コスプレショップ 12

Sandever 作
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あれから1ヶ月経った。

結美は両親の外出のタイミングを狙って、何度となく大人の身体に変身していた。

大抵はそのまま服を脱いで自慰行為に耽ってしまうのだが、今回は勇気を出して外出してみる。
向かう先はあのコスプレショップだ。

結美は両親に内緒で、祖母にお小遣いをもらっていた。
それを原資に、服を買い足したかったのだ。

結美は両親の外出を見送ると自室に戻り、クローゼットにかかった、小学生には似つかわしくない服たちを腕組みして眺める。

「どっちを着て行こうかなぁ・・・やっぱり・・・」

顔を赤らめながら、ワンピースとTバック、Lカップのブラジャーを手に取る。

小学生の子供にはあまりに不釣り合いな、卑猥な大人の下着。

結美は服を脱ぎ、裸になる。

ベッドに腰掛け、ブラジャーを装着せずにホックを締める。

何度か経験した結果、ベッドに腰掛けた状態で着用し、そのままベッドに倒れ込み、仰向けの状態で成長させるのが一番楽だった。
倒れこむ場所も、ベットの中心よりも足よりに座った方が、成長した時に脚だけはみ出して、頭をぶつけないことまで計算されている。

「よしっ!準備OK!」

何度か変身しているとは言え、さすがに慣れない。結美は胸を高鳴らせながら心の準備をする。

そして、うんっと大きく頷き、意を決して行動を開始する。

両脚を上げてTバックを引き上げ、同時にブラジャーを頭から被る。

「んんっ!・・んんあああぁぁー!!」

声を我慢しようとしても、この衝撃の前では抑えられない。

結美はそのままベッドに横たわり、大の字になる。
身体から湧き上がるむず痒さに、苦悶の表情を浮かべる結美。

痛みや苦しさがあるのではない。
むず痒さが全身を支配し、身体の細胞全てが分裂、増幅を始めるため、一種の興奮状態となる。理性的にそれを抑えるには目をぎゅっと瞑って耐えるしかないからだ。

身体はドクン、ドクンと脈動を始め、ヘソを中心に、上下左右に拡張を開始する。

手足が脈動に合わせてグッ、グッと同時に伸びていく。

胴体も上下左右に大きくなっていくが、ウェストの部分は見えない力で摘まれているように細さが残り、縦方向に引っ張られるように伸びていく。
そのうち薄い脂肪の層ができ、しなやかで柔らかいお腹ができていく。

パキパキと音を立てながら骨盤が横に広がっていき、その準備が整うとお尻の成長が始まる。

仰向けで潰れていたお尻が、風船に空気を入れるように徐々に立ち上がり、背中のウェストからヒップへ向かうラインがベッドから浮き上がる。

性器が発達し、開き気味の脚の付け根から見え、Tバックからはみ出していく。
クロッチの部分がじわりと濡れ、シミができたと思うとみるみるうちに水分が溢れ出し、下腹部全体を濡らし、シーツにシミが広がっていく。

お尻の部分に布を引っ張られ、Tバックは紐のようになり、性器に食い込み、やがて外側の陰唇に挟まれ見えなくなる。
勃起した陰核がTバック越しに浮かび上がり、恥丘が盛り上がっていく。
陰毛が徐々に生え揃い、Tバックから若干はみ出ていく。

乳房も、その柔らかさのため標高はあまり高くならず、流れた脂肪は横に丸く広がっていき、プルプルと震えながらその面積を増やし、瑞々しいウォーターベッドが出来上がっていく。
ブラジャーのカップに収まるサイズまで増幅すると、今度はカップがその役割を果たし、厚みを増しながらカップの輪郭に合わせて盛り上がっていく。

その頂上に位置する乳首は膨らみ、カップの頂上で硬く自己主張を開始する。カップ越しでもポチッとした膨らみが見え、それがだんだん大きく高くなっていく。

幼い顔は苦悶の表情を浮かべていたが、成長し、成熟していくにつれて快感を享受できる大人の顔に変貌し、次第に歓喜の表情に変わる。
厚みの増した唇を震わせ、吐息の混じった喘ぎ声を出し始める。

結美の身体は間も無く身長165cmを向かえる。
子供用のベッドからは脚がはみ出し、シーツのシミは広がっていく。
全身からむせ返るようなフェロモンが発せられ、花のような、甘い女の香りが部屋に充満する。

全身のむず痒さが消え、変身が終わる。

「はぁっ・・・はぁっ・・・あぁっ・・・んっ・・・」

息を荒げ、セクシーな喘ぎ声を上げる結美。

「はぁっ・・・はぁっ・・・さぁ・・次よ・・・」

結美は起き上がる。
豊満に成長した乳房がゆっさと揺れ、結美の身体に荷重をかける。
その動きは快感に変換され、結美の脳に届く。
それに結美は敏感に反応し、いつものように自慰に耽ってしまいたくなる衝動に駆られてしまう。

ただ、まだ結美は目的を忘れてはいなかった。両方の乳首と乳房を腕と手で押さえ、快感を抑える。
ブラジャーの位置を直し、Tバックの性器の食い込みを快感に耐えながら直す。

再びベッドに腰掛ける。

先ほどはベッドの高さが脚が届かず、ぷらぷらしてしまっていたが、成長した結美の脚はしっかりと脚がつく。

頭からワンピースを被り、まずは豊満な乳房にそれを引っかける。髪は徐々に栗色に染まる。そのまま首元から髪を持ち上げ、ワンピースの背中から、栗色で軽いウェーブがかった髪を取り出す。
髪をかき上げて毛先を整える。
続いて結美は腰を浮かせて、乳房に引っ掛けたスカートをお尻に通し、ストンと脚まで降ろす。
裾を整え、腰の部分を胸の下のあたりまで手で引き上げる。
これは、座った状態で成長した時に、布がお尻が乗っかった状態で上半身が成長し、布が引っ張られないようにするための工夫だ。
引き上げた腰の部分を持ったまま、再びベッドに腰掛け、後ろに腕をつき、脚を前に投げ出す。

変身は次の段階に進む。
ワンピースの袖と裾の丈に合わせて、手足がにょきにょきと伸びていく。
スカートの裾から膝が顔を出し、足が着いている場所はそのままなので、伸ばしていた脚が伸びに合わせて膝の位置が上がり、曲がっていく。
上半身も成長し、座高が上がっていく。
肩幅が少し広がり、鎖骨が見え、胸元が開いて豊満な谷間が顔を出す。
首が少し伸び、セクシーなうなじのラインが栗色の髪の間から見え隠れする。

顔にメイクが施される。マスカラで睫毛が増幅され、垂れ目がちのぱっちりした目になり、唇にはグロス付きのルージュが引かれセクシーさをアピールする。

変化は終了したようだ。

「ふぅ・・・」

結美はため息をつき、ゆっくりと立ち上がる。

視界が高い。先ほどまで見えなかった、棚の上のホコリや、学習机の本棚の上に忘れられたプリントなどが見える。

「やっぱりキレイ・・・それに、すごくかわいい・・・」

姿見に自分の姿を映す。

可愛さを持ちながらも、全身からフェロモンを発し、豊満な乳房とお尻を持つこの肢体は、男性のみならず、女性も夢中にさせてしまいそうな魅力を持っていた。

結美はくるりと後ろを向き、姿見に背中を映す。

「あっ、いけない!シミがついちゃった!」

豊満に盛り上がったスカートのお尻の部分に、愛液でシミができてしまっている。
座ったままで成長した時についてしまったようだ。

「気付いてよかったぁ・・・」

洗面所に向かい、ドライヤーを当ててシミを乾かす。

愛液の卑猥な香りがドライヤーの熱で気化し、洗面所に充満していく。

ついでにスカートをまくりあげ、愛液で糸を引いているTバックをぺろんとめくってみる。

Tバックを盛り上げるほどの恥丘に、慎ましく生えた陰毛が見える。

「やだぁ・・・こんなに濡れちゃった・・・」

こちらはドライヤーは使えないので、トイレットペーパーでふき取ることにした。

陰毛がはみ出ないように気を付けながら下着を直す。

「歩くとまた濡れちゃうよね。座る時には気を付けなくちゃ・・・」

下半身の処理が終わると、結美は再び姿見の前に立つ。

大人の身体になると、自分の姿を見るのが楽しい。
いろいろなポーズや表情を試しながら、どれが一番美しく見えるのかを探してしまう。
これは自分を美しく見せて男性を呼び寄せたいと思う、女性の本能の現れなのかもしれない。

そのおかげで、最初は戸惑っていた大人の身体も、今では自由に動かし、大人らしいセクシーや仕草や立ち振る舞いができるようになりつつあった。


少し時間がかかったが、支度はすべて整った。

結美は、母親のハンドバッグを持ち、玄関でミュールを履く。

「よしっ、行ってきます!」

結美は、玄関の照明に頭をぶつけないよう気をつけながら家を出て、コツコツとヒールの軽やかな音を立てながら歩き始めた。