コスプレショップ 1

Sandever 作
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「ここ・・なのかな?」
結美は噂のコスプレショップの前に佇んでいた。

なんでも、どんな人でも望みの姿になれるという。
コスプレショップだから、分からなくもない。

結美は昔から変身願望があった。
小学生の中でも発育が遅いせいもあるのだろう。
セーラー服を着た女子高生、CAなど、大人の女性に憧れていた。
衣装だけでも、大人の服装を楽しんでみたい。
そう思って、少ないお年玉を持ってこの店にやってきたのだ。

こういう店は得てして年齢制限があるものだが、この店にはその表記がない。
子供も入店してよいのなら、子供向けの衣装もきっとあるのだろう。

「緊張するけど・・・ここまで来たんだし、入ってみよう!」


思い切って店に入ると、狭い通路に所狭しと並ぶ衣装の山。
結美のお目当てであるセーラー服、CAの制服も勿論ある。

「うわぁ、下着まであるんだ」
結美は、ずらりと並んだブラジャー、ショーツを見つけて息を飲んだ。
デザインは子供向けのものから、レースのついた大人向けのものまで、
サイズは、ブラジャーなら小さいものは60Aから、大きいものは100Lまである。

「し、下着は今履いてるのでいいよね?」

あまりの迫力に圧倒されたが、気をとりなおして、まずはお目当てのセーラー服を探す。

「小さいサイズはあるのかな・・・」

結美が着れるような小さいサイズを探そうとするが、小学生の中でも発育の遅い結美が着れるような、小さいサイズはなさそうだ。

思い切って、近くにいた女性店員に聞いてみることにした。

「あらいらっしゃい。かわいいお客様ね」

結美を見ると女性店員は柔らかな笑顔で迎えた。

「セーラー服を探してるんですが、私が着れるような小さいサイズはありますか?」
と由美が尋ねると女性店員は、
「自分がなりたいサイズのものを選べばいいのよ。あ、下着も忘れずに選んでね。」
と、おかしなことを言う。

結美は半信半疑になりながらも、まずは普通のMサイズのセーラー服を取る。
タグには身長155cm〜160cmと書いてあった。

「でもこれって、どう考えても大き過ぎるよね・・・」

結美の身長は130cmになったばかりだ。
どう見てもサイズは合わない。
でも、今は女性店員の言葉を信じることにする。

結美は続いて、下着のコーナーに向かった。

「下着も、なりたいサイズを選べばいいのかな?」

結美は高校生が着ていそうな、シンプルな下着を探す。
とりあえず、ショーツはMサイズ、ブラジャーは65Cを選んでみた。

「あら、選び終わったみたいね。試着室はあそこよ。楽しんできてね。」
女性店員は、結美にそう声をかけた。

「子供だからからかわれているのかな?」
と思ったが、柔らかな物腰の女性店員はそのようには見えなかった。

結美は気を取り直して試着室へ向かった。

「まずは服を全部脱がなきゃダメだよね。」

結美は、着てきた服を脱ぎ、裸になった。

試着室の大きな鏡に、未発達な結美の身体が映る。

「まずはパンツね」

選んだショーツに足を通し、ゆっくりと上に引き上げていく。

「あ・・なんか足が変な感じ・・・」

足の先から膝のあたりが、見えない何かに内側から外側に引っ張られているような、突っ張った感覚を覚える。
ショーツを腰まで上げると、その感覚は下半身全体に及んだ。

「え?な・・・なにこれ・・?」

まるで磁石に吸い寄せられるように、身体が外側に引き伸ばされている感覚。

「足が・・・伸びてる?」

鏡を見た結美は目を見張った。

ぐ・・・ぐぐ・・・と音を立てながら、足が徐々に長く伸びていく。

それに合わせて、視線の位置が徐々に上がっていくのがわかった。

足は長さを伸ばしながら、徐々に筋肉が増し、太さを増していく。

痩せっぽちで細かった太ももが、徐々に太さを増していき、女性らしい艶やかな足を形作っていく。

「ん・・お尻が・・・」
引っ張られる感覚がショーツの中に及ぶ。結美は向きを変えて、鏡をお尻に向け、振り返る。

「お尻が・・引っ張られるよぅ・・・」

下半身がショーツに吸い付けられる感覚に襲われると、徐々に体積を増していく。
結美の未発達な臀部に、むくむくと柔らかな脂肪が蓄えられ、ぶかぶかだったショーツを引き伸ばしていく。

「おっと!」

お尻が大きくなったことで身体のバランスを崩し、慌てて壁に手をつく。

「あ・・・まだ足が伸びてる・・・」

壁についた手の位置が、だんだん下がっているのがわかる。

お尻も更に大きくなり、Mサイズのショーツにぴったりのサイズに成長した。

「うわぁ・・・」

鏡に映った自分の姿を見て、結美は声を漏らした。

結美の身体は、上半身は小学生のままで、下半身だけ成長し、高校生くらいの姿になっていた。
高校生と小学生の境界線となるのはウエストの部分で、細身でぺたんこの上半身から目を落としていくと、ウエストの下あたりからどーんと太くなり、むっちりと大きく張り出したお尻につながっていく。
なんともアンバランスな体型だ。

「足だけ・・大きく・・・なっちゃった」

小学生の手で、高校生サイズになった足、お尻を触る。
大人の色気を漂わせる下半身に、顔を赤らめる。


「えと・・次は上・・だよね?」

65Cのタグが付いた、控えめなレースのブラジャーを手に取る。

これから起こるであろう現象が容易に想像でき、自然と胸が高まる。

「やっぱり、おっぱいも大きくなっちゃうのかなぁ・・・」

声に出すと、それがさらに現実味を帯びて、自身の耳に入ってくる。

「・・・よし。」

意を決して、生まれて初めてのブラジャーに肩を通し、装着しようとする。

結美の上半身は未発達な小学生のまま。
65Cのブラジャーは一般的にも細身だが、それでも結美には大き過ぎる。

「・・・あれ?これ、どうやって着けるんだろう?」

案の定、ホックの留め方が分からず、腕を背中に伸ばして格闘する。

「留められない・・」

一度外して、ホックの部分をまじまじと眺める。
片側がフック、もう片方は円形の一般的なもの。もちろん、結美には初めて見るものだが、どうやって留めるかはひと目でわかった。

「そっか、こうやって留めるんだ」

確認するようにつぶやく。

何度か外した状態で、留めたり外したりして練習する。

「よしっ、これなら大丈夫」

改めてブラジャーの肩紐を通す。
背中に手を回し、先ほど掴んだ感覚を頼りにホックを留める。
何度か失敗したが、何とか留めることができた。

「ふぅ・・・留められた・・」

初めて着けるブラジャーの感覚。
ただし、サイズがまったく合ってないので、決して心地よいものではない。

ホックは留まったものの、ゆるゆるのブラジャーは今にもずり落ちてしまいそうだ。

そう思ったのもつかの間。


「ん・・・あ・・・き、きたみたい・・・」

先ほどの下半身と同じような、引っ張られるような感覚が上半身に広がる。

結美は自分の手指を見る

「て、手が・・・」

音も無く、ゆっくりと指が伸びていく。
同時に腕も長くなっていき、手の位置はそのままに、肘の位置がだんだん下がっていく。


変化は胴体に移る。

ぐぐぐ・・・と音を立て、上半身が伸びていく。ウエストは少しだけ厚みを増し、アンダーから肩にかけてさらに大きく、横に広がっていく。
ぽってりと子供の脂肪の残っていたお腹は縦に引き伸ばされ、横に広がっていた臍が縦長になっていく。

「ん・・・あ・・・す、すごい・・・わたし・・・大きくなってるぅ・・・」

首が伸び、肩にかけてうなじのラインに艶やかさが加わる。

顔も徐々に変化していく。
幼い丸型の顔が徐々に縦に伸び、卵形の整った形に変わっていく。
唇が徐々に肉厚になり、睫毛が伸びていき、大人の色気を漂わせ始める。


そして、変化はいよいよブラジャーの中へ。カップの部分が磁石になったように結美の未発達な乳房を引っ張っていく。

「んっ・・・痛いよぉ・・・」

あまりの吸引の強さに、乳房に弱い痛みが走る。

そして、カップの位置は変わっていないのに、乳房がカップに少しずつ近づいていく。

乳房は盛り上がったあと、徐々に丸く、カップの形に合わせたものになっていく。


「んっ・・・あぁ・・・なんか、変な感じ・・・・・あぁっ!」

ついに、乳房がカップに到達する。
その頃には、痛みは消え、結美が経験したことのない、むず痒さと快感に変化していた。

「あ・・・まだ・・大きくなるの・・?」

変化はまだ続いていた。

カップに引っ張られていた乳房は、今度は自らがカップを外に押し出していく。

「んん・・・あぁん・・・」

結美の声は徐々に吐息の混じったものに変わっていく。

むくむくと音を立て、さらにゆっくりと乳房が膨らむ。

やがて、別々に大きさを増していた二つの膨らみが出会う。そして、その隙間を埋めるように、脂肪が谷間を形成していく。

「あ・・・あぁん・・・すごい・・・こんなに・・・大きく・・・」

結美は乳房に広がる快感を享受し、酔いしれる。

変化は徐々に収束に向かっていた。

呼吸を整え、落ち着きを取り戻した結美は、背筋を伸ばし、全身を鏡に映す。

結美の乳房は、着用したブラジャーのサイズの通り、Cカップに変貌を遂げていた。

身体も、上下の下着に合わせるよう、若干の幼さを残す高校生のものに成長していた。

身長は、もともとの結美が小さかったため、変化が大きいように見えるが、150cmほどで高校生にしては低いように見えた。
ただ、結美の身体の変化を実感させるには十分なものであった。

「本当に・・・下着と同じサイズになっちゃった・・・」

身長は低いので、Mサイズのお尻とCカップの乳房は、ぎりぎりグラマーと呼んでもよいくらいのサイズだ。

「すごい・・・これが大人の身体・・・」

鏡に写した姿に見とれてしまいそうになるが、すぐに思いとどまる。

「そうだ、制服・・・」

ハンガーにかかったセーラー服を思い出す。
この身体なら、セーラー服もぴったりだろう。

胸の高鳴りを抑えながら、結美はセーラー服のスカートに脚を通す。
ゆっくり腰まで引き上げる。
スカートのホックを留めようとするところで、また下半身に変化が訪れる。

「・・・え?・・・脚が・・・」

再び視線が上がっていく。足が更に長く成長していく。

結美は思い出した。

選んだセーラー服のサイズはMサイズ。
身長は155cm〜160cmとあった。

セーラー服のサイズに合わせて、その差分の成長が始まったのだ。

「すごい・・・足、長い・・・」

すらりと美しく伸びた脚に、結美は嬉しくなった。

続いて、上着に腕を通す。
夏服の上着を被り、頭を通す。
髪を引き出そうとするが、いつものショートカットが引っかかる。

少し力を入れて引っ張り出すと、背中までかかるロングヘアーとなって現れた。

「すごい!髪の毛まで・・・」

上半身も変化が始まる。

腕が、胴体が少し伸び、身長160cmの差分が補われていく。

すべての変化が終わり、結美は再び全身を鏡に写した。

「かわいい!ホントに女子高生になっちゃった!」

くるくる回りながら、結美は成長した身体を楽しむ。

160cmの身長にCカップの乳房。
大人びた顔にロングヘアー。
どこから見ても、結美の身体は女子高生だ。

ひとしきり楽しんだ後、結美にはある考えが浮かんだ。

「・・・ということは、CAさんにもなれるってことだよね?」

下着のサイズもふんだんにある。
好きな服装、好きなサイズになれるのだ。

「ってことは、もっとグラマーな、大人の女性にもなれるってことだよね?」

結美は少し欲が出てきた。

結美はセーラー服のまま、次の衣装を取りに出かけた。