かなり時間が経ったころ、結美はベッドの上で目を覚ます。
「う・・・ん、結美ちゃん?気が付いた?」
枕元に寄り添って居眠りしていた沙織が声をかける。
沙織の身体は元のサイズに戻っていた。
結美はゆっくりと起き上がる。
頭が少し痛い。
目をこすりながら周りを見回すと、沙織の自室のようだった。
沙織は枕元で結美をずっと診ていてくれたようだった。
「びっくりしたわよ。結美ちゃん、気を失っちゃうんだもん。
あ、ここはわたしの部屋よ。お店と同じ建物にあるのよ」
結美はまだ放心状態だ。声を出そうとするが、うまく言葉が出てこない。
「無理して起き上がらなくていいわよ。わたし、飲み物持ってくるわね」
沙織は立ち上がり、部屋を出る。
結美は言われた通り、またベッドに横になる。
ベッドの中で、手を身体に触り確かめてみる。
身体は気絶する前のサイズのようだった。
胸のあたりに水風船のような塊が2つ確認できる。
その水風船の先には、巨大に実った乳首が見える。
あまりの大きさに、結美は手を口で押さえ、絶句する。
視線を更に落とし、乳房をかき分けると、パンパンに張り詰めた太ももが目に入る。それに挟まれて、脚の付け根にぷるんとしたウインナーのような物体がある。
手をもぞもぞさせてそれを掴んだ瞬間、感電したような刺激が結美を襲う。
「きゃうっ!」
結美は声を上げ、跳ね上がる。
まさかその物体に自分の神経が通っているとは思わなかったのだ。
そのウインナーのような肉棒は、まさしく陰核であった。
溢れくる快感の中で、さらなる快感を得ようと、どちらも無意識に大きく膨らませてしまっていたのだ。
「わたし・・・なんてことを・・・」
結美は初めて嫌悪感を覚えた。
快感の虜になった結果、欲望のままに自分の身体を異形のものに変えてしまった。
「結美ちゃん?すごい声がしたけど・・・大丈夫?」
沙織が急ぎ気味に戻ってきた。
結美の美しい瞳から涙が伝う。
結美の精神はまだ小学生なのだ。
小学生なのに、色々なことを知り過ぎてしまった。その気持ちの整理がつかない。涙はその結果だった。
沙織は結美を優しく抱きしめる。
「ごめんね結美ちゃん・・・つらいことに巻き込んでしまったわね。
性欲は誰でも持ってることだから、結美ちゃんは何も悪いことはしてないよ。
・・・元を正せばわたしのエゴだったのよね。
だから、わたしには、あなたを守る責任があるの。
心配しないで。わたしはずっと結美ちゃんの味方よ。」
抱き締められながら涙を流していた結美。やがて嗚咽に変わっていった。
沙織は結美の頭に腕を回し、ぎゅっと抱き締めた。
それは、まるで母親に抱き抱えられているように心地よかった。
沙織の匂いと声は何故か落ち着く。
この胸の中にずっといたいと思った。
沙織の胸の中で、(実際は結美の方が身体が大きくて収まりきれていないが、)結美の身体がゆっくりと変化し始める。
美しく豊満な結美の身体がどんどん小さくなっていく。
肥大化した陰核は縮み、陰唇の中に埋もれ、その陰唇もやがてただの亀裂に回帰していく。
巨大な乳房と乳首はしぼんでいき、あっという間に沙織の身体より小さくなる。
結美は徐々に華奢な子供の姿に戻っていく。
「いいのよ・・・結美ちゃん・・・」
それはまるで、子供を抱き寄せる母の姿だった。
結美はやがて元の年齢を下回り、手足は雪の結晶が溶けるように縮んでいき、ぷっくりと柔らかい幼児となっていく。
先ほどまで色気を振りまいていた大人の女性の姿とは到底思えない姿だ。
沙織はまるでそうなることがわかっていたかのように頷きながら、結美の背中を優しく撫でる。
結美はすでに沙織の腕の中に収まるほどのサイズに縮んでいた。それはまるで赤ん坊のようだった。
変化はやっと収束に向かう。
結美は生まれて数週間ほどの赤ん坊の姿に変貌していた。
「おやすみ・・・結美ちゃん・・・」
沙織は近くにあったバスタオルに結美を包み、抱き抱えたまま、起こさないように気をつけながらゆっくりと立ち上がる。
沙織は店に向かい、服を取り出す。
それは言うまでもない。赤ちゃん用の産着だった。
結美は産着を着せられ、再び眠りにつく。先ほどの大人の快感による失神とは全く違う、柔らかで安らかな眠りだった。
添い寝する沙織は、結美を愛しそうにいつまでも眺めていた。