リレー小説企画「瑠璃色の華」

5回目(分岐2):ザッキー(物語)・ノルス(挿し絵) 作
Copyright 2001 by Zakki (story)
Copyright 2001 by North (picture)

 ジリリリリリリリ!!!!!
 目覚まし時計がけたたましいベルの音を鳴り響かせる。布団から白いきれいな手が伸び目覚まし時計を止める。布団から起き上がった少女の胸はパジャマが伸びきりボタンは半分くらいまでしかかけておらず,はだけている。
「ふぁぁ〜〜ねむ〜い」
 里美は昨日の夜は帰ってきてから,親に夜遅くまでこっぴどく怒られた。特に胸のことをあれこれと聞かれたが,今までのやってきた事の成果ということで押し通した。
「ん〜〜〜〜」
 里美が大きく背伸びをすると,その巨大な胸がたぷんと前に突き出され
 ぱちんぱちんっ
 パジャマのボタンがはじけ飛び,フロ−リングの床をころころと転がった。その辺りには同じようなボタンがいくつか転がっていた。
「いっけな〜い!またやっちゃった」
 里美はかがんでボタンを拾う。かがむと膝と体に挟まれ胸がパジャマからこぼれ落ちそうになる。そして,すべて拾い終えると本棚に向かう。本棚にはバストアップの特集を組んだ雑誌や専門書がびっしりと並ぶ。里美はその中の一冊を取り出し,バストアップの方法を確認しそれからおもむろに部屋の真ん中にバスタオルをしいて。小さ目の鉄アレイを持ってきて仰向けに寝る。
「昨日の夜はさぼっちゃったからね」
 いくら大きくなったとしても,里美の頭にバストアップの意志は消えない。そして両手に鉄アレイを持って腕を左右にぎっこんばっこん。鉄アレイが上に上がる度に,巨大な白い肉塊が寄せ上げられ柔らかく変形し,深い谷間を作る。20分くらい続けると別のバストアップ運動。
 一時間後・・・
「ふ〜〜」
 里美は一息つくほんのりと汗をかいている。パジャマを脱ぐと,たぷんっと乳が顔を出す。メジャ〜を取り出しサイズを測りノ−トに記入する。
「156センチっと,うふふふ」
 ノ−トに書かれた数字に思わず笑みが漏れる。里美はシャワ−を浴びるため,たぷんたぷんと胸を揺らしながら下に降りていく。
 シャワ〜〜〜
 暖かなシャワ−を浴びながら里美は自分の体に指を這わす,小さく可愛らしいヒップ,細いウエスト,全体としては小枝のような細くか弱い小枝のような体に不釣り合いなほど大きく大きく膨らんだ果実を持ち上げ,里美は愛おしく思う。両手に感じる重さ,柔らかさは本物だ。里美が酔いしれていると。外から母親の声がする。
「里美ちゃ〜ん,学校遅れるわよ」
「は〜い」
 里美は風呂場から上がり体を拭く,風呂上りの体はほんのりと赤くほてっていてなんともいえぬ色気を発している。里美は可愛らしい白いパンティをはく。次はブラだ。先生からもらったブラは片方のカップだけでも里美の顔より大きい。重量感たっぷりの胸をやっとの思いでカップに納めホックをとめる。体を起こすとブラに押さえられていても大きくたっぷんと揺れる。そして,里美の両肩にストラップがずっしりとした重さがかかる。
「ふひゅう〜。ブラを付けるのも一苦労ね」
 里美は鏡の前に立って髪型を整える。いつものように三つ編みにはせず髪をとかし綺麗なストレ−トにする。眼鏡ではなくコンタクトを入れる。スカ−トをはいて,セ−ラ−服は破けてしまったので夏用の物を着る。しかし,Aカップだった時のセ−ラ−服はとても156センチのバストを覆いきれていない。かつてお腹の辺りを隠していた部分はその上の二つの肉塊を覆うために奪い取られ,それでもなお,その肉塊は二分の一ぐらいしか収まっておらずブラと谷間の下の部分は丸見えで,小さなおへそが覗く少し肌寒いが仕方がない。
「へっきし!!早く新しいの買わないと」
 くしゃみをしながら食卓に向かう。
「おはよう」
「おはよう」
 里美が父親に挨拶すると,新聞の向こうから覗いた父の目が胸に釘付けになっている。
 里美が席につきと机の上に胸をのせる。下から押し上げられたため,セ−ラ−服の衿から溢れだしそうになり,奥深い谷間を作った。食事の間はいつも静かなのだが,今日は一段と静かだ。両親は変貌した娘をしげしげと見つめはしが止まっている。里美はそれを見ていい気分だった。今まで気にもかけられなかった自分が注目されている。それが何とも言えない快感だった。
「ごちそうさまぁ」
 時計を見るともう8時になろうとしている。
「いっけな−い。遅刻しちゃう!」
「里美!お弁当!」
「あっは〜い」
 振り向く際に,里美の胸が大きくたっぷんと揺れる。
「じゃぁ いってきま〜す!」
「いってらっしゃ〜い・・・」
 二人はただ呆然と見送るしかなかった。
 だっぷんだっぷん・・・
 里美が走るとそれに合わせて服を引き千切らんばかりの勢いで里美の156は揺れる。
 その姿を見た人達は,あるいは立ち止まり,あるいは驚きに口をあんぐりとあけ,あるいは前屈みになった。
 たっぷん・・・
 学校が近くなったので里美が走るのを止めると揺れも止まった。
「はぁはぁはぁ・・・んっはぁ」
 元々運動の得意でない上巨大なおもりをつけて走ったので里美は肩で荒く息をする。
「はぁはぁはぁ・・・ふう」
 息を整えて歩き出す,周りから熱い視線が注がれる。里美のその巨大な乳房もそうだが,眼鏡を外し髪をおろした顔は暗かった印象はなく,明るく気品あふれており自信に溢れており,何より可愛くなっていた。
 ざわざわ,ひそひそ・・・
 自分を見てざわめく人々,痛いほどの視線のなか里美は顔を赤らめていた。しかしそれは恥じらいではなく,未だかつてない快感によるものだった。
「みんな,もっと私を見て」
 小さくつぶやきながら,大きく胸を張って歩いた。今まで辛うじて二分の一程を覆っていたセ−ラ−服をはねのけ,巨大なブラに包まれた胸のほとんどが露わになる。さらに集まる視線。里美は余りの快感に声が出てしまいそうになった。
 校門にさしかかったころには,さすがにまずいと思って納めた。教室に近づくにつれて一体どんな反応がかえって来るだろうと期待に胸膨らました。そして・・・
 ガララララ・・・
 教室に入る。何の反応もない。しかし,里美を見る人たちは必ずひそひそとしゃべり,いつの間にか,教室中の視線が里美に集中していた。沈黙・・・・
 しかし,沈黙を破ったのはやはりこの人だった。席についた里美に話しかける・・・
「あんただれ?」
 魅鈴のすっとぼけた質問はクラス中の疑問そのままだった。里美は少しあきれながらも,しかたがないかと思い,堂々と答えた。
「私は杉山 里美よ」
「ええええええええええ〜〜〜〜〜〜!!!!」
 魅鈴の驚きの声と共に辺りにざわめきが広がり,人が集まってきて様々な質問をぶつけた。それに対し里美は今まででは考えられないような明るさで答え,笑っている。
 里美の騒ぎの中で巨大な162センチの胸を枕に寝ていた飛鳥は,瑠璃に揺すり起こされる。
「ねぇねぇ,飛鳥ちゃん凄いよ!杉山さんが大変身してるよ」
 飛鳥は揺すられながらも無視を決め込んだ。
「すっごいおっきな胸,飛鳥ちゃんとどっちが大きいかな」
 その一言に,飛鳥は飛び起きる。おぼろげな眼で人々に囲まれた里美を見る。確かに飛鳥のと同じくらい大きな乳房が机の上に乗っている。
「杉山さんって昨日まで胸なんかペッタンコだったのになぁ。それにしても楽しそう」
 瑠璃の何気ない一言に飛鳥はどきっとする。なぜ里美は一日であんな巨大な胸になったのか考え始めるが,その思考はすぐに中断された。一時間目の授業のため教室に入ってきた霞先生を見て。
 だっぷんだっぷん
 ただ歩くだけでも霞の胸は大きく大きく揺れた。白衣の前は完全に開かれ,黒いシャツは半分もボタンが閉まっておらず,巨大な肉塊が作る深い谷間が丸見えだ。しかも今,彼女はブラをしていない。押さえがないためか必要以上にさらに大きく見える,さらに巨大な白い肉の上にポチッと小さな突起が分かる。

「は〜い授業を始めますよ〜」
「きり〜つ」
 号令に全員前屈みの男子(笑)女子も全員立っているはずだった。
「あら,新宮寺さんも立って下さい」
「あっはい」
 飛鳥は霞に言われてはっとして立ち上がった。立ち上がった反動でたぷんと胸が大きく波うった。
「礼,着席」
「はい,みんなおはよう」
 霞が礼をすると,教卓に胸がつっかえて危うくシャツからこぼれ落ちるところだった。
 ごくんと唾を飲む音が辺りから聞こえる。霞は慌ててシャツを整え胸を隠す。
 そんな様子を見ながら飛鳥の頭の中には一つの言葉が反芻していた。
(なぜなぜなぜなぜ・・・・・・・・・・)
 その時隣の席で瑠璃が飛鳥を心配そうな顔で見つめている。飛鳥は昔からプライドが高かっかたので,またこの間のように突然帰ってしまうのではないかと心配だった。しかしその様子もないので改めて授業に集中する。ちょうど霞が黒板を書き終えて振り向いたところだった振り向いた反動でたぷんたぷんと胸が揺れる。黒いシャツがチョ−クの粉で白くなっている。瑠璃は霞の巨大な乳房にうっとりし溜息をついていた。身体測定の時よりも数段大きくなっている瑠璃はもう一度あの巨大な乳房に挟まれたいと思って,その甘い想像を振り払った。
「私,何を考えてるんだろう」
 瑠璃は自分の頬に手を触れる。手には熱いくらいだ。きっと顔は真っ赤になっているだろう。
 それぞれが色々な思いを抱えてその日も淡々と過ぎるのだった。

続く