ふたりの恋

ロイヤルみるく 作
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※少し複雑なシチュエーションなので声を出してのセリフは「 」
声に出してない(心の中とかある特定の人物にしか聞こえてない)セリフは
『 』になっています。その様にお気をつけてお読みください。
以上は第2章と同じですが、この章ではさらに視点と時間軸が恭子と悠人
の間で交代になっています。目安は行間が広く空いている所です。
その際に時間が少し巻き戻ったりもします。複雑で申し訳ありません。※

用具室の重いドアが開かれると、今日のお客様の悠人が入ってきた。
「片瀬さん。手紙読んだけど、ここに来ればいいんだよね。」
悠人は少し緊張気味に尋ねた。だが、恭子はそれ以上に緊張していた。
彼女の心の中では『陸上部の練習前にごめんね。』とか、
『わざわざこんな変な所に呼び出してごめんね。』とか、
『手紙読んでくれたんだ。来てくれてとぉぉぉってもうれしいっ!』とか・・・
いっぱいいっぱい言いたい事はあるのに、そしてそんな事よりも
たいせつなたいせつな気持ちを・・・・。
「・・う、うん。」
恭子はそう答えるともうそれが彼女の日常の様にうつむいてしまった。
今回は今までとは少し違った。前回まではあくまでの偶然を装って悠人と
会っていたが、今回は違う。手紙を書いて直接呼び出しているわけで、
前進してるともいえるが、それだけに彼女は何らかの意思を悠人に示す事を
強く求められているのだった。その事は頭ではすごく良く解ってるつもりなのに
心にとりとめも無くいろんな言葉がわき上がればわき上がるほど、それが
焦りとなって彼女の全身を熱くさせ、焼け付いてしまいそうな頬は頭を
狂わせ、倒れてしまいそうな脳はまるで首ねっこから誰かに押さえつけられて
いる様に彼女の目を床のコンクリートへと押しつけようとするのだった。
『・・・・』
『・・・・・・?』
『・・・・・ーい?』
『・・・・きこえてるー?』
『うん。』
ずっと呼びかけていたらしいマリーの何度目かの問いに、恭子はようやく答えた。
『もう何やってるのよ?ほら。悠人君、間が持たなそうじゃない?』
マリーはどうにもならない状況を打破しようと、恭子に悠人の名前を出して注意をひいた。
『・・うん。』
マリーの声が聞こえる程度には落ち着いてはいるともいえるが、彼女は依然そう心で小さく
つぶやくだけで、その頭は稲穂の様に重く垂れ下がったままで、マリーには事態が少しも
動いていない様に見えた。
『うん。って解ってないじゃない。悠人君、困ってるじゃない。いいの?困らせたままで。』
『ううん。よくない。』
『じゃあ。恭子ちゃんが、今、しなくちゃいけない事って何?』
『・・・・・』
恭子はまた黙ってしまった。マリーの言ってる事は彼女にも充分解っているし、
答えはすごくシンプルなもの。だけど、それを今の自分ができるとは思えない。というより
自信が無い。必ず失敗する。そもそも何でやろうと思ったのか。別に今日じゃなくてこんど
でもいいし。というかまた逃げたい・・。いろんな気持ちがどんどんわき上がってきてしまい、
それらをすべて否定する勇気ある一歩が踏み出せないのだった。
『どうしてそこで黙っちゃうの?あなたは今日ここへ何しに来たの?』
マリーの問いに恭子の足は震えた。
『・・・悠人君に気持ちを伝えに・・・。』
『気持ち?どんな?』
『・・・・・・好きって。』
『そうよね。ここに来たのは、悠人君に好きって気持ちを伝える為よね。』
『うん・・・。』
恭子のシンプルな答えはマリーの言う通りだった、そして恭子がしなくてはいけない事も
その他にはありえない事も事実だった。
『じゃあ。あなたは今、何をしてるのかしら?大好きな悠人君は、その汚い床にでも
落ちてるのかしら?』
『・・・・』
マリーは少しいじわるく恭子を責めた。恭子はマリーの的確で反論する隙も与えない
攻撃にただ自分を責めて黙るしかなかった。
『そうやってずっと下を向いてても何も解決しないわよ。顔を上げなさい、恭子!』
マリーが叫ぶのと同時に、恭子はまるであごを下から何かに押される様に、強引に
上を向かされた。そしてずっとただただ時が刻まれるのを待ち続けていた悠人と
目があってしまったのだった。
「えっ?」
突然悠人と目を合わせられた恭子は、完全に止まってしまった。そして一瞬の空白の後、
それでも外す事のできない悠人の視線に、すっかりパニックになってしまった。
「あっ・・・。え?・・・その・・・。」
『ほら!チャンスよ!悠人君に好きって言っちゃいなさい!』
「・・あ。・・・・・」
『・・・・!・・・・?!・・・ ・・・』
彼女にとってこんなに悠人と目を合わせるのは初めての事だった。たまに話しかける事はあっても
どうしてもいつも恥ずかしくて目をそらしてしまっていたのに、今は目をそらせる事もまるでできない。
悠人の自分をまっすぐ見る目に、何か自分のすべてを見透かされている様で、
彼女は何をしたらいいのか、逃げる事さえもかなわずに、口を開けば意味のわからない言葉と
疑わしい音を出すしかない、出口の無い迷路に迷い込んでしまった様であった。
「・・・цбЕжч」
それまで彼女のあごをまるでひっぱりあげる様にしていた何かが急にふっと消えた。
そのはずみで、彼女の頭はがくっと下がると、恭子の目はまた懐かしい無機質なコンクリート
へと帰ってきた。悠人の目を外れてもなお、彼女の顔は紅潮し、まるで地面の下から熱せられてる
かの様に、足先から頭のてっぺんまで激しい熱が彼女に何かを考える余裕さえ与えようとはしなかった。
彼女はただ何があるわけでもない床を見、全身の熱に激しく動かされる心臓に激しく呼吸をさせられ、
そしてそれらを解る事もないほど無であった。
そして時さえも無い彼女の目に、ふと影がかかった。しかし何も無い彼女が気づくことも無く、
やがて影は次第に大きくなっていき、彼女を覆った。
「・・えっ?」
突然の感覚が彼女の意識を呼び起こした。両方の腕、そして両方の脇より少し下、さらに背中へと
何かが当たる感覚。それはまるで彼女の感じてるすべてのものを包み込んでしまう様な
心地よさに、彼女は思わず驚いて声を上げてしまったのだった。
そしてその感覚は優しさからより激しく強引に、まるで彼女を逃すまいとしてる様に
彼女を締め付けた。突然の出来事に恭子は思わず顔を少し上げ、すべてを理解した。
目に映るものはほとんどが同じ色のものでしかなかったが、それが何であるのか?
というより、それが誰であるのか。それは間違いもなく、彼女の思い人であり、
彼女は今、自分のあごがあたっている所が彼の鎖骨の下あたりであり、自分の今見ているものが
彼の首のあたりであり、彼女のどきどきと鳴り止まない胸にぎゅっと押しつけられているのが
彼のたくましい胸板であり、彼女は強く愛しい人に抱かれている事を知ったのだった。
「あっ・・・。」
彼女は思わず喘いでしまった。大好きな彼に今抱かれているという事を感じ、そして知ったが、
何故?という理由についてはまったく解らなかった。というより考える事さえできなかった。
強く強く抱きしめられて、もう破裂してしまいそうな胸は、恥じて止める事もできないまま、その
鼓動を彼へと伝え、見られるのが恥ずかしいほど火照った顔は、それを見られまいとする様に
彼の鎖骨から胸へと伏せられ、ぎゅっと抱きしめられた背中は、その苦しさを感じる事もなく、
まるでもっともっと強く抱きしめてほしいかのごとくに弓反った。
彼の力強い抱擁にすべてを委ねる様に、恭子の全身から力が抜けていった。
彼女を包む熱の様なものはさきほどよりもより激しく、そしてどくんっ!どくんっ!という鼓動は
彼女を壊してしまう様にむごくなっていたが、彼女には何の不安も緊張も無かった。
ただただ大好きな彼に包まれているという安心感。その事が彼女にまるで雲の上をふわふわと
いつまでも歩いている様な安らぎをもたらせていた。
『ずっとこのままでいたい・・。』
それが彼女のささやかなそして強い願いだった。
だが、そんな彼女の願いもいつかはむなしく消えてしまうのだった。ぎゅうっと強く彼女を抱きしめていた
力は次第に弱まり、何も邪魔されずに触れ合っていた彼との距離が次第に広がっていく事に、
彼女はさびしさを感じた。そんな彼女の悲しさを慰める様に、彼はやさしく彼女の肩を抱くと
そっと彼女を傾かせ彼は恭子の後ろへと回りこむと、今度は肩ごしに後ろから彼女の鎖骨のあたりで
腕を組むとあごを軽く彼女の頭へとのせると包み込む様に抱きしめた。
先ほどの様に前からぎゅっと抱きしめられているのとは違い、後ろから今度は彼の腕以外は見えない
状態に、恭子は違った感覚を感じていた。彼の姿が見えないからこそ、首や、肩、背中から感じる
彼に彼女の感覚はより研ぎ澄まされた。
「ひゃうっ!!」
恭子は驚いて突然声を上げてしまった。後ろに回った彼が彼女の耳の後ろにふっと息をかけて
きたのだった。その瞬間、彼女の背中をぞくぞくっとしたものが駆け上がり、彼女は思わず
声をあげてしまった。
『どうしよ・・・悠人君に恥ずかしい声聞かれちゃったよぉ・・。』
彼女は自分の痴態を愛しい人に見せてしまった事を痛烈に恥じた。
だが、彼はそんな彼女の気持ちなどおかまいなしに、さらに彼女に辱めを与えようとしたのだった。
「えっ?!」
恭子は驚いた。彼の組まれていた腕はそのままするすると下へ下がると、彼女のささやかな胸を
揉み始めたのだった。
「えっ??!!・・ちょっと、悠人君・・。あぅっ!」
彼の手はそんな彼女の戸惑いを無視し、彼女の胸をまさぐる様に体操服の上から揉み続けた。
さきほどまでの優しい感じから一変した荒々しさに、彼女は激しい戸惑いを感じたが、
同時に彼女の研ぎ澄まされた身体は敏感に快感を享受してしまっていたのだった。
「ゆっ、ゆうとくん!やめ・・はぅ! やめて・・。」
恭子は自分のあまりにも想像もしていなかった急激な展開を拒絶した。
そして、そんな自分の意思とはまるで関係無い様にわき上がって来る快感に
自分がどうにかなってしまいそうで恐怖を感じ、ここから逃げだそうと、身をもだえた。
「ゆ、ゆうとくん!やめて!」
なんとか逃げだそうと試みる恭子を彼の腕は放そうとはしなかった。
それはいつもの彼から感じる優しさとはまったく違う何かを感じ、彼女は
さらに激しくその腕を逃れようと暴れたのだった。
「逃げてはだめ。」
突然、彼の口からそうささやかれると、恭子の足はまったく彼女の言う事が聞こえなくなった
かの様に動かなくなってしまった。
「え?!ど、どうして足が動かなくなっちゃったの?いやっ!」
恭子はパニックになってしまった。すっかりまるで石になってしまった様な足を動かす代わりに
今度は上半身を激しくうごかしてなんとか逃亡しようと試みた。
「ちょっと・・恭子ちゃん。おちつきなさいって。」
「えっ?!」
それまでもはやパニック状態になっていた恭子は、その一言で急にある程度の平常心を
取り戻すと同時に驚いた。それは彼女にとって聞き覚えのある声の様な気がしたのだった。
「私よ、私。マリー。」
「えっ??!! マリー??どうして????」
彼女は声の主が確かに聞き覚えのあるマリーである事は解った。だけど、どうしてそれが
悠人君であるかが、解ってるだけに余計に解らなくなってしまっていた。
「えっと、今、悠人君の中に居るのよ。」
「え?どういうことなの?」
「だから、恭子ちゃんの中に居たじゃない。そこから悠人君の中にお引っ越ししただけよ?」
「え??いつ?」
「さっき、悠人君が恭子ちゃんに触れた時。」
恭子には何が何だか解らなかった。けど、相手がマリーとなったら、自分には解らない事が
多いというよりむしろ解る事のほうが少ないくらいなので、恭子はすべてを理解する事は
あきらめていた。
「で、でも!悠人君はどこにいっちゃったの?!」
「悠人君?目の前に居るじゃない。」
「だから、マリーでしょ?」
「ええ。マリーよ。あっ。ひょっとして、私と恭子ちゃんみたいに同じ所に居ないから解らないとかかしら?」
「えっと・・。かも?それで、悠人君は?!」
「大丈夫よ。心配しなくてもちゃんと悠人君は居るわよ。悠人君は夢を見てるっていったらいいのかしら?
厳密に言うとちょっとだけ違うのだけど。」
「夢?」
「そう夢よ。まあ、私が見せてるんだけど。悠人君は今、自分は夢を見てるって思ってるわ。そして
それを悠人君に見せてるのが、わ・た・し。なわけ。どう?理解できたかしら?」
「あいかわらず、全然わかんないよ・・。でも、悠人君が無事なのはなんとなく解ったけど・・。
でも、どうしてマリーは悠人君の中に居るの?!」
とりあえずまだ日は浅いながらもマリーと一緒に生活してきて、悠人がなんとなくマリーの言ってる様に
無事なのは恭子には解ってほっとした。だが、どうしてこの様な事をマリーがしたのかは
彼女に聞くしかなかったのだった。
「だって、また恭子ちゃん逃げようとしたでしょ?」
「そ、それは・・。」
「私も、今度こそは。ってちょっとがんばって期待してたんだけど・・・。」
「・・・・・ごめんなさい。」
「ふふっ。別に恭子ちゃんを責めてなんかないわよ。だって、恭子ちゃんと一緒に生活して
恭子ちゃんがそういう子って解ってるからね。」
「・・・・・・・・・・・」
恭子にはその事については何も言い返す事ができなかった。
「で、でも。それとマリーが悠人君に夢を見せて、悠人君でしゃべってるのって何か関係あるの?
というより、さっきのあれは何?いたずらなの?!」
恭子は急にさきほどの悠人に抱かれてまるで天国の様な気持ちだったところから、
胸を強引に揉まれて地獄にたたき落とされた事を思い出し、マリーを責めた。
「あら?いたずらって、これの事かしら?」
そう言うとマリーはまた恭子の胸を揉み始めた。
「やぁ・・、やめて。どうしてこんな事するの?!」
「うーん。あのままいけると思ったのに。やっぱり恭子ちゃんって難しいわ。
まあ・・。なんとかなるかしら?それじゃ、再開しましょうね。
そうね・・。やっぱりその服邪魔だから。恭子ちゃん、上脱いじゃってね。」
マリーが強引に恭子の胸を揉んでいた手をどけると、まるで恭子の事などおかまいなしに
一方的にそう命令した。
「えっ?きゃあっ!!」
恭子はまるでまた自分の身体が自分の持ち物では無い様に勝手に服をまくり上げ
腕を伸ばすと、そのまま体操着の上を脱ぎ捨てた。そしてその下から青色の吸水性に富んだ
生地で作られたスポーツブラが姿をあらわしたのだった。
「恭子ちゃん。男の子と会う約束をしてる日に、そんな色気のまったく無いブラは
しちゃだめよ。」
「わ、私がどんなブラしてたってマリーには関係ないでしょ?!」
「あら、あるわよ。昨日あれっだけアドバイスしてあげたのに、どうして無視しちゃうのかしら?」
「だから、今日は体育があるからって言ったじゃない。」
「やっぱり、私ががんばって朝起きてて恭子ちゃんの下着チェックすべきだったかしら。
いい?下着って男の子に魅せる為につけるのよ。」
「わ、私、そんな事思って下着なんて選んでないもん!」
「あら、そう・・・。」
そう言うと、マリーは後ろから左手を恭子の右のブラの隙間に入れた。
「ちょ、ちょっと!やめてぇ!」
マリーはごそごそとブラの中で手を動かすと、なにやらお椀状のやわらかいものを
取り出し、それを下に投げつけて、今度は右手を恭子の左のブラの隙間に入れ
さきほどと同じ様にごそごそと動かし何かを探し当てると、こんどはそれを
恭子の頬にぺたぺたとうちつけたのだった。
「じゃあ、これは何なのかしら?」
「そ・・・それは・・。」
恭子はペタペタと自分の頬を打つものに恥ずかしくなって顔を赤らめた。
「あら?これってパッドっていうんでしょ?どうしてこんなものがブラに入ってるのかしら?」
「・・・・・・・・・」
「恭子ちゃんの、そのちっちゃなお胸を少しでもおっきく見せる為にいれてるのでしょ?」
「!!!ち、ちがう!わ・・たし、そんなつもり・・」
マリーの執拗な攻撃が恭子は自分の恥ずかしい所を責め、恭子は思わず
さらに顔を紅潮させ、否定しようとした。
「あら?そんなつもりじゃないって言いたいのかしら?じゃあ、どうして?」
「・・・・・・・・・。かわいく見せたいから。」
「あら?誰に・・・。」
「・・・・・・・・・・」
「誰にか解らないでかわいく見せようとしてたのかしら。恭子ちゃんは誰からかわいく見られたいのかしら?」
「・・・そんなの知らない・・。」
「ふふっ。恭子ちゃんらしいかわいい答えね。別にいいのよ。それで。大切なのは恭子ちゃんの
意思を他の人に魅せるって事なの。」
そう言うとマリーは恭子のわずかに膨らんだ胸のあたりを親指と人差し指でなぞった。
「ひゃぅ!や、やめて・・・」
「どう、マリーお姉さんの指、気持ちいいでしょ。普段はあまりやらないけど、ちゃあんと女の子の
気持ちいいとこなら知り尽くしてるのよ。ねえ、そういえば、どうして告白にここを選んだか
知りたくないかしら?」
マリーは指を巧みに変えながら恭子の胸のふちを指の間で挟んで締め上げた。
「はうぅ!そんなの・・・。。」
「あら。せっかくだから教えてあげるわ。1つはあなたが逃げない様にする為・・。そしてもうひとつは
あなたの汗を使って彼に魅了(チャーム)をかけるためよ。」
「あうっ!あせ・・・?」
「そうよ。あなたの汗のフェロモンが彼を虜にするの。私はそれを強くしてあげただけ。だからここは狭くて
最適なのよ。今、彼はあなたの虜になって、あなたの夢を見てるわよ。」
「・・わたしの夢?」
「そうよ。私が悠人君に見せてあげてる、恭子ちゃん主演のとっても素敵でエッチな夢。」
「・・私のエッチな夢?!」
「あら?忘れたかしら?今日、ここに彼を呼んだのは恭子ちゃん、あなたよ?だから彼はゲスト。
そしてゲストを楽しませるのがあなたのや・く・め。だから、もっとエッチな声でかわいく
鳴いてね。」
マリーはそう耳元で悪戯っぽくささやくと、恭子の胸を包むようにすべての指を激しくうごかして
強く揉み始めた。
「ああぁん・・・。や・・め・・てぇ・・ん・・。」
「ちょっと、ちっちゃすぎて頼りないけど、こんなのどうかしら?」
マリーは親指と人差し指で恭子の小さな乳首をつまむと、くにくにっとつまみ始めた。
「ひゃぅ!」
「あら?小さいけど、感度はそこそこね。」
「はうっ・・。マリー、やめて・・。」
「まだ恭子ちゃん、解ってないのね。そうね・・。じゃあ、もっと激しく・・。そして、もっとエッチに。
そうね・・。ふふっ。ちょっとマニアックにいってみましょうか。」
マリーはあきらめた様に恭子の胸を揉んでいる手を止めると、考え始めた。
そして何かを思いついた様に自分で納得すると、冷ややかに、恭子にこれからの
自分の処遇について一方的に提案したのだった。
「・・はぁ。・・・はぁ・・・。はぁ・・・。」
ようやく魔の手から解放された恭子は口を開けて呼吸を整えた。まだ完全には動けないものの、
なんとか少し自由の戻った足を膝から折り、その場にお尻をついて身体を休ませたのだった。
「さ、もう休憩時間はおしまいよ。お客様が待ってるんだから。恭子ちゃん。はい、立ってね。」
マリーがそう指示すると、恭子はまたしても勝手に立ち上がってしまった。
「今度は、何をする気なの?」
恭子はきっ!とマリーのほうをにらんだ。
「あら。怖い顔・・。そうねえ・・。今度は腕を横に開いて・・。あ、そのくらいかな?
そしたら、胸をはってちょうだい。」
恭子は必死にあらがう意思を見せようとするものの、彼女の体は腕を言われた通りに横に気持ちひろげるとともに、胸を前へとはりだしてしまったのだった。
「私、考えたのよ。どうして恭子ちゃんはそんなに自分に自信が持てないのかしらって。」
「・・・・・・」
「やっぱり、それって恭子ちゃんの胸が小さいからかなーって。」
マリーはそう言いながら、恭子のブラをつまんだり離したりした。
「む、胸が小さいのも、ちょっと自信がない・・かもしれないのは生まれつきだから。」
恭子はパッドが抜けて、スカスカになっているブラを強調されて恥ずかしかった。
「あら?だって、ほら・・。お胸がぺったんこじゃない・・。」
マリーはブラを少し強めにひっぱって離した。弾力性のあるスポーツブラがぱしっともどってくるのが
恭子にさらに自分の胸が小さい事を重ねて知らしめてきたのだった。
「いたっ・・。そんなの関係ないでしょ!」
「あら。痛かったかしら。ごめんなさい。お詫びに、私が恭子ちゃんに自信をつけさせてあげる。」
「私に自信って・・そんなのどうやってできるの?」
「ふふっ・・。こうやって・・・。」
マリーは怪しく微笑むと、恭子の両胸にブラの上から包むように手をあててきた。
「ちょ、ちょっと!また揉まないでっ・・!?」
マリーが胸に手をあてると恭子は胸がぎゅうううっと締め付けられる様な苦しみを感じた。
やがてそれは小さな胸に集約されると、今度は激しい熱気となって彼女を襲った。
そして熱を放つ度にどくんっ!どくんっ!と脈打つ様にまるで心臓が二つになってしまったの様な
鼓動が彼女に底知れない不安となってわきあがってきたのだった。
「・・む・・むねが・・くるしい・・・。わたしに・・なにを・・したの・・・・・。」
耐えがたいほど熱い胸ばかりでなく、全身がぼおっと熱く、まるで風邪をひいた時の様な
暑苦しくなり、恭子は汗をかいた。そして自分に今起こってる事に対する不安から
いやな感じのする汗もまたでているかの様だった。その様な状態であるにもかかわらず、
彼女の足はその場に彼女を立たせ続けた。
「えっと・・。ちょっと私のパワーを送ってあげたのよ。すこーし、最初は苦しいかもしれないけど、
大丈夫よ。そのうち気持ちよくなるから。」
恭子にはマリーの言葉は少しも届いていなかった。とにかくこの常におそってくる
正体のわからないものに、ただ苦しんで、立ち尽くすだけであった。
「ふふっ。お姉さんが、恭子ちゃんをエッチにしてあげる。」
マリーは両方の胸にあてていた手の平を恭子の胸にあてながらくるりくるりと円を描くように
揉み始めた。マリーがあてる手のひらに吸い付けられる様に、恭子の胸の熱は移動をし、
やがて恭子の小さな胸にぴったりの大きさに集められたのだった。
「む・・むねが・・あついよぉ・・。」
胸の大きな部分にちらばっていた熱がちょうど恭子の膨らみに合わせるかの様に集められ、
それがさらに吹き上がりそうな熱となって彼女には感じられた。
「恭子ちゃん・・。あなたは変わるのよ。」
マリーはまるで集められた熱をつかむ様に、指で恭子の胸をつまんだ。
「ひゃうううううううんっ!」
マリーにつままれたところは、まるで氷を押しつけられた様に冷たく感じ、その刺激が
恭子の脳へと瞬時に駆け上っていった。
「ちょっと、きついかもしれないけど、いい子だから我慢してね。」
「ひゃううう!あうっ!きゃぅうう!・・」
マリーが指で胸を触れる度に、まるで神経が剥き出しにされた様に恭子の胸は
休むことなくその刺激を脳へと伝えた。彼女はあまりにも強く、そしてするどい
刺激に何も考える事もできずに、ただ、声をあげるしかなかったのだった。
やがて、永遠に続くかの様な苦しみも、次第に消えていった。
今度はマリーの触ったところが冷たくなったかと思うと、それがじんじんと
熱を感じる様になってきたのだった。そして、その新たな感覚は彼女に
今度は焦燥感を感じさせたのだった。
「えっと・・。どうかしら?そろそろ治まったかしら?」
「はぁ・・。はぁ・・。痛いのは・・きえたけど・・・。こんどは・・。」
「こんどは?」
「むねが・・じんじんするのぉ・・。」
「そう。じゃあ、そろそろいいかしらね。ふふっ。これからよ、恭子ちゃん。すっごく気持ちいいから。」
「き・・きもちいいって・・・・あふぅぅ!」
マリーはそう言うと、手の平で恭子の胸を押し上げる様に揉み始めた。
じんじんとうずくように熱を持っていた恭子の胸はさらにそれが大きくなっていき、
マリーに胸を揉まれる事でそれが強い快感となって恭子に襲いかかってきた。
「きもちいいのが・・はうぅぅんっ!・・おっきくぅぅ!」
「そうよ。だって、恭子ちゃんの胸がおっきくなっていってるのよ。」
「わたしの胸がぁうんっ!おっきくぅぅ・・?」
恭子の胸はマリーに揉まれる度にその形を変えていった。最初はわずかにしか感じられなかった
小さな膨らみは、次第にマリーの指でつまんで揉めるほどになり、そしてさらにむくむくっと膨らんだ
胸はやがて指全体で持てるほどにまで膨らんでいった。
「いやぁぁぁ・・・。わたしの胸・・またおっきくなっちゃうよぉぉ・・。」
「だいじょうぶよ。あの時はちょっと暴走しちゃったけど。今は私がちゃんと調整しながらやってるから。
ねっ?あの時なんかよりぜんぜん気持ちいいでしょ?」
「き!気持ちよくなんか!・・・はうぅぅん!」
マリーは指全体で緩やかな弧を描くまでに大きくなった恭子の胸を真ん中へ寄せる様にするとそのまま
持ち上げそして離した。マリーが恭子の胸を揉み上げる度に、ぐっっと一回りづつ胸が膨らんでいった。
やがて、恭子の胸はぶかぶかでパッドを入れなければならなかったスポーツブラのカップに
ぴったり収まるまでに大きくなっていった。
「ひゃう!・・い、いたいよ。ブラがむねに当たって・・・ひっ!」
元々肌触りよりも吸水性に富んだ生地で作られている粗めの化学繊維が、恭子の触れるだけで
快感を生み出す胸に当たりちくちくとした刺激を与え始めた。そして、その上から容赦なく、
マリーが胸を揉むので、それは鋭敏な胸をひっかかれた様に感じ、そしてそのじんじんとした
痛みが、さらなる快感になって恭子に痛みと気持ちいい感覚を絶え間なく与え始めた。
「よかったじゃない、恭子ちゃん。もうあんなニセチチなんていらなくなったんだから。ほら。感じるでしょ?
下着を着けてる感じ。でも・・まだまだこれからなの。ふふっ。悠人君も楽しみにしてるわよ。
恭子ちゃんの、マ・ニ・ア・ッ・ク・なシチュエーションをね。」
マリーは恭子の訴えなどまるで無視するかの様に、ブラいっぱいにまで大きくなった恭子の両方の
胸をさらに強く揉み始めた。そして、耳元でわざと悠人の名前と、マニアックなシチュエーションと
いう部分をささやくように、そして恭子の耳の感じる部分を狙ってわざと吐息を交えてささやいた。
「ひゃう!・・ゆ、悠人君に、マニアック・・・?」
「ええ。そうよ。さっき言ったでしょ。悠人君に夢を見せてるのはわたしだって。だから、悠人君に
恭子ちゃんのおっぱいが大きくなっていって、エッチに悶えてる姿をちゃんと見せてあげてるの。
だからぁ。もおっと・・エッチな表情で悠人君を楽しませてあげてね。」
「そ・・そんなの・・嘘だよね・・。」
「あら。どうして嘘って思うの?」
「だって・・そんなの・・。はぅっ!」
恭子は信じたくなかった。自分のこんな恥ずかしい姿が、たとえ夢でも悠人に見られているなんて
とても受け入れがたい事だった。だが、マリーの言ってる事に後押しをする様に、
恭子の胸はブラのカップをぐぐっと押し上げ始めたのだった。
「ブ・・ブラが・・胸に食い込んで・・痛いっ!あぁっ!」
「だめよ。ブラはサイズをちゃんと確かめて買わなきゃ。ほら。恭子ちゃんのお乳のオニクが
むにゅってかわいいブラから出ちゃってるじゃない。そんなにおっぱい縛られるのが
好きなのかしら。ひょっとして、恭子ちゃんって・・・マゾなの?」
マリーは大きくなりすぎてもはや運動で胸を安定させる本来の目的を失いつつあるスポーツブラから
あふれ出ようとしている恭子の胸をさらに大きく大きくなれと呪いでもかける様に、ゆっくりとそして大きな
円を描くように揉み始めた。ぐぐっと恭子の胸が一回り大きくなろうとするのに、それをまるで恭子の代わりに必死で押さえつけようとしてるブラはそれでもなお膨らもうとする胸にぐっとめり込み始めた。
マリーが揉む度に大きく大きくなっていく胸、そしてそれを押さえつける様にきつくきつく恭子の胸に
食い込むようにめり込んでいくブラ。そして、ブラがめり込めばめり込むほど、その束縛がきつくきつく
なっていき、恭子に襲いかかった。だが、束縛からくる苦痛は、まるで全身の感覚を彼女の意に反し
成長しつづける双球が彼女にその一部を快感へと変えられてしまっていた。
それはまるで彼女が自分の胸を束縛されて感じてしまっているマゾヒストの様に
マリーは恭子を貶めた。
「むっ、むねぇ!・・・!・・・っく!!・・・・んっ!!」
恭子は、どんどんひどくなる束縛感と、それが時折変わる快感の波に唇をかみしめて、眉間に
ぐっと力をいれて耐えた。マリーから告げられた事実。それが真実かどうかを知るすべは
彼女にはまったくなかったが、もしそれが事実だとしたら、今の自分のすべては悠人に見られて
いるのであり、ここで自分がかの感覚の波に負けてしまって彼に恥ずかしい声をさらす事は
絶対に避けたいと彼女は強く思った。
「あら。だめじゃない。恭子ちゃん。もっとエッチな声を彼に聞かせてあげなきゃ。でも、ふふっ。
その必死で耐える顔もいいわぁ。それに・・恭子ちゃんのおっきくなってるおっぱい・・・。
縛られてて、必死で耐えてる恭子ちゃんと、それに反してどんどんエッチになってくおっぱい・・・。
いいわぁ。そのギャップでぞくぞくっ!ってなっちゃう。」
マリーはさらに大きく最早ブラの意味も無く、まるで拘束具の様になっているその隙間から
むりゅっとこぼれ落ちてくる恭子の胸をつついたり揉んだりし始めた。
マリーの手に弄ばれる度に、ますます耐えがたい感覚を、大きく強くされてしまっている
恭子は、否応なしに自分の胸が肥大されている信じがたい事実を突きつけられた。
「いやぁぁぁ!私の胸・・。もうこれ以上おっきくしないでぇぇぇぇ!」
「あら、ご不満なのかしら。ほら、もう恭子ちゃんのお胸・・・。ブラからあふれていっぱい
はみ出してるわよ。もう、充分、男の子を喜ばせてあげられるエロい性器になってるのよ。
うれしいでしょ?恭子ちゃんの胸は、ううん。胸じゃなくて立派な乳房・・・
そうねえ、やっぱり、乳房っていうよりもっとエロくてかわいい、恭子ちゃんのエロおっぱいは
悠人君を釘付けにしちゃうほど魅力的になのよ。ほら、自分でもよく見てみるといいわよ。」
恭子は自分の変わっていく身体からの淫らなものから少しでも遠ざかる様に、
必死で顔を上にそらしていた。彼女がいくら逃避してその変化を認めようとしなくても、
極端に胸に集中した様な感覚が、一刻一刻と絶望的な状況を彼女に知らしめていた。
彼女はこのいじわるな魔女の誘いに乗るつもりは毛頭無かったが、認めざるを得ない
絶望的な不安を取り除かねばならなかった。恭子はおそるおそる視線を自分の胸のあたり
へと下ろした。スポーツブラの肩の部分はきつく肩へと食い込み、彼女の胸はあろうはずもない
脇から下の部分がブラからはみ出てみえるほどにこぼれおちてしまっていた。
不自然な力で浮かされてしまった首回りの部分から、汗をかき、その淫靡な姿を恥ずかしげもなく
晒す二つの乳房が次から次へと責め立てる快感に合わせる様に、さらに卑猥になっていく
事で彼女にそれが今の自分の痴態である事を突きつけたのだった。
「マリー・・。もう私の胸・・はあうううぅん!おっきくするの・・やめてぇぇぇ!!」
悠人に見られてる事で必死に耐えていた恭子も、どんどんと大きくなっていく胸がもたらす
耐えがたい快感に、もはやこの事態を止める様マリーに懇願する他にはなかった。
「あら、恭子ちゃん。まだ胸なんて色気の無い事いってるの?胸って言うのはさっきの恭子ちゃんみたいにどこがおっぱいか解らない、男の子みたいなのを言うのよ。いまの恭子ちゃんは・・」
そう言いながらマリーは今や手からあふれるほどにまで大きく重くなった乳房をぐいっと持ち上げた。
「・・・ふきゅぅぅぅ!」
「こぉんなに素敵なおっぱいになったのよ。教えてあげたでしょ?ほら、私のおっぱいって
言ってごらんなさい。」
「・・そんな恥ずかしいの・・ああっ!いえるわけ・・ない!」
「あら、強情なのね。そんなに厭らしいおっぱいしてるのに恥ずかしがる事ないじゃない。」
「・・そんな・・ひどいよ・・。」
「いいわよ。恭子ちゃんが素直におっぱいって言ってくれるまで、お姉さん、恭子ちゃんのおっぱいで
遊んじゃうから!」
マリーはさらに恭子の胸を強引に揉み始めた。さらに限界までしめつけているブラがよりきつく恭子へと
跡を残し、過敏な胸が強引に揉まれる度にまとまめられた快感が彼女に襲いかかった。
「や!やめてぇぇ!あんっ!あんっ!これ以上胸揉まないでぇぇ!!」
「胸じゃないでしょ。ほら、おっぱいって言いなさい。」
「・・・・・・・。はうっ!あっ!」
「・・・・・・。私の・・・・おっぱい・・・・お願いだからぁんっ!・・揉まないでぇ・・・はうん!」
「うーん。お姉さん、もうちょっと恭子ちゃんのおっぱいで遊びたかったけど・・。いいわ。
エッチで素直な恭子ちゃんに免じて、許してあげる。」
マリーがようやく胸を揉むことをやめてくれて、恭子ははぁ。はぁ。・・と腕を力無くだらんと下げ、
肩を上下させて呼吸を整えながら、なんとか快感を治めようとした。
口をあけて下を向き気持ちを落ち着かせながら彼女は自分の受け入れがたい胸が息をする度に
一緒に上下し、そして圧迫してくる様子を放心状態で眺めていた。
「それにしてもそのブラってすごいわね。お姉さん、びりっ!って破れちゃうの期待してたけど、
どこも破れてないじゃない。本当にそれ下着なの?でも・・ふふっ。かえって、縛りプレイみたいに
なってて、これはこれでSMっぽくって、マニアックなエッチよね。」
マリーはとうに適正サイズを超えて胸がはみ出してるのにもかかわらず、壊れないブラに
驚嘆した。それでも本来、胸が動くのを防ぐためにきつく下乳を締め付けて安定させている
下部からも、大きすぎる胸によってありえないほど浮かされていて、その隙間から
乳肉が見えていたのだった。そんな勝手なマリーの発見に恭子は構っている余裕もなく
ただただ下を向き、おっぱいを上下させているしかなかった。
「でもぉ・・。なぁんか足りないのよねぇ・・。うーん・・。なんなのかしら・・・?」
マリーは急に不満そうに、腑に落ちない表情で恭子を眺めた。そして、限界を超えてはちきれん
ばかりになっている恭子の乳房をじろじろと視姦する様に見ると、急に、思いついた様に
張り詰めているブラのやや上のほうを指ではじいた。
「きゃんっ!!!」
すっかり心ここにあらずといった感じだった恭子がまるで背中に突然電流でも流された様に
顔を上げて、びっくりする様に悲鳴をあげた。
「おかしいなって思ってたら・・。こんなところに隠れてたのね。」
そういうとマリーはブラからわずかに突き出ている恭子の乳首を指でつまんだ。
「ひゃうううぅぅ!!だめぇぇ!!」
恭子は全身の性感帯が集められた胸のさらに先にある剥き出しの乳首をマリーに
刺激され、矢の様なするどい快感が一気に脳へと突き刺さった。
「だめよぉ、ちゃんとでてこなきゃ。おっぱいより大事なのよ。こ・こ。」
そう言うと、マリーか恭子の小さなぽっちをブラの上から下でそっと愛撫する様に
ちろちろと舐め始めた。
「ひゃううん!やぁんっ!」
恭子はマリーの舌先に、右の乳首を根元のほうから上へと舐めあげられた。
舌が触れる度に、さきほどよりもずっと狭くて集約された快感が、より鋭利な快感となって
恭子をおそった。そして右の乳首がせつなくなってくると、こんどはマリーは左の乳首へと
責めを変えてきた。じらされるだけじらされた後にふと消えてしまう感覚に、恭子の乳首は
まるでもっとその快感を得ようとして、むくっとその首を持ち上げてしまうのだった。
「ふふっ。恭子ちゃんのかわいらしい乳首に、お姉さんキスしたくなっちゃった。」
マリーは左指で恭子の左の乳首をこねながら、唇を近づけて、そっと右の乳首へとキスを
すると、そのまま軽く乳首を噛んだ。
「ひゃうう!いたっ!」
「あら、ごめんなさい。おいしそうだったから、ついかんじゃったの。」
マリーは少しも悪びれる事もなく、左の乳首もまた右と同じ様に軽く噛んだ。
恭子はまた同じ様な刺激に悲鳴を上げたのだった。
「あらあら。またやっちゃったわ。ごめんね、痛かったでしょ。お詫びにお姉さんが優しく
手当てしてあげるねっ。」
マリーはそういうと恭子の右の乳首を口に含み、ちゅうちゅうと吸い始めた。
「今度は何?・・・・はあうぅぅぅぅん・・。」
恭子はさきほどまでのまるでするどい針の様な刺激とはちがった新たな刺激に悶えた。
乳首全体をまるで音がするほどに執拗にマリーに吸い上げられ、激しい
快感と焦燥感に襲われていた。そして左の乳首も同じ様にマリーにまるで吸い取られて
しまうように感じられるほど吸い尽くされた。
「恭子ちゃん。痛いのもう飛んでいったかしら?どう、お姉さん上手でしょ?」
ようやくマリーの悪魔の接吻から逃れられた恭子だったが、その責めはまだ止むことは
無かった。まるでマリーに何かを吹き込まれてしまった様に、ブラの上からでもぷっくりと
その存在を今やはっきりと示す乳首がブラの細くて硬い繊維に当たり、常にその
刺激を恭子に与え続けた。そして強く吸われる事で、乳首が膨張し、充血して
どくんっどくんっと熱くそして焦がれる様な気持ちとなって恭子の表情をより
淫靡なものへと変えていった。
「乳首って大切なのよ。胸だけじゃ、男の子に感じてるって事伝えるの難しいじゃない。
仕草も大切なんだけど、ほら。男の子だって、おっきくなってるとこあったら
気持ちいいんだなって良く解るじゃない。だから乳首はエロくならないとだめなのよ。」
「ああっ!む、むねがぁぁぁ・・。ぁんっ!」
「胸じゃなくっておっぱいでしょ。」
「さきぃぃっ!はうぅんっ!」
「恭子ちゃん。そこは乳首よ。」
「はぁぁぁぁん!はうぅぅぅ!」
恭子は風が少しそよぐだけでも感じてしまうほどに敏感になっている乳首が、ぎゅうぎゅうと胸を
おしつぶしているブラのカップを突き破ろうとするばかりに隆起し、その抑圧感が
絶え間なく彼女を襲った。だが、未だに彼女両腕は自由に動かすこともできず、ただ身体の両脇へと
ぶらんと垂れ下がったまま動こうともせず、彼女にはどうする事もできず、乳首を突き上げたまま、
その身をくねらせて悶えるしかなかったのだった。
「恭子ちゃん。ちゃんと、どこがどうなってるって言わないと解らないわよ?」
マリーは恭子に答えを求めた。恭子はマリーが何を自分に望んでいるかを激しい感情の中、
理解した。だけどそれに簡単に従う事は彼女にはできなかった。襲い来る悪魔に彼女はまた強い
意思でじっと耐えようとするが、そんな彼女の気持ちをまるで無視する様に、彼女の乳首は
より強い快楽の刺激を求めようと、強烈な焦燥感を生み、彼女の心を壊そうとしてきた。
恭子はなんとかそれに耐えようとするものの、閉じる事の無い彼女の口からは止める事のできない
あえぎ声が漏れ、呼吸はすべて吐息へと変わってしまった。彼女が耐えようとすればするほど、
事態は好転するどころかより一層彼女を苦しめるばかりで、限界を感じた彼女の身体が腕を伸ばし、
乳首に触れようとしても、今の彼女にはどうする事もできず、気が狂いそうなくらいの感覚は
もはや彼女自身にはどうする事もできなかった。
「・・・おっぱいのっ!・・・・ちくびがぁぁぁ・・・・・きゅうぅぅぅうって・・!」
彼女の心は彼女の身を守る為に折れた。
「なぁに?乳首をきゅうってしてほしいの?」
マリーは恭子のせつなく震えている右の乳首をブラの上から指でつまみ、きゅっとつぶした。
「きゃううううぅぅぅぅぅ!!」
突然のあまりにも強い刺激に、恭子の背中は深い弧を描き、彼女は悲鳴をあげた。
「あら。そんなに気持ちよかったのかしら。じゃあ、左もやってあげる。」
マリーは同じ様に恭子の左の乳首もつぶした。右の時ほどではなかったが、またしても
強い刺激に恭子の意識は一瞬薄れかけるほどだった。
「ふふっ。こんなにエッチに立っちゃった乳首つまんじゃって。ちょおっとお姉さん、
やりすぎちゃったかしら?ごめんなさいね。おわびに、恭子ちゃんのおっぱい
マッサージしてあげる。」
マリーは恭子の乳房を下のほうから揉み上げる様に上へと押し上げた。
揉み上げられる度に胸全体がじんじんとして、それが一番小さくて敏感な乳首へと
集められる様に、恭子には感じられた。
「うーん・・。やっぱりブラの上から乳首つまむのって難しいわねえ。今度は優しく・・・・
こんな感じかしら?どう?恭子ちゃん。気持ちいいかしら?」
マリーは手で恭子の乳房を持ち上げながら、すうっと後ろへと回り込むとブラにぷっくりと
浮き上がっている恭子の乳首を今度は背中ごしにゆるやかにつまみ、そして上下へとこすり始めた。
「やぁぁああんっ!乳首・・・やめてえぇぇぇん・・。」
さきほどの様な強烈な刺激ではなく、あくまでゆっくりと緩やかな愛撫は、
恭子に途切れる事の無い快感を与え、彼女はその危険な感覚に許しを得ようとした。
「あら?やめちゃっていいのかしら?恭子ちゃんの乳首、むくむくって大きくなってきて
お姉さんにもっとエッチにして!っておねだりしてるわよ?」
「やぁぁぁんっ・・。はうぅんっ!ふっくぅぅ!あううぅぅんっ・・。」
「恭子ちゃんたら・・。もう素直じゃないんだから。そんなにおねだりされちゃったら
がんばるしかないじゃない・・。ふふっ」
マリーに乳首をしごかれる毎にわき上がる快感と、さらにそれをもっと得ようとする様に
大きくその性器としての存在を誇示しようとする乳首がもっと強い快感を得ようとして
彼女に与える焦燥感は、彼女を狂わせた。彼女には最早乳首の感覚以外、一切何も
無いほどに支配され、その激流に喘ぐほかには無かった。
「はうぅぅぅ・・ 乳首にぃ、何かきちゃうぅぅぅ!!」
まるで胸全体の快感が一番弱い部分へと集まり、そして堅く膨れあげられた乳首は
しごかれ続ける指からの刺激では最早限界を迎えるかの様にその頭をさらにもたげた。
そしてその頭は小刻みにまるで痙攣でもしている様に震えた。
その異常な感覚は、満たされない思いが強烈に集まってきてしまっている事だけを、事態を少しも解らせる事をしないまま、恭子に強い欲求として投げ続けた。
「ふふっ。そろそろ限界かしら。いいわよ。今、イカせてあげるわ。」
マリーは出口を求めて押し寄せる欲望に打ち震える恭子の双方の性器を、目一杯力強く、そして
素早く上下にしごいた。
「はうっ!あっ!あっ!あっ!あうううっ!!」
恭子には最早そのマリーの激しい指使いさえも感じる事はできなかった。どんどんとただ気持ちよくなり
たいと集まる欲望。そしてそれが満たされてもさらにそれよりも大きな欲望が次から次へと
わきあがり、彼女に耐えがたい気持ちを与え、それを満たす事だけを彼女に与えた。
恭子は大きな口をあけ、大きくそして短いあえぎ声を絶え間なくあげ、背中が折れ曲がらんばかりに
曲げ、乳首を上へ上へとまるでひっぱりあげられてる様に持ち上げ、どうしようもないくらいに大きく
なったその欲望を外へと押し出そうとするしかなかった。
「あんっ!あんっ!はぁん!あっ!あっ!、もう!だめぇぇぇ!!」
「んっ。いいわよ、恭子ちゃん。んっ!おっぱいでイッちゃいなさい。」
「で、でちゃううぅ!なにかぁぁっ!!はああああああああああああああぅぅぅうう!!」
恭子は頭を後ろに下げ空を仰いだ。限界まで突き出された胸にひっぱられる様にブラの肩の部分が
ぎゅうっと彼女に食い込んだ。彼女の乳首は大きく震え、震える度に、びゅっ!っと勢い良く
彼女の精を放ち、満たされる欲望がびくっと痙攣させるほどの快感を彼女へと与えた。
激しい勢いで放たれる彼女の精が吸水性に富んだブラをもはねのけ、白い露となって飛び散った。
そして多くのものは、ブラへと染みこみ、ブラの色を青からより濃い色へとじわじわと変えていった。
「はぅっ!あっ!あっ!あっ!・・・」
恭子はただ上を向いていた。何も感じる事も何も考える事もなくただ。
射乳される度に、身体はびくっと痙攣し、口からはあえぎ声を発していたが、それも彼女が
意識する事はなかった。それはまるで壊れた人形の様に無機質であった。
「どう?恭子ちゃん。初めておっぱいでイッちゃって気持ちよかったかしら?って、聞こえてる?」
マリーは恭子の目の前で手を振った。
「あら・・。これ・・・本当にイッちゃってるわね。ちょっとやり過ぎちゃったかしら。わっ!」
恭子は突然ぐらっと後ろへ倒れかけた。マリーはすかさず恭子を支えた。
「うーんしょ・・。ここまで感じちゃうなんて・・ふっ!お、おもわなかったわ。おかげでコントロール
切れちゃうし・・。悠人君がスポーツマンで助かったわ。さてっと。どこに・・・。あ、あそこが
いいわね。」
マリーはぐったりとした恭子をお姫様抱っこをしたままま、跳び箱の前にそのまま広げてあった
マットのところへ行き、恭子を静かに寝かせた。
『わたし・・・?』
彼女にはそれしか解らなかった。ただ何も無い所で、とにかく真っ白しか感じない所に彼女は居た。
『わたし・・なにを・・・?』
真っ白な世界に一人放り出されながらも、彼女は答えを探した。
『・・・・』
『・・・・・・・』
『・・・・・・・・?』
どこからか彼女を呼ぶ声がした様な気がした。彼女は声の主を探そうと歩いた。その彼女に
答える様に次第に彼女を呼ぶ声は大きく、そしてはっきりと聞こえてきたのだった。
「・・・・・・・ぶ?!」
「・・・・・・だいじょうぶ?!」
「ちょっと・・・・起きて、大丈夫?!」
恭子は薄く広がる白い靄のようなものがはれて、何かが頬をぺちぺちと叩く刺激で
目を覚ました。ぼおっとした目を開けると、アップになった悠人がぺちぺちと自分の頬を
たたきながら心配そうに覗きこんでいた。
「・・ゆ・・うと・・くん?」
「あ、気がついたのね、恭子ちゃん。」
「あなた・・だれ?」
恭子はまだうつろな表情で尋ねた。
「ゆ、悠人だよ。恭子ちゃん。」
「・・・・・・マリーね。」
「あら。眠り姫様は、起こしたのが愛しの王子様じゃなくてご不満かしら?ふふっ。でも、もう
大丈夫みたいね。」
「わたし・・・。」
「あ、とりあえず、起こしてあげるわ。よいしょっと。」
マリーは恭子の頭を持ち、右手で背中を持ちながら起こした。恭子は起こされて、マットの上に
座りながらぼおっとする頭をぶるぶると振るった。
「さてっと・・。どう?少しは落ち着いたかしら?恭子ちゃん。」
「・・・・して・・。」
「え?なぁに?」
「どうしてこんな事したの?」
恭子はくるっとマリーの方を向き、静かだが強い口調で彼女に尋ねた。
「あなたが自分の気持ちを悠人君にはっきりと伝えられる様になる為よ。」
「こんな事で?」
「ええ。その為に悠人君に夢を見てもらって、あなたの心を少し解き放ってあげたのよ。」
「私の心を解放って・・」
「そうよ。だって、あなた。感じちゃってた時、何も考えてなかったでしょ。いつもの後ろ向きな
感じとか全部なくて、心のままに・・。」
「わ、わたし!かんじて・・なんか・・ないっ!!」
恭子は嘘をついた。どう考えてもそれが通用するとは思えないほどのでたらめではあったが、
彼女はそれを認める訳にはいかなかった。彼女は自分の晒してしまった痴態を強烈に
恥ずかしく思いながらも、精一杯の虚勢をはるために、きっ!目をとがらせて、マリーの事を
下からにらみあげた。マリーはそんな見え見えの脅しに少しも屈する事もなく、それをいじわるく
あざ笑うかの様に、ふふっ。と笑った。
「あら。じゃあ。どうしてそのブラはそんなにべっとり濡れてるのかしら。恭子ちゃん。」
「こ、これは!その・・・・」
恭子は目をそらすように下を向いた。そこにはあふれんばかりに大きくなった胸と、
それをかろうじて隠しているブラが、今にもしたたりおちてきそうなほど濡れていて、
その事がマリーの言ってる事が真実である事を彼女へとまざまざと見せつけ、
彼女は何も言い返す事もできないまま、ただただ耐えるしかなかったのだった。
「だめじゃない。恭子ちゃん。おっぱいおもらししてブラよごしちゃったのね。」
マリーはわざとゆっくり目にじらすように言った。マリーの責めに恭子はただ唇をかみしめたまま
耳まで真っ赤にしてわなわなと震えるほどの恥ずかしい思いに耐えるしかなかったのだった。
「おもらししちゃったら、ちゃんと脱ぎましょうねっ!」
マリーは、恭子のブラの下の浮かされてできた隙間に右手を強引に入れると、そのまま
一気にはぎ取る様な勢いでブラをまくり上げた。
「きゃっ!!」
突然背中にさらにぎゅうっと締め付ける感覚と共に、ぎちぎちと詰め込まれていた胸の感覚が
解放された。ぷるんっ!と形の良い双球が跳ね、まだ白く湿っていた乳首の先から
白い滴が舞い落ちた。
「ほら。脱がしてあげるから、腕を上げて。」
「чдВеъз・・。」
マリーがそう命令すると、恭子の腕はすうっと上にあがり、すっかりその役目を終えて、元の形よりも
いびつに伸ばされてしまった彼女のかわいいスポーツブラは無造作にそのあたりに捨てられてしまった。
「бЖДли・・。」
「もう楽にしていいわよ。」
マリーがそう言うと、恭子は自分の自由を取り戻し、思わず下をむき、その異様な光景を凝視した。
今まで、とても窮屈な場所に無理矢理押し込まれていた彼女の豊かなバストは暑さから全体的に
しっとりと汗をかき、大きさこそ、まだなんとか胸の大きな人程度ではあるものの、
そのはちきれんばかりのハリはまったく別の何かの様であった。
そしてその先端のぷくっと少し盛り上がった乳輪からまだ少し勃起している乳首の先は、
うっすらと白い乳化粧をまとっていた。そして乳房全体が呼吸をするのに合わせて上下を繰り返し、
まだじわっと熱を感じ、それが外の冷たい空気と直に触れる事で、その存在を彼女に逐一伝え、
あまりにも強烈な過去が彼女に未だに自分の胸がゆっくりと大きくなってる様な感覚を彼女に
逃れようのない事実として伝えた。
「どう?きれいでエッチなおっぱいでしょ?それに・・感度もいいのよ。あんなにちいーさかった
恭子ちゃんのお胸は、男の子がもう目を離せないほどにおっきくて厭らしいおっぱいに
なったのよ。もう、他の女の子の事とか、なんにも考えなくていいのよ。あなたの望む事が
すべて叶うエッチな身体になったのよ。ほらっ。自分でも確かめてみなさい。」
マリーはまるで自分のすべき事がすべて終わった満足感で満たされた様にかなり興奮した感じで
恭子にまくしたてた。恭子はまるでまるで催眠術にでもかかった様にゆっくりと指を広げながら
両方の乳房を下から持った。指がめり込む感覚が脳へと伝わり、改めてこの見たことの無い
乳房が確かに自分のものであることを知らしめられた。しかし同時にずっしりと重く手にのしかかる
重量が自分の乳房では無い何か別の物を持ち上げている様な感覚のずれを彼女に与えた。
確かに彼女は自分の小さな胸にコンプレックスを感じていた。それが否応なしにと集団生活を
おくる日々で、どうしても周りの女の子とそして自分に一番近い、佳奈や紗智子とも知らず知らずの
うちに比べて自分自身に劣等感を与え、それが特に恋愛という場面において自分の自信の無さに
つながっている事もあるのは事実だった。『確かに今の私はマリーの言う通り、こんなにおっきな
おっぱいだけど・・』彼女にはどうしてもこれを受け入れる事はできなかった。
「・・・わたしのおっぱいが、こんなにおっきく・・。」
「どう?素敵でしょ?」
「わたし、こんなにおっきなおっぱいなんかいらない!こんなの私じゃない!」
恭子は両手をクロスさせて両方の胸を抱きかかえる様に隠すと、頭を振ってマリーを否定した。
「どうして?!だって、胸が小さくて悩んでたじゃない!知ってるのよ。あなたがどうしてそんなに
自信が無いのか?」
「そんなの関係ないもん!」
もう何度ともなく繰り返され、そしてその度に否定し続ける恭子にマリーは冷ややかに言い放った。
「そう・・・。あなたは悠人君がおっきなおっぱいが好きでも否定しちゃうのかしら?」
「ゆ、悠人君がおっきなおっぱいが好き?!って!悠人君には関係ないじゃない?!」
「あら。関係ないなんて・・。冷たいのね。彼ならここにいるじゃない?!」
「悠人君じゃなくって、マリー。あなたでしょ!」
「だから、彼の夢であなたの事は見てるって何度も言ってるじゃない?そんなに私の言う事
信じられないから、直接彼に聞いてみたらいいわ。」
「悠人君に?!そんな事できる訳ないじゃない?!」
「あら。彼、ここにいるんだから可能よ。ちょっと待っててね。」
マリーは怒りまくってる恭子をまるで無視する様に急に目を閉じた。
「待っててって・・どういう・・。」
目の前のマリーに話してみても目を開ける事もしないので恭子はマリーの言う通り
少しの間待ってみたのだった。
「お待たせ。じゃあ。彼がどう思ってるのか。見せてもらいましょう。」
マリーはそう言うと恭子の額に手を置いた。
それと同時に悠人の頭はがくっと垂れ下がった。



悠人は授業を受けていた。遊ぶ時は遊び、陸上をする時は陸上をし、勉強する時は勉強する。
かなりそういう意味では時間の使い方が賢い彼は、いろんな事をそつなくこなし、
周りからも信頼される存在だった。当然、恭子以外にも声をかけてくる女子は居て、
彼の周りにはたびたび交際の噂話が飛び交い、その度に恭子は絶望にうちひしがれていた。
だけど、その度に彼が否定する様にそれはただのデマであり、彼は特に特定の彼女を
つくるでもなく、周りからは日々を変わりなく過ごしてる様に見られていた。
そんな彼にも、何故か妙に気になってしまう女の子がいた。片瀬恭子さん。
背が小さくて、何か小さなトラブルをちょくちょく起こしてしまう、そんな女の子。
友達と話してる時とかは、とくに普通に見えるのに、なぜか自分と話す時は
下を向いてばかりでこちらを向いてもくれない子。でも、不思議と彼女には思いもかけない
所でばったり会ったりして、なんだか縁があるのか無いのか解らない子。
意識しようとしなくても何故だか気になってしまうそんな子だった。
ぽとりっ。
突然、黒板をノートに書き写していた、ちょうどその動きを遮る様に手紙が目の前に落ちてきた。
彼は少しきょろきょろと宛先らしき人物を特定しようとするものの、彼の周りにはどうやら
居る気配は無かった。その不思議な手紙を彼はゆっくりと開けた。
『今日の授業が終わったら、体育館の横の用具室まで来てください。
                                片瀬 恭子』
手紙にはかわいい文字で、短くそう書かれていた。
悠人は判明した差出人を確認しようと、先生の目を盗んでちらっと後ろを振り返った。
後ろのほうに大きな人の隙間からちらっと見えた彼女は慌ててまたいつもの様に
下をむいた。悠人は手紙が間違いなく彼女からのものである事を確認すると、
また見つからない様に机に向かった。
多少日が陰ったとはいえ、まだまだ元気にじりじりとグラウンドを焦がす中、
悠人達男子は外でサッカーの授業をしていた。なんの為にこんなに暑い日に
運動する必要があるのかは解らないが、悠人は毎日の様にトラックを走ってるので
他のクラスメイトよりはさほど苦にする事も無かった。だが、今日の彼にはいつもの様な
キレのある動きは見られなかった。どうしても時間を気にし、グラウンドの隅にかけられた
時計のほうをつい気にしてしまった。いつもの彼らしく無い動きに、クラスメイトも声を
かけるが彼は曖昧な返事を返すばかりだった。
「キーンコーンカーンコーン」
「よーし!じゃあ、ここまでー!」
体育の時間の終わりを告げる鐘が鳴り、教師の合図で礼をすると、男子は友達同士
まとまりながらもバラバラと散った。
「ゆうとー!どしたんー?」
「ん?べつに・・あっちーからね。」
「おまえでも、暑い事あんのかよ?」
「いや、あるし・・。」
いつもとなんだか違う様子を心配しながら声をかけて来た友達を、悠人はかわした。
「ほんと、このくそあっついのにサッカーはないよなあ。」
「熱中症で倒れるやつ、いるだろうね。」
「ほんと、かんべんしてくれって!女子はいいよなあ。俺もバレーやりてぇ。」
「ははは。たしかに・・。」
そんなたわいもない話しをしながら、二人は教室へ続く階段へと歩いていった。
「あっ、俺。今日部室早めに行かないといけないから、直で行くわ。」
悠人はふと立ち止まると、友達にそう告げた。
「あぁ。そうなんか。じゃ、おつかれ〜。」
手を振ってくる友達に手で返すと、彼は知らずうちに急ぎ足になっていた。
『手紙には授業後としか書かれてなかったはずだけど、もう彼女を待たせてるかもしれない。』
その様に思う彼の誠実さもあったが、むしろ彼は彼女がどうしてこんな中途半端な事しか
書かれていない手紙を自分に寄越したのか?その理由を彼は早く知りたかった。
そして、あの初夏の屋上で彼女に会った日の事・・。あの日、彼女は何か言いたそうな
感じだったけど、あれは何だったのか。ひょっとして・・。そんな思いが彼を緊張させ、
歩みを早くしていたのだった。
部室へとつながる通路を曲がる事なく、彼はまっすぐと体育館のほうに急いだ。
この時間は授業後に活動を始めるクラブ員で、ごちゃごちゃと混雑していて、彼はあまり行くことは
無かったが、体育館を利用している生徒でこちらの通路もいつもは混雑をしていた。
だが、この日は違った。体育館に近づけば近づくほど、人通りは少なくなり、少し興奮気味で、
この場所に馴染みの無い彼にも不自然に感じられた。確かに、誰かに気取られる事が少ない事に
超した事のないものの、日常とは違う違和感に、彼はもう一度手紙をこっそり見た。
『たしかに、体育館の用具室って書いてあるよな。』
不安になるものの、彼女が待ってると言っている以上、悠人は体育館に行かざるを得なかった。
体育館はさらに不気味だった。さっきまで女子がここでバレーをやっていたはずなのに、
それが嘘の様にがらんとしていて、人っ子一人いなく、電気だけが消し忘れ去られた様に
木目の床を照らし、悠人にはいつもよりも体育館が広く感じられた。
きゅっ。きゅっ。と体育館の床を踏みしめる足音があたりに響いた。
悠人は一人、中央を進み、用具室の前の重い扉に手をかけ、ゆっくりと開いた。
<<ガラガラガラ・・・>>
用具室に入ると、独特の埃っぽいような臭いが彼の鼻をついた。
人が通れるほどの隙間の隅にいろいろ置かれた体育用具。
そして、彼とはちょうど反対側の隅に彼女は居た。
「片瀬さん。手紙読んだけど、ここでいいんだよね。」
彼は少し不安だったが、彼女の顔を見て間違って居なかった事に少し
ほっとした。そして改めてこんな狭い所に彼女とふたりっきりになる事を
意識し、まるで他の誰かに見られると困る様に、急いで後ろ手で扉を閉めた。
「・・う、うん。」
彼女はそう答えると、またいつもの様に顔を伏せてしまった。
どうやらここに彼女から呼び出された事は間違いないものの、あいかわらず
彼女が何を考えているかは彼には全く解らなかった。目は口ほどに物を言う。という
言葉があるが、まるで彼に何も語る事はないとでも言ってるが如くに彼女は顔を伏せ、
表情をよく伺う事のできない彼は間をとりかねていた。彼の脳裏にはまたしても
屋上のあの日の事がよみがえってきたのだった。
『彼女はあの日、何が言いたかったのだろう。』
『彼女は今日、どうしてここに僕を呼び出したのだろう。』
『彼女はどうしていつも僕には顔を伏せるのだろう。』
『彼女はどうして僕なんだろう。』
『彼女ってひょっとして・・』
そして彼にふとわき上がる思い・・。
『僕の事が好きなんだろうか?』
『だから僕をこんな所に二人っきりでなる様に呼び出したのだろうか?!』
彼の期待から結びついた結論に、彼のすべての疑問が論破されてしまった。
あまりにも強い結論は、もはやそれが正しい事としてすべてを処理しようとした。
しかし、彼の冷静な部分が彼をいさめた。
『もし・・違ったら?』
『それに、今は彼女が僕を呼び出したんだから、彼女が僕に用があるはず。』
『だったら、それを待ったほうがいいし、そのほうが絶対にいいはず。』
いずれにしても、どういう目的で呼び出されたかを彼女に聞く前に、それを無視して
勝手に決めつけた結論で動く事は彼にはできずに、ただ、その真実が彼女の
口から語られるのをじっと待った。こつっこつっとまるで時を刻むのが聞こえてくる
くらいの静寂で、彼女以外に誰も居ない狭い空間が、彼を極度に緊張させた。
埃っぽい独特の臭いに混じり、どこからかしてくる甘い香りが彼を緊張から
解き放つ様に優しく包んだ。
「えっ?」
急に彼女が顔を上げて驚いた。彼のほうが驚きたいくらいだったが、彼女は目を
丸くして、すっかり意表を突かれた様な表情をしていたのだった。
「あっ・・・。え?・・・その・・・。」
彼女は顔を真っ赤にして、すっかり取り乱し、パニックになっている様に見えたが、
彼にはその理由が全く解らなかった。
「・・あ。・・・・・」
彼女の口が小さく開いた。しかし、悠人は彼女の口から真実が聞けるような状態では
ない様に思えた。何かよく解らないけど、なんだか様子のおかしい彼女に
彼は心配になり、『だいじょうぶ?』と声をかけようとした。
「・・・цбЕжч」
彼女が話したのだろうか?何を言ってるのか全く聞こえなかったが、
彼はその意味を考える間もなく、すうぅっと意識が遠のき、そして真っ白につつまれた。
『・・・・・・』
『・・・・・・・?』
『・・・・くん。・・・・てる?』
『ゆうとくん。・・・・・てる?』
どこからか自分を呼ぶ声が聞こえ、悠人は目を覚ました。そこはさきほどまで居た
用具室とはまるで違う、ふわふわとした白いものがいっぱい浮いている様な
不思議な場所だった。
『僕を呼ぶのは誰ですか?』
悠人は不思議な空間から聞こえてくる不思議な声の主にきょろきょろと呼びかけた。
『私は・・マリーよ。そうねえ・・あなたの夢の管理人・・・といえばいいのかな?』
『夢の管理人?』
『ええ。そうよ。あ、そうね。姿を見せたほうがよかったのよね。』
突然、何も無い悠人の目の前の空間にぽんっと女性が現れた。
きれいなブロンドヘアーに、整った顔に、それ以上にグラマラスで美しい曲線を
描くプロポーション。思わず見とれてしまうほどの美女はにっこりと彼に微笑んだ。
『マリーよ。よろしくね。悠人君。』
『は・・、はい。よろしくです。』
悠人は訳がわからないままも、挨拶を返した。
『ところで・・。ここってどこですか?』
『ここ?ここはあなたの夢の中よ。』
『夢?』
『そう。夢よ。あなたは今、夢を見てるの。』
悠人にはにわかには彼女の言っている事は信じられなかった。
『たしかに片瀬さんに呼び出されて体育館を通って用具室に来て、
そこに彼女がいるのを確認したはず。』
彼はその事をはっきりと覚えていて、あれは夢では無かったように感じられた。
『夢・・って。これがですか?』
『そうよ。いつから夢を見てたのか、ひょっとして解らないのかしら?』
彼は考えた。夢を見たとしたら今朝起きる前の事のはずであるし、第一、その見たという
夢も彼には全く思い出す事はできなかった。
『・・・わかりません。』
『あら。それは困ったわね。もしかしたらぜぇぇんぶ、夢だったのかもしれないわよ。』
彼女はくすくすっと笑った。彼は彼女の言う事がとても信じる気にはなれなかった。
しかし、彼は自分の感覚がいつもとおかしい事をなんとなく感じていた。
普段なら自分の皮膚の感覚とかで、それがいろんなものに触れる事で自分の存在みたいな
何かを感じ取っているのに、今はそれが全く無かった。この感覚は・・何回か経験した事の
ある・・そう、彼女の言う通り夢の中にいる様なものに近かった。
『全部、僕の夢?』
『さあ?どこから夢なのかなんて、私にも解らないわ。だって、あなたの夢なんですもの。
私はあなたの夢の中にいて案内をしてあげるだけの存在・・なの。』
悠人は彼女の言う事のすべてが解った訳でも無く、解らない事も多いが、それでも
解った事があった。それはここが自分の夢の中だって事だった。
だが、それが解った所で、彼が夢の中でこれから自分がどうすればいいかなどと
今まで意識する事も無く、どこまでが起きていてどこまでが現実で、どこからが自分のしなければ
ならない事なのかが解らず、彼は何をしたらいいか全く解らなかった。
『これから、僕はどうすれば?』
『それも忘れちゃったのね。いいわ。教えてあげる。あなたは夢を見ていたの。とぉっても甘くて
素敵な夢よ。そして、これからもっともっと楽しくなっていくわ。』
『甘くて素敵な夢?僕はまだ夢を見てるの?』
『そうよ。さあ。あまりお姫様を待たせちゃダメよ。』
マリーがそう言うと、目の前を覆っていた白い霧の様なものがすぅっとひいた。
突然自分の目の前に景色が戻ると、悠人は体育用具室でぎゅっと恭子の事を抱きしめていたのだった。
『え???!!か・・た・・せ・・さん??!!』
あまりにも突然すぎる彼女の登場に彼は信じられないくらいに驚いた。
「あっ・・・。」
彼女は切なく、そして熱く喘いだ。
それは今まで彼が見てきた彼女とは全く違う魅力を彼に強烈に伝えてきた。
夢のはずなのに自分の胸にぎゅっとあてられた彼女の感覚。そして、今にも壊れてしまいそうな
くらい早い彼女の鼓動が彼に伝わってきた。そして、あの彼の気持ちをやわらげた甘い香りが
彼の鼻を愛撫した。それは彼にとってとても興奮を呼び起こし、また、とても安らいだ気持ちをも
同時に感じさせる不思議な感覚だった。
『どう?かわいいでしょ?恭子ちゃん。』
『は、はい。』
悠人は素直に頷いた。またいつもの様に顔を伏せたままだけど、いつもより全然近く、まるで
自分にすべてを預けてきている様な近さは、甘い香りと共に彼を虜にした。
『ほら。恭子ちゃんをリードしてあげて。』
『えっ?』
『もう。仕方無いわね。いいわ。お姉さんが代わりにしてあげるから。しっかり見ててね。』
そうマリーが言うと、悠人の身体は勝手に恭子の後ろへと回り込み、後ろからぎゅっと
彼女を抱きしめ、あごを彼女の頭へと軽くのせた。いつの間にか夢の中であるはずなのに
悠人はまるで現実の様な感覚を取り戻していた。ただ、どういう訳か身体の自由だけは
効かずにまるで自分は傍観者の様な立場もまた同時に感じ、その奇妙な感覚に
翻弄されていたのだった。彼女の頭から香る彼女の優しい香り・・。そして胸から彼女の
背中を通して感じる彼女の温かみ。彼女を包み込む様にして組まれた腕に当たる
彼女のふたつの膨らみ・・。それは彼に夢であるとか無いとか、その様な些細な事は
もうどうでもいい位に魅力的だった。目の前に居る小さくてかわいい子が愛しい・・。
彼の心にある気持ちはただそれだけだった。
感覚の戻った指先が彼女の上着からするすると中に入り、彼女の双球の秘所へと
忍び込んでいった。
『えっ?!』
突然にまったく予想もしなかった出来事に彼は思わず驚いてしまった。
『あら。後ろからぎゅうって抱きしめてあげたら、こんどは胸を揉んであげるのよ。こんなふうに。』
マリーの言われるままに、悠人の指は恭子の胸へと伸びていった。
『そ、それは!?』
悠人はうろたえた。正直な話し、まったく恭子の胸に興味が無い訳ではなく、むしろ興味はあるのだが、
あまりにも展開が予想をはるかに超えるほど急で、彼はとまどいを隠せなかった。
『あら・・。かわいいのね。ふふっ。おんなのこはね。こうやって、胸を優しく揉まれると気持ちいいのよ。』
マリーはそう言いながら、悠人の指をさらに下へと誘った。
悠人の指が恭子の胸に触れる度に、恭子のからだはぴくっと動いた。
『あう・・・。悠人君・・。』
体操服の上からでもなだらかなカーブを描く彼女の胸を悠人の指は揉んだ。
『はぁぅんっ。』
指が彼女の膨らみを伝える度に、彼女はなまめかしい声で反応した。
『どう?恭子ちゃん。エッチでしょ?』
『・・・・・。』
悠人は答えなかった。確かにマリーの言う通り、今、自分の目の前にいる恭子は、とてもエッチに見えた。
だけど、あまりにも普段の彼女からは想像も付かない、まるで別人の様な表情は
彼に答える事をためらわせたのだった。
『あら・・・。悠人君は、もっと激しいのがお好きかしら?』
『いえ、そう言うのじゃなくて・・その・・片瀬さんだけど、普段の片瀬さんじゃない気が・・。』
『あら。それっていつもの恭子ちゃんがかわいいのに、こんなにエッチだから?』
『・・・そうなのかもしれません。』
『ふふっ。それはね。悠人君が恭子ちゃんの一部しか見たことないからよ。』
『彼女の一部?』
『そう一部。それ以外はいっつもあなたに見せる事の無い彼女がまだいっぱいいるのよ。』
『それが、この片瀬さん?』
『そうよ。そしてそれを見せてあげるのが今の私の役目なの。どう、解ったかしら?』
『これも彼女・・・。』
悠人にはまだ信じられなかった。胸を揉まれて色っぽく悶える彼女がいつもの
下ばかり見てる彼女とはまるで違う人の様にどうしても思えてしまうのだった。
『そうよ。これも恭子ちゃん。もっとこれ・!?ちょっと待っててね!!』
マリーはそう叫ぶと突然にふっと消えてしまった。
悠人はまた放り出されてしまった。彼は何をすべきか戸惑ってしまった。
前に比べて変わっている事は、ここは自分の夢の中で、場所は何も無い真っ白な
空間ではなくて多少なるとも知っている体育用具室。そして・・・
自分の意思とは関係無く動く自分の指に見たこともないクラスメイトの片瀬さん。
『はぁぅん・・・。』
まるでそれ自身が意思を持ってる様に動く指が、彼女のブラの上から胸を触る度に、
彼女はセクシーな吐息をあげた。その表情はとてもあの片瀬さんとは思えなかったが、
よく見ると、どこか満たされた様な、そしてどこかかわいらしいいつもの彼女が
見えた気が彼にはしたのだった。そして彼はとりあえず夢でも彼女のこんなに幸せそうな
顔が見られるならそれでもいいような気がして、彼の指の動くままに任せていたのだった。
『・・・おまたせ。ごめんね。急にちょっと・・。』
マリーがまた突然、彼の目の前に現れた。
『あっ。おかえりなさい。』
悠人は結局マリーが居なくなってからも恭子の胸を揉み続けていた。最初は指の動きを
勝手に見守る程度だったが、あまりにも自分に身を委ねる恭子がかわいく思えてきて、
次第になんだか自分が揉んでいるような気分になっていたのだった。
そこに突然マリーが帰ってきたので、悠人は慌てて恭子の胸から手を離そうとしたが
やはり彼の自由にはならなかったのだった。
『あら。ふふっ。べつに私に遠慮する事なんてないのに。もっと揉んでていいのよ?』
『あ。いえ。大丈夫です。』
『何が大丈夫なのかしら?お姉さんよくわかんないけど。そうね。そろそろ次へ行きましょうか?』
マリーがそう言うと、悠人の指は止まり、恭子を解放した。
『じゃあ、恭子ちゃん。脱いで。』
マリーがそう軽く言い放つと、恭子は体操服の上をがばっと脱いでしまった。
いきなり彼の目には彼女の下着姿が飛び込んできたのだった。青い色のスポーツブラ。
下着というにはあまりにも飾り気の無いものだったが、それが逆に彼女らしさを
出している様な気がして、彼はすこし恥ずかしくなった。
『もう、恭子ちゃんたら。悠人君に会うのにこんな色気の無い下着着てだめじゃない。
ね?悠人君。もっとエッチな下着のほうが好きよね?』
『いえ。僕は別にそんなこと・・。』
『あら、そうなの?私は女の子の下着っていつ脱がされてもいいように、もっと攻めてるって
感じがいいと思うんだけど・・。悠人君はそうでもないのかしら?』
『・・・・』
悠人は下をむいてしまった。マリーの様な女性に女の子の下着の好みを追求されている
事が恥ずかしかった。
『あら。恥ずかしがっちゃって。ふふっ。かわいいわね。』
マリーは悠人をいじわるくからかうように笑った。
『さ。続きを始めましょうか?あ・・。恭子ちゃんたら・・。ごめーん。悠人君、またちょーと待ってて。』
マリーは悠人を恭子のほうへ導いた。ところが急にやめてしまうと、また突然悠人の前から
消え去ってしまった。悠人はまたしても取り残され、彼の目の前には上着を脱ぎ、スポーツブラで
じっとしている恭子が立っているだけだった。
もう何度目なんだろうか?そもそも自分の夢なのに何をしたらいいのか解らなくなるなんて事が
あるのだろうか?悠人はそんな思いをしていた。
ふと目の前を見てみた。目の前の彼女はブラのまま、それを隠す事もなく立ち尽くし、
ただじっと悠人を見つめているだけだった。その不思議な光景に彼はそもそもこの子?が
片瀬さんなのかどうかも解らなくなっていたのだった。
『えっと・・。片瀬さん・・・だよね?』
悠人はとりあえず声をかけてみた。
『・・・・・・』
『だよね。俺、自分の夢の中で何やってるんだろ・・。』
悠人は軽く落ち込んでしまった。
『お待たせ!悠人君、ごめんね。』
『・・おかえりなさい。どこへ行ってたのですか?』
悠人は少し不満げにマリーに尋ねてみた。
『あら?さみしかったかしら。そうねえ・・・。女の子にはいろいろ秘密があるのよ。』
『べつにさみしいわけでは・・。』
『あっ。私急いでて、そっかー。恭子ちゃんが相手にしてくれなかったからつまんなかったんだ。』
『・・・・・。』
『あ。別にいじわるするつもりで聞いた訳じゃないのよ?ねえ、悠人君。聞いてもいいかしら?』
『なんですか?』
『ねえ。あなた・・。恭子ちゃんの事好き?』
『えっ?!』
悠人は唐突すぎる質問に驚いた。そしてその答えを探す為に改めて彼女の事を考えた。
『好きといわれれば好きかもしれない・・。』
『でも片瀬さんが僕の事をどう思ってるんだろう?』
『片瀬さんも僕の事を好きなのかもしれない。』
『それなら僕も好きでいいんじゃないだろうか?』
『それって僕が片瀬さんを好きっていうのとは違うような?』
『そもそも彼女の考え方が解らないし。』
『そんな事より僕は彼女の事が好きなんだろうか・・?』
そんな考えが彼の頭の中をぐるぐると回り、結局彼は答えを出した。
『・・・まだよく解りません。』
『そう。じゃあ。恭子ちゃんの事、きらい?』
『きらいではないです。』
『あら、早いわね。そっかー。』
マリーは口に手をあてるとくすっと笑った。
『ねえ、悠人君。あなたの知らない恭子ちゃん。見たくないかしら?』
『僕の知らない片瀬さん?』
『そうよ。あなたには今まで見せた事のない恭子ちゃん。あなたが今まで見てきた恭子ちゃんも
彼女だけど・・。でもそれもほんの一部なの。だから別の恭子ちゃんを見れば、あなたは彼女の事が
きっともっと解ると思うわよ。』
悠人は疑問に思った。今まで自分の見てきた彼女が一部という事はどういう事なのだろうか?
彼は少し考えてみた。確かに彼女は彼女の事を知りたいと思う時は彼女は顔を伏せ表情を
隠そうとしている。それはまるで僕に見せようとしないとしている様とも思えてしまう・・。
それはつまり僕が彼女の一部しか見えていないという事でもあるかもしれない。
悠人は結論を出し、マリーが言ってる事を理解した。
『それは、彼女なんですか?』
『そうといえばそうだし、ちがうといえばちがうわよ。これからあなたに見せてあげる恭子ちゃんも
また一部よ。だから確かに恭子ちゃんだけどそれが恭子ちゃんの全部じゃないわ。』
『その彼女を僕に見せる?』
『ええ。そうよ。あなたの夢を使って。』
『マリーさんがですか?』
『そうよ。だって、私はあなたの夢の管理人ですもの。納得したかしら?もう一度聞くわ。
悠人君。あなたはあなたの知らない恭子ちゃんを見たいかしら?』
悠人の答えはすでに決まっていた。
『はい。見てみたいです。』
『そう。もし、これから見せてあげる恭子ちゃんが、あなたの思ってる恭子ちゃんとは全く違ってても・・。
それでもあなたは見たいのかしら?』
『はい。それが彼女でしたら。』
『ふふっ。いい答えね。解ったわ。お姉さん、あなたの事気に入っちゃった。だから、あなたにとっても
マニアックで刺激的な恭子ちゃんを見せてあ・げ・る。』
『マニアックで刺激的?!』
マリーの発言に悠人はどきっとした。マリーはそんな悠人に少しいじわるく微笑んだ。
『そうよ。その方が恭子ちゃんの事、いっぱい解ると思うから。いろいろと・・ね。
それじゃあ。あなたと恭子ちゃんの素敵な夢を始めましょう。』
マリーがそういうと悠人の目の前の景色が一瞬ふわっとゆがんだ。そして再び彼の前に現れたのだった。
そこは前と全く変わらない、体育用具室の中のようであった。
ただ変わっているところは、目の前に恭子が居て、自分の手が彼女のブラの上からまるで押しつぶしてる
様に彼女の胸を触っているという事だった。
「ちょ、ちょっと!また揉まない・・!?」
突然の事態に悠人は訳も解らずただぼおっとしていたが、恭子の声に我に返った。
『か、片瀬さん。やめてほしいって』
『あら。心配しなくても大丈夫よ。これから始まるのよ。』
『え?何が始まるのですか?』
悠人はマリーに尋ねた。その瞬間、自分の手の平からよくわからない熱を持った何かが
恭子の胸に向かって出ている様な感じがしたのだった。
『えっ?彼女の胸に何か?!』
自分の身体から自分でも解らないものが彼女に向けられている事に、彼は夢である事を
全く忘れたかの様に狼狽した。
「・・む・・むねが・・くるしい・・・。わたしに・・なにを・・したの・・・・・。」
恭子の表情が曇り、目をぎゅっとつむり、見るからに苦しそうな表情へと変わった。
『か、彼女に何をしたのですか?!』
『彼女は変わろうとしてるのよ。あなたの手でね。それをあなたは受け止める事ができるかしら?』
『僕の手でってどういう事ですか?彼女が変わるって・・』
『ふふっ。こういう事よ。』
マリーがそう言うと、悠人の手は恭子の胸全体を大きく回す様に揉み始めた。
『恭子ちゃんは、あなたの手で、どんどん厭らしい子になっちゃうの。』
『僕の手で、片瀬さんが・・いやらしく?!』
『そうよ。あなたの手で。』
『僕は彼女に・・そんな事望んでません。』
『あら。どうして?』
『だって、彼女・・いやがってるじゃないですか。』
『本当に彼女、嫌がってるのかしら?』
『どこから見ても嫌がってる様にしか見えません。』
『本当に?よーく彼女を見てみてもそうかしら?』
悠人はマリーに念をおされる様に訳が解らない事を繰り返されるので、
内心、見る事すら耐えかねる思いで目の前の彼女をもう一度改めて見てみた。
目を開いてはいるものの、眉を寄せる様に顔をこわばらせている彼女。
彼には恭子がやはり嫌がってる様に見えた。けど、自分の手から伝わる感覚が
彼女の胸を揉む度に、彼女の表情が少し崩れ、それが彼を押さえようもないくらいに
魅了して、彼の目を釘付けにしていたのだった。
「む・・むねが・・あついよぉ・・。」
彼女は今までに見たことのないせつない表情で彼に訴えかけた。
『どう?恭子ちゃんはまだ嫌がってる様に見えるかしら?』
思わず見とれてしまっていた悠人はマリーに不意に声をかけられた。
『・・・僕には、まだそう見えます。』
『そうね。ある意味それは正しいわ。だって恭子ちゃん。自分が変わる事に怖がってて嫌がってるもの。』
『じゃあ・・。』
『でもね。それも彼女であって彼女じゃないのよ。』
『それってどういう意味ですか?』
『それをこれから見ていきましょ。』
マリーはそう言うと、悠人の指を恭子のわずかな膨らみへと誘い、指で彼女の胸をつまませた。
「ひゃうううううううんっ!」
『!!??』
『あらびっくりしちゃったかしら。ふふっ。恭子ちゃんの鳴き声聞くの初めてだったかしら。』
『鳴き声?!』
『そうよ。彼女、かわいく鳴くのよ。』
マリーはさらに悠人に恭子の胸のいろんな所を指でつまませた。
「ひゃううう!あうっ!きゃぅうう!・・」
悠人が胸をつまむ度に、彼女は頭を振りながら、短くそしてするどく鳴いた。
彼は彼女の敏感な仕草にすっかり心を奪われてしまっていたのだった。
『どう?ペットにしちゃいたいほどかわいいでしょ?』
『ペ、ペット?!』
『ふふっ。冗談よ。』
マリーはまたいじわるく笑った。
「はぁ・・。はぁ・・。痛いのは・・きえたけど・・・。こんどは・・。」
「むねが・・じんじんするのぉ・・。」
『え?彼女、また胸が苦しいって言ってるけど!』
悠人はあの屋上での出来事が思い出された。あの時もたしか同じ様に胸のあたりを押さえて
苦しがってた様に見えたのに、結局彼女がそのまま帰ってしまって翌日きちんと学校にいつも通り
に来ていたので少し忘れていたが、彼にはあの時と同じ様な光景が目の前で起こり
心配になってしまったのだった。
『そうね。いよいよ彼女は変わるわ。』
『え?彼女が変わる事と苦しがってる事になにか関係あるのですか?』
マリーは悠人の疑問に答える事もなく、彼の手を恭子の胸へと持って行き、
そしてそのまま恭子の胸をぐいっと持ち上げる様に、そして降ろし、今までの恭子の胸を
触っていた時とは違い、力をこめて彼女の胸全体を揉み始めた。
「き・・きもちいいって・・・・あふぅぅ!」
彼女の胸を揉み度に彼女の表情がこわばったものから、次第に、とてもエッチな表情に
変わっていき、彼の手に反応する様にくねらせる身体や、漏らす言葉が
彼を魅了していった。
「きもちいいのが・・はうぅぅんっ!・・おっきくぅぅ!」
彼女はまるで彼の手から逃れようとしたかと思えば、彼の手を求めてるかの様に身体を
色っぽくそして次第に激しくしならせてきたのだった。そして彼女から漏れる吐息とも言葉
ともつかないものは次第に甘くそしてエロティックに彼を誘惑する様にしていったのだった。
「わたしの胸がぁうんっ!おっきくぅぅ・・?」
悠人は指に違和感を感じた。揉むといっても彼女の小さな胸は指に当たるほどで、それすらも
隙間のあいたブラの上からでは本当にわずかにしか感じられなかったが、次第に、頻繁に
指で感じる様になり、さらに指にしっかりと当たりその存在感を彼に示し始めたのだった。
『えっ?!彼女の胸が大きくなってる?!』
『そう。彼女は変わっていってるのよ。もっとあなたを感じられるように。』
マリーの言葉が真実であるかの様に、恭子の胸は悠人の手の中でその手をより多く
感じていたいかの様にその質量を増していったのだった。
彼女の胸は悠人が揉む度に人差し指、中指、薬指、そして、小指にまで浸食する様に
彼の手を動かさせ、ついには、彼の手全体でまさしく揉まれるまでに成長していった。
「いやぁぁぁ・・・。わたしの胸・・またおっきくなっちゃうよぉぉ・・。」
悠人は訳が解らなかった。というより、落ち着いて何かを考えられる状態ではなかった。
彼の目の前には片瀬さんが居た。しかし、今、彼は、とてもかわいくて、そしてとてもエッチで
彼をずっと優しく包んでくれる甘い香りのするとても魅力的な女の子が居て、
彼はいつしか、まるで自分の意思で彼女の胸を揉んでいる様な気になってしまっていた。
そしてその女の子の胸が自分の手の中で、どんどんエッチに育っていく事に
彼は何の理屈を考える事もできずにいたのだった。
『どうかしら?恭子ちゃん、とってもエッチでしょ?』
『・・・・・・・・。』
悠人は何も答える事ができなかった。まるでマリーの言葉がじわっと自分の心に
広がっていき、自分の心を染め上げてしまう様に感じられるほど、彼女の言葉を
なんの抵抗もなしに受け入れてしまいそうな自分が居た。
『ふふっ。気に入ってもらえたかしら?それじゃ、続きをしましょう。』
「き!気持ちよくなんか!・・・はうぅぅん!」
マリーは悠人の指に恭子の胸を持ち上げさせ、そして真ん中へ寄せさ、そして離した。
悠人はまるでそれを自分がやっている様な感じになり、指先へと感覚が集中する様であった。
ぐっと彼女の胸を寄せる度に、ブラの間から左右の胸の距離が次第に近くなっていき、
やがて左右の胸がひっつくほどにまで大きくなると、さらに左右の胸が押されてつぶれる様にまで
彼女の胸は膨らんでいったのだった。やがて、彼が胸から手を離すと、彼女の胸はあれだけブカブカ
だったスポーツブラのカップにまるで最初から合わせて買った様に、すっぽりと収まるまでに
大きく育っていたのだった。
「ひゃう!・・い、いたいよ。ブラがむねに当たって・・・ひっ!」
悠人は恭子の苦痛の訴えを聞いて少し躊躇した。だが、彼の手はおかまいなしに恭子の胸を
大きくなった分より力強く揉み続けた。
『片瀬さん、痛いって言ってるけど。止めたほうがいいんじゃないですか?』
彼は自分の意思ではどうにもならないのでマリーに提案をしてみた。
『あら、恭子の事なら全然大丈夫よ。下着とか窮屈に感じる事とかあるでしょ?むしろ、今までの
彼女の胸が小さすぎたからそう感じてるだけよ?』
悠人の心配事など全く杞憂といわんばかりに一蹴されてしまった。そして、ふと急に彼女の顔が
近くなったと思ったら彼女の耳元がアップになり、彼女は何故かびくっと震えたのだった。
「ひゃう!・・ゆ、悠人君に、マニアック・・・?」
『え?僕?』
『マニアックって?!』
悠人は急に自分の名前を呼ばれてびっくりした。まったく意味がわからないし、その次に続く言葉は
さらにさっぱり解らなかった。言葉の意味は英単語としてなんとなく解るものの、それが自分と
どういう関わりがあるのか、それ以前に彼女はどういう会話をしているのかも彼には謎な部分が多かった。
『彼女は誰かと話してるの?』
ようやく彼は変な違和感を感じる様になった。
『さあ?誰と話してるのかしら?私もあなたの夢の事全部が解ってる訳じゃないから・・・。』
『でも、どうやら、恭子ちゃんはあなたにマニアックなものを見せてくれるんじゃないかしら。』
『ふふっ。どんなものかしら。楽しみね。』
マリーはいたずらに笑った。
「そ・・そんなの・・嘘だよね・・。」
「だって・・そんなの・・。はぅっ!」
恭子の短い悲鳴が、彼に彼女に何か起こった事を知らせ、それが何であるかは今、彼の感覚が
集中している手からすぐに彼には解ったのだった。
彼の手から伝わる感触は彼女の胸を揉んでいるとはいえ、それはスポーツブラの上からであり、
柔らかな感覚はあるものの、全体的に下着をこすってる様なざらざらっとしたものしかなかった。
それが次第に指先にぷにっとしたものになり、それに指先があたると、彼は指がそこに
柔らかく沈み込む感触を感じた。それはまさしく彼女であり、次第にむくむくとブラからあふれでてくる
部分が多くなり、彼は彼の手全体からどんどんと彼女の胸の感覚をより強く感じ、
それが彼の心を大きく乱し始めたのだった。
『・・・これが、彼女の胸・・・。』
『そうよ。恭子ちゃんの胸よ。どうかしら?』
『とてもやわらかい・・。』
『やわらかくて、ほかには?』
『とてもドキドキします。』
未知の感覚に彼は驚嘆し、そして興奮してしまい。思ってる事を素直に漏らしてしまったのだった。
『ふふっ。それはよかったわ。もっと恭子ちゃんを感じてあげてね。』
マリーは悠人にその感覚にもっと溺れる様にそそのかし、彼を快楽の渦へ引き込もうとするのだった。
「ブ・・ブラが・・胸に食い込んで・・痛いっ!あぁっ!」
さっきよりもひたすら強い彼女の訴えに彼はまた冷静さを取り戻した。
『片瀬さん。その・・胸が大きくなって、苦しそう・・。』
悠人はどんどんと自分でも押さえきれないほどの衝動に突き動かされる様に、彼女を胸を揉み続け
そして快楽を得ている自分と、それをやめてほしいと訴えかける彼女とのギャップに
罪悪感を感じてマリーに尋ねた。
『大丈夫よ。恭子ちゃんMだから。』
『えっ?!』
彼はマリーの言葉に衝撃を受けた。興味あるなしに関わらず、幾度となくその言葉は彼の耳に
入ってきた事もあり、その意味もなんとなくは知ってはいた。ただ、それは自分とは本当に遠い所での
話しだった。それが今、目の前の女の子の事へと急にぐっと身近になりすぎてしまった事に彼は慌てた。
『ふふっ。冗談よ。』
悠人がからかわれた事に抗議しようとする隙も与えずにマリーは続けた。
『でも・・。そうかもしれないわよ。それは恭子ちゃんがこれから見せてくれるわ。ほら。感じるでしょ?彼女がどんどん積極的になってきてるって・・。』
恭子の大きくなっていく胸は悠人の揉む指を押し返すばかりではなく、次第にその指に優しく包む様に
彼の指の間からあふれそして被さっていった。彼女の胸は締め付けるブラからむりっむりっと押し出される
様に盛り上がり、彼女の絹の様に白い肌は、そのあふれ出す力でほんのりと薄桜色へと染め上げられた。
「むっ、むねぇ!・・・!・・・っく!!・・・・んっ!!」
次第に彼女の表情も上気でうっすらと紅く化粧をほどこされ、その言葉もだんだんと熱を帯びる様に
なってきた。悠人は彼女の変化に身震いを感じた。彼の指の腹から弾力感を伝えるだけだった感覚が
今や彼の指全体から指を動かす度に柔らかく沈み込み、そして指全体から強烈な快感を伝える様になり、
悠人は恭子の胸を揉む事を考えているかどうかも解らないくらいに、繰り返すしかなかった。
彼が彼女の胸を揉んでいたはずが、あたかも彼女が彼を誘惑し、捕らえて離さないかの様であった。
「いやぁぁぁ!私の胸・・。もうこれ以上おっきくしないでぇぇぇぇ!」
彼女からの再度の懇願が彼の耳に届くことは無かった。頭がぼおおっとし、揉めば揉むほどにどんどんと
強く、そして大きくなっていく快楽しか彼には無かった。彼女の胸を揉む事しかできない。というより
彼女の胸を揉む事しかない彼は、まるで夢でも見ている様な感覚を夢の中の彼は感じていたのだった。
「・・・・。もう私の胸・・はあうううぅん!おっきくするの・・やめてぇぇぇ!!」
ほんのり紅く染まった顔で、肯定とも否定とも解らない彼女のお願いをまるで正気を失っている彼に
変わって聞き届けた様に手がぴたりと止まった。そして今度はずっしりと重い両方の乳房を
むんずと下からつかむとぐいっと荒々しく上へと持ち上げた。
「・・・ふきゅぅぅぅ!」
彼の激しい手からまるで逃れる様に彼女は頭を上にあげて空を仰いだ。さらに彼のほうへと突き出された
乳房が強引に真ん中へ押し上げられ、押しつぶされた左右の乳房が深い谷間を作り、上気した身体から
の汗が伝い落ちていくことで、その卑猥さを彼へと強調してるかの様であった。
「・・そんな恥ずかしいの・・ああっ!いえるわけ・・ない!」
「・・そんな・・ひどいよ・・。」
彼には彼女が何を話してるか全く解らなかった。というより、彼は彼女が誰と話しているか?すらどうでも
よかった。それほどまでに、目の前の彼女の肉質感は強烈な魅力を持っていたのだった。
そしてそのむっちりとした彼女の身体を味わいたいという彼の衝動に応える様に、彼の手は再び
ぐにぐにと彼女の乳房をまさぐり始めた。
「や!やめてぇぇ!あんっ!あんっ!これ以上胸揉まないでぇぇ!!」
もはや彼女の言葉は意味を成さず、彼女の豊満なボディが絶対の説得力を持ってしまっていた。
『はぁっ。はぁっ。はぁっ。』
どんどんと高鳴る鼓動に、彼は荒く息をし始めた。彼女の淫靡な身体にずるずると奥へ引きずり込まれる様に夢中で彼女の胸を力強く揉み続けた。
「・・・・・・・。はうっ!あっ!」
彼女の吐息が色を増す毎に、彼の鼓動はますます速まっていった。
「・・・・・・。私の・・・・おっぱい・・・・お願いだからぁんっ!・・揉まないでぇ・・・はうん!」
ひときわ強く彼女ははち切れんばかりの乳房を前へと突き出すと、高く喘いだ。
突き出された乳房が締め付けられたブラをぶるぶると震えさせると、そのまま力が抜けた様に
がくっと肩を落とし、彼女の乳房は下を向いたのだった。
悠人は自分自身の身体を操っていた力が急に抜けて、また自分の身体に戻ってきた様な
感覚に、思わず膝をついた。もう心臓が飛び出してしまうかどころか、頭がまるで心臓に
なってしまった様に脈打つのが感じられる様なほどの陸上をしてる時でもほとんど感じた事も
ないほどの興奮に彼は頭を下げて、『はぁ!はぁ!・・』と息をあげた。
『どうだったかしら?』
彼様子を見に来たマリーの言葉にもまるで気づくこともなく息を整えるばかりだった。
『・・うーん。ちょっと効き過ぎちゃったかしら?ごめんなさい。休んでてね。たぶん・・・次は
もうちょっとソフトじゃないかなって思うから。』
そう言うと彼の言葉を待つこともなく、マリーはまたすぅっとどこかへ行ってしまったのだった。
悠人は次第に呼吸が整ってくるのにつれて、一体何が起きたのか考えようとし始めた。
『あれは一体何だったのか??!!』
『たしかに自分の目の前に居たのは片瀬さんだったはず・・なのに。』
彼はまたあの妖艶な彼女を思い出して、興奮を覚えてしまったのだった。
『それに・・・彼女の・・胸が・・おっきくなって・・たよな??!』
『たしか・・・マリーさんは、これが僕の夢って・・・。』
たしかにそう考えればつじつまはすべて合う気がした。あまりにも自分の知っている、控えめで
おとなしく小さくてかわいい彼女とはまるで違うというより正反対の彼女・・・。
それは虚像で、あれは全部夢・・・。
だが、今でもはっきりと頭にずきずきと残るほどに強烈で、少し思い出すだけでも、胸の高鳴りが
押さえられなくなるこの感覚は、どうしてもあれが夢であった事を彼に認めさせるのを拒んでいるかの
ように彼に感じられたのだった。
ふと急に大きく身体が傾くような感覚に、彼はすっかり思考の迷路に迷い込んでいた状態から
抜け出した。ぐらっと頭が前の方に倒れる様に感じられると、目の前に青いものが迫ってきたのだった。
そして彼がその正体を確かめるのを待つこともなく、今度は彼の舌先に何かざらっとした感覚が伝わり、
そして続けて舌先からなにやら細いものの感覚が彼へと伝わってきたのだった。
何がなんだか解らないまま今度はまた違うほうへと運ばれると、先ほどと同じ様な感覚がまた
彼の舌に伝えられたのだった。
『あら?もう大丈夫かしら。』
どこからともなくマリーの声が聞こえたが、彼は依然として目の前の青いものしか見えていないので
確かめる事はできなかった。
『ちょうどよかったわ。これから恭子ちゃんの乳首にキスしてあげるとこなの。』
『ちくび?キス?』
『そうよ。ほら。恭子ちゃんの乳首、ぴいんって立ってるでしょ?』
彼はあらためて目の前を見てみた。青色と薄い肌色のコントラストが彼に青いものが彼女のスポーツブラであり、その青いブラからあふれ出ているものが彼女の乳房であり、その上のほうにむくっと隆起して、
ぶるぶると小刻みに震えているのが彼女の乳首である事を認識させたのだった。
『どう、かわいいでしょ?だからキスしてあげるの。』
『えっ!?』
だが、マリーは彼が驚く暇を与える事よりも早く行動したのだった。
『私がお手本を見せてあげるから、しっかり感覚で覚えてね。』
そういうと悠人の口を恭子の右の乳首へと運んで、そっとキスをして、そのまま軽く噛んだのだった。
「ひゃうう!いたっ!」
彼女の悲鳴を無視する様に今度は彼の口を左の乳首へと運ぶと同じ様にキスをしてそして噛んだ。
『マリーさん、ちょっとやりすぎて・・』
冷静さをかなり取り戻した彼は彼女の悲鳴を聞いてマリーへ訴えかけようとした。
『あら。ちょっとびっくりさせただけよ?そんなに痛くしてないから・・。それじゃ、いくわよ。』
マリーはかるくあしらうように言うと、また悠人の口を恭子の右の乳首へと運ぼうとした。
『・・っ?』
悠人が疑問の声を上げようとすると、彼の口は何かを咥えさせられ、そしてちゅうちゅうと
吸い始めてしまった。悠人は自分が何をしているか解らなかった。もちろんこんな事は彼自身
した覚えはまったくないのだが、それでいてなぜかなつかしいような。そしてなぜだか妙に
心が安らぐような不思議な気持ちを感じていたのだった。
「今度は何?・・・・はあうぅぅぅぅん・・。」
恭子は胸を引いて悠人のキスから逃れようとした。だが、悠人の腕ががっしりと彼女を支えていたので、
彼女は肩をそらせる様に逆に彼女の乳首を彼へと深く咥えさせる様な格好になってしまったのだった。
深く深く入ってこようとする彼女の乳首を彼は、ブラの上から強く強くまるで音をたてようとしてるかの
ごとくに吸い上げた。ザラザラとしたブラの上からも、ぷっくりとした乳首を彼は何度もひっぱりあげ、
その度に彼女はあごをあげて、口から熱い吐息を漏らしたのだった。
幾度となく吸い上げると、今度は左腕で彼女を支え、彼の口はせつなくうち震えてる彼女の左の
乳首へと吸い付いた。そしてようやく満たされたかの様に彼女は大きく声をあげたのだった。
左の乳首も同じ様にキスで愛すると、別れを惜しむようにひときわ強く吸うと彼女の乳首から離れた。
彼女の左右の乳首はブラの上からでも解るほどにぷっくりとそしてぐぐっとブラを突き破りそうに
膨らんでいたのだった。
「ああっ!む、むねがぁぁぁ・・。ぁんっ!」
彼女の言葉はすべて喘ぐ様に、そして誰かに何かを懇願する様にせつなく発せられ、
それが彼に強いエロティシズムを与えたのだった。
「さきぃぃっ!はうぅんっ!」
「はぁぁぁぁん!はうぅぅぅ!」
彼女は胸を突き出した。そしてその卑猥な肉体を恥じるどころか、くねくねと悶え、彼のほうに
そのそそり立った乳首を誇示するように突き出し、あたかも彼を誘惑してるかの様に振る舞った。
「・・・おっぱいのっ!・・・・ちくびがぁぁぁ・・・・・きゅうぅぅぅうって・・!」
悠人は混乱していた。あまりにも豹変とも言える彼女の変わりぶりにどこかで戸惑う自分と、
そしてそれとは逆にわき上がる衝動を押さえる事ができないほどの、彼女の妖艶さに
彼は彼自身の行動を決めかねていたのだった。
それでも彼の身体は動いたのだった。あたかも彼女に応えようとする様に、彼の指は彼女の
乳首をぎゅうっとつぶした。
「きゃううううぅぅぅぅぅ!!」
同じ様に左の乳首も軽くつぶすと、彼女は喜びの声をあげた。
彼の手はまた彼女のずっしりと重い乳房を下から持ち上げた。
『今度はこう・・。回すんじゃなくって・・。下から手で包んで・・ちょっとやってみて。』
彼の手がどこからともなく聞こえてくるマリーの声に従う様に、恭子の胸を下から
ぎゅっとしぼりあげる様に上へ揉み上げた。悠人は今の動き通りにまねして
恭子の乳房をきゅっと持ち上げた。
『うーん。もうちょっと、強くかな。あ、うん。そう、そんな感じでぎゅうって感じ。いいよー。』
マリーの指示に従って悠人は指に力を入れながら恭子の胸を押さえて、彼女の乳首のほうへと
押し出す様に揉み上げた。彼に揉み上げられる度に彼女は短い吐息をあげたのだった。
『そうね。そろそろ恭子ちゃんをイカせてあげてね。』
『イカせて・・・?』
『そうよ。彼女をすっごく気持ちよくさせてあげるの。あなたがね。』
マリーがそう言うと、彼の身体はすうっと恭子の後ろへと回り込み、後ろから手を伸ばすと
びんっと立った彼女の左右の乳首を根元からつまみ上げた。
「っ!!」
びくっ!とまるで電流が走ったの様に彼女の背中が弓なりになると、彼に身体を預けてきた。
そしてぐっと突き出された乳首の根元を彼の指がつまむと上下へこすり始めたのだった。
「やぁぁああんっ!乳首・・・やめてえぇぇぇん・・。」
甘く甘くそして切ない彼女のフレーズはゆっくりとそして絶え間ないリズムを
彼の指へと与えた。彼の指が彼女の乳首をなでる度に、ぐっと彼の指を外へと動かし、
彼女の乳首はその頭をむくっと持ち上げていった。少しづつ増していく乳首に彼の指は
次第にその速度を速めていったのだった。
「やぁぁぁんっ・・。はうぅんっ!ふっくぅぅ!あううぅぅんっ・・。」
彼の指を誘う様に彼女は艶めかしく喘いだ。それは悠人自身をも誘惑し、彼は次第に
指をより強くそしてより速く動かていき、それがさらに彼女に強い刺激となって
乳首へと快楽が集中していくように感じられた。
「はうぅぅぅ・・ 乳首にぃ、何かきちゃうぅぅぅ!!」
一瞬、彼女の乳首がびくっ!と震えると彼女は背中を目一杯そらせ、突き上げる様に
乳首を上へと持ち上げた。なおも彼女の乳首はまるで彼の指からさらに突き出す様に
ぐっと伸びると、小刻みにびくっ!びくっ!と震え、その度に、彼女の乳首がぐぐっと
ひときわふくらむような感じを彼の指へと与えた。
悠人は彼女の異変を感じ取ると、かろうじて指の動きを制止しようとした。
『止めちゃ、だめよ。』
マリーはすかさずそんな彼をきつく制止した。
『恭子ちゃん気持ちいいんだからイカせちゃいなさい。』
『イカせてってどうすれば・・。』
『何も考えなくていいの。あなたのしたい事をしちゃえばいいの。』
『僕のしたい事・・。』
『そうよ、今、あなたがしたいことよ。』
悠人は少し止めかけてた指を再び速めた。どんどんと速く、そしてどんどんと力強く、
まるで彼女の乳首をごしっ!ごしっ!とまるで性器から強い快感を得る時の様に
しごきあげ始めた。
「はうっ!あっ!あっ!あっ!あうううっ!!」
悠人の指によって荒々しくしごかれた過敏な二つの性器が彼女に強烈な快感を脳に刺した。
一つの快感が刺さるとその次の快感がまた突き刺さる。そして彼女の膨らんだ快楽の房が
さらにその出口を求めようとして集まり、彼女の突起へと絶え間なく押し寄せた。
「あんっ!あんっ!はぁん!あっ!あっ!、もう!だめぇぇぇ!!」
彼女の短く鋭い悲鳴に彼は増々その欲望を彼女の乳首へと注ぎ込んだ。
ぎゅううっとつぶすようにつまむ彼の指をぐっっと押しのける様に彼女の乳首が膨れる度に
彼女の乳頭はぶるぶると震えた。悠人の指はそんな彼女の震えを指でくりくりと転がしながら、
きゅっきゅっと彼女の乳首をつまみあげた。
『あら、それいいわよ。そろそろ恭子ちゃんイッちゃいそうよ。』
『イッ・・チャウ・・・?』
マリーに答えを求めようとしたその刹那、彼女の乳頭は悠人のきつくしめつける指をぐっ!
と押しのける様に膨らむとその口を開いた。
「で、でちゃううぅ!なにかぁぁっ!!はああああああああああああああぅぅぅうう!!」
彼女はまるで二つに折れてしまうくらいに胸をのけぞらせると、その乳首の先から
勢いよく乳汁を迸らせた。びゅっ!びゅっ!っと左右の乳首からブラごしにおっぱいが
悠人の手にかかった。悠人は手にかかる暖かい感覚に乳首から指を離した。
「はぅっ!あっ!あっ!あっ!」
彼に身体のすべてを預ける様に彼女は上を向いたまま、おっぱいにされるがままに射乳を
繰り返し、その都度身体をびくっと痙攣させていた。悠人はそんな彼女をただただ支えてる事
ぐらいしかできなかったのだった。
『・・・』
『・・・・る?』
『・・・・聞いてる?』
まだ興奮の冷めやらない状態の悠人はようやくマリーの呼ぶ声に気がついた。
『はい。』
『ちょっと、やりすぎちゃったかもね。』
そう言うと彼の手を恭子の目の前でひらひらと振った。
「あら・・。これ・・・本当にイッちゃってるわね。ちょっとやり過ぎちゃったかしら。わっ!」
突然倒れてきた恭子をなんとか支える事ができた。
「うーんしょ・・。ここまで感じちゃうなんて・・ふっ!お、おもわなかったわ。おかげでコントロール
切れちゃうし・・。悠人君がスポーツマンで助かったわ。さてっと。どこに・・・。あ、あそこが
いいわね。」
マリーは悠人にぐったりとして気を失っている恭子をお姫様抱っこさせて、マットへと静かに寝かせた。
『恭子ちゃん、イッちゃって気を失っちゃったし・・。どうしようかしら。』
すうっとまた景色がフェードアウトしていくと、ぽんっ。と何も無い空間にマリーが現れた。
『彼女は大丈夫なのですか?!』
悠人はさすがに自分のしたことが彼女に大変な事をしてしまったような気がして、マリーに問いただした。
『そんなに心配しなくても大丈夫よ。恭子ちゃん、ちょっとイッちゃっただけだから。』
『そのイッちゃったって・・?』
『あら、知らなかったのね。そうねえ・・。すっごく気持ちよくってわかんなくなっちゃった・・みたいな感じかしら?』
『気持ちよくて?』
『そうよ。あなたも気持ちよかったでしょ?』
『・・はい。』
『それでなんだか訳が解らなくなってきたりしなかった?』
『そういえばそんなことも・・。』
『そう。それよ。それが恭子ちゃん、ちょおっと強すぎちゃったみたい・・。まあ、最初だからっていうのもあるんだけど・・・。』
『そうなんですか?それで彼女は大丈夫なのですか?』
『それ、さっきも聞いたわよ。ふふっ。恭子ちゃんなら大丈夫よ。そのうち目を覚ますわ。』
マリーは優しく安心させる様に彼に微笑んだ。悠人はとりあえず事態がよく解らないものの、
マリーが繰り返し大丈夫という事を不安に感じながらも信じるしかなかった。
『さて・・。まだ恭子ちゃんが起きるまで時間がありそうだから、あなたに聞いてもいいかしら?』
マリーは悠人のほうをまっすぐと見つめてきた。
『なんでしょうか?』
悠人は少し緊張した面持ちで答えた。
『あなたはどうだったのかしら?』
『どう・・・ってどういうことですか?』
『そうね・・。じゃあ、質問を変えるわ。あなたが今見た恭子ちゃんはあなたにとってどう見えたかしら?』
『今の・・・』
悠人の頭の中に今までの出来事が浮かび上がってきた。けど、それは今まで彼が彼女に抱いていた
イメージとはまるで違うものだったので、彼はうまく言葉にする事ができなかった。
『今の彼女はいつもの彼女だったかしら?』
『いえ。いつもの彼女では無かったと思います。』
悠人は少しとまどいながら答えた。
『そうね。今の彼女は決してあなたには見せた事の無い彼女・・。』
マリーは少しうつむきながら話した。そして再び悠人をまっすぐ見つめて言った。
『あなたは彼女の事が嫌いかしら?』
悠人はまっすぐに見つめ直し答えた。
『それはどちらの彼女の事ですか?』
『さあ?どちらかしら?』
マリーはとぼける様に視線をそらし言った。
『嫌いではありません、僕は・・・。』
『嫌いじゃなければ今はそれで充分よ。じゃあ。ひとつ聞いてもいいかしら?』
『なんですか?』
『それはどっちの恭子ちゃんの事かしら?』
『さあ?どちらでしょう?』
悠人はふっと笑った。そんな悠人を見てマリーはくすっと笑った。
『合格よ。あなたならこの先を見せても大丈夫そうね。』
『この先?まだあるのですか?』
悠人の問いにマリーは妖艶な笑みをうかべ答えた。
『そうよ。あっ。そろそろお姫様が目を覚ますみたいね。』
『あ、僕も連れて行ってください。』
『うーん。心配なのは解るけど・・。ごめんなさい。今、あなたを連れていく事はできないわ。』
『どうしてですか?』
『それは、王子様には役目があるからよ。』
『王子様?それはひょっとして僕の事を言ってますか?』
悠人は突然の物語調の比喩にすこしばかにされたような気持ちになって尋ねた。
『そうよ。恭子ちゃんの王子様。』
『僕は彼女の王子様なんかじゃないです。』
『王子様かどうかなんて、あなたがどう思うかじゃなくて、あなたがどう思われるか・・なんだけど。
 今は別にそんな事より、あなたにやっておいてほしい事があるの。』
『僕にやってほしい事?それはさっき言った役目っていうのと関係ありますか?』
『そうよ。あなたには次に幕があくまでに、あなた自身がどうしたいのかっていう事を
考えておいてもらいたいの。』
『僕自身がどうしたいのか?』
『そうよ。恭子ちゃんの事は私に任せてしっかり考えておいてね。』
マリーはやさしくほほえみかけた。
『・・・わかりました。』
『じゃあ、お姉さん期待してるからね。』
そう言い残すとマリーは目の前から消え、悠人の前にはまた何もない空間が広がった。
マリーが去った後、彼は彼女の言葉を改めて理解した。たしかに彼女の言う通り今の自分には
時間が必要だった。いつもの自分の知ってる彼女と自分の全く知らない彼女。そもそもそれが
本当に同じあの片瀬さんなのか・・。そもそもこれは僕の夢なら、どこまでが本当でどこからが嘘か
なんていうのも解らない・・・。そもそもあのマリーさんだって・・・。彼の頭にいろいろな思いが去来した。
『それでも、僕は・・・。』
彼の決心が変わる事はなかった。
『お待たせ−。どうかしら?考えはまとまったかしら?』
『はい。』
悠人は力強く答えた。
『あら。いい顔ね。一応、あなたがどうしたいのか聞かせてもらえるかしら?』
『僕には全部が本当の事とは思えません。』
『そうね。』
『それに・・。マリーさんの事も・・。すみません。』
『あら、正直ね。ふふっ。別にそんな事いいのよ。それで?』
『それでも僕は、彼女の事をもっと知りたいです。』
悠人はまっすぐにマリーを見つめて言った。
『合格ね。ご褒美に一つ教えてあげるわ。何が本当で何が嘘かはあなたが見て自分で判断すればいいわ。だって、本当に意味のある事ってあなたにとっての真実なんだから。』
『そうですね。わかりました。』
『じゃあ。次の幕をあけましょうか。今度の恭子ちゃんはあなたにとってどう映るのかしら?』
『また違う彼女なのですか?』
『さあ?違うかどうかはあなたがどう思うかだから解らないわ。』
『なるほど。』
『それと、今度は私がアドバイスしたりする事はないわ。』
『僕が自分でって事ですね。』
『そうよ。私が勝手にあなたの体を動かしたりとかしないわ。だから・・』
『僕が思う通りにすればいいって事ですね。』
『その通り。ふふっ。それじゃあ、そろそろ幕をあけましょうか?』
『・・・・・』
『期待してるわ。また後で会いましょう。』
マリーがそう言うと、また悠人の目の前にすうっと光が広がり始めたのだった。




恭子はいきなりマリーに額に手を置かれてびっくりして反射的に頭を引いて
悠人を見上げた。
『さあ。彼はどうするかしらね?』
「えっ?!マリー?」
『そうよ。ただいまって言ったほうがいいかしら。』
急に目の前から聞こえていたマリーの声がまたいつものように自分の心の中に聞こえ始めた。
『どうして帰ってきたの?ううん。じゃなくって。どうして悠人君の中に居たの?!』
『あら。それはもう何回も説明してるじゃない。それより、今、私はあなたの中に居るのよ。
それがどういう事か解る?』
『どういうこと?』
『つまり、彼は今、夢の中に居るって思ってて、でも彼自身で動いてるのよ。』
『夢を見てて動くって・・。悠人君、なんだかぼおっとしてて大丈夫なの?』
恭子は少し心配そうに悠人をじっと見つめた。
『あら。彼なら大丈夫よ?恭子ちゃんの寝ぼけてる時よりずっとしっかりしてるわよ。』
『わたし、そんなに寝ぼけないし!』
『ほら、覚えてないじゃない。だから彼のほうが大丈夫って言ったのよ?』
『それいつの事?はっきり言って。』
『もう。そんなの後でいいでしょ?彼の事が気になってるんじゃないの?』
『・・・それはそうだけど・・・。』
恭子はマリーに正論を突きつけられてしぶしぶこの場は引き下がった。
『そうね・・。覚醒とか半覚醒ってなんの事か解るかしら?』
『なにそれ???』
恭子は思いっきり頭をかしげた。
『簡単に言うと、覚醒っていうのが起きてる時で、半覚醒は・・そうね。寝ぼけてる時みたいな感じ。』
『うーん。なんとなく解ったけど・・。』
『それで今の彼は・・そのどちらでも無いわ。』
『じゃあ、何よ?!』
恭子はまた訳の解らない事がいっぱいでてきて、少しいらついた。
『彼は・・そうね『寝ているって思ってる』のよ。言い換えると『起きてるって自覚が無い』って事よ。』
だから起きてる時ほどしっかりはしてないし、起きてる時ほどいろんな事が解ってる訳じゃないけど、
自分で考えて自分で動く事もできるのよ。』
『寝てるのに動ける訳ないじゃない?!』
『だから、ちょっと違うけど寝ぼけてるとかって言ったのよ。そのほうがなんとなく解りやすいでしょ?』
『・・じゃあ。なんで悠人君にそんな事したの?!』
恭子は再びマリーに強く抗議した。
『彼が起きてるって思ってると困るからよ。』
『どうして?』
『だっていつもみたいに彼、遠慮しちゃうから。』
『悠人君が遠慮?』
『そうよ。だって、後ずさりしてる子を捕まえて自分をぶつけるって・・そんな事できるかしら?
ひょっとして、恭子ちゃん、そんな事をどこかで彼に求めてたのかしら。』
マリーのするどい指摘に恭子は虚を突かれた。
『べつに、そんなこと思ってないけど・・。』
『だから本当の彼を知る為に、彼が現実って思ってたら恭子ちゃんに遠慮しちゃうからまずいのよ。解った?』
『・・・・・』
恭子は答えるかわりに少しうつむいた。
『・・でも、どうしていつもと違う悠人君を知らないといけないの?いつも悠人君の事見てるし、いつもの悠人君が好きだから、それでいいじゃない。』
『そう・・。それじゃあ、どうしてそんなに不安になるの?本当に悠人君の事を知ってるのかしら?』
「ゆ、悠人君の事を知ってるから好きなんじゃない?!」
恭子は思わず声を荒げてしまった。
『そう。じゃあ、質問を変えるわ。悠人君があなたをどう思ってるか・・・知ってるのかしら?』
「そ、そんな事、知ってるわけ・・・ないじゃない・・。」
『そうね。あなたはそれを知らないわ。だから不安になるんじゃないかしら?』
「・・・・・」
『だから今、彼にそれを聞きましょって言ってるの。解ったかしら?』
マリーは段階を踏んで少しづつ恭子に説いた。
『そんなの・・・。』
恭子はそんな卑怯とも思える事はしたいとは思ってはないはずだった、だがマリーの言葉を否定しよう
にも確かにマリーの言う通り彼の気持ちを心のどこかで強く知りたいって思う部分もあったので
言葉を続ける事ができなかった。
『そう。よかったわ。いつまでも彼を待たせておくわけにもいかないから・・。とりあえず立ち上がりましょうか?』
恭子はマリーに言われる様にすっくと立ち上がろうとした。が、すっかり忘れていた豊かに実った双球が
ぷるんっと揺れ、不意に来た快感とアンバランスさで、よろけた。彼女は今度は右腕で大きな乳房を
ぎゅっと押さえて安定させる様にするとそのままゆっくりと立ち上がった。
『ねえ、マリー。』
『なぁに?』
『どうして悠人君の気持ちを知るのに、私は裸なの?それに、どうしてこんなに胸大きいままなの?』
恭子は不満を全身でアピールした。
『だって、そのほうが悠人君の気持ちをたくさん感じられるからよ。』
『こんなこと・・・』
恭子がまだ言い足りない文句をマリーに言おうとした時、悠人がゆっくりと彼女のほうへと近づいてきたのだった。いくらマリーに説明されてそれがただの寝ぼけてる様な悠人だって聞いていても、やはり
その異常さに恭子はひいた。そんな恭子の気持ちを知ってか知らずか、悠人は左腕をすうっと恭子の
ほうへ伸ばしてきたのだった。
「いやっ!」
恭子は身体をひねりながらその手を払いのけてしまった。
『あら。恭子ちゃんって冷たいのね。』
そんなマリーの茶々におかまいなしに恭子はもう一度伸ばされてきた悠人の手を払った。
『どうしてそんなに悠人君を拒否するのかしら?』
『だって、やっぱりこんなの悠人君じゃないもん。』
『どうしてちゃんと彼に触れてあげないでそんな事言うのかしら?』
『えっ?』
マリーに不意をつかれた隙に悠人の手のひらが恭子の肩のあたりにふれた。
「きゃっ!」
突然の感覚に彼女は驚き小さく悲鳴をあげて身体をよじって逃れた。
『彼に触れてみて何か感じなかったかしら?』
マリーに言われて改めて触れられた手の感覚を思い出した。
『・・・そういえば。ちょっと震えてたかも・・。』
『手が震えてる時ってどういう時かしら?』
恭子は考えた。
『不安・・なとき?』
『そうかもね。ただ、彼、寝ぼけてるからそのせいかもしれないけど・・。』
『じゃあ、わかんないじゃない?!』
『仮に彼が不安だとしたら・・・不安なのって彼かしら?』
『え?今、悠人君が不安って言ったじゃない?』
『じゃあ、言い方を変えるわ。不安なのって彼だけかしら?』
『えっ?』
マリーの指摘に恭子は完全に意表を突かれた。そしてついさっき同じ様な言葉で
マリーから指摘された事を恭子は思い出した。
『それが今のあなたと彼の距離。お互いが歩み寄ろうとしないかぎり決して縮まらないものよ。』
『お互いが歩み寄る・・。』
『そうよ。今、彼はあなたに歩み寄ってきてる。それじゃあ。あなたはどうするのかしら?』
マリーの言う通り幾度となく拒否をしたにもかかわらず、悠人はまた恭子を求め手をさしのべて
きていた。彼の手は彼女の腕をすりぬけ、彼の左右の手は彼女の背中で出会った。
彼は彼女をやさしくやさしく包み込んだ。
「はぁぅ・・・・。」
どんどんと高鳴る鼓動と意識がぼおっとするような充足感に、彼女は息をもらした。
彼の手が次第に内へとすべるにつれて、少しづつ彼女の身体から力が抜けていった。
彼女の肩は次第に穏やかになっていき、頑なに拒み続けていた彼女の腕は下ろされ、
そしてそのまま彼の背中へとまわされた。
「悠人くん・・・。」
彼女は吐息まじりに思い人の名を呼んだ。心臓の音が耳から聞こえてきそうな位にまで
大きくなり、頭の中が幸福感で満たされていく中、彼女は彼女の腕、そして手に
すべての力を集めた。彼の背中でぎゅっと合わせられた手に彼女のすべてをのせる様に
そして大好きな彼をもっと多く感じる様に力をこめた。
そして彼もまたそんな彼女の気持ちに応える様に彼女へと折り重なっていったのだった。
「悠人くぅん・・・。」
恭子はまた彼の名を熱く呼んだ。彼女はさらに腕に力をいれて彼をぎゅっと抱きしめ、
彼女は彼の胸に顔をうずめた。そして彼女はあれほどまでに否定していた、彼女の乳房をも
彼に寄せると、乳首からそしてその乳首が押しつぶれる事もお構いなしに、次第に多くを
彼に押し当てる様にした。
「あぁ・・・。」
彼女は大きくまた一つ熱い息をもらした。彼女は皮肉にも彼に押し当てた大きな二つの乳房から
多くの彼を感じる事に喜びを感じた。そして彼女の身体はもっと多くそしてもっと強く彼の事を
感じられる様に、手に腕に力を込め、彼女の乳房は切なくそして厭らしくその形を変えた。
恭子は何も考えてはいなかった。というより何も考える必要が無かった。ただただ全身から
わき上がる幸福感に高鳴る鼓動は消えていき、呼吸をする事も、そして時間の流れすらも
彼女の意識には無かった。そして彼女の意識が完全に消え去りかかろうとした時に、
彼女の時はようやく動き始めた。少しづつ彼の手はまるで満ちた潮が引くように遠ざかっていった。
彼が遠ざかっていっても自分がこの手と腕で彼をぎゅっと離さなければ彼をもっと感じている事が
できる・・・。だけど、それができない事は彼女にも充分すぎるほど解っていた。
彼女は彼の胸から顔をあげ、少しづつ、腕を手をそして乳房を彼から別れを惜しむように離していった。
次第に小さくなっていく彼の余韻に彼女は少し寂しさを感じた。
「ゆうと・・くん・・。」
いつかは終わってしまう時間でも、それがどれだけ少しの時間でもいいから長く続くようにと
彼女の名残惜しさが愛しい人の顔を熱く見あげ、そして名前を呼んだ。
「はぁうっ!」
まるで別れを惜しむ彼女の気持ちに動かされたかの様に突然、悠人の手は恭子の乳房に触れた。
彼の事を熱く見つめていた彼女にとって、思いもよらなかった所からの感覚は、彼女を一瞬で
混乱させた。そんな彼女の事は介さない様に、彼の手はさらに彼女の重く張り詰めた双球を揉み始めたのだった。
「あぅんっ!ゆ!ゆうとくん!や、やめてぇぇぇ」
ようやく混乱状態から事態を少しづつ把握し始めた彼女は、あまりにも急な事態の変化を拒絶した。
だが、それとは逆にさきほどまで貪欲に彼の事を感じようとしていた彼女の乳房は、彼を受け入れ、
そして彼に甘えようと、彼女に快感を伝え始めてしまっていたのだった。
「や、やめてぇぇ。」
それでも彼女は羞恥心をかかげ、快楽を振り切ろうと、身体をよじり、後ろに下がる事で
彼から欲望に堕ちた左右の性器を遠ざけようとした。
『あら、逃げちゃだめよ。ちゃんと彼を受け入れてあげるって約束したじゃない。』
彼女の逃げだそうとする足は悪魔にしっかりと捕らえられ、彼女はその場の虜にされてしまったのだった。
『マリー?!やめて!私、そんなこと約束した覚えない!』
恭子はマリーを否定した。
『あら、そうだったかしら?私にはそんな風には聞こえなかったのだけど。』
『そ、そんなこと・・・』
「はぁぁうぅ・・・」
まるでマリーの言葉通りとでも言う様に彼女の両方の乳房は、彼の手に身を委ね、彼女の四肢は次第に
力が入らなくなっていき、彼女の身体は彼女にここに留まり彼を受け入れる事を要求しはじめた。
それでも彼女は、腕をあげ、悠人の手を乳房から払いのけようと抵抗を試みた。
『あら。おさわりは禁止よ。』
彼女の腕は彼の腕に届く前に上にあがる事なく止まってしまった。
「はぁうううんっ・・・やめてぇぇんっ・・。」
悠人はさらに強く恭子の乳房を揉んだ。彼女の乳房は彼の手に合わせ、厭らしくその形を変え
そして彼を誘った。そして形を変える毎に彼女に快楽を送り、さらに多くを求める様に、彼女のすべての
感覚を支配しようとしはじめた。
『どう?大好きな彼の手でそのおっきなおっぱい揉まれるのって?気持ちいいでしょ?』
マリーの言葉がまるで白い布にこぼした墨の様にじわじわと染みいり、彼女の心を犯し始めた。
「はうぅぅ・・・。あうぅぅんっ・・・。だぁめぇぇぇ・・・。」
恭子はマリーの言葉に答える事もなく、ただ打ち寄せる快楽と戦っていた。すでに抵抗を試みようと
あげられた腕はだらんと力なく垂れ下がり、彼女の足はこまかく震え、その膝は内側へと
曲がってしまっていたのだった。
『さっきの私の時より、ぎこちなくて気持ち良くないと思うけど・・。でも、今は私じゃなくって彼・・悠人君が
恭子ちゃんのおっぱい触ってるのよ?ふふっ。どう?うれしい?それとも・・きもちいいのかしら?』
彼女は答える事なく、彼の手に操られる様に同じ事をうわごとの様に繰り返すだけだった。
『おっきなおっぱい気持ちいいでしょ?いっぱいいっぱい彼を感じる事ができて、いっぱいいっぱい彼に
愛してもらえる・・・。ねぇ・。エッチなカラダって素敵だと思わない?』
言葉で恭子の身体を舐める様にマリーは彼女を誘惑した。
「・・・・・。」
「・・・・・ぃゃ・・・。」
『え?なぁに?』
「・・・・はぅぅ・・・いや・・・。」
「・・・・だって・・・・・あぅぅぅ・・・こんなの・・・・わたしじゃぁぁぁぅっ・・・ないから・・・。」
すでに焦点の合わない目で、吐息まじりにとぎれとぎれになりながらも恭子は答えた。
『あら・・・。まだ、あなたは拒絶するのかしら・・?』
マリーは語気を強めて恭子に尋ねた。
恭子は否定した。二つの乳房から絶え間なく送られてくる快感に頭を支配され、声を支配され、
身体がそれに屈しても彼女の中でそれを認める事を頑なに拒んだ。
「・・・・はぁぅんっ・・・ちがう・・・・わたしじゃぁぁぁん・・・ない・・・・。」
彼女は快楽で身体をびくつかせながらもうわごとの様に繰り返し否定し続けようとした。
『・・そう。あくまでも認めてあげる気はないのね。彼もそしてあなたも。』
マリーは冷ややかに言い放った。
『それじゃ、もう進んでもらうしかないわね。あなた自身の奥の方に・・。』
そしてマリーの意識はすうっと恭子の中から消えていったのだった。




悠人の目の前に光がひろがっていくと、また彼は用具室の中に居た。
目の前にはマットに腰を下ろした恭子が居て、彼はとりあえずマリーの言う通り
彼女が無事である事にほっとした。
『片瀬さん。無事だったんだ・・。』
彼はふと違和感を感じた。夢の中にいるという不思議な感覚は簡単に言ってしまうと
何かが足りない感覚のように彼には感じられた。さきほどまでは感覚はあるものの
四肢を主体的にコントロールできる感覚がなく、それが不思議な感じを彼に与えていた。
だけど・・・。彼は自分の四肢を軽く動かしてみた。若干にぶい感じはするものの、
彼の思うように動いてくれる感覚はあった。だけど、それとは違った違和感・・・。
ようやく彼はそれに気がついた。あたりを包む静寂・・。この世界には音が無かった。
『これって一体どういう事なんだ?』
彼自身の声は聞こえるものの、それ以外の音が全くしない事に彼は少し不安を感じた。
目の前の恭子は座ったまま、何もしゃべってる様子も無く、ただ下のほうを向いていた。
『片瀬さん、もう大丈夫?』
恭子に語りかけても何も変わる事はなかった。
『片瀬さん。』
何度か呼びかけても彼女がこちらを振り向くことは無かった。
彼は完全に困ってしまった。マリーに自分がしたい事をすると約束したものの、
何も音の聞こえない世界がこんなにも情報に乏しい事に彼は迷った。
『どうすれば、僕の気持ちを彼女に伝える事ができるのだろう・・。』
彼は悩んだ。
どれくらいの時間が経ったのだろうか・・。そもそもこの夢の世界に時間なんて感覚が
あるのかさえ今の彼には解らなかったが、急に彼女が立ち上がろうとした。
彼女の大きな乳房が上下に揺れ、彼女はバランスを崩した。
しかし彼女は彼が手をさしのべるより前に再びバランスを取り直し自分で立ち上がった。
急に動き出した彼女を見て、彼は急に脳裏に考えが浮かんだ。
『別に声が伝わらなくても、考え方を伝える方法はある。』
彼は気がついてしまえば何のこともない事に、ふっと笑った。
『僕のしたい事・・。僕の今の気持ちを彼女に伝えればいいだけだ。』
そう言うと彼はゆっくりと恭子のほうへ歩を踏み出し、そしてその手を伸ばした。
だが、彼女はその手を払いのけた。音がなく情報の欠けている彼にとって彼女の
拒否は絶対に様にも思えた。本当に彼女の気持ちを聞く事もなく、こんなに拒絶されて
まで僕のしたい事を彼女にするべきなのだろうか?そんな不安や迷いが彼の心に
去来する。そもそも自分の夢なのだからそんな事を考える必要もないし、それに
音が聞こえないのに何が真実かも解らない・・。真実は・・。今までマリーと話してきた
事が次から次へとわき上がった。
『・・・それでも、僕は。』
悠人は再びその手を彼女へと伸ばした。
彼の手は彼女の腕をすり抜け、彼の手が彼女の華奢な肩にそっと触れた。
またしても彼女は彼をその身をよじる事で拒絶した。
だが、彼はそれでも彼女へとその手を伸ばした。
その時の彼に迷いはすでに無かった。
彼の右手がやわらかなものに触れた。そして左手も少し遅れて触れた。それはとても細やかで
いつまでも触っていたほどの心地よさを彼に与えた。そして彼は左右の手を優しくすべらせた。
彼の腕は彼女の細やかな腕へと優しく触れ、彼はこの儚いが彼にとってとても大きなひとを
愛おしく包んだ。
『片瀬さん・・・。』
先ほど彼女を抱いた時よりも、彼は彼女を近くに感じていた。そして彼女の名を呼んだ。
その声が伝わらなくても彼には何の問題もなかった。
心臓の高まりを感じ、プレッシャーにも似た緊張感を感じるものの、彼は彼の意思を
的確に身体に伝える事ができた。
『もっと、彼女を強く感じていたい。』
まるで彼の気持ちが伝わってるかの様に、彼女の身体から力が抜け、次第に彼へと
身体を預ける様になってきたので、彼は少しづつ彼女をより近くと求めた。
そして彼女の腕はそれに応える様に彼をより強く求めた。
彼女は少し顔をふせ、甘える様に顔を胸のあたりへとうずめてきた。
その彼女のすべてを自分に預けてきてる様な信頼。そして胸に感じる彼女の熱い息づかい。
それらが彼にまるで足元からぞくぞくっと駆け上がる感覚を与えていた。
『片瀬さんって・・こんなにかわいいんだ・・。』
悠人は完全に恭子の虜になっていた。
恭子との距離がどんどんと近くなるに従って、彼女の身体もまた彼へと近づいていった。
そして悠人は胸より少し下のあたりに、柔らかな感触を感じた。
その感覚は彼の神経を集中させ、次第に強く大きくなっていく感覚は彼に強烈な
焦燥感を与えた。
『こ、これって・・?!』
見えないものに彼は驚いたが、彼の身体はそれが何であるかを敏感に感じていた。
彼女の乳首が胸にくにっと当てられると、そのままさらに強く押し当てられた。
彼の手と腕は力を増し、さらに彼女との距離が縮まっていった。
そして柔らかな彼女の双球が彼に触れると、それがどんどんと大きな感じとなって
彼へ伝えられた。そして彼の焦燥感は極度の緊張と多くの衝動を産み、
さらに彼女の大きな乳房を密着させる事になったのだった。
『あぁぁっ・・。』
どんどんと大きくなっていく彼の欲望は、彼女の乳房をぎゅっと押し当てさせ、
さらに彼女に悟られる事の無いほどにわずかづつ左右に揺らした。
そして、さらなる衝動が彼に新たな刺激を求めた。
『彼女にもっと触れてみたい。』
彼は次第にその腕と手の力をゆるめると、彼女の身体から離れた。
彼女の身体が離れると、彼女はとても熱くそして妖艶な瞳で彼を見つめてきた。
彼は彼女の顔を見て、そして彼女の汗でよりしっとりと、そしてそのはちきれん
ばかりに張り詰めた乳房に心を奪われてしまったのだった。
『彼女のおっぱいを揉んでみたい。』
彼の手は躊躇う事なく、彼女の乳房へと伸びた。
『!!??』
彼の手が彼女の乳房に触れると、彼の手にとても柔らかな感覚を返してきた。
そしてそれが彼の全身を巡り、彼の指は彼女のおっぱいへと沈み、そして
その反発が存在感を返した。そしてそれはブラの上から感じていた感覚などとは
比べものにならないほど肉質的な快感を彼へたたきつけたのだった。
彼の指先が揉む度に彼女の双球はその形を変えた。そして彼女が身をよじる度に
彼が何もしなくても、彼に変化を与え、そして彼の指が動く度に、彼女は反応を彼に返した。
柔らかくそしてずっしりと重い彼女の乳房は、彼が揉む度にまるで彼の手に絡ませる様に
ぴたりと吸い付いてきた。
『これが、彼女のおっぱい?!』
揉めば揉むほどに悠人の心にはもっと彼女のおっぱいを揉みたいという欲望が
心を大きく支配していった。そしてその手は次第に早く、そして強くなっていき、
彼の手によって形をゆがませた彼女の乳房は様々な深い双球の谷間を作り、
それが次から次へと彼にエロを与えていったのだった。
『はぁっ。はぁっ。』
いつしか呼吸も荒くなって、悠人は恭子のおっぱいの虜になってしまっていたのだった。
そんな彼をよそにマリー声がまたどこからともなく聞こえてきた。
『ふふっ。積極的ね。さすがは男の子かしら。』
マリーは満足げにつぶやいた。
『えーっと、悪いんだけど、ちょっとやめて聞いてくれるかしら?』
マリーの言葉がまるで聞こえてないかの様に悠人は胸を揉む事をやめようとはしなかった。
『私の声は聞こえてるはずなんだけど・・・。やっぱり、チャームが効き過ぎちゃってるのかしら・・。』
マリーは少し心配する様に言った。
『はい。もうストーップ!やめてね。』
マリーがそう叫ぶと、悠人の目の前からまた景色が消えていき、あたりは真っ白な空間に包まれた。
そしてマリーがまた何も無いところからふっと悠人の前に現れた。
『お楽しみのところ悪いんだけど・・ちょっと聞いてね。』
悠人は突然、目の前から恭子が消えた事にびっくりして我に返った。そして瞬間、マリーに対して
不満がわきあがったものの、急に冷静な心が自分自身が我を失っていた事に少しづつ、そして
一気に恥ずかしさを感じた。
『あら。別に恥ずかしがらなくていいのよ。男の子はあれぐらいのほうがお姉さんは好きよ。』
傷口に塩を塗り込む様な攻撃をマリーはあっけらかんと言い放った。
『ごめんなさいね。せっかく楽しんでたのに、やめてって言っちゃって。』
『・・ぁ ぃぇ・・・。』
悠人は小さく羞恥をこらえて答えた。
『別にいじわるしたわけじゃないのよ?これでいけるかなって思ってたんだけど・・・ちょおっとお姉さん、
甘かったみたいで、問題が起きちゃったのよ。』
『・・問題?』
悠人は少し気になる語句を聞いて多少の冷静さを取り戻した。
『そう・・。問題なのよ。』
マリー少し頭を左右に振った。
『また同じ様な質問で悪いんだけど。あなた、今の彼女をどう思ったかしら?』
『えっ?』
悠人はまた恥ずかしさがこみ上げてきてしまった。
『あら。まだ引きずってるのね。それじゃあ、そうね・・。あなたが抱きしめた恭子ちゃんはどうだったかしら?』
『かわいかったです。』
悠人は素直に答えた。
『そうね。恭子ちゃんかわいかったわよね。あ、でも、そうじゃなくって・・その、彼女から何か感じなかったかしら?』
『そうですね・・・・。』
『なんでもいいのよ?』
『・・・そういえば・・彼女のほうも僕を抱きしめてた気がします。』
『そうね。確かに彼女もあなたを抱きしめてたわね。』
悠人は思い出してすこし胸がドキドキとしはじめた。
『それって・・つまりどういう事か解るかしら?』
『えっ?』
悠人はマリーの問いに驚き、そして考えたのだった。
『解りません・・。』
『そう。まだ難しかったかしら。つまり、彼女はあなたを受け入れて、彼女はあなたに考えを返そうと
していたって事なのよ。』
悠人はマリーの言った言葉をもう一度振り返りながら理解を試みた。
『・・なんとなく解るような気がします。』
『それでいいわよ。感じが大切なんだから。問題はその先よ。抱きしめた後、あなたは彼女から何か
感じた事はあるかしら?』
『・・・・』
悠人はだまってしまったのだった。
『別に気にしなくっていいのに。あなたぐらいの男の子ならむしろ普通よ。』
『・・・すみません。』
『いいのに・・。じゃあ、気持ちよかった・・とかはおいておいて、特に何も感じなかったって事で
すすめちゃうわよ?間違ってたら言ってね。』
『・・・はい。』
悠人は小さく答えた。
『あなたが何も彼女から感じなかったのは、あなたに余裕が無かったのもあるけど・・・』
マリーの言葉がひとつひとつ悠人を責め立てる様に感じられた。
『私が好きな様にすればいいって言ったのが悪いんだから気にしなくていいってば。』
マリーはその場を取り繕う様にフォローを試みた。
『あなたが何も感じなかった原因は他にもあるのよ。』
『僕にはよく解りません。』
『そうね。当然よ。だって、ひとつは彼女の声が聞こえなかった事。これは解ると思うわ。』
『はい。たしかに声は聞こえませんでした。』
『そしてもう1つが・・。彼女があなたを拒絶していたからよ。』
『彼女が僕を拒絶してたなんて・・。それなのに僕は・・・。』
悠人は大きなショックを受けた。
『でも、あなたに全部責任があるわけじゃないのよ。むしろ、あなたの事を受け入れてた彼女のほうが
多かったのよ。』
『・・僕の事を受け入れてた彼女・・?』
『そうよ。今までいろんな恭子ちゃんを見てきたでしょ?』
『ええ。』
『あなたを受け入れてた彼女も間違いなく居たのよ。・・でもあなたは拒絶されたの。』
『どういうことですか?』
悠人にはマリーの言ってる事がまだよく解らなかった。
『あなたを頑なに拒絶したのは・・いろんな所で変わる事を拒絶する彼女なの。』
『変わる事を拒絶する彼女?』
『そうよ。何か新しい事をしようとする度にそれを止めようとしちゃう彼女。』
悠人には正直なところよく解らなかった。日々目標タイムを縮める為に少しづつでも新しい事に
挑戦しようとしている彼にはあまり無い考え方だった。それでも彼にも全く無いという訳でもなく、
彼女を理解しようと彼はマリーに彼女の弁護をしてみた。
『でも・・。それって誰にでもあるのではないですか?』
『そうね。多かれ少なかれ誰にでもあるでしょうね。でも彼女はそれが強すぎるの。このままでは彼女は
本当に大切なものも失ってしまうかもしれないの。』
マリーは悠人に力強く語った。そして彼女はさらに続けた。
『だから彼女はいろんなものに向かい合う必要があるの。もちろんあなたにもね。』
『僕にも?』
『そうよ・・。でも、恭子ちゃんはまず恭子ちゃん自身にしっかり向き合う事が必要なの。』
『彼女自身に?』
『そうよ。あなたと向かい合うのはその後。』
『・・解りました。僕は彼女を待っていればいいのですか?』
『そうとも言えるし、そうじゃないとも言えるわ。』
『それはどういうことですか?』
『あなたには自分自身と向き合う彼女と向き合う必要があるの。』
『彼女と?』
『そうよ。自分自身と向き合うのは彼女自身。でもその彼女と向き合うのはあなたなのよ。』
『すみません・・。よく解りません。』
『すべてを理解する必要はないわ。私からあなたに尋ねるのは今度も一緒。』
マリーは少し上を向いて、まっすぐに悠人の目を見つめて彼に尋ねた。
『これからどんな彼女があなたの前に現れるとしても、あなたは彼女の事を知りたいかしら?』
マリーはさらに続けた。
『ただし、今回あなたは彼女から離れた場所で、じっと彼女の事を
見守ってもらう事になるわ。その間、あなたは一切動く事もできないけど、
それでもあなたは彼女に立ち向かう覚悟があるかしら?』
悠人はマリーにまっすぐと向き、そして力強い口調で言った。
『それが彼女に必要なら僕は彼女を見守ります。』
『ふふっ。愚問だったかしら。いいわ。その言葉を信じましょう。』
マリーは少し満足気に笑いながら言った。
『それでは、始めましょうか。』
マリーがそう言うとまた悠人の前に景色が広がった。マットの上に腰を下ろし、恭子は
少しうつむき加減で座っていた。
『そうね・・。彼女の頭でも軽く叩いてあげて始めましょう。始まったらあなたには彼女から離れた所に
移動してもらう事になるわ。そして終わるまであなたはただそこで彼女の事をじっと見守るしかでき
なくなるわ。いいかしら?』
『はい。』
『じゃあ、彼女の頭を優しく叩いてあげてね。』
『はい。』
悠人は背中を少し丸めたような格好で座っている恭子の側まで足を進めた。
ようやく彼の気配に気がついた彼女が上を向いて確かめようとするよりも早く、彼は彼女の頭の上に
優しくぽんっと手を置こうとしたが、彼の手は上を向いた彼女の額のあたりをぺしっと叩くような形に
なってしまったのだった。
「いたっ・・。」
思わず彼女はつぶやいたのだった。





マリーの意識が彼女の中から消えたように感じられるのと同時に、恭子は急に支えられていたものを
失った様に感じられた。それでもなお悠人の手から逃れる事はできずに、まるで悠人の手に操られている
かの様にただただ自分の乳房を揉まれるがままにされていた。
「はあぅぅん・・・。んんっ・・・。」
必死に抵抗するものの、どんどん頭の中がきもちいい感覚で真っ白になっていき、彼女の意識が
次第に薄れていきかけていた時、その感覚が急に小さくなっていった。
突然、悠人は恭子の胸を揉む事をやめてしまい、恭子はその呪縛から逃れた様に、マットの上へと
へなへなと足から崩れてしまった。
「はぁぅ!はぁぅ!はぁぅ!・・・」
彼女はマットの上に足を外に開いて座ると、口を大きくあけて呼吸を整えようとした。
肩を上下させ、彼女から重くぶら下がった乳房が上下に揺れ、彼女を気持ち猫背にさせていた。
彼女の乳房は汗でしっとりとし、彼女にまるでまだ揉み続けられている様な快感と、
そして物足りなさを彼女へと伝え、彼女の呼吸を邪魔した。
「はぁ・・・・・はぁ・・・。」
肩の上下も次第に少なくなっていくのにつれて、彼女の呼吸もだんだんと落ち着いてきた。
ようやく彼女も落ち着きを取り戻しつつ、状況を整理する為に過去を振り返り始めた。
彼に抱きしめられた時は、彼女は本当にとても幸せだった。それはまさしく、自分の大好きな
悠人であり、彼女が望んだ至福の時だった。
『だけど・・・。』
その後の彼は自分の知ってる悠人ではなかった。それはいつもの彼とはまるで違う
荒々しさで、彼女は恐怖すら覚えるほどであった。
『だけど・・・。』
彼女はすべてを拒否する事はできなかった。彼にこのだらしなく膨らんでしまった乳房を
揉まれる度に、身体は私にもっと強く彼を望んだ。まるで私のこの心だけが彼を拒否して
いたのかもしれないって思えるほどに・・。
恭子はふと自分の大きな乳房に視線を落とした。未だに彼に強くもたれた所が指の感覚と
なってじんじんと残り、そして乳房全体があの感覚を求めてじわじわとうずく様なこの感覚は
彼の事を求め続けているようにも思えるのだった。
『自分の知らなかった悠人君を私がどこかで求めてるっていうの?』
『マリーは私が本当の悠人君を知らないって言ってたけど・・・じゃあ、本当の悠人君って
一体なんなのよ??』
恭子は両手で頭を支える様にして下をうつむいた。
どれくらいの時間そうしていたのだろうか・・。恭子は急に何かの気配を感じると
反射的に顔を起こそうとした。だが、その出鼻をくじく様に、彼女は額をぺしっと何かに
うちつけられてしまった。
「いたっ・・・。」
彼女は思わずつぶやいてしまったのだった。
『もう、なにやってるのよ?』
唐突にマリーの意識が感じられる様になった。
『マリー。どこかへ行ってたの?』
『ええ・・ちょっと・・。それより恭子ちゃん、準備はいいかしら?』
『なんの準備の事?』
『自分の奥のほうにいる別のあなた自身と向き合う準備よ。』
『それって必要なの?』
恭子は疑わしく尋ねた。
『ええ。必要よ。』
マリーはきっぱりと言い切った。
『どうして?』
『だって、恭子ちゃん。いろんなところで拒絶しすぎるから。』
『私、そんなに拒絶ばかりしてないと思うけど。』
『あら。自覚が無かったのね。それじゃあ、さっき・・・・』
マリーはわざとじらすように間をとって言った。
『悠人君におっぱい揉まれて気持ちよく感じちゃってたの・・誰かしら?』
マリーの狙い澄ました様にいじわるな言葉に恭子はかぁっと赤くなり、
その証拠を腕で隠し、反論した。
『私、気持ちよくなんかなかったし!ただ嫌なだけだったし!』
『あら、そうなの。』
『ええ・・そうよ!』
『別にそんな事はどうだっていいわ。』
『マリーからふっておいてどうでもいいって・・?!』
マリーにばかにされた様に感じ恭子は怒った。
『だって・・・・』
『それが拒絶でしょ?』
マリーの一言に恭子は言葉につまった。
『ち、違うわよ!そんなの、じ、事実じゃないって言ってるのよ!』
『あら、そう・・。じゃあ、そのあたりの事も自分自身に聞いてみたらいいわよ。でも、その前に・・。』
恭子の事などおかまいなしにマリーは勝手に話しをすすめた。
「вЖдцемУБцзбч・・・・・」
恭子の口から彼女が聞いた事も無い言葉が発せられると、それまで側に居た悠人が急に
離れていって、そしてこちらを向いて座ったのだった。
『また悠人君に何かしたの?!』
『彼は今回はオブザーバーだから、離れた所に居てもらってるだけよ。』
『そう・・・。じゃあ・・・。』
恭子の頭に突然ある疑惑が浮かんだのだった。
『さっきの変な悠人君も、マリー。あなたが悠人君を操ってたのでしょう?!』
『私が?彼を?』
『ええ。そうよ。だからいつもの彼と違ったんでしょ?』
『さあ・・。それはどうかしら?』
『それってどういう意味?』
『恭子ちゃん自身がどう思うのかって事以外どうでもいい事なんだけど、今のあなたにそれが解るとは思えないもの。』
『どうして?』
『だって、恭子ちゃんが本当の悠人君を見ようとしてないから。』
『またマリーは私が本当の悠人君を知らないっていうのね。じゃあ、本当の悠人君ってなんなのよ?
さっきのエッチな彼がそうだっていうの?』
『それは今の恭子ちゃんには解らないわ。』
『それってどういう事?』
『だって・・・。本当の自分自身にも向き合ってないのに、本当の彼を理解する事なんてできっこないもの。』
『何を言ってるの・・・。』
『これ以上のおしゃべりはあまり意味が無いわ。だから、私が恭子ちゃんのすべてを解放してあげる。
そこで自分で答えを見つけてきなさい。』
マリーはそこまで言い放つとまたその存在が完全に消えてしまったのだった。
『ちょっと、マリー!まだはなしがっ!?』
恭子は急に目の前がぐらついた様な感覚に、手で頭を押さえ、頭を軽く左右に振った。
『い、今のは何だったのかしら・・・?』
恭子は考えをまとめようとしてもどうしてもうまくいかなかった。何かを考えようとしても
別の何かが浮かんできてそれが邪魔で考えられない・・。そんな奇妙な感覚を味わっていた。
『・・なに・・これ?!』
たくさんのつかみどころの無いほどに小さな考えが次第に少しづつ彼女の心の中で大きくなっていった。
そしてそれはどんどんその声を彼女の中で大きくしていったのだった。
『悠人君の事が好き』
『悠人君のそばに居たい』
『悠人君と一緒にショッピングとかしたい』
『悠人君とあの映画を観にいきたい』
『悠人君に告白したい』
消えること無く増え続ける悠人に対する彼女の願望は彼女のこころを大きく揺さぶり始めた。
そして彼女の心に強い言葉が浮かびあがった。
『どうして?!』
『なぜ?!』
言葉が彼女の願望に次から次へと取り付き、そして否定し、満たされない想いとなって彼女を責め立てた。
「・・・っ!」
胸が激しくしめつけられる様な感覚に、彼女は右の手を左右の乳房の谷間あたりに置き、指を折り曲げて
左の乳房をぎゅっと押さえた。その様な事をしても彼女にはこの苦しみに手が届くような感じには
ほど遠かったが、目に力をいれて閉じ、そうする事でじっと耐える事しか彼女にはできなかったのだった。
『どくんっ!!』
急に、彼女を苦しめていたものが石が水面に投げ込まれてできる波紋の様に彼女の全身へと広がっていき、彼女の身体はその波にうごかされるようにびくっと痙攣した。そしてその一部が脳をすり抜ける衝撃に
彼女は一瞬気を失った。彼女には何が起きたのか全く解らなかった。
『こんなに・・・こんなに苦しいのなら、あなたにはもう従わない。』
「えっ?!」
事態が全く把握できないままに、突然聞こえてきた声に彼女はびっくりした。それでも彼女はその声の
主が誰であるのか必死に探そうとした。少しづつ落ち着きそして分析する事で、彼女はその声が外から
では無く、ちょうどマリーが彼女の心に語りかけてるようなそんな感覚に近い気がした。だが、その声は
マリーに感じる存在感よりももっと近く、まるで彼女のすぐ横で語りかけてくるほど強いものであった。
『あなたはっ・・・』 「ひぅんっ!!」
恭子は声の主に語りかけようとした。だが、急に彼女の背中から頭のほうにするどい感覚が走り、
彼女は句を言い切る事もできず、弧を描く様にのけぞってしまった。
彼女の大きな乳房は上へと突き上げられ、その存在を誇示するように大きく揺れた。
『むね・・・?』
彼女は少しづつ感覚が落ち着いてくる事で存在を忘れようと努力していた乳房にまた違和感を感じる様に
なった。大きく揺れた事で感じた重量感というよりも、それはまたじわじわとどこからというはっきりとした
意識もなく、そして次第に大きく、そして強くなっていった。彼女の意識が再び乳房へと集められ、鋭利に
なった感覚が彼女の二つの胸の輪郭とその質量を彼女の意に構うことなく彼女へ伝えた。
「また・・むねぇぇぇ・・・」
彼女はじわりじわりと自分の乳房に広がりつつある感覚を振り払おうと、小さく身体を左右に振った。
徐々に蝕まれつつある彼女の乳房はしっとりとその艶を増し、彼女の乳首は切なくその首を持ち上げ、
彼女の言は再び熱くそして艶やかへとその姿を変えつつあった。
『悠人くん・・・・』
『え?!あなたは・・だれなの??!!』
突然響く事声に彼女は必死に語りかけた。その声は心に響くようなそして頭にも直接語りかけてくるような
とても不思議な感覚だった。だが、声の主はそれに答える事は無かった。そしてそれを何度も問う事は彼女にはできなかった。ゆっくりと早くなりつつあった彼女の鼓動が急に高まり、彼女は息苦しさを感じた。
そしてまるで風邪とひいた時の様に身体全体が熱っぽくなり、じわっと肌を湿らせる感覚を彼女に与えた。
だが、それらの感覚を全身から感じ取る事なく、彼女はその乳房から強く感じていたのだった。
「むねがっ・・・・あついぃぃぃ・・・」
彼女はまるで火が付いた様に熱く感じられる乳房を両手で押さえた。彼女の双球は彼女の手に激しい彼女の血液の流れを伝え、その熱さと、表面にじわっと浮かび上がってくる汗が滴となって、表面を伝い落ちる
事が彼女に苦しさを伝えた。
『悠人君・・・すき・・。』
『だ・・だれなの・・?』 「くぅっ!」
彼女はまた声の主に語りかけた。だが、声が聞こえると彼女を苦しめる感覚がより一層強くなり、
彼女はさらに苦しんだ。
『あなたの中の別のあなたに会う感覚はどうかしら?』
『マ・・リ・・イ・・?』
『ええ。そうよ。』
恭子は親しみのある声を間違える事なく当てた。
『・・・・これって・・・マリーがやったの?』
『ええ。別の自分会わせてあげたのよ。どうかしら?』
マリーは一目見れば解るほどに明らかな恭子の今の状況を、改めて恭子に尋ねてきた。
恭子はそんなマリーを無視する様に別の質問を彼女にした。
『・・さっきから・・・・聞こえてる声って・・・それなの?』
『そうよ。貴方の中の別の貴方・・・。彼女は貴方に何を伝えようとしてるのかしら・・。』
『そんなの・・・くぅぅぅぅぅっ・・・胸が・・・あついぃぃぃい・・』
さらにむごくなる胸の熱さに耐えられず、恭子は両手を乳房から離した。
『ずっと黙ってたから、彼女すごく情熱的ね。この場合、恭子ちゃんがって言ったほうが正しいのかも。』
マリーの言葉も熱にうなされている恭子にはあまり届かなかった。彼女はただひたすら両方の乳房から
わき上がる熱を少しでも逃がす様に汗をかき、その谷間から下へと滑らせる事で耐えるしかなかったのだった。
『もっと・・悠人君。私をみて!』
その言葉は戦っている恭子にもはっきりと聞こえた。すべての感覚をも遮断してしまいそうなほど強い
その言は彼女の注を集めた。
「え?!なにっ??!!」
声はそれ以上を語る事は無かった。だが、代わりに彼女の身体がその口を開き始めた。
「ひぅっ?! な・・に・・はううぅぅぅぅんっ!?」
それまで彼女の乳房の中で燃える様に熱かったものが急にその姿を変えた。それはくすぶる様に
乳房全体へと広がると、彼女に一斉に快感と欲求を叩きつけた。彼女の身体は小刻みに震え、
彼女はあまりにも突然に変わった刺激に思わず熱く喘いだ。
「胸にぃ・・・気持ちいいのがぁぁっ・・」
彼女はまた快楽の捕らわれた。小刻みに震える乳房が空気に触れる度にじわっとした感覚で
乳房に留まり、そして発散しようとして彼女の意識を外へとひっぱる・・・。この感覚を彼女は
知っていた。
『マリー・・・。あなたがぁぁ・・私のからだっ!・・何かしたのっ?』
『あら?私何もしてないわよ?』
『じゃぁ・・・』
『これはずっと満たされなかった彼女の・・ううん。恭子ちゃんの望み。』
『わ・・た・・し・・の・・?』
『そうよ。貴方はそれと今から向き合うのよ。』
「あああああっ!!」
恭子は突然叫んだ。彼女の双球に渦巻く感覚がさらに大きく強く彼女を襲った。
「私のっ・・・胸がぁ・・また・・おっきくっぅぅぅ・・」
彼女は知っていた。この乳房から伝わる快感がどんどん強くそして大きく膨らんでいく感覚を。
そして彼女の乳房がより卑猥にその姿を変えていき、彼女自身も刻一刻と淫らな存在へと
変わっていってしまう事も。それでも彼女はその変化を止めようと、彼女の両手を双球へと置き
ぎゅっとその欲望を抑えようとした。それが叶わない事を幾度となく経験しても。
『もっと悠人君!見て!私を見て!私の身体を!私のエッチなおっぱいを!』
こころ(彼女)は大きく叫んだ。そして彼女の身体はそれに応える様にもっと多く感じる様に揺れた。
「やめてぇぇ・・・もう・・やめてぇぇぇんっ・・」
恭子はその両方の指に力を込めて懇願した。だが、そんな彼女の願いもむなしく、彼女の
乳房は彼女の指の間からむりむりとあふれ、そして飲み込んでいった。そしてこの自分の身体が
どうにもならない感覚が彼女に記憶を思い起こさせた。
『マリー・・・前の時・・ぼうそうって・・言ってたよね・・。』
『前の時って・・・屋上の時の事かしら?』
『・・・・・・・』
『たしかに言ったわよ。あの時は暴走って。』
『・・・あなたが暴走させたの・・?』
『あら、まだそんな事言ってるの?私はあの時も今もそんな事してないわよ。』
『・・・・・・・・・』
『でも、確かにあの時は暴走はしてたわね。でも私は力を貸してあげただけ。そして今も私は恭子ちゃんに
彼女を会わせてあげただけよ。』
マリーはさらに続けた。
『あの時と今は違うのよ。これは彼女の・・ううん。貴方の別の意思。叶わなかった願望。そして欲望。それがすべて彼を求めてるのよ。でも、たしかに・・これを暴走って思うかどうかは恭子ちゃん次第よね・・・。恭子ちゃんはどんな結論を出してくれるのかしら・・。』
マリーは完全に観察者の立場で恭子に語った。
『こんな・・の・・・はぁうんっ!・・わたし・・のぞんでぇ・・ないっ・・・』
恭子は膨れあがる快感に耐えながらも言葉を続けた。
『あら、そう?でも貴方は望んでるじゃない?』
マリーは意地悪く恭子を貶んだ。
『悠人君!もっと見てぇ!悠人君に見て欲しくて、私のおっぱいどんどんエッチに膨らんじゃうのお!!
悠人君!エッチな私を見てぇ!触ってぇ!!悠人くぅん!』
まるでマリーに見透かされてる様に、彼女の心は大きく叫んだ。そして彼女の身体も同じ様に彼を
強く求め始めた。
大きくなっていく乳房を押さえていた指が、いつしかその動きを変えていった。
膨らんでいく乳房を激しく揉み始め、さらに上下へと激しく揺らし始めた。
「あんっ!おっぱいぃ・・そんなに 揉んじゃぁあ いやぁぁん・・」
『ふふっ。恭子ちゃんのオナニーってそんなに激しいのね。どう?気持ちを解き放つのってとっても気持ちいいでしょ?あんまり我慢してるとこころがぱぁーんって壊れちゃうのよ?』
恭子はマリーの言葉に答える事はできなかった。身体が勝手に快感を求め始めた様に思えてたものも、
自分が求めそして身体が求めてる様に彼女には思えてきた。そして彼女の中に響いていた声が
彼女自身の声の様に彼女には感じられる様になっていった。
「あんっ!おっぱい、おっきくなってくぅんっ!・・・だめぇぇ・・・きもち・・いいよぉ・・・」
恭子はだらしなく口を開き、快感に溺れた。彼女の乳房は彼女をより満たそうと、むくむくと大きくなっていき、彼女は手にあまるほどに膨らんだ乳房を腕も使って揉み始めた。
彼女の身体は喜びに震え、彼女の下腹部は次第に熱を帯び、しっとりと濡れ始めた。
彼女の腿はそんな彼女の下腹部をなだめる様にぎゅっとこすり合わせ始めた。
「悠人君!はぁぅん!気持ちいいのっ!悠人くぅん!」
恭子は愛おしい人の名前を呼ぶと、乳房をより激しく揉み、腿を激しくこすり合わせた。
『そうよ。もっと彼を求めなさい。解ったでしょ?貴方は貴方なんだって。』
「悠人君っ!悠人君っ!悠人君っ!」
恭子はマリーの言葉は聞こえなかった。そして悠人を求める事以外何もできなかった。
それは彼女にわきあがる大きな声のせいではなく、すでにその境がどこかを意識する事なく、
彼女にわき上がる唯一の大きな想いとして彼女は叫んだ。
『そう。今は彼を強く求めなさい。でも彼に貴方の気持ちを言ってはだめ・・。だって彼は夢の中
にいるの。だから・・今はまず貴方の気持ちを確かめなさい。』
恭子はさらに乳房を揉んだ。彼女の大きくなった乳房は彼女ではすでにもてあますほどに大きくなり、
指や腕はもちろんの事、彼女は身体全体を使い始めた。彼女の身体は清流から次第に勢いを増していき、ついには激流の様に彼女を揺さぶった。だが、彼女はそれを恥じらうばかりかむしろもっと望んでるかの様にはげしくいやらしく乳房の形をゆがませたのだった。
「悠人くぅんっっっ!はあああうううぅぅん!」
恭子は思い人の名前をひときわ強く呼ぶと、身を悶える様にして大きく喘ぎ声をあげた。
『(もうそろそろいいかしら?)それ以上はだめよ。恭子ちゃん。』
マリーがそう言うと恭子の腕は急にかくんっと下に垂れ下がってしまった。
「はぁぁう・・・悠人くぅん・・。」
恭子は大好きな彼の名を熱くせつなく呼んだ。
『彼が居るのに彼の事を想って勝手にイッちゃうって。ちょっと彼かわいそうじゃない。まあ、そういうの好きな人もいるけど。』
「悠人くんっ・・・。」
恭子は身体を悶える様にして満たされない気持ちを訴えかけた。
『ちょっと彼女に身を任せ過ぎちゃったかしら。ほら、恭子ちゃん。彼にもっと見てもらいたいんでしょ?もっと触ってもらいたいんでしょ?じゃあ、立って。』
マリーがそう言うと恭子は巨大に膨らんだ乳房によろけながらも立ち上がった。
『ほら。倒れない様に足元に気をつけてね。そうね・・・そこがいいかしら。じゃあ、恭子ちゃん。その跳び箱って言ったかしら・・その前の箱みたいなのの、そこに手を・・あ、もう一つ下がいいわね。そうそこ。
そこに手を入れてぎゅっと握ってつかまってね。』
マリーがそう言うと恭子は足元にひかれた歩きにくいマットの上をあるいて、その横に積み上げられている
とび箱の前まで行った。そしてマリーの指示通りに飛び箱の段の間に手を入れると飛び箱の段をしっかり
と手で握りしめた。
『それじゃあ、頭を下げて・・そう。そしてお尻を後ろに突き出す様に。そういいわ。そんな感じ。』
恭子は言われた通りに、頭を少し下げ、お尻を突き出した。彼女の大きな乳房は彼女から
たぷんっと下へ垂れ下がる様な格好になったのだった。
『そうそう。じゃあ。そこから動いちゃだめよ。』
マリーがそういうと恭子の足はその場に吸い付く様にぴたりと動かなくなった。
『悠人君が・・・触る・・・の・・?』
ようやく少し落ち着きを取り戻した恭子がマリーにたずねてきた。
『そうよ・・・。』
マリーは欲望にすべて飲まれてしまったかの様に見えていた恭子に、少し冷静さな部分が戻ってきた事に
少し安心した。あまりにも彼女が快楽に身を委ねたままだと、一番大切なこれからに影響がでかねない。
マリーはそう思うと、もうすこし彼女の心を引き戻そうと、彼女にささやくように言った。
『・・これから悠人君に、いっぱい触ってもらうの。後ろから・・・。ふふっ。見えないのって興奮するでしょ?
恭子ちゃんのいやらしい姿を見て彼がどう思ってるのか、恭子ちゃんには解らないのよ・・。』
マリーはわざと恭子の羞恥心を呼び起こそうと、いじめるように恭子に言った。
『後ろから・・・悠人君に・・・そんなの・・・恥ずかしいよぉ・・・。』
恭子は顔を上気させた。それと同時に両足をもじもじと動かした。
『(これくらいならいいかしら?)じゃあ、今、悠人君を呼んであげるから。』
「бецБлчбъД。авлзчк・・・。」
恭子の口は下を向きながら、後ろの彼に聞こえる様に何かを伝えた。
『さあ、お待ちかねの彼が来るわよ。』
『悠人君が来るの・・・悠人君・・・。』
恭子はまたどんどん彼を激しく求める声に鼓動が早くなっていった。
突然、彼女の細くくびれた腰のあたりに彼の手があたり、恭子の身体は過敏に目を覚ましたのだった。








『片瀬さん、大丈夫?』
思わず彼女の額を叩く事になってしまった悠人は心配そうに彼女に語りかけた。
彼女に聞こえてる様子も無かったが、とりあえずはたいした事も無い様に見えたので
彼は安心した。彼はマリーから言われた事を思い出した。
『僕は見てるだけって・・僕はここにずっと居て彼女を見てればいいのだろうか?』
そんな事を彼はただ思っていた。悠人は恭子の事をじっと見てみた。
彼女はこちらを見ている様で、それでいて見ていない様な不思議な感じだった。
すくなくとも、彼女の気はここには無いように感じた。
それでも彼女を見ていると時折その表情が微妙に変わってる様に見え、
とりあえず彼女が何かを考えている様に彼には感じられた。
それでも彼女が何も語ろうとしない事に彼は少し不安を感じていた。
『いつまで、僕はここで彼女を見ていればいいのだろう?』
そんな不安を感じていた時、唐突に彼女の口が動いた。
「вЖдцемУБцзбч・・・・・」
『え?片瀬さん、今、なんて・・』
悠人がそう思った刹那、彼の身体は後ろへと下がった。そしてそのまま少し彼女との間を作ると
彼の腰はその場にどすんと降りてしまった。
『あ・・っと・・・。』
彼はそのまま彼女のほうを向く様に座っていた。
『ここにいろってことなのかな?』
彼はとりあえず自分の居場所が解ったような気がして安心した。
彼はまた彼女のほうを見つめた。彼女はこちらを見る事も無く、さっきと同じ様に
どこを見てるのか解らなかった。それでも彼女の表情は動き、まるで彼は再び音という情報を
遮断されたような感覚になったが、それでも彼がさっき動いた時には間違いなくその音の
情報が彼に伝わったし、さきほどまでの不自然な聴覚の遮断は感じられず、ほとんど物音が
する事はなかったが、わずかに彼に聞こえてくる音はたしかにあった。
『音はちゃんと聞こえてるのに・・・どうして、彼女は何もしゃべろうとしないのだろう?』
その不思議な光景をただ彼はじっと見つめていた。
彼は改めて距離を置いて彼女の事を見た。マットの上に脚を外向きにぺたんっと座り込んでいる
彼女はまさしくいつものかわいい彼女であった。
だけど、彼の目に映っているものは違った。それはあどけない彼女からはあまりにもかけ離れた
ものだった。はちきれんばかりに大きく膨らみ、そして彼女の体を前のめりにしてしまうほどの
存在感を誇示している彼女の乳房に彼の目は惹きつけられてしまったのだった。
そして遠くから彼女を見つめる事で、普段の彼女とはまるで違うアンバランスな姿が、
乳房という性器を強く彼に意識させ、さらに先ほどまでその乳房を自分のこの手で
揉んでいたという感覚が彼に、押さえる事の難しい衝動をわき上がらせていたのだった。
彼はしばらくの間まるで息をのむように見続けてしまっていたのだった。

『・・あれ?片瀬さん。何をしてるのだろう?』
ようやく、どこかに残っていた羞恥のある冷静な部分の彼が、彼女のおかしな点に気がついた。
あいかわらず、なぜか彼女は、どこを見てるかよく解らないところを見ながら、
じっと黙ったままだった。
『・・一体、何をしてるのだろう・・・。』
彼女はずっとだまったままだった。それなのに彼女の表情はどことなく緊張していて、時折、
口が少しひらくのに、また閉じてしまうといった、どうにも不思議な光景が繰り広げられていたのだった。
『片瀬さん、なにをしてるの?』
しかし、彼女はそんな彼の心配をよそに、あいかわらず彼女の目は斜め下あたりの
床を見たり、まっすぐ前を見たりと、不安定にさまよっていた。その事が彼に不安を与えた。
さらに彼女はそんな彼の事を意にも介さない様に、奇妙な行動を続けた。
彼女が何をしてるか全く見当もつかずに、ただその場で動く事もできず
眺めてる事しかできない悠人は、あせりといらだちを感じていた。
『なにか怒ってる様に見えるけど。大丈夫なんだろうか?』
さらに彼女は時々激高してる様な表情をして、彼女の口は大きくひらき、また閉じた。
見るからに普通ではない事態に直面してる様に見える彼女に悠人は不安を隠しきれなかった。
だが、事態はそんな彼をあざ笑うかの様にさらに形を変えていく・・。
それまで険しい表情をしていた彼女の動きがぴたっと止まり、彼女は頭を下へとたれ下げると、
両手でつかみ、そして左右へと振った。
『か!片瀬さんっ!!!』
その異常事態に彼は大きく叫び、そして身を乗り出そうとした。
しかし、当然の如くに彼の叫びが彼女に届く事はなく、そして彼の身体はその場へと
強く吸い寄せられたまま、彼を傍観者の立場から逸脱する事を許さなかった。
彼女は頭を抱えながら、大きく目を見開きどこを見ているのか解らない表情で、
彼女のななめ前あたりを見続けたのだった。
『片瀬さん!片瀬さん!』
悠人は叫び続けるしかなかった。何回試しても無駄なのに、彼は叫び続けた。
彼に渡来する様々な思いが不安となって彼を突き動かしていたのだった。
それでも、事態は彼が変わる事を望む願いを受け入れる事は無かった。
それどころか、局面は彼の望まないほうへと転がりはじめたのだった。
突然、彼女の大きく開かれた目がぎゅっと閉じられるのと共に、彼女は手を乳房の真ん中あたりまで
持ってくると、その大きな左の乳房をぎゅっとつかみながら、顔をふせてしまった。
それは彼女の事を凝視し見守る事しかできない彼に、瞬時に彼女の苦しみを伝え、そして
彼女がそれに抗っている様に見えたのだった。
『片瀬さん!また!大丈夫?!片瀬さん!!』
彼の脳裏に鋭く、ある初夏の日の屋上での彼女との一場面が思い起こされたのだった。
あの時もこんな風に彼女は苦しそうな表情をしていた・・・。
彼は必死にあの時の記憶を思い出しながら、彼女に声をかけ続けた。
『たしかっ・・。彼女はあのとき・・・。』
彼はどんな些細な事でもあの時の彼女の事を思い出そうとした。だけど、あの後、彼女は
何でも無い事を彼に伝え、足早に彼の元を去っていってしまい、次に彼女を見た時は特に
異常は見当たらなかったので、彼の記憶の中にはこれ以上の情報は見当たりそうにも無かった。
『あの時の彼女はやっぱりおかしかったんだ!どうして僕は彼女をあのときもっと必死に探そうと
しなかったんだ・・。彼女は何か重い病気なんじゃないだろうか?!そして、今もそれで苦しんで
いるんじゃないだろうか?!それなら、彼女は大丈夫・・じゃない?!』
探している情報の欠如から、彼の心には様々な憶測からくる不安。そしてそれがさも事実の様に
断定されていってしまう認識に彼は冷静さを失いつつあった。
そして、それまでこれが自分の夢であると認識していたはずなのに、とにかく彼女に尋常ではない
危機がせまっていて、自分がなんとかしないといけない、でも、一向にどうにもならない事に
心をかき乱されつつあった。
彼が何度目かの呼びかけをしようとしたそのとき、急に彼女の身体がびくっと震えた。
『か・・、片瀬さん?!』
ようやく自分の叫びが彼女に届いたのか、彼女の身体が反応した事で
彼は瞬時に彼女の様子を注視する事に切り替わったのだった。
「えっ?!」
『片瀬さんっ!大丈夫?!神野だよ?!解る?』
悠人はようやく発した彼女の言葉に、思い切りすがりついた。
彼女の目に力が戻り、彼がずっと事態を良い方向へと変えたいと思い続けた事が、
そして、ようやく叫び続けていた彼の言葉が彼女に届いたのではないかという希望に
彼は彼女に多くを語りかけようとした。けれど、それは単なる彼の願望にしかすぎず、
事態はまったく彼の思いをすり抜ける様に進行していくのだった。
「ひぅんっ!!」
突然の悲鳴が彼の希望をこなごなに打ち砕いた。
まるで胸を先から上へとひっぱりあげられてしまったかの様に、彼女はのけぞると
大きな胸を上へとぶるんっと揺らした。
悠人はまたしても全く解らない彼女の異変に心を乱されてしまったのだった。
『片瀬さんっ!どうしたのっ?!!』
彼は彼女に問いかけた。それに彼女は答える事は無かった。
彼は問いかけると同時に、彼女の様を注視した。
彼は彼女の身体が小刻みに震えてる事を見つけ、彼女の異変に気がついた。
『片瀬さんっ!震えてるけど、大丈夫??!!』
「また・・むねぇぇぇ・・・」
『え?!むね??片瀬さん、胸がどうしたの?寒いの??』
悠人は虚を突かれた。そして彼女の指摘する彼女の大きな胸へと視線を集中させた。
彼女の身体はあいかわらず震えていた。だが、よく見ると彼女の両方の乳房の揺れが一番
はげしく、常にぶるぶると震えていた。それは彼が予想していたものとは全く違ったものだったが、
彼はとにかくその原因を突き止めようと、まったく彼女に通じていないのにもかかわらず、
彼女に再び聞いてみたのだった。
「むねがっ・・・・あついぃぃぃ・・・」
『えっ??!!』
彼女の答えは、なんとか少しでも彼女に起こっている事を理解しようとしている、彼の範囲を
またしても逸脱したものだった。
『寒いんじゃなくて、熱いんで、それに胸?胸って??それに、何かどこか彼女は変な気がする??』
彼がなんとか理解しようとして言葉を続けようとするのを彼女が妨げた。
彼女は再度に渡って指摘する自分の胸を、両手でつかみぎゅっと揉んだ。
そのあまりにもいびつに形を変え、そしてしっとりと艶を増した彼女の手にあまる大きな左右の乳房は、
彼に彼女の事を心配に思ってる以外の思いを彼へとわき上がらせた。そんな気持ちを彼は
不謹慎と思い、でてくる度にその頭をおさえたが、その目はまたしても彼女の様子見ているという理由で
胸へとさらに集中してしまったのだった。
「・・・・っ・・」
彼女はまたしても何かに耐える様にぎゅっと力を入れたようであった。
けど、それがさきほどまでとあきらかに違う何かを彼は感じていた。
時折、言葉にならないようなうめき声にも似たものが彼女の口から小さく聞こえてきたが、
それが何なのかは彼には全く解らなかったのだった。
『・・片瀬さん・・。胸・・がどうしたの?』
悠人はその存在を見せつけてくる彼女の胸の誘惑に勝ちながらも、その胸の事を彼女に聞いた。
だけど、彼女はそれに答える事なく、ぎゅっとつかんでいた彼女の乳房からようやく手を離したのだった。
彼女の手から解放された乳房は、しっとりとしていた。所々に汗をたたえていて、彼女の訴える通り、
彼の目にもそれは熱そうな印象を与えた。それと同時に彼にその存在を強く心に刻み込んだのだった。
いつしか、彼は彼女のずっしりと重そうなバストを注視するばかりになっていた。
「え?!なにっ??!!」
突然の彼女の驚きに、彼は欲望の淵から引き上げられた。彼はハッ!と我に返ると再び彼女を
気遣うように声をかけようとしたのだった。
『片瀬さ・・・』
「ひぅっ?! な・・に・・はううぅぅぅぅんっ!?」
それは完全に彼の出鼻をくじいた。彼女の事を気遣って声をかけようとしたが、彼女は今度は苦しさを
訴えるどころか、甘ったるく悶えている様にさえ彼には見えたのだった。
彼はまたしても予想外の展開に、言葉を失ってしまったのだった。
「胸にぃ・・・気持ちいいのがぁぁっ・・」
『胸が、きもちいい??』
彼女は重い乳房をさきほどよりも、ぐっと前につきだした。そして彼女の大きな双球はぶるぶると激しく
その先のぴんっ立った乳首までも震えていた。
『きもちいい?って・・・』
彼には彼女の言ってる事は解らなかった。だが、彼女の表情はつい今しがたまでの苦痛にも見える
表情とはまるで違うものへと変わっていた。下をむいていた彼女の顔は上へとあげられ、
その顔は紅潮し、そして彼女の口は時折、吐息混じりに細かく開いたのだった。
そこには彼がすっかり我を失うほどに魅了されてしまった恭子が再び現れたのだった。
悠人は今にも触りたくなる様な満たされない衝動を抑えつつ、固唾をのんで見守るしかなかった。
「あああああっ!!」
「私のっ・・・胸がぁ・・また・・おっきくっぅぅぅ・・」
『胸が、大きく??!!』
突然の彼女の叫びに、彼は驚いた。それと同時に、意識がより彼女の胸へと集められてしまったのだった。
彼女はまた大きすぎる自分の乳房を手で押さえ込んだ。さきほどよりももっと強く力を出しているのが
彼にもはっきり解るくらいにぐにゅうっとその形を変えた。それは彼自身が彼女の乳房を揉んだ時とは
また違ったエロさを彼へと強く伝えた。
『・・・おおきくなってる・・。』
彼はつぶやいた。彼女の胸はぎゅっとつかんでいる手の上からぐぐっとあふれだし、次第に、彼女の
手を持ち上げ始めた。
「やめてぇぇ・・・もう・・やめてぇぇぇんっ・・」
彼は解らなくなっていた。彼女が一体何を望んでいるか?言葉ではこの状況の終わりを望んでいる
様に聞こえるが、ますます彼女は心をつかんで離そうとはしなかった。そしてその言葉までもが
熱をおび、まるで彼女自身がそれをして欲しくない様に、聞いているものにサディスティックな感情を
呼び起こすほどに妖しげなものであった。
そしてそれを裏付ける様に、恭子の乳房はむくむくっと大きくなっていき、艶やかに膨らんでいく度に
熱く漏れる彼女の甘い声がさらに彼を虜にしていくのだった。
「こんな・・の・・・はぁうんっ!・・わたし・・のぞんでぇ・・ないっ・・・」
どんどんと大きくあふれ出てくる性の欲望に、その羞恥に必死に耐える心と、それでも次第に
支配されてしまう身体に、彼女の表情は刻一刻と変わった。
彼女の言う通りならば、彼女はこの変貌を望んではいないはずなのだが、彼に届いたものは
もっと複雑だった。彼女のどんどん刺激的すぎるほどに変わっていく身体に、彼自身も性への欲望が
呼び覚まされ、冷静な彼を飲み込もうとしていたのだった。
『もっと変わっていく彼女を見てみたい!』
それは理性とか理論とかそういったものの入る余地もなく、ただ強くわきあがる欲望が
完全に彼の心を大きく支配していたのだった。
そして彼女は自らの言葉を否定する様な行動をとりはじめた。
それまで必死にみっともなく膨らんでいく乳房を押さえつけていた手を、自らの性欲の思うがままに
ぐにゅぐにゅっと激しく揉み始めた。10本の指をすべて忙しく動かし、それだけでは物足りないのか、
手全体を使って、巨大な乳房全体を上下へと揺らし、大きな快楽を得ようとし始めたのだった。
「あんっ!おっぱいぃ・・そんなに 揉んじゃぁあ いやぁぁん・・」
彼女の言葉はもはや否定だった。嫌がってるはずの自分の乳房を指がぎゅうっとうまるほどの
力で揉み続け、求めていないはずの彼女の乳房はもっと多くの快楽を得ようとして、さらに
ぐぐっと大きく、そしていやらしくなっていき、彼女の指からこぼれ落ちた。
もはや手にはあまるほどに大きくなった乳房を満たそうとする様に彼女は、身体を左右や上下に
動かしはじめたのだった。
彼は彼女の痴変をただ息を殺す様に見ていた。彼はそれを見ている事しかできなかった。
ともすれば彼は見させられていたのかもしれなかった。だが、彼の性欲は確信した。
『彼女はこの変化を望んでいる。』
『そして僕も彼女の変化を見たい。』
その思いは、彼女が膨乳し、欲望が増していくのに合わせる様に彼の中でも
大きく膨らんでいくのだった。
「あんっ!おっぱい、おっきくなってくぅんっ!・・・きもち いいよおぉぉ!」
ついに彼女は、取り繕う様に包み隠していた心を口にし始めた。
一度漏れた水が次からつぎへとあふれ出る様に、彼女の口は激しい快楽を
言葉や言葉にならない形で吐息まじりにこぼし始めたのだった。
彼女の乳房は、その大きさだけではなく、次第にずっしりとした重みまで増し始めていった。
もはや手だけでは御しきれないほどにまで成長し、彼女の身体からもあふれ出ようと
ぐぐぐっと大きくなっていく乳房を両腕で挟み込む様にし、そして身体をさらに激しく動かす事で
巨大な双球をぶるんぶるんっと弾ませたのだった。
彼女の口は乳房が弾む度に熱くなり、身体はその躍動が波となって細かく震えた。
その震えは次第に彼女の下へとたまっていき、彼女はそれに耐える様に
両の脚を内側へとぎゅっと寄せた。そして彼女の脚は彼女の一番内の部分をぎゅうっと挟み込んだ。
それは彼には強烈だった。普段、彼女が自分に話す言葉は綺麗だけど、どこかですでに用意してきた
様なものに彼はどこかでそんな感じをしていたのだった。
そんな彼女が今しゃべる言葉はまるで裸の様でそれだけに、彼には刺激的でそして欲情的だった。
そして激しく膨らんでいく彼女の乳房は、彼女の性器を、そして彼女自身までもより卑猥な姿へと
変えていった。そしてそれは強くて単純なメッセージを彼に与え、彼自身もまた単純なメッセージを
彼女へと返そうと強くつきうごされつつあった。
『彼女に触れたい。』
シンプルがゆえに強い彼の意思は、彼を彼女の元へと駆け寄らせようとした。
だが、たとえ彼の心がどの様に強く変化しようが、彼の身体がその場から動く事は無かったのだった。
「悠人君!はぁぅん!気持ちいいのっ!悠人くぅん!」
彼女はそんな彼に、身体を向け、一切隠す事もなく、まるで彼に次第に大きくなっていく彼女の
欲房を満たして欲しいかの様にその名前を叫んだのだった。
まるで、彼を誘ってるかの様に彼の正面に巨大な一双の西瓜の様にみずみずしい彼女の乳房を
強く押しつぶし、そして彼女の満たされない想いが彼女の秘所を両脚で揉み始めたのだった。
「悠人君っ!悠人君っ!悠人君っ!」
彼女はさらに強く、そして何回も彼の名前を叫んだ。彼女の顔はより妖しい表情を彼に魅せ、
その瞳からは一筋の涙が頬を伝って彼女の顎へと隠れた。
そして、彼女の乳房は彼に私以外を見る事を拒んでるかの如くに、よりエッチに、さらに肥大化する事で
艶を失う事もなく、その表面を流れる幾筋もの汗が、ハリを強く彼に誇示した。
それを彼女はもっともっといやらしく彼を引きよせるかの様に、彼女の身体全体を使ってゆがませ、
強調した。それはまるで彼女がこんなにも膨れあがってしまった彼女の性欲をもはや自分ではどうする事
もできず、彼に助けをもとめている様でもあった。
「悠人くぅんっっっ!はあああうううぅぅん!」
突然、彼女は大きくのけぞる様にすると、両腕で乳房をぎゅっと挟み込むと、その指を見えなくなるくらいにまで彼女の双球へと押し込んだ。そして彼女の身体は大きく震え、そして彼女の太ももは激しくそして
大きく彼女の秘所をつぶしてしまうくらいに挟み込み、彼女の両脚はがくがく震えながら、彼女はその場に
崩れ落ちる様に座ってしまったのだった。彼女は何回か大きく震えた後、次第にその震えの間隔が長くなっていくとともに、まるであやつり人形の糸が切れた様に、彼女の腕はがくっと彼女の乳房から離れた。
「悠人くんっ・・・。」
彼女は目を閉じたまま、かよわい声で甘える様に優しくそして小さく彼の名前を呼んだ。
『・・・恭子ちゃん・・。』
彼はあまりにも圧倒的な彼女の迫力に言葉が無かったのだった。そして彼女は彼のまったく知らない
面を彼へと魅せると、またそれとは違った一面で彼の名を愛おしく呼んだ。
悠人はそんな彼女に対して、自分の想いを短く彼女の名に込めたのだった。
急に彼の視界から彼の視界のほとんどを奪っている彼女の巨大な乳房が消えようとした。
彼女は膝が崩れ両脚が震えながらも、なんとか立ち上がった様であった。
一瞬、彼は自分が動けない事を彼女が察してくれて、自分の元へと来てくれる事を期待したが、
彼女はそんな彼にくるっと背中を向けてしまったのだった。
そして彼女は身体を向こう側へと倒し、彼女の胸、そして顔が見えなくなるかわりに、今度はお尻を
彼のほうに突き出す様にしてきたのだった。
『え?!彼女はいったい何を・・??』
彼には彼女の行動は全くもって不可解でしかなかった。
「бецБлчбъД。авлзчк・・・。」
そんな思いに答える様に、たびたび聞こえてくるなにやら訳の解らない音が急に彼の耳に届いた。
その途端、それまでどうやっても動かなかった彼の身体はすっくと立ち上がり、そして彼の足は
まっすぐ彼女のほうへと歩み始めた。
彼には自分自身に何が起こっているのかは解らなかったが、その様な事はさきほどから何回も経験済み
であるし、そして何よりも彼女の元へ行けそうな事が彼の今の思いと合致していた。
次第に彼女の姿が大きく、そして彼女の姿全体が彼の目に映る様になってくるくらいにまで
彼は近づき、そして少しかがみ込むと、彼の手は彼女の大きな乳房より少し下の、ちょうど乳房の
下のラインと体操着の間の彼女の腰のあたりを両手でそっと触れたのだった。

「ひゃうっ!」
悠人が恭子に触れた途端、彼女は短く悲鳴をあげ、そして彼女の身体はびくっと震えた。
『あ、ごめっ!』
彼は急いで彼女から手を離そうとしたが、彼の手は彼女から離れようとはしなかったのだった。
『あら。おかえりなさい。』
急に視界がまたすうっと白くなったかと思うと、マリーが目の前に現れたのだった。
『え?マリーさん?!』
『そうよ、え?もしかして私の事、すっかり忘れちゃってたの?!』
マリーは少しいじわるをする様にすねてみせた。
『あ・・・いえ・・。』
悠人は言葉を濁した。実際に彼女の言う通り少しの間忘れていたのは事実だった。
『あら。ふふっ。別にいいのよ。そんな事より、どうだった?恭子ちゃんの膨乳!すごかったでしょ?!』
マリーは少し興奮気味に彼にまくしたてた。
『ボウニュウ・・?』
『そう、膨乳よ、ボ・ウ・ニュ・ウ!』
『えっと・・すみません。知りません。』
『あー・・。そっか、知らないか。まあ、いっか。つまり、恭子ちゃんのおっぱいがむくむくっっと膨らんで
すっごくエロいおっぱいになったって事!解るよね?』
『・・・・・』
マリーに言われて悠人はさきほどまでのあの強烈な体験がまた鮮明に頭に思い浮かんできてしまい、
思わず、その強すぎるものにたいしてどう答えていいのか?そしてそれに対して自分がどう思ってる
のかを言う事に躊躇いを感じてしまったのだった。
『ちょっと、いきなりでまだ刺激が強すぎちゃったかな?』
『・・・・・』
『まあ、嫌いじゃないよね?男の子なんだから。それに悠人君、おっぱいの大きな女の子のほうが好きでしょ?』
『えっ?!い・・え・・。』
『あら別に恥ずかしがらなくてもいいわよ。誰でも好き嫌いってあるのよ。おっぱいにもね。』
『・・・・』
『まあ、かねがね満足してもらえたかなー?・・で、貴方は何を思ったのかしら?』
『え?!』
マリーは急にそれまでの雰囲気とは変えてきて彼に真顔で声を押して聞いてきた。
そのあまりにも突然な質問は彼をま戸惑わせてしまったのだった。
『貴方が今、恭子ちゃんに何を思ってるのかしら?どんな事でもいいから聞かせて。』
『・・・・・・』
悠人は一呼吸をおくと、マリーのほうを向き尋ねた。
『これは僕の夢ですよね?』
『ええ。そうよ。』
『じゃあ、今、この恭子ちゃんはまた別の恭子ちゃん?』
『うーん。ちょっと違うかな?どの恭子ちゃんも別って訳じゃないのよ。』
『夢だから全部本物じゃないですよね?』
『そうね。こんなにおっぱいの大きな恭子ちゃんなんて、貴方の知ってるいつもの恭子ちゃんじゃないわね。でも、だから全くの偽物って訳でもないんだけど。』
『だけど、彼女も僕の知ってる彼女ですよね。』
『そう。その通りよ。そこまで解ってれば充分よ。それで貴方はその彼女に何を望むの?』
マリーは満足そうにうなずき、再び、彼女の問いを彼に返した。
『僕は・・。彼女にただ触れたいです。』
悠人は迷うことなくそう答えた。
『あら?それは彼女がエッチだからなのかしら?』
『・・そうかもしれません。けど、僕がそうしたいって思うからです。たぶん、彼女に触れれば解る様な気がします。』
『・・・そう。まっすぐでいい答えね。』
マリーはにっこりと微笑んだ。
『けど、正直。不安もあります。』
『あら?どんな不安かしら?』
『それは・・。僕が彼女にしたいと思う事を彼女が望んでいるかどうか解らない事です。』
『なるほどね。たしかに悠人くんならそう思うわよね。やっぱり貴方も恭子ちゃんと似てるねっ。』
『僕と彼女が似てる?』
『ええ。そうよ。似てるからこそどこか気になってひかれちゃうのかもしれないけど・・・。』
『けど?』
『でも、似てるって事がうまくいかない時もあるのよ。』
マリーは少し悲しげな顔をみせて続けた。
『だから、貴方は彼女である必要は無いし、彼女も貴方である必要は無いの。』
『それはそうだと思います。』
『そうね。ただ、彼女がどう思うか気遣う優しさはとっても大事なんだけど、それがうまく
いかない事もあるの。』
『それが、似ている時?』
『別に似てる時限定じゃないけど、お互いに譲り合って全然先に進まない・・。
お互いに相手を思いやるばかりに悲しい事よね。』
『そんなときはどうしたら・・?』
『だから貴方は貴方でいればいいのよ。』
『僕が僕でいる・・。』
『そうよ。だから今は悠人君のしたいようにしちゃえばいいのよ。』
『僕のしたい事・・。』
『そう。それを恭子ちゃんに・・。もし恭子ちゃんが嫌だったら・・。』
『嫌だったら・・?』
『全力で謝りなさい。』
『そんな・・・。』
悠人は一番聞きたい所をマリーにはぐらかされた気がして拍子抜けしてしまった。
『あら。そんなものよ。別にいい加減で言ってるわけじゃないわよ。だって、恭子ちゃんにとって貴方は・・』
『え?僕が恭子ちゃんにとって?』
悠人は思わず聞き返した。
『とても大切な人だから。』
『僕が彼女にとってとても大切な人・・・。』
『ええ。だから自信を持って大丈夫よ。』
マリーは暖かく微笑んだ。
『解りました。』
悠人ははっきりとした口調でそう答えた。
『今の貴方なら大丈夫よ。それじゃあ、始めましょうか?』
マリーがそう言うと悠人の視界は再び恭子へと帰ってきたのだった。
どれくらい時間が経ったのだろうか?悠人の手はあいかわらず恭子の腰のあたりをつかんでいた。
彼女は手前の跳び箱のあいだを持ちながら、時折、彼女の手を揺さぶる様に、身体、そして腰を
ぴくりと動かした。
「・・・ゆうとくぅん・・?」
もう何回目なのだろうか?恭子は切なく、そしてどこか不安げに彼の名前を呼んだ。
心なしか、彼女のお尻はさっきよりも彼のほうへ心持ち突き出されてるような感じだった。
『あらあら。ちょっとお姫様を待たせ過ぎちゃったのかしら?』
『どれくらい時間が経ってたのですか?』
『うーん・・。そんなでもないはずよ。そうねえ。やっぱり腰をそんな風に持たれたまま、何もしないで
ずっと後ろに居たら、こんな風になっちゃうのもしかたないんじゃないかしら・・。』
『あ、離したほうが・・。』
『別にそんなのいいわよ。それより、恭子ちゃんのお尻・・。もっと見てみたくない?』
『えっ?!お尻?!』
『そうよ。だって、ほら。恭子ちゃんがせっかく見て!ってこっちにつきだしてるんだし。』
『え?そうなんですか?!』
『そうよ。だって、悠人君、見てみたいでしょ?』
『・・・・・はい。』
『じゃ、見ていいんじゃない。言ったでしょ?したいことすればいいって。ほらっ。』
マリーがそう言うと悠人の手は勝手に恭子の体操着に手をかけた。
「えっ?だ、だめぇ・・。脱がしちゃ・・・だめぇぇぇ・・。」
恭子は急に腰から下あたりを布地が通り、そしてひんやりとした空気を感じる事で、
見えてはいなかったが、自分が今体操着を脱がされて、悠人の前にぱんつをさらけ出して
しまう事に恥ずかしさを感じた。
そんな彼女の制止もむなしく、彼女の体操着はするっと彼女の腰を通過し、ふとももをすりぬけると、
すとんっと彼女の脚から落ちてしまった。
「いやあぁ。おしり・・・みないでぇ・・。」
彼女はさきほどまでの激しく欲望に身をまかせていた時よりも、少し落ち着きを取り戻していた。
そして羞恥という余裕を心に取り戻しつつあったが、それでも彼女の火種は消える事なく
くすぶり続け、そこに新たに彼にお尻を晒すという恥ずかしさが再び彼女の中でじわじわと
燃え広がろうとしはじめたのだった。
すっかりと彼の目の前には、彼女のぷりっとしたお尻を覆うように、鮮やかな青色のストライプの
入ったかわいいぱんつが晒されていたのだった。
『あら。ブラとおそろいなのね。色気はないけど・・。まあ、ありかな?ね?悠人君。こんなしましまの
ぱんつって好きかしら?』
『・・・・・』
悠人はなんとなく答えたくない気分だった。
『まあ、嫌いじゃなさそうね。じゃあ、恭子ちゃんのおしり。どうかしら?うーん。ちょっとおっぱいおっきく
なっちゃったから、おしりとか脚もちょっとだけおっきくなっちゃってるかな?』
悠人は彼女のおしりを見た。たしかに、彼女のかわいいしましまのぱんつは少し縞模様が横に
伸ばされて、たぶん彼は見たわけではないが、必要以上にぱんつが下のほうへとずれていて、そして真ん中へとよっているので、マリーの言う通り、彼女のおしりもまた彼女の乳房ほどではないにしろ、大きくなってるのかもしれないと思った。そしておしりもまた、おっぱいと同じ様にぷりっとした肉質感を彼に誇示し、
彼に触ってみたいと思わせるほどの魅力を見せつけていたのだった。
『・・・触っても?』
『そんなの恭子ちゃんに聞きなさい。』
『・・・えっと。』
『聞こえる訳ないじゃない。口じゃなくて身体で聞きなさいって事よ。』
マリーがそう言うと、彼の手は恭子のおしりへとぺたっと下ろされたのだった。
彼はそのまま彼女のおしりというよりどちらかと言えばふとももに近いところを触り始めた。
「やあぁぁんっ・・・。悠人くん・・。おしり、触らないで・・・っ。」
悠人の手に触れた感覚に恭子は身体をびくっとするどく反応させると、おしりをくねらせた。
『あら。恭子ちゃん。あいかわらず敏感ね。それじゃ、もっとおしりの上のほうにいっちゃって。』
悠人の手はそのままふとももからおしりのカーブに手をそわせるようにゆっくりと下から上へと
撫であげた。恭子は悠人の手を邪魔する様におしりを左右へと振ったが、それでも彼の手から
逃れる事はしなかった。
『そうよ・・。そのまま優しく・・・。そう、そのまま、真ん中・・。そこを指でなぞって・・。いいわ。』
彼の手はなだからな丘を登ると、今度は真ん中のほうへと進んだ。そして彼女の真ん中の
くぼみを中指で下へとなぞっていったのだった。
「あうっ!そんなとこ、さわちゃ、ぁぁ・・だめっ・・・。」
悠人の指が彼女のくぼみを軽く押しただけで、彼女はまた過敏に反応した。
そして彼の指が下へ下へと降りていくごとに、彼女のぞくぞくっとした感覚は
上へ上へと登っていったのだった。
『うーん。それくらいにしときましょうか。今度はおしりを揉んじゃて。』
『おしりをもむ・・?』
『そうよ。始めは優しく・・。』
悠人は今度は彼女のおしりを手全体で覆うと、優しく揉み始めた。
「やぁぁんっ・・。おしり・・・揉んじゃ・・だめえぇぇぇぇ・・・。」
自分のおしりを揉まれるという初めての体験に、彼女はさらなる恥ずかしさを感じた。
手の動きから逃れるように、左右へとおしりを動かすのだが、逆にそれが彼に
より自分のおしりをもませる様な格好になってしまったのだった。
『そうよ・・。いいわよ。そしたらだんだん強く揉んでいくの・・。そう・・。上と下だけじゃなくって
横にも・・。うん。そうよ。上手ね・・。』
彼は次第に力をいれて彼女のおしりを揉んだ。彼の指に込められた力が彼女の尻肉の
形を変えていった。
「やああんっ・・。おしりぃ・・・。そんなの・・・・。だめぇぇ・・・。きもち・・いいよぉ・・・。」
恭子は次第に強く揉まれるおしりから快感を感じる様になっていた。見えないからこそ、
自分が何をされているのか解らなく、それがはずかしくもあり、そしてその事が
より彼女の感覚をおしりのほうへと集中させる事になった。そして、彼女のくすぶっていた
快楽を求める身体に再び火が入り始めてしまったのだった。
『そう・・。そのまま円をかくように・・。こんどは強く持ち上げる・・。今はおっぱいを揉んだ時と同じでいいわよ・・・。』
『おっぱいと・・おなじ・・。』
『そうよ。男の子ってまぁるいもの好きでしょ。だから、とりあえず同じって思えばいいのよ。』
彼は彼女の乳房を揉んだ時の感覚で、彼女のおしりを揉み上げた。
「はうぅぅん・・。おしりぃ・・。きもちぃ・いいよぉぉぉ・・。」
彼女はおしりを彼のほうへ突き出し、次第に彼の手の動きにあわせる様に、身体をそして
おしりを上下左右へと振ったのだった。その動きが激しさを増すほど、彼女の脚と腕はぶるぶると
震えてしまっていたのだった。
『これ以上は限界かしら?恭子ちゃんももうすっかり準備できてるみたいだし・・。じゃあ、おしり揉むのはこのくらいにしておきましょ。』
悠人はマリーに言われてからしばらくは恭子のおしりを揉み続けていたが、やがてその手を止めた。
『それじゃあ、次へ行きましょうか。じゃあ、まず恭子ちゃんから手を離して、立ってね。』
悠人はマリーの言われるままに、勝手に手を離すと、すうっと身体を起こしたのだった。
恭子の身体はまだその余韻が残ってるかの様に、びくびくっと痙攣をしていた。
『今度は、何をするのですか?』
『あら?そんなの決まってるじゃない。貴方の今、一番したい事。』
『僕の・・したい事・・。』
悠人は息をのんだ。
『そうよ。恭子ちゃんの、おっきなおっぱい・・・。すっごく揉みまくりたいんでしょ?』
マリーは妖しくそして彼の心に染みいる様にささやいた。
『!!そ、そんなっ・・!』
『あら?まだ恥ずかしがるのね。ふふっ。かわいいんだから。・・でも、本当はおっぱい揉みたいんでしょ?』
『・・・・・・』
悠人は何も答える事ができなかった。
『大丈夫よ。お姉さん、ちゃんと解ってるんだから。最初におっぱいじゃなくって恭子ちゃんおしりを揉んだのもね、その為なのよ。おしりはあくまでも前座。貴方の本当にしたい事はここからでしょ?』
『・・おしりは・・ぜんざ・・?』
『そうよ。おしりを先に揉んだのは、おっぱいを揉むときに恭子ちゃんにもっともっと気持ちよくなってもらう為よ。』
『もっと彼女に気持ちよくなってもらう為・・・?』
『そうよ。でも、その前に・・・。だめよ。そんな格好じゃ。彼女に失礼よ。』
『え?僕の格好ですか?』
『そうよ。彼女がせっかくぱんつ一枚だけになってくれてるのに、貴方、服着てるじゃない。』
『えっ?』
『うーーん。そうねえ・・・。ズボンは・・・。うーーん。やっぱり、歯止めがきかなくなるの怖いから今日はやめときましょう。とりあえず、その邪魔な上着だけ脱いじゃって。』
『上着を脱ぐのですか?』
『そうよ・・。あ、ひょっとして、自分で脱ぐより、お姉さんに脱がせてもらいたいのかな?』
『ち、ちがいます!そういうこと・・?』
『あら。冗談だったのに。』
『・・・・・・?!』
『でも、面倒だから・・・。悠人君。上着脱いじゃってね。』
そうマリーが言うと、悠人は勝手に服を脱いでしまったのだった。
急に上着を脱ぎ、上半身裸になる事で、悠人の肌は用具室の独特の冷ややかさに晒された。
そしてそれまでかいていた汗がすうっとひくことでますます彼から熱をうばっていった。
『どう?裸になって恭子ちゃんをより近くに感じられたかしら?』
マリーに言われて彼は改めて目の前の裸の彼女を見た。華奢な身体からは思いも付かないほどの
大きな乳房が彼女の下へと重くぶら下がり、その重量を彼に示した。
「・・・ゆうとくぅんっ・・・」
彼女は彼の視線をまるで感じたかの様に、彼の名前を切なく呼び、そして身体をよじった。
そして彼女の大きな乳房は身体に合わせる様にぶるんっと前後に揺れ、彼を誘ったのだった。
『さあ。彼女がお待ちかねよ。後ろから彼女をいっぱい抱きしめてあげて。』
悠人は再びゆっくりと彼女へと近づいていった。
『後ろから・・。』
『そうよ。そのまま・・。彼女の脚をそっと脚で支えてあげるように・・・。そう・・。そしてそのまま・・。彼女の背中と貴方の胸を合わせるように・・・。そして、後ろから彼女を抱きしめる様に・・・。』
悠人は優しくそしてゆっくりと彼女へと覆い被さるように身体を落とし、そして自分の脚を彼女へとあてがうように、そして彼女のおしりを自分の下腹部で支える様にし、彼は自分の胸を彼女の背中へと
ぴたっと押し当てたのだった。
「はぁうっ!」
彼女は最初は脚からそしてお尻へと登り、そして背中に押し当てられた感覚に背筋を伸ばした。
そして、背中に当たる息づかいが、彼女に彼を見させたのだった。
悠人はそのままさらに彼女の背中とより多く自分の身体を触れ合わせると、彼の心をここまで狂わせて
しまった彼女の大きな乳房に手を伸ばした。
「あうっ!おっぱい・・・。」
まるで彼の手がそこに来る事を予知していたというより、彼女自身がそうして欲しかったの様に、
彼女は彼の手を敏感に感じ取った。
彼の手は彼女の大きな乳房にたどり着くと、彼の手をもってしてもあまりにも巨大なそのふちを
揉み始めたのだった。
「はううぅぅ・・・。ゆうとくんに・・・おっぱい・・・。もまれてるぅぅぅ・・。」
恭子の身体はその時を待ち望んでいた様に過敏に反応した。
彼女の身体は欲望だけが目を覚まし、その時には肝心の愛しい人の存在は無く、その想いだけは
いつまでも満たされる事はなかった。それが今、ようやく叶った事に彼女の身体は歓喜の声をあげ、
心は自分の今一番して欲しい事を吐露したのだった。
彼の手はさらに彼女の乳房を揉んだ。だが、あまりにも肥大化してしまった彼女の乳房を前の様に
揉み回す事はできずに、彼の手は同じ様な所を揉み続けた。
「あうぅぅぅぅ・・・。ゆうとくぅぅんっ。もっと・・もっと・・。わたしの・・おっきな・・おっぱいんっ・・もんでっ・・・。」
それでも彼女はより深く感じた。彼の手が自分の乳房を押し込む度に、気持ちのいい感覚が
乳房からそして頭へと流れ込み、そして彼が必死に大きな乳房を揉もうとする度に、彼の息が彼女の
背中へとあたり、それが鋭利な刺激となって彼女を駆け上っていったのだった。
『遠慮しないで。もっとぎゅうっと彼女に身体をくっつけなさい。もっと、下半身が彼女のお尻に埋まるくらいに・・。そう。そして彼女の背中をもっと自分に引きよせなさい。もう、彼女を離さないくらいに・・。そしたら、ほら。もっと彼女のおっぱいを揉んであげられるじゃない。』
マリーは恭子のおおきなおっぱいに苦戦してる悠人にアドバイスをした。そして彼はその通りに、彼の身体を彼女へと隙間なくぴったり重ね合わせる様に抱き寄せた。そうする事で彼の手はより広く彼女の乳房を
覆う事ができ、彼の手はさらに彼女の巨大な乳房を揺らす事さえもできるようになったのだった。
「あうぅんっ。おっぱい。きもちいいよぉぉぉぉ」
彼女は彼の激しさを歓迎した。
『いいわよ。そうしたら、今度は身体全体を使って、彼女を前後に揺すりなさい。』
さらにマリーからアドバイスを受けて、悠人は自分の体を使い、恭子の身体を揺らし始めた。
「はうううんっ!ゆうとくぅんっ。おっぱいが・・あんっ、揺れるのぉ、気持ちいいよぉぉ!」
恭子は彼の腰が激しく打ち付けられる事で、自分の腰も動かされ、そして彼の身体に自分の身体を
ぎゅっと抱きしめられたまま身体ごと揺すられ、ただでさえ重い乳房を前後にぶるんっぶるんっと揺さぶられる度に、乳房の先から全体へと快感が広がり、彼女の感覚はすべて胸へと集められた。そして乳房と
頭が同時に揺らさせる事で、考えがすべて消えてしまうようなエクスタシーを彼女へと与えた。
悠人もまた、何も考える事ができなかった。マリーの言われるがままにし、彼女に激しく触れ合う事で、
彼はまた彼女の虜になってしまったのだった。思うがままに、彼女の大きな乳房を揉み、そして
考える事もできないほどに彼は身体を揺すった。
『そろそろ、どっちも限界ね。じゃあ、恭子ちゃんをイカせちゃうから。悠人君、聞いて。その手を彼女のおっぱいの上のほうにもってきなさい。』
悠人はマリーの言葉通りに手を恭子の乳房の根元のほうへと動かした。
『そう。いいわよ。そしたら、そこから手を使っておっぱいの先のほうへ揉みなさい。先のほうまで行ったら
また上に戻ってそれを繰り返すのよ。』
悠人はマリーの言われる様に恭子の大きな乳房を上から下へと揉み始めた。
「ゆうとくぅぅんっ・・・。おっぱい・・・。んんっ!・・・。」
恭子はそれまでのリズムと変わった新たな刺激に襲われた。そしてそれは、それまでのただ気持ちいいものの連続とは何か違う別のものを産みだし、それがじょじょに彼女の大きな乳房へとひろがりつつあった。
「はうううんんっ!悠人くぅぅぅんっ。おっぱいがっ。おっぱいぃぃ・・。」
彼女の乳房に生まれたものはどんどんと彼女に快楽を与えるとともに、満たされる事の無いものを彼女に与え始めた。それが快楽へと変わって消えるかと思えば、また別にわき出してきたりと
彼女の心に複雑なものを与え始めたのだった。そして、それは彼女の乳房の中でうずまきはじめると、
さらにその巨大な場所さえも満足する事なく、出口を求め始めたのだった。
「はあああああううううぅぅ・・・・。また・・・わたしの・・・・くううううぅぅ!・・おっぱいがぁぁ・・・・おっきくうぅぅん!・・・なっちゃうぅぅよおぉぉお・・・・。はあぅぅうぅぅぅぅぅんんんんんっ!!!」
恭子はまるで悠人をふりほどこうとするように、身体を弓なりにしようとした、だが、彼にしっかりと上から
多い被さられてるので、彼女は首を持ち上げて、その満たされない感覚、そしてそれまで押さえつけられて
いたものがまたひとまわり膨乳する事で解放させる快感に、彼女は頭を振った。
『ちょっと、まだ膨乳するの?!ちょっとまずいわね。悠人君、もうぐずぐずしてたれないわ。彼女をすぐにでもイカせちゃうわよ。がんばって!まず腕を伸ばして彼女の乳輪を探しなさい。』
『ニュウ・・リン・・?』
『そうよ。腕を伸ばしておっぱいの先のほうへに行きなさい。そしたら、指に何か当たるはずよ。』
『これ・・?』
『そう。それよ。そしたら、そこを指でなぞりなさい。・・・。ええ。そうよ。今度はもっと、爪を少したてて
ひっかきなさい。あ、力をいれちゃだめよ。』
悠人はマリーの言うとおりに彼女の乳房を探った。するとそれまでの乳房から受けるものとは違った
感覚が指へと伝わってきたのだった。彼の指はそこをなぞるようにすべらせて、そして今度はそこを
爪で刺激した。
「おっぱいおっきいけど・・・んんんんんっ!!・・ぎゅうううって・・・くるしいのおおぉぉ・・。」
恭子の乳房はその苦しみに耐えかねて、一回り肥大化してしまった。
だけど、彼女の苦しみはそれで消える事なく、さらに増す様にその出口を求めた。
そして彼はまた彼女に違った感覚をもたらせた。
「はああああうううっ!!そこおぉぉぉ!じんっじんっってするのぉぉ・・・」
彼の指が彼女の乳輪をこする事で、彼女にそれまでとはまた違ったじわじわっとした快感を
彼女へと与えた。そして彼が乳輪を爪で刺激すると、次第にその中心、すなわち、
彼女の乳首はその首を持ち上げたのだった。
「あううんんんっ・・・。ちくびが・・・。おっきくぅぅんっ・・・・・。」
彼女は乳首がむくむくっと隆起する事で感じる快感と、それと共に、彼女のぱんぱんに膨らんだ
乳房が乳首へと集まってしまうような苦しみを感じた。そして彼女の乳首はその二つの大きな
刺激に小刻みに揺れたのだった。
『悠人君、今よ。恭子ちゃんのおっぱいの先っぽにある乳首を指でつまんで!』
『チクビ・・?』
『そうよ、乳首、さっき口にくわえたでしょ?あれよ。立ってるから見なくても解るはずよ。』
悠人の指は乳輪を刺激する事をやめて、さらに先のほうへと進んだ。彼の腕を伸ばした指の先に、
何かが彼の指に触れたのだった。彼はそれを指で離さないようにとつまんだのだった。
「ひゃうううううううっ!!そこぉ!だめえぇぇぇぇぇぇえ・・」
すべての感覚が集められているような乳首を彼の指が刺激したことで、彼女はまたしても
彼を振り落とさないばかりにのけぞった。
『そう!それよ。指で挟んだらそのままで転がすのよ。』
彼の指は彼女の乳首を二本の指をすりあわせる事で転がし始めた。
「ひぐぅぅぅぅぅっ!!だめぇぇぇぇ!!乳首ぃ、だめなのおおぉぉぉぉ・・おぉ!!」
彼女はひときわ大きく悶えた。彼の指がそんなに力強く彼女の乳首をねじったわけではなく、
むしろそっと転がした程度であったにもかかわらず、彼女を激しい感覚が貫いた。
『いいわ!そしたらそのまま指を上下させて、乳首をしごいちゃいなさい。解ってるわよね?
始めは優しく・・』
悠人は指で挟んだ恭子の乳首を指で上下にさすり始めた。
「乳首ぃぃっ!やあああああんっ!!気持ちよくて、ぐぐぅって!おっきくぅぅなっちゃうよぉぉおお!!」
恭子は強烈な快感に負けてしまわないかの様に頭を左右に振った。
悠人はさらに指を速度を速めると、彼女の乳首をさらに強く外へとしごいた。彼女の乳首はさらに
大きな快感を得ようと、むくむくと勃起し、彼の愛撫をさらに求めた。
『・・・そして、激しくしちゃいなさい!』
しごいている音が聞こえてきそうなほどに、悠人は指を速めた。
「ひゃあうううんんっ!!乳首にっ!何か・・きちゃううううっ!!」
恭子は乳首に外から与え続けられる快感と、内からこみ上げる焦燥感に、意識が白みはじめた。
彼女は大きく張り詰めた自分の乳袋を突き出す様に、下へと下げた。
『そう!そのまま二人でイッちゃいなさい。』
悠人は激しく彼の指を動かした。そして彼は同時に彼女に腰を激しく打ち付ける事で、
彼の身体、そして彼女の身体を激しく揺さぶった。彼の指は彼女の乳首を激しく
上下へとしごき、そしてきゅっとつぶした。
「あんっ!はぁんっ!ちくびっ!でちゃうっ!」
恭子は短くそして強く喘いだ。限界にまで高められた刺激と、考える事すら許されない
様な揺さぶりは、彼女の意識を飛ばそうとしてくるのだった。
悠人はひときわ強くそして激しく彼女の乳首をしごいた。
「もう、だめぇっ!でるうううぅぅぅぅ!!」
恭子はすべてが限界を迎えつつあった。最後の力を振り絞る様に彼女は身体を力いっぱい使って、
彼女の乳房を前へと押し出した。そして彼女の乳首はぎゅっと押さえられた彼の指の下で
ぐぐっと膨らむと、彼の指を押し上げる様に一気にその太さを増したのだった。
「はああああああああああああああ・・・・・ぅぅ・・・。」
『ふっ!くうっ!!』
恭子はひときわ大きく叫ぶと、すべてを解き放った。
彼女の隆起した乳首からは彼女の精が勢いよく何度も吹き出し、足元のマットへとしみとなって広がっていった・・。そしてすべてのものから解放された彼女はそのままマットへと倒れ込んだ。
悠人も同じだった。彼女がマットへと倒れ込み、それを見届ける様に彼もまたすべてから解放され、
そしてその場に足から崩れ落ちたのだった。

すべての時が終わってからどれくらいの時間が過ぎ去ったのだろうか。
やがて恭子はぱちっと目を開けると、ゆっくりと起き上がった。
「うーん・・・。ちょっと激しすぎちゃったかしら・・・。」
まだふらふらとする身体を起こし、跳び箱に背中をどすんっともたれかけた。
「ひゃうっ!」
彼女は悲鳴を上げた。
「まだ、こんなに・・・。はうっ!」
彼女の巨大な乳房からまだびんっと隆起している乳首から、白い筋がぴゅっと下へと落ちたのだった。
「ちょっと刺激するだけで、まだこんなに・・。それに。うううんっ!おっぱいがまだこんなにうずくの・・・。
恭子ちゃん。一体、どれだけためちゃってたのよ・・・。」
彼女は改めて自分の膨れあがった乳房を見てため息をついた。
「さて・・と。あ、そうよね。とりあえず、がんばった彼にはお帰りいただきましょうか。」
「ваДъбчЖмичБУ・・・・・」
恭子がなにやらつぶやくと、悠人はうつろなまま、すくっと立ち上がった。
「お疲れ様。ゆっくり休んでねっ。」
悠人はそのままふらふらとした足取りで用具室を出て行ってしまったのだった。
「さあーてと・・・。これからよね・・。」
一人取り残された薄暗い部屋の中で、彼女はそうつぶやいた。