨乳が休止する事を予測していた。だが、そんな彼女の勝手な都合にはお構いなく、彼女の乳房はさらに勢いをましながら一気に巨大化の速度を増していった。
グレープフルーツ大だった乳房は、その間の溝をより深く、そしてその影をより濃いものへとしながら、ぐぐっと西瓜へと変貌を遂げ、膨乳で吹き出した汗のしずくがその西瓜をより熟れた厭らしいものへと作り変えていった。
そして乳輪もわずかなものだったものが五十円ほどの大きさから十円ほどの大きさへに変わりその厚みをさらにまるでそれ自身も小さな膨乳をしている様に膨らんでいった。そしてなおも、西瓜大にまで張り詰めた乳房はその大きさと重さを増しながらさらに厭らしく変わっていった。
乳房は淫靡に満たされたビーチボールに、五百円大にまで膨れあがった乳輪にチョークの先ほどの太さにまで膨れあがった乳首がその重さで若干下を向きつつある巨大な乳房から斜め下へと軽く痙攣をしながらぶら下がるほどにまでになったところで、ようやく膨乳は止まった。
彼女の清楚な乳房は最早美希のそれと勝るとも劣らないほどまでの卑猥な性器へと変貌をとげてしまったのであった。
「はぁ・・・はぁ・・はぁ・・・」
有理もまるで美希と同じ様に(実際は美希の乳房よりも一回り大きいのだが)膨れあがり、自分の乳房の重みを呼吸をする度に強く感じさせられていた。
「どうですかー?先輩も体験できましたよねー?ご感想はー?」
有理に美希がまるでいたずらっ子のような声で話しかけてきた。だが、有理はまだ呼吸を完全には整えておらず、さらに自分の乳房の重みに慣れても居なかった。そして美希が自分の背中から声をかけている事実に気がつく事さえもできなかった。
「でも、先輩にはまだ罰ゲームが残ってまーす!」
有理は美希の言ってる事を理解する前に突然背中に柔らかいものを押しつけられた。そして、未だ完全には治まりきっていない自分の敏感な乳房を下からむにゅっと揉みしだかれ始めた。
「ちょっと、なにを、はぁぁぁぁぁん!」
ようやく判断力が戻りつつあった彼女は、またしても襲い来る今度は薬ではなく美希という快感に再び足を快楽の底なし沼へと引っ張られた。
「先輩のおっぱい・・・。私のよりおっきくて、うぅん。すっごく気持ちいいかも−。それにすっごくエッチで・・・もう、滅茶苦茶に揉んじゃいますよー。
気持ちいいですかー?こんなのどうですかー?うふふふ。」
背中ごしに美希に激しく上に横に揉みし抱かれ、有理は振り払うだけの力も抜けてしまった。美希の指が自分の乳房にめり込む度、手を使って乳房を激しく動かされる度に、意識が飛んでしまいそうな快感が有理に襲いかかった。
さらには美希が背後から有理の乳房を揉もうとする毎に、自分の大きく膨らんだおっぱいを有理に押し当ててきて、彼女は前から後から絶え間ない快感をこの淫魔から与え続けられたのであった。
「や、やめなさ・・はぅぅぅぅん、んっ!ふきゅぅぅぅ、あっ!あっ!」
「そんな事言って、やめちゃっていいんですかー?先輩のすっごく厭らしいおっぱいはまだ揉んで欲しそうですよ?あ、そっかー!
物足りなかったんですね。じゃあ、乳首行っちゃいまーす!」
まるで背中に羽とお尻にしっぽでも生えてそうな邪悪なサキュバスと化した美希は、有理の大きな乳房を激しく上に持ち上げたり、真ん中にぎゅぅぅっと寄せてみたりしながら、さらに邪魔な自分の胸を有理にぎゅぅぅっと押しつけて、有理の切なく打ち震えている乳首を腕を目一杯伸ばしながら人差し指と中指で摘み、根本から先へとごしごしとしごき始めた。
「だ、だめぇぇっ!ひぐぅっ!はぁぁぁーんっ!!」
有理の制止も空しく美希が激しく乳首をしごく度に押し寄せる快楽に、有理の意識はどんどんと薄れていき、やがて大きく胸を空に突き上げてそのまま美希の体にもたれかかるようにして有理の意識は完全に途切れてしまったのだった・・・。
「・・・・・ーい?・・・・せんぱーい。大丈夫ですかー?」
ようやく真っ白で何も無い所から、頬にあたるかすかな痛みに有理の意識は呼び起こされた。
美希は気を失ってしまった有理の頬をぺちぺちっと叩きながら、ちょっと心配そうに覗き込んでいた。
「うん。大丈夫よ。おはよう。」
「おはようございまーす。」
美希の安堵の笑みに、いつの間にか寝ていた有理は自分の体を起こそうとした。あまりにも一気に押し寄せたものが全てを夢と錯覚させてしまう様な状況も、ただ起き上がるのにもまっすぐ起き上がれないほどに肥大化した自分の乳房にすぐさま現実へと戻される彼女だった。
「美希。ちょっとやりすぎでしょ?」
「あはは。ごめんなさーい。」
美希はぺろっと舌を出して、頭をぺこりっと下げた。
「まあ、いいわよ。おかげで膨乳薬の副作用が身をもって解ったから。」
「せんぱーい。気持ちよかったですかー?」
「すっごく気持ち良かったわ。」
「私も先輩のおっきなおっぱい気持ち良かったです!」
そう言いながら美希は自分のおっぱいを下から持ち上げて足をくねくねさせた。
「美希の胸も素敵よ。私より上向いててすっごく綺麗よ。」
「でも、先輩の胸のほうがおっきくてすっごくエッチです。私もそれくらいおっきくなりたかったなー。」
「そういえば同じ薬を飲んだのに大きさが違うわね?」
有理はあらためて美希と自分の胸の大きさを見比べ微妙に違う事に疑問を感じた。
「それに乳首の大きさも違いますねー。」
「そうね。私のは乳房が大きくなった分、同じくらいに大きくなってるけど、美希のは元のままだし・・」
「やっぱり、もともと私のほうが小さかったからですかねー?」
美希の何気ない答えに、有理は急に声を大きくした。
「そうよ!もともと乳房の細胞に脂肪を蓄える肥満因子が美希のほうが遺伝か何かで弱かったのよ。
途中で膨乳が止まったのもそういう事ね!」
有理はようやく一つの疑問が解消した事に満面の笑みを浮かべた。
「せんぱーい。またどこか行っちゃう前に、このおっぱい元に戻す事も考えませんかー?重いんですけどー。」
呆れた様にそう言いながら、美希は自分の膨れあがったおっぱいを指さした。
「そうね。でも・・・貴方のより私のほうが大きいんだからちょっと我慢しなさい。」
有理は自分の巨大な乳房にため息をつきながら言った。
「あっ、でも、気持ち良かったから、膨乳薬もまた作ってくださいねっ!」
「あなたねー。そう簡単に言うけど、結構大変だったのよ?それに今から中和剤作るにも、このおっきな乳房が邪魔するし、それに誰かさんに乳首つままれて、まだ変な感じで集中しずらいのよ?」
そう言うと有理は美希の前に被害にあった乳首を差し出した。
「ごめんねー。」
美希は有理の乳首に向かってぺこりっと頭を下げるのと同時に手を伸ばそうとした。有理は素早くそれを察知して体をひねり、美希の攻撃から逃れようとしてまだ慣れていない大きな乳房に振り回されそうになってよろめいた。
「ゆ、油断も隙もあったものじゃありませんわ。今、中和剤作るからおとなしく待ってなさいね。」
彼女は辛うじて無事だったものの最早なんの意味も成さない小さなブラジャーや、とても覆う事さえできない制服や余計な刺激を与えられそうな白衣を着る事をあきらめ、トップレスのまま試薬作りへと取りかかった。
美希はただ中和剤ができるのをぼーっと待つのも退屈に思い、大きく、そして重く生まれ変わった自分のおっぱいを下からもちあげて谷間を強調してみたり、左右に振ったりして楽しんでいた。
しばらく時は進み、有理がほとんど下を見る事のできない状況でなんとか試薬作りを進めていた頃、美希は自分のおっぱいで遊ぶ事にも少し飽きてしまっていた。
「せんぱーい。まだですかー?」
「今作ってるところよ。もうちょっと待っててね。」
巨大すぎる胸に悪戦苦闘しつつ作業をしてる有理を尻目に美希は退屈そうに尋ねた。
「まだかかるのかなー?こんなおっぱいじゃ外にも行けないし・・どーしよー。」
美希はほとほと困り果てたように小さくつぶやいた。
さらに時間が経ち、美希が限界を感じ再び有理に進み具合を尋ねようとした時、美希の体にまた異変が起きようとしていた。
「はぁうぅぅぅぅぅぅっ!」
「み、美希?!どうしたのっ?!」
突然の美希の叫びに有理は作業を中断して急いで美希の側へと駆け寄った。
「はぁうん!ま、またおっぱいが・・・。」
美希は自分のおっぱいを下から上から横からとまるでつぶしてしまうかの様に激しく揉み始めた。
自分のおっぱいを揉む度に今までとは比べものにならないほどの快感が脳へと走り、彼女は揉む手をその都度外へと払いのけてしまった。
「だ、だめぇ!気持ちいいのがきちゃって、揉めないよぉ!先輩、私のおっぱいをいっぱい揉んでぇぇ!」
美希はそう叫ぶと、有理の前にぱんぱんに張り詰めたおっぱいを押しつける様な形で差し出した。
「え?膨乳は止まったはずよね?もしかして私より膨らまなかったのはただの休止状態だったのかしら・・?」
美希のおっぱいに触れながらも、まったくの予想だにしなかった新たな事態に有理は分析に入ろうとその手を休めていた。
「せんぱいぃぃ!そんなことよりぃ!わたしのおっぱい!はやくぅ!揉んでぇぇ!」
「わ、わかったわ。こうでいいの?」
美希はさらに強く自分の胸を止まりかけていた有理の手に押しつけてきた。美希の鬼気せまる迫力に有理は完全に押されてしまったのだった。
有理は手にあまるほどの大きな美希の乳房を下から持ち上げた。指に力を入れると乳房に食い込ませる事はできるものの、その指をまるで押しのける様に中から押し返される感じが彼女へと伝わった。そのまま彼女は手にずっしりとのしかかる美希のおっぱいを谷間に向かって寄せるように持ち上げ、今度は外に出す様にと揉み始めた。
「あああぁん!それっ!きもちいいぃ!」
有理に焦燥感の固まりと化したおっぱいを動かされる度に、快感が次々と美希に襲いかかった。
有理はまるで自分の手を下から美希にもたれ美希の胸を揉まされてる様に、円を描くように・・・そして上下に・・・と彼女の望むままに乳房を揉みまくったのだった。
「はぅぅん!おっぱいが・・・おっぱいが・・・」
胸を揉まれる度に絶え間なく湧き上がる快感に美希はすっかりおぼれてしまった。『もっと、もっと気持ち良くなりたい、もっと!』という彼女の欲望に答える様に、快楽はさらにその量を増し始めた。ぐぐっ・・ぐぐっ・・・と彼女のおっぱいは再び膨らみ始め、美希は胸が大きくなる事でどんどん快感を得ていた事から、おっぱいが膨らんでいく事自体にエクスタシーを感じるまでなってしまっていった。
「ま、まだ大きくなるっていうの?どういう事なの?!」
有理は揉んでいた指が腕ごと強く押し返される感覚に、またしても美希の乳房が膨張しはじめてる事を感じ、そして狼狽した。
目の前で美希の乳房はまたどんどんと大きくなり始め、手のひらで支えていた乳房はむりむりっと手からあふれでて、やがて肘にまであたるくらいに膨らんで、さらにその肘をも押し出そうとしていた。そして大きさだけでなくその重さまでも凶悪に増してきた美希の乳房が有理の腕にずしりとのしかかってきた。
「み、美希。座りましょう。」
このままではバランスを崩し美希の身に危険が生じてしまうと判断した彼女は、右腕で美希のなおも彼女自身まで押しつぶそうとするが如くに大きさと重さを増す乳房を支えつつ、左腕で美希の脇を支え、なんとか美希を床に座らせた。
辛うじて最悪の事態を避ける事ができたものの、その様な彼女達の都合などまるで意に介さない美希の乳房はますます大きく膨らんでいった。
美希の体全体から、急激な膨乳で発せられる熱を冷やそうと大量の汗が噴き出し、膨れあがる彼女のおっぱいにもじわりじわりと沸きだし、そして深い深い谷間や張り詰めた表面をすべり落ちていった。彼女の胸はへそあたりにまで達し、その重量で彼女は大きく前のめりになろうとしていた。
有理はなんとか美希が倒れてしまわない様に必死に支えていた。だが彼女が支えている間も、美希の胸はモモにまで達し、有理は上腕、そして体全体を使って支えるまで追い込まれつつあった。
「もっと!もっとぉぉ!」
もはや自分で支える事が困難になるまでに肥大化したおっぱいに、肩のみならず背中そして体全体が下へとひっぱられる苦痛は完全に美希から消えてしまっていた。それよりも止まる事の知らない、そしてどんどんと大きくなっていく感覚の束に彼女の欲望は引っ張られる様にさらなる膨乳を求め続けた。もはや彼女の欲望は自身の破滅さえ厭わない程に制御不可能な状態になっていた。
なおもふくらみ続ける美希の胸は、有理の顔を押し始め、完全に有理の視界を奪ってしまった。そしてついに美希のモモを侵食し終えた。
真下への力がモモによって遮られると、有理の健闘もむなしく、美希の体は斜め前へと傾き始めた。巨大な脂肪の固まりと化した胸と美希自身の重さが加わり、有理は完全に飲み込まれる様な形になってしまった。さらに、なおも膨らむ胸と床に手が挟まれ危険を察した彼女は、美希の胸から手を抜き完全に支える事を放棄した。美希の胸は床にまで達し、丁度彼女の体を支えるまでに大きくなったところでようやくその動きが止まった。
有理はその様子を呆然と立ち尽くして見ていた。目では見えているものの、それが美希だという事、そして目の前にある巨大な二つの物体があのとても小さかった美希の胸だという事。その判断ができずに、完全に行動がハングアップしてしまっていた。
「む、むねぇ!あついぃぃぃ!ひぃぃん!だ、だめぇっ!・・せ、せんぱいぃ!おねがひぃぃ!有理せんぱいぃぃぃぃい!」
美希は今まで増大し続けるおっぱい全体から感じてた感覚が、一気に集まるのを感じていた。それはどんどん自分から遠くに・・・。
彼女は必死でそれに追いつこうと力の限り腕を伸ばして捉えようとした。だが、それはどんどんと彼女の腕から離れ、もはや自分の胸さえ自由にならない彼女にはなす術は何も無かった。そして益々その感覚が収束されていき、焦点から放たれる熱が彼女の気を狂わせんがごとく襲いかかってきた。
完全に茫然自失で刻の流れさえも感じる事ができなかった有理は、美希の悲痛な叫びに我を取り戻し、冷静な判断力を取り戻した。
「どうしたの?!美希?!しっかりしなさい!」
美希に何か更なる異常事態が起こる危険性を察知した有理だったが、彼女の経験そして今まで読んできたどの文献にも書かれてない状況下で自分にできる事はとにかく美希の気を保ち、症状に対処する事ぐらいだった。
「むねぇ、あついのっ!せんぱい!たすけてぇぇ!」
美希からの必死な救助要請に、有理はもはや床から持ち上げるのも困難なほど巨大化した美希の乳房のやや横のあたりを力いっぱい押さえ体を預ける様にして揉んでみた。
「ちがうのぉぉ!もっと、とおく!とおくなのぉぉ!」
すでに強烈な感覚の嵐と急激すぎる膨乳によって、空間認識の一部が壊れてしまっている美希はそれでも必死に有理に場所を伝えた。
有理は美希から伝えられた遠くとはどこなのか解らなかったが、一刻も早く対処する為に、彼女の脳細胞をフル回転して判断しはじめた。
「ここじゃなくて、もっと遠いところ・・・・美希から遠い所・・・・」
彼女は美希の胸から離れると、美希と美希の胸。そして今自分が揉んでいた場所を思い浮かべ判断した。
「美希っ!ここなの?ここでいいのかしらっ?!」
有理は素早く美希の胸に駆け寄ると、美希の胸のもっとも力が集まるであろう場所。これだけの変化をとげたのにほとんど変化が無い様に見える以前のままのかわいらしい乳首を親指と人差し指でつまみ、乳首を揉み始めた。
「ひぅぅぅん!そこっ!そこなのぉぉぉぉ!」
有理に乳首をつままれた瞬間、美希は痛覚の矢が激しい快感の帯となり喜びの声をあげた。
そんな美希の心の解放を合図に美希の乳輪は戒めを解かれその大きさを増し、厚みを増していき、乳首は有理の指を間でむくむくむくっと大きく太くなっていった。親指と人差し指の間隔が次第に広げられていき、やがて中指をも巻き込んでいった。
さらに乳輪は大きくなり、厚みで有理の手は上へと持ち上げられ始めた。
「もっとぉ!はげしく!ごしごしっって!しごいてぇぇ!」
乳首が大きく太くなっていく度に、美希の快感も同じ様に膨張していった。美希の欲望の芽はまた芽生え、さらに成長する様に美希自身にもっと大きく、そして激しい快楽を求めるように美希の心を再び蝕んでいった。
下から急かすように盛り上がる乳輪、そして美希自身からも強い口調で要求され、有理は揉む事に限界を感じ、そろそろ薬指まで達しようとしている乳首を上下にとしごきはじめた。
「ひぃうぅぅぅん!ごしごししてるぅぅぅ!きもじひぃぃ!」
有理が乳首を揉む事からしごく事に切り替えた事で、美希はまた違った強烈な快感を感じた。すべての意識が自分の乳首に集中し、そこから得られる快感と共に、意識が抜け出てしまう様な感覚に陥ってしまった。
美希の乳輪はさらに大きくそして厚みを増していき、その表面にはぽつっぽつっと乳腺がその姿を現し始めた。
乳首はさらに大きく太く厭らしくなっていき、有理の小指にまで達し、上下にしごかれている手を越えて、乳頭をさらに上に向けながら、ごしっ!ごしっ!と音が聞こえるくらいにまで大きくなっていった。
「な、なにか、きちゃうぅ!きちゃうぅ!あんっ!あんっ!あぁぁんっ!!」
乳首は完全に今や肉欲の性器へと変わり、表面から分泌される淫靡な液体が、有理の上下運動を加速しさらなる激しい運動を要求した。
ごしゅっ!ごしゅっ!と激しい音がしそうなくらいにしごかれて、乳頭は震えながら汁をこぼし始めた。
乳輪もさらに大きく厚くなり、表面には乳腺がさらに多く、そして大きくなっていき白い露を溜めながら全体がうち震え始めた。
「な、なにか、でちゃう!でちゃうよぉぉ!もうだめ!ひゃううぅぅぅぅん!!」
美希が大きく首を後ろに振ると同時に、有理の手の中で美希の乳首が震えた。それと同時に乳頭から勢いよく美希のミルクがほとばしり、そして有理の顔にかかった。
「きゃっ!」
有理は突然のミルクに驚き、美希の乳首から手を離した。目にかかったミルクをぬぐい、急いで美希の様子を確認した。
「美希っ!大丈夫?美希っ!」
有理は美希の頬を叩いてみたが、反応は無かった。しかし意識が一時的に無くなってはいるものの、顔色の紅潮、体温、肩の動きから脈拍を読み取った彼女は総合的に考えてとりあえず命の危険は無いという結論に達し胸をなでおろした。
とりあえず美希の意識はそのうちに戻るとして、問題はここまで常識外に肥大化してしまった乳房だけでなく、乳房の脂肪組織の成長を促すのみに留めたはずであった成分がなぜ乳腺の発達を引き起こし、妊娠をする事なく母乳が形成されてしまった事であった。
有理が今作っている中和剤はあくまで彼女の想定範囲内の膨乳作用に効果が現れるであろうものであり、この様な現状を目のあたりにした今ではまた完全に暗礁に乗り上げてしまった様に彼女には感じられた。とは言え事態が事態だけに中和剤作りにそんなに掛ける時間もなく、明らかにオーバーフローを起こしている状況に一から対処すべく、まだ意識の戻らない美希の前で様子を見守りながらも顔に手をあて直立で考えをまとめようとしていた。
「・・・・・・ひっ!」
思考に没頭していた有理は、突然声をあげてしまった。突然思考を邪魔した何か・・・彼女は考えを一時停止し、未確認のものの分析に脳を切り替えた。
そしてその結果、彼女に不吉な考えが急激に強くそして全体を支配する様に広がっていった。
「美希に起こった現象。それは私の作った膨乳薬のせいと見て間違いない。そして、『その薬を私も飲んだ。』美希と私の服用には時間差があった。
そして美希が当初の想定内に膨乳した後、『しばらくして私にもその効果が現れ、乳房がこの様に肥大化した。』
『美希の今の姿はそれはつまり自分のこれから!』」
彼女の到達した結論を立証する様に、有理は内側から湧き上がるエネルギーをあの時とは比べものにならないほど厭らしく肥大化した乳房全体から感じ始めてしまった。また彼女から意識を飛ばしてしまう潮流に彼女の体は反応し、彼女の手を大きく重くそして濃くぶら下がる彼女の乳房へと運ばせようとしていた。しかし彼女は再びこの劣情のなすがままにされる訳にはいかなかった。
自分までもこの渦に巻き込まれてしまったら、自分達を救う中和剤を誰が作れるのか?むしろそれよりも、初体験だったからとはいえ、先程の様な肉欲に溺れ普段の理知的な自分が飲み込まれ、自分が自分でなくなってしまう事を彼女は繰り返すわけにはいかなかった。
そして彼女は自分の体からの信号を無視し、乳房へ向かおうとしていた腕の動きを止めた。
彼女の体は信号を拒絶され、手、腕、さらには体全体が小刻みに痙攣をし始めた。
『手遅れにならないうちに、早く中和剤の精製をっ!』
彼女は背後のまだ作りかけだった中和剤の載っている作業台へと向かおうとした。
だがその姿を見せた悪魔は決して彼女に自由を与える事は無かったのだった。
「・・・・ふっ!・・・・ふうっ!・・・・・・ふううっ!・・・」
あふれ出す肉欲が彼女の心を絶え間なく犯し始めた。
『今、今すぐに、この厭らしい乳房を滅茶苦茶にしたい!もっと厭らしく!もっと!』
彼女の体自身がすでに淫魔に乗っ取られ、再び腕が上にあげられ、指が広げられ、欲望の開放へ向かおうとしている強い衝動を彼女はまた制止した。大きく広げられた指は乳房に触れる前に止められ先を強く折り曲げながら、力いっぱい震えていた。
彼女の胸もまた、限界まで抑圧された欲望が開放されない苦しみにさらに激しく打ち震えた。
それは彼女の心に耐え難い焦燥感となり、いまだ堕ちる事ない彼女のこころの部分を消失させようと襲いかかった。
一瞬でも気を許せば消えゆく大切なものを失うわけにいかない彼女は、もはや全身に小刻みにそして激しくひろがった痙攣に耐え、両脚を震えながらもぎゅっと閉じ、内股をすりあわせて紛らわす事で耐えようとしたのであった。
だがその結果、彼女の足から次第に這い寄る何かに彼女は完全にその場の虜となってしまったのだった。
「ひぐっ!はふぅぅぅん!」
完全に彼女の行動を支配し始めた欲望が彼女の躰を相応しいものへと変える為に牙をむいた。
打ち震えていた彼女の肉欲のビーチボールは解き放たれた様に一気に膨らみ始めた。
最早制止する事さえ叶わなくなったココロの彼女は最後の抵抗を試み様と、触れる事さえためらっていた彼女のいやらしく膨らもうとする乳房を下から押さえ、これ以上の暴走を止めようとした。だが止める事はおろかむしろ肥大化する乳房を滅茶苦茶に揉み始め、さらなる彼女自身の淫魔への変貌を進めてしまう事に新たに耐えなければならなかった。
彼女はどんどんと不気味に重さを増す乳房からあふれ出し滅茶苦茶に揉みし抱かせる誘惑から逃れる為に手を乳房の下にぐっとめり込ませ、口から声を発する事によって堪え忍ぼうと試み始めた。
「はぅぅん!くぅぅぅぅ!はあぁうん!」
ようやく目の前が真っ白に感じ、次第に周りの音が聞こえ始めた美希は、前方から聞こえて来る艶めかしい喘ぎ声に意識を取り戻し、ゆっくり目を開けた。すっかり自分の重心は前へと大きく傾き、自分の顎は目の前の柔らかい何かによって支えられ、視線は斜め前の床に固定されてしまっていた。
視界が限られて見上げて相手の顔を見る事はできなくても、目の前で苦しそうに喘いでいるのは先輩だと彼女瞬時に解った。
「先輩!大丈夫ですか?!」
未だに意識が少し朦朧とするもなんとか呼びかけようとした美希だったが、有理にその声が届く事は無かった。
一方、未だに有理の全てを支配する事ができない淫魔は、攻撃の手を休める事なく彼女へと襲いかかった。
彼女の乳房は必死で堪える彼女の手からあざ笑うかの様に軽く逃げると、さらにむくむくむくっと肥大化を加速し、彼女自身に屈服を求める様に膝を付かせ、その場に腰を下ろさせてしまった。
それでもなお彼女は、最後の抵抗を続け、腕で彼女の膨れあがる肉欲を外から押さえつけようとしていた。
「と、とまらないぃ!はぁぁうっ!おねがいぃぃっ!・・・と、・・・とまってぇぇぇぇぇ!!」
彼女の悲痛な叫びに止めを刺し、彼女自身を厭らしいなにかに変えてしまうべく、彼女の胸はさらに膨らみ続けた。
胸の前で組んでいた手が次第に引き離され、指と指がどんどんと離れていき、ついには膨張しつづける胸は彼女の制御の外へとあふれでてしまった。なんとか取り戻そうと必死に腕を伸ばし指を伸ばすも、その指はむなしく大きく膨らむ胸に遠ざけられる様に外へと押し出されてしまった。
「先輩っ!先輩っ!いまぁっ助けにっ!」
美希はようやく完全に意識を取り戻した。そして目の前で有理が襲われているものが自分の時と同じものと判断し、駆け寄り有理のおっぱいを揉みし抱き、苦しさから開放しようとした。だが、あまりにも進んでしまった変態は彼女自身をその場に固定し、ひたすら傍観者に徹する事を彼女に強要したのだった。
「ひぐぅっ!ふくっはぁぁぁん!」
そんな美希の悲痛な叫びも空しく完全に押さえつける者の居なくなった有理の乳房はなおも膨らみ続けた。
そして卑猥に太くいきり立っていた彼女の乳首が再び醜く肉質的にその変貌を始めた。五百円サイズだった乳輪は再び、大きく、厚く、そして厭らしく膨れ上がりドーナツの穴サイズへと、さらにぷくっと勢いよく膨れあがり、表面にぶつぶつと乳腺を覗かせながらまるでカルメラの様になってしまったのであった。乳首も恥じる事なく卑猥に醜い変化を遂げてしまった乳輪に負ける事なくむくむくとその長さと太さを増していった。
永遠に続くかと思われた有理の乳房の肥大化は、ちょうど美希と時と同じ様に床に達し彼女自身の支配を終える頃にようやく止まった。だが、彼女にとって終わりの刻はまだ訪れる事は無かったのだった。
「あんっ!はあっ!はあんっ!!」
完全に床に押しつぶれる様に横たわる有理の巨大な乳房から、なおも太くそしてたくましい乳首が細かくそして激しく震えながら空へとそそり立っていた。これまで耐えてきた強烈な刺激が一点に集められ、呼吸をする事も意識を飛ばし、そのまま消えてしまう様な激しい欲求が押し寄せ彼女は壊れてしまいそうなこの状況で必死に腕を伸ばし、指で乳首を求めた。
だが、腕は人を越えてしまうほどに巨大化してしまった乳房に役を果たさず、願いを込めた指は空しくその肉塊に沈むばかりであった。
「先輩!先輩!先輩っ!」
美希は必死にその手を伸ばした。彼女が唯一今の有理の事を理解できる存在であった。自分と同じ様に厭らしく堕ちてしまった躯が求めるもの・・・。それに答え、湧き上がる愛おしさに突き動かされる様に必死で手を伸ばした。
有理は激しい欲望に心をかき乱されながらも、ようやく自分の事を必死に呼ぶ愛おしい後輩の声に気がついた。
「み・・・き・・・ちゃ・・・ん」
初めて彼女は自分のココロをそしてカラダを任せても大丈夫、むしろ任せたいと思えるものに出会えた事をうれしく感じた。
そして今まで押さえつけていた欲望に身を開放し、一緒に厭らしく堕ちる所まで堕ちようと決めすべての力をこめて、巨大な乳房を前に押し、美希の乳房へと押し当てた。
「みきちゃん・・・ごめんっ!」
有理は自分の全てを脱ぎ捨てて、求める様にいきり立った乳首を美希の乳首へと押し当て絡める様に動かした。
「せんぱいっ!ああぁぁぁ・・・」
「みきちゃん!はぁぁああうん・・・」
二人の乳首は根本からこすり合わされ、そして激しくお互いを愛撫し始めた。さらなる刺激で乳輪は大きくそして厚く淫靡に厚みを増し、乳腺はその白き花を満開にした。乳頭から流れ落ちる愛液によってますます激しく愛する様にお互い乳首は長くさらに太く、羞恥をすべて捨てる様に卑猥な性器へと肉欲の色を濃くしていった。
「せ、せんぱい!もう、だめぇっ!いっしょに!いっしょにぃ!」
「みきちゃん!わたしもっ!いくっ!いくぅっ!!」
『いっくうぅぅぅぅぅぅぅ!!』
二人の乳首は欲望に打ち震え、そのセイを激しくまき散らした。
「おねーさまぁ。だいじょうぶですかー?」
美希は極限まで肥大化してしまった4っつのおっぱいごしに見える愛おしい人に手を振って笑顔で声をかけた。
「大丈夫よ。なぁに?おねーさまって?」
有理はかわいくて愛おしい後輩に負けないくらいの笑顔でこたえた。
「だってぇ。おねーさまとはおっぱい搾り合った仲じゃないですかぁ。だめですかー?」
美希は小悪魔っぽく笑いながらすねた様なそして甘える様な声と上目遣いで有理を見つめながらねだった。
「もう、好きにしていいわよ。私は今まで通り美希でいいのかしら?」
「はい!美希でも美希ちゃんでもおねーさまのお好きな様に。これからもかわいがってくださいね。おねーさまぁ。」
有理は美希の満面の笑みの前に他に異論は無かった。
「はあ。それにしてもこんなに乳房が肥大化してましてやおっぱいまで吹き出すなんて思ってもいなかったわ。今回の実験は完全に失敗ね。」
有理は急に現実に戻り大きくため息をついた。
「そんなことないですよ!おねーさま。」
美希からの意外な答えに有理は美希の言葉を待った。
「だって、おねーさまとの仲がすっごく近づいたじゃないですか!それにすっごく気持ち良かったし!」
有理は他の意味で期待していたが、いつもの美希らしい答えに改めて感心し、そして笑った。
「ふふふ。そうね。『ふたりの実験』は成功したのね。」
「はい、大成功です!」
ふたりはそろって笑い出した。
ひとしきり笑った後、有理はまたしても責任者として現実へと戻された。
「それより・・・・これどうしたらいいのかなー?」
有理は自由に動く事もできず、もはやヒトの範疇を遙かに超えてしまうほど肥大化した4っつの乳房。そして今も少しづつではあるがぴゅーぴゅーっと乳汁を垂れ流しミルク溜まりを作っている乳首を見て改めてため息をついた。
「うーん。どーしましょーねー。」
美希は屈託の無い笑顔で答えた。元々美希に答えを期待していたわけでもなく、さらにこんな状態で中和剤を作るなどは不可能である事は自身も充分解っていただけに、有理は美希の期待通りの笑顔に少し不安が取り除かれた様であった。
「うーん。とりあえずー。」
「とりあえずー?」
思いも掛けず美希からさらなる提案が成されて有理は思わず真似しながら美希の言葉を繰り返した。
「すっごく気持ち良かったから、もいっかいやりましょ!おねーさまぁん!」
そういうと美希は自分の乳首を厭らしく有理の乳首へとからめてきたのだった。