大人になった身体全体を鏡に映し、結美は立ち尽くす。
今まで見たことのないような美しい肢体。巨大な乳房。
目線を下に向けてみる。
視界のほとんどが肌色の双球で埋まる。
下半身どころか、狭い試着室の中は床すら見えない。
身体のあちこちを動かしてみる。
鏡の中の豊満な女性が、同じ動きをする。
鏡に映っているのが自分なのだと実感する。
「すごい・・・わたし、本当にLカップになっちゃった・・・」
先ほどまで、少しの動作でも乳房や下腹部に快感を感じていたが、人間は慣れる動物のようだ。
徐々に容認できるようになり、冷静になってきた。
今の身体の感覚を掴もうと、結美は軽く身体を動かしてみる。
腕を上げ、伸びをしながら、頭の後ろで組んでみる。
乳房は少し縦長になり、上向き加減になる。
その状態でも深い谷間は変わらない。
腕を降ろし、膝を曲げて屈伸をしてみる。
膝の上に乳房が着地し、横に広がる。
脚を曲げ、お尻を突き出したことでパンティが擦れ、淡い快感が蘇る。
声を出しそうになるが、その瞬間、お尻が試着室の壁にあたり、バランスボールのようにぽよんと跳ね返り、バランスを崩しそうになる。
身体のサイズの感覚はまだ慣れないが、自由に動かすことはできそうだ。
結美は、ようやく、CAの制服に手を伸ばした。
まずはパンストだ。
慣れてきたとは言え、片脚立ちはさすがにバランスを崩しそうなので、壁によりかかって履いてみることにする。
母親が履いているのを思い出しながら、両手でくるくると手繰り寄せドーナツ状にまとめ、そこに足を入れてみる。
「あ、あれ?」
右脚を膝までたくし上げ、左脚を入れようとしたところで結美は違和感を覚える。
たくし上げたほうの脚が段差に乗り上げたような感覚だった。
「な、なにこれ!?」
慌てて足元を見ようとするが、大きな乳房が視界を阻んで見えない。
手で乳房を押し分けて見ると、段差などなく、両脚は隣り合って同じ地についている。
脚を手で触って確かめてみると、右脚と左脚の長さが明らかに違う。
ストッキングを履くことで、先に履いたほうの脚が先行して成長していたのだ。
長い方の脚を触ってみる。
「うわあ・・・長い・・・」
足のサイズはほぼ同じだが、くるぶしから上の比率が全く違う。
細く長いが、ふくろはぎには適度な脂肪が付いている。美脚と言える理想的なかたちだ。
結美は気をつけながら、ストッキングをもう片方の脚に入れ、引き上げる。
階段を一段登るような感覚で、膝の高さが揃った。
壁に寄りかかったお尻が、徐々に下に引っぱられていく。
脚が伸びたことでお尻の位置が上がってきているのだった。
膝から上は、両脚を交互に少しずつたくし上げていく。
今度は、みるみるうちに太ももが縦に伸びていき、目線の高さが、更に上がっていく。
腰までたくし上げ、ぐいっと豊満なヒップの肉を中に収める。
股の部分の縫い目が性器に食い込み、また弱い快感がやってくる。
太ももは成長した分少し脂肪が追加されたが、ストッキングの引き締め効果のおかげで、見かけは先ほどと同じを太さを保っていた。
ヒップもストッキングで引き締まり、美しい上向きの円形を形作っていた。
「すごぉい・・・きれい・・・」
脚が長くなったおかげで、結美の身長は175cmくらいまで伸びていた。
結美は続いてブラウスを取り出す。
腕を通して羽織り、手を出そうとするが、腕の長さが足りない。
そう思ったのもつかの間。
差分の成長が始まり、腕が伸びていき、袖からにょきにょきと手が見えてくる。
それに合わせて指も少し長くなる。
すぐにブラウスの袖とぴったりの長さになった。
結美は両手の平と甲を交互に眺めながら、変化の様子を確かめる。
続いて、ブラウスのボタンを締めようと襟元を引っ張る。
「ボタン・・・締まるかな?」
Lカップの胸に、ブラウスのサイズは小さいように思えた。
「とりあえず、着てみよう。」
ボタンとボタンホールを合わせるように無理やり引っ張ってみると、今度はブラウスのほうが伸び、豊満なLカップの乳房に合わせたサイズになった。
「すごい。ブラジャーのサイズに合わせてくれるんだ」
おかげで、なんとか締めることができたが、第1、第2ボタンはきつくて締まらなかった
締め終わった瞬間、上半身がズッ・・・ズズッ・・・と音を立てて伸びる。
臍を起点に肩の位置が少し上がり、肩幅が少しだけ広くなる。
首が少し伸び、顔が更に大人びたものになっていく。
結美の身長は、180cmほどになっていた。
「うわぁ・・・世界が違って見える」
幼いころ、父親に肩車をしてもらったときの視界に似ていると結美は思った。
鏡越しにブラウスの胸を見ると、ギリギリのサイズで締まったボタンの間から、巨大な乳房が見え隠れし、
第2ボタンまで開けた胸元は、深い谷間を隠しきれていなかった。
「さあ、いよいよ仕上げね」
黒のタイトスカートを履く。
両脚を入れ、たくし上げると、更に視線が上がっていく。
この制服のサイズに合わせて、185cmの身体が完成していく。
タイトスカートは巨大なお尻に引っかかる。
「よいしょっと」
結美は少し反動をつけて、タイトスカートの中にお尻を詰め込む。
お尻さえ通過すれば、その先はすんなりと上がる。
結美は若干格闘しながらもスカートのホックを留めた。
膝丈のタイトスカートは、丈もウエストのサイズもピッタリだ。
ただし、過剰に発育したお尻だけは、卑猥にスカートを膨らませる。その形がスカート越しにはっきりとわかってしまう。
上着を着ると、上着の内側から長い髪が現れた。
艷やかなストレートの黒髪は、肩まで伸びていた。
次の瞬間、髪はシュルシュルっと音を立ててまとまり、アップにされてゴムで留められた。
続いてスカーフを巻こうとするが、普段の結美はスカーフの巻き方など知らなかった。
心配する前に手が勝手に動き、テキパキとスカーフを首に巻き、揃えていく。
いつの間にか、顔には化粧が施されていた。きめ細やかな肌にぱっちりと大きな瞳、長い睫毛。
眉毛は整えられ、唇にはうっすらとルージュが引かれている。
ハイヒールを履くと、かかとが上がり、目線がさらに高くなった。
これで、全ての準備は整った。
「うわぁ・・・すごい・・・」
鏡に立った結美は、CAらしく、手を前に揃え、背筋を伸ばして立ってみる。
スラっと高い身長にCAの制服がよく似合う。
ただし、胸は前に大きく張り出してブラウスと上着を引き伸ばし、胸元には深い谷間が見えてしまっている。
お尻はTバックのため、幸いにも下着のラインは見えていない。
ただし、尻肉の過剰な成長はタイトスカートを持ち上げ、豊満なお尻の形がはっきりとわかってしまう。
乳房、お尻どちらも強烈に自己主張しており、爽やかに見えるCAの制服に、なんとも言えない卑猥なテイストを加えていた。