眼鏡子(メガネッコ)の家

サブウェイ男 作
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前書き
はじめまして。
オレは山本 功。14歳の現役中学生なり。そして、大企業、「山本財閥」の社長、山本 泰三の息子なり。え・・・いや好きで「なり」とか言っている訳じゃない。作者の趣向だ。ホント怒るよ。
で、オレは中一の3月末、期末をそこそこの成績で終わらせたオレだったが、親父は不満だったらしく・・
「バカですかああ!お前はああ!山本財閥の息子なる者一位とまではいかなくともせめて5位以内には入れっていってるだろうがああ!!」
オレはこう返した。
「じゃあ、親父はそんな成績とれてたのか?」
親父は
「え・・・ああ!!そりゃ、いつも3位以内だったぞ!3位以内じゃなかった試しがない!」
後でおふくろから「ビリから」3位以内だったことを知った・・・・
そこで、オレの運命の始まりがこれだった・・・
「とにかく!お前は甘やかされてる!だからこんな成績なんじゃないか?違うか!?そこで、以前から思っていたのだが・・・一人暮らしやってみないか?」
「は?もう綿流し編も罪滅ぼし編もクリアしたんだが」
「『一人暮らし』だ!ホンッッッットバカですかああ!お前はああ!・・・・・・でな、ワシやワシの妻や召使いの助けも借りず、どこが遠くで暮らすといい。一応住む家は手配してあるし、通っている学校にも近い。家具もある程度揃ってある。下流層の気持ちを知る意味でもやってみたらどうだ。」
「でもよ!親父!オレ、なんかやらかしたらしょっぴかれる年齢になったばかり、というかまだ4月来てないからなってないし、それに洗濯機とかいろいろわからねえよ!」
オレに誕生日は4月の30日である。
「そういうと思ってたよ・・・わかっている!お前の一人暮らしをしばらくフォローしてくれる召使い・・・みたいな者を使わせる!それでいいだろう・・・?」
「いや・・・だからよ・・・」
こうして一晩かけた討論の末、結局オレは4月に日暮ら・・・いやいや「一人暮らし」を余儀なくされることになった・・・オレは4月になるのがいやでいつも憂鬱だった・・まさかあんな運命が待っているとは知らずに・・