母性本能

サラウダムS 作
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こんにちは。

私は豊房魅実(とよふさ みみ)と言います。

私は、とある保育園で保育士をしています。

保育士になるのは夢だったので、なれた時は本当に嬉しかったのですが、とある体質のせいで、現在では毎日自分との戦いの日々になっています。

その私のとある体質とは…



「せんせー!おはよーございまーす!」

「奈南ちゃん、おはよー!今日も元気ね〜。」


この子は奈南ちゃん。

私の受け持つ、うさぎ組、5,6歳の子どもたちのクラスの子です。

「せんせー聞いて!奈南きのうね、お父さんの肩揉んであげたの!そしたらね!奈南のおか

げで明日も頑張れるよ、ありがとう、って誉めてくれたの!」

本当に嬉しそうに、笑顔で話してくれます。

「へ〜、奈南ちゃん、偉いわねー。」

と、言いながら頭をゆっくり撫でてあげると、それはもう、とびっきりの笑顔で

「えヘヘ//」

なって言っちゃうのです。



あ…ちょっと、ヤバイかも…

今日はちょっと調子が良すぎる気がする…

このままだと…



「じゃあ、せんせーまたあとでねー!」

「は〜い、後でね〜。」



…ふう、危なかった。

あともう少しあの笑顔を見ておきたかったけれど、あれ以上見ていたきっと我慢できなかっ

たでしょう。



話を戻します。

私のとある体質とは、妊娠もしていないのに母乳が溢れてしまうのです。

因みに、まだ男性とそういった事はしたことがありません。付き合った事もありません。

少しお話しましょう。

保育士になる前の私は至って普通の大学生でした。

…胸が、少々大きくて、大学卒業時にMカップありましたが…

しかも、なぜか重力に負けじとまったく垂れていなかったので、とても大きく前に突き出し

ていました。

仕方ありません、遺伝です。親はHカップあります。

それ以外は普通です。太ってもいませんでしたし、痩せているわけでもありませんでした。

胸だけが1mを軽々とオーバーしているだけでした。

そして、無事大学を卒業、試験にも合格し、晴れて、保育士になれたのが2年前です。



その時、まだ母乳は出ていませんでした。



しかしです。

保育士になり、働き始めてから半年ほど経ったある日のことです。

お昼ご飯のあと、子供たちを寝かしつけて、ぐっすり眠っている子供たちの寝顔を見ている

と、ふと、胸に違和感を感じました。

正確には、胸の先の辺りに。

仕事もなかったので、トイレの個室に入り、確認して見ることにしました。

服を脱ぐと、なんだか別の違和感を感じました。

Mカップという、ただでさえ大きかった私の胸ですが、成人しているというのに、まだ成長したりないのか、その頃また大きくなっていたのです。

お陰で、特注のブラジャーが少々キツくなり始めていました。

とりあえず、ブラジャーを外すと、小さな開放感とともに、何か甘い香りがしました。

微かですが、甘い香りだったのです。

ブラジャーを見てみると、乳首があったと思われる部分に、何やらシミが出来ていました。

触ってみると何やら湿っていました。

匂いを嗅いでみると、あの甘い香りがしました。

気になって、自分の胸の乳首の辺りに指を持って行くと、そちらも湿っていました。

少し温かくて、水より少しトロッとしていて、匂いを嗅いでみると、案の定甘い香りがしました。

舐めてみると、甘い味がしました。

しかし、その時は、それが母乳とは考えなせんでした。

不思議に思いつつも、特に害が無かったので、それをトイレットペーパーで拭き取り、仕事に戻りました。



その日はそれだけでした。



それから、1週間おきぐらいの頻度で、そんな事が数回ありましたが、特に気にしていませんでした。

しかし、何回目かのある日、決定的なことが起こったのです。

その日も、子どもたちを寝かしつけたあとに胸に違和感を感じたのでトイレに行きました。

その日はなんだか胸全体に違和感を感じていました。

トイレに行き、だいぶキツくなっていたMカップのブラを外し、トイレットペーパーで乳首の辺りを拭こうと指を乳首に持っていった瞬間です。

ピューッっと乳首から何かが出ていく感じがしました。

よく見ると、トイレの壁に白い液体がかかっていました。

こちらから甘い香りがします。

もういちど乳首を触ってみると、また、ピュッと液体が飛び出ました。

まさか…と思いつつ、トイレットペーパーを乳首に当てると今度はさっきよりも長くそれを感じました。

といっても、5秒ほどでしたが。

濡れたトイレットペーパーからは、とても甘い香りがしました。

このとき、私の胸からは、母乳が出ていると確信しました。

驚きつつも、その日は何事もなかったかのように終了し、家に帰りました。

このあと、普通なら病院に行くのでしょうが、行くのが恥ずかしかったので、私は実家の母

に電話をしました。

そして、胸から母乳が出たのだがどうしよう、と相談すると、母は

「あぁ〜、もうみっちゃんもそんな年だものね〜。」

「へ?」

私は母に、みっちゃん、と呼ばれています。

「そういえば言ってなかったわね。

実は、私達の家系って代々おっぱいが大きくて、母乳が出やすいのよ。

そりゃもう、江戸時代位からね。」

その後、母からは、江戸時代のご先祖様は巨乳で、並々ならぬ量の母乳が出たらしく、とある大名家の乳母として代々お仕えし、現在までその血が受け継がれている、という話をされました。

うちの家系って…

「それでねー、私も成人してから母乳が勝手にではじめてね、子供産む前から結構な量だったのに、あんた産んでからはもう、2倍、3倍と出て大変だったのよー。」

と、それからは、朝起きたら母乳でベッドがぐっしょりしていた、とか、お風呂に入っている時に母乳が溢れて母乳風呂になったとか、いかに自分の母乳がでたか、という話をされました。

「まぁ、それで、なんて事ないから、安心しなさい。

飲んでみると以外と美味しいわよ。

今度実家に帰った時にちょっと飲ませてね。

…あんたは今まで一番大っきなおっぱい持ってるから、すんごい量出るかもね〜。

楽しみにしてるわよ。

…あ、そうそう、本格的に母乳が出てきたら母乳パッドなんか役に立たないから、オムツ買っといたほうがいいわね。

今度送っとくわねー。それじゃあね。」

最後あたりの言葉はツッコまず、とりあえず、母乳が出るのも遺伝のようなので、安心する

ことにしました。



…しかし、母の、本格的に母乳が出てきたら母乳パッドなんか役に立たない、という言葉が引っかかりました。

…一体どれだけ出るというのでしょうか。

ですが、まだ時間はあるだろうと楽観視していたので、考えても仕方ない、と、その日はそのまま寝ました。



しかし、私の胸はその予想をはるかに上回る速度で母乳の生産量を増加させて行きました。



あの日以来、母乳が出るスパンは1週間から6日5日4日とどんどん短くなっていき、一ヶ月前までは1日に1回夜に搾乳するだけで済んでいたのが、今では朝、昼、夜と3回搾乳しなければならなくなりました。

出る量も、最初はトイレットペーパーで拭き取れていたのに、そのうち拭き取れなくなって捨てていたんですが、お恥ずかしながら、私が出す母乳の量が排水能力を上回ってしまいまして…

一度、保育園から道路を挟んである林の中で搾ったことがあるんですが、その時は翌日行くとありえないほどの量の草木に覆われてしまっていて、それ以来行っていないんです。

栄養満点すぎるみたいで…

今は、同僚の了解を得てトイレの洗面所で搾らせてもらってます。

あそこは縦と横方向に長いので、便利なんです。

それに、私のために、洗面所の排水口を1個から5個に増やしてくださったんです。

1個の時は溢れさしてしまったことがあったんですけど、5個だとすごい安心なんです。

母乳だけじゃなくて、胸も大きくなりました。

Mカップのブラは母に電話した日から2週間と経たずに着けれなくなってしまいました。

そのあと、Nカップ、Oカップ、Pカップと大きくなって、今ではRカップです。

スイカが2つくっついてるみたいで、すごく重いです。

それなのに重力に負けじとピーン張っていて、マシュマロのように柔らかいんです。

触ってみますか?

シミはありません。

日焼け止めなんて塗ったことないのに、何故でしょうね。

そういえば、肩もこらないんですよ。不思議です。

乳首、乳輪あたりはまったく成長していません。

それでも、乳輪は500円玉くらいありますけど…。



それで、母乳を定期的に搾るんですが、それでも、可愛らしい笑顔や動作、寝顔、泣き声を

聞いてしまうと、自分の胸の中に母乳が溜まっていくのがわかるくらいに急に増産されるん

です。

母性本能をくすぐられる、とでもいうんでしょうか。

どうやら私は母性本能が人一倍あるようなのです。

そうなってしまうと、もう私は制御ができません。多少我慢はできますけど、限界になると

所構わず母乳が溢れてしまうんです。

対象は人に限りません。

猫、犬、インコなどの動物、何かのマスコットキャラクターやぬいぐるみなど、何でもありです。

可愛い、とか思ってしまうともうだめです。



一番凄かったのは、ある男の子が追いかけっこ中にこけてしまってる大泣きしたときがあったんです。

それで、おんぶして教室まで運んだんですけど、それがお昼の搾乳の前だったこともあって、ただでさえ母乳が溜まっていたのに、どんどん生産されて、自分の胸がどうにかるんじゃないかと思いました。

それで、なんとか手当したんですが、その手当の間もずっと泣きじゃくっていて、もう限界だ、と何度も思いました。

それで、手当が終わって、搾乳しに行こうと思ったら、男の子の泣きじゃくった声で、「いかないでママ」なんて言葉を聞いてしまったんです。

それが引き金になったんでしょうね。

全身がビクッとして、男の子に向かって思いっきり母乳をかけてしまったんです。

オムツにブラジャー、服、エプロンをしていたにも関わらずですよ。

びっくりしました。

一瞬だと思っていたのに、男の子はまるで豪雨にさらされたかのようにびしょ濡れでしたから。

水なら良かったんですが、私の母乳でしたから、少しとろみがあって、それに加えて甘い香りがしますから、臭いをとるのが大変でした。

あと、結局母乳は同じ教室にいた子どもたちにあげました。

みんな一生懸命飲んでくれるのがまた可愛くて、母乳が止まらなくなって大変でした。

それでも、夜には、そんなことなかったかのように大量に出るんですけどね。

こんなに出るものですから、半年前からは、まだ乳離れしていないの赤ちゃんの哺乳瓶がわりみたいな役割もしてます。

…どんなに泣きわめいていても、私の胸を近づけると必死になって飲み始めるんですよね。

その姿を見るとやっぱり母乳が噴き出してしまうんです。

可愛らしく、ピュ、ではなく、思いっきり、ブシャアァ!って感じですけど。

そのせいかわかりませんけど、最近は保育園だけでなく、町中で赤ちゃんを見ただけで母乳が噴きだしてしまうんです。

そのうち、ベビーカーを見るだけで母乳がでてしまいそうです。



一度に出る量は…あ、それなら、まだ朝の搾乳をしていないので、実際にお見せしましょう。

あ、なら、これを持って行かないと。

これは換えのオムツです。

どうやらもう漏れ始めてしまっているようなので、絞り終わったら新しいのに換えないと。

母乳パッドは吸収量が少なすぎるんですけど、このオムツなら10L吸収できるんです。

さぁ行きましょう。



ここで搾ってるんです。

予想より大きいですか?小さいですか?

私にはちょうどいい大きさです。

道具は使いません。いつも手で搾っています。

搾乳器を使ったことがあるんですけど、いつもの3倍近く時間がかかってしまって、それ以来使っていないんです。



じゃあ始めます。

ブラジャーのホックを外すのが日に日に難しくなっています。

そろそろSカップなんでしょうか…ちょこっと胸がはみ出してますね…あ、外れた。

やっぱり…もうビショビショです。

このオムツでも限界近くまで母乳を吸ってますね。

もういつものことですが。

しかし、母乳の香りだけは慣れません。

母乳の量が増えるに連れて、香りもどんどん強烈になっていきました。

今では、あまりの甘ったるい香りに、空気自体に粘り気があるような錯覚さえします。

他の人もそのようです。

では始めましょうか。

まずは右から。

根本から乳首に向かって押し潰すように…

ブシュウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥ…

あぁ…母乳が出る瞬間が最高に気持ちいいんですよ。

保育士がいう言葉じゃありませんけどね。

でも、やっぱり自分の手では小さすぎるんですよね。

手の大きな人に、いつか搾って貰いたいです。

では次に左の方へ。

こっちも根本から…

ブシャアアアアアァァァァァァァ…

あぁ…

同僚には、壊れた蛇口、と言われました。

まぁ確かに、そんな感じですね。

もうあと10分くらいで出し切れると思います。



…ふう、気持ちよかったです。

まだ洗面所に母乳が残ってますけど、あれは放っておけば流れるんで放って置きます。

…そうですねぇ、まぁ軽く一般家庭のお風呂1杯位は出てるでしょうね。

あの量なので、正確な量がわからないんです。

お昼はここで同じように。

夜は自分の家に帰ってから、お風呂で搾ります。

母乳だけのお風呂なんて簡単に作れてしまいます。

一度、私の母乳をお昼の時間に出る牛乳の代わりに使ってみる、というのを考えたんですが、ただ考えただけで、胸が母乳で一杯になってしまったので、実行してしまうと大変なことになると思い、やっていません。

では仕事に戻りましょう。

そろそろ、園児たちが活発に遊び始める時間です。



「せんせー!おままごとしよ!」

「せんせー!抱っこして!抱っこして!」

「せんせー!かたぐるま!かたぐるまして!」

「せんせー…ヒックたかしくんが叩いてきたぁ…ヒック」

「せんせーご本よんでー」

「すいません、先生、この子が泣き止まなくって…おっぱい飲ませてくれませんか?」

「せんせー!」「せんせー!」



ブルッ…1日の搾乳の回数を、4回に…いや、6回に増やした方が良いかもしれません…