「とりあえず里美と魅鈴に私たちのブラと水着、それと上に着るものを渡しましょう」
瑠璃と飛鳥は荷造りをしたトランクからブラと水着、Tシャツの類を取り出して、瑠璃は里美に飛鳥は魅鈴に渡した。ブラと水着は先日作ったばかりの例のモノだ。
大半のスペースを占めていた衣類が無くなりがらんとしたトランクを見つめて瑠璃が口を開いた。
「二人とも付けてみて」
「うん」
うなずいて試着してみる。
「きついけどなんとか大丈夫、ふぅ」
「私もなんとかなりそうよ、ふぅ」
ブラを付けた二人を見るとストラップは肩と脇に食い込み乳房はカップから溢れて球体を保てていない、いつ引き千切れてもおかしくない状態だった。
「よっ良かった、これで二人はOKね!」
飛鳥はぎこちない笑顔で二人に声をかけた。
「さてと私たちはママの部屋へ行ってみましょう、たぶんあると思うから」
昨夜の説明によると飛鳥のママは仕事の都合で霞先生と二日前からハワイにいっているらしい、そこで部屋にある下着と服を借りようという魂胆だ。
部屋に向かう途中瑠璃は飛鳥に前からの疑問をぶつけてみた。
「ねー飛鳥のママって、そのーサイズ、オッパイのサイズいくつあるの?」
「私が聞いているのは345って言ってたわ」
「ふーん345か、私が359で飛鳥が374でしょうーんとあれっ!まっまずいじゃん!入るかな?」
「なに言ってるのよ!魅鈴と里美だって私たちのが入ったでしょ、ものは試し!タ・メ・シよ!」
それにしても家の中をいや屋敷の廊下を上半身裸で、とてつもなく大きな胸を縦横無尽に揺らしながら歩く二人の姿は凄い光景だ。
ガチャ、ドアを開けて中に入り
「さあ、ここよ!この中よ!ジャジャジャーン!」
高級そうなアンティークのタンスを開けて二人で覗き込むとそこにはちょうど二つのブラがあった。まるでバラエティ番組に出てくる割れるのを待つ風船のような大きさだ。
「うわーおっきいー」
瑠璃はつい声が出てしまった。
「他のは持ってちゃったのね、じゃー付けてみましょう」
そう言ってブラを手に取り
「どっちがいい?黒と赤」
流石は大人のブラジャーだ最低限を除いて殆どがレースで出来ている。
「うん、じゃー黒」
そう言って瑠璃は受け取り早速付けてみるが付け終わるまで10分もかかってしまった。
「どう?」
「やっぱりきついなーでもOKよ!」
「良かった、じゃー私も」
飛鳥は15分かかった。
「んー息苦しいなーでも無いよりマシね」
二人の姿は魅鈴と里美よりも更に窮屈そうだ。
「さあ着るものを探して部屋に戻りましょう」
二人はピチピチのTシャツを着て部屋に戻った。
戻ってきた二人を見て
「きゃーすごーい、ねー回って見せてよ!」
そう言って魅鈴が目を輝かせる。
(私も早く二人のようになりたいな)心の中で魅鈴と里美はハモった。
「二人ともいいなー、でもオッパイはみだしてるぅー!」
里美がつっこむ
「そういうおぬしらだってハミ乳じゃーん、ねー瑠璃!」
顔を赤くしながらお互いの顔をみる。
そんな瑠璃に対して魅鈴は自分の二つの先端に輪を作った指をあてて
「ルリィルリィ!顔があかーい!これを受けてみろっ!」
そう言って手を前に出しながら
「セクシィービィ〜ムッ!」
「キャハハハハー」
一同大きな胸を波打たせながらまたも大爆笑それと同時にピチッピチッと音がしていた。誰も気付かないが・・・・
トントン、ドアをノックする音と共に
「お嬢様、出発のお時間です」
爺の声だ。
荷物を持って玄関に行くとそこにはマイクロバスが停まっている。
「わーこんな大っきな車で行くんだ」
里美が言うと
「この車は改造してあるのよ、さあ、これに乗って空港までレッツゴー!」
飛鳥は乗り込んでみんなを手招きする。みんなは乗ってすぐに納得した。
「なるほどね」
そのマイクロバスは座席を右に寄せてあり大人三人が余裕で座れるほど広い、前後の間隔も非常に広かった。
「ねっちゃんと座れるでしょ」
飛鳥は座ってみせたが、こんなに広くても飛鳥や瑠璃の胸には少しの隙間しかなかった。
(帰ってからまた改造してもらわないとダメね)
一行を乗せたバスは一路空港へと向かい走り始める。途中のカーブや曲がり角で、それぞれの胸が大きく行ったり来たりするのは言うまでもない。
走ること15分その揺れに耐えることができなくなったブラの犠牲者が出た。
ピチッピチップッツン
「きゃー」
突然飛鳥が悲鳴を上げた。
その声を聞いて三人が一斉にピョコンと立ち上がり、飛鳥の方を見る。
プチン・プチン・プチン
勢いよく立ち上がった拍子に三重奏
「きゃー」「きゃー」「きゃー」
続いて悲鳴の三重奏、みんな揃ってブラが切れてしまった。
「あちゃーやっぱり、ちょっと無理があったからねー」
「そっそーね、しょうがないか」
「きつかったからしょうがないよ」
「うん、成長した証だもんね」
「よーし、こーなったらノーブラで行きましょう」
「それしかないもんね」
「うん」
全員うなずいて切れたブラジャーを外す。
締め付けていたモノが無くなり揺れは更に激しさを増す、時折、先端の突起が顔を出しながら・・・
飛鳥がブラを付けてから僅か20分後の出来事だった。
こうして彼女達はノーブラとなり、生ハミ乳になってハワイへと向かうことになりました。