コスプレショップ TS編 AP→TS 1

Sandever 作
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「ここかぁ・・・」

店の前でつぶやく男の子。
彼の名は真(まこと)。小学4年生だ。

何でも思い通りの姿になれると噂のコスプレショップがあると聞き、なけなしの小遣いを持ってやってきたのだ。

彼には変身願望があった。
特に、女性の身体に興味があった。
性的な意味ではない。
母親や、道を歩く大人の女性の身体になったら、どんな気分なのだろう。
スカートや下着など、女性の服を着たら、どんな気分なのだろう。
純粋な興味だった。

もちろん、男に産まれた以上、女性の身体になった気分なんて味わえるはずはない。
ただ、この店に来れば気分だけは味わえるかも知れない。
そんな自分の好奇心を満たすことが目的だった。

「でも・・・入りずらいなぁ・・・」

いざ店の前まで来たものの、気恥ずかしいという気持ちと緊張が入り混じり、なかなか店に入る勇気が出ない。

しばらく店の前で佇んでいると、
店の中から、ほうきとちりとりを持ったエプロン姿の女性が出てきた。

「あら?こんにちは。このお店に興味があるの?」

店員と思しき女性は、微笑みながら真に声をかける。

真は、その女性の姿を見上げると声を失う。

女性店員は目鼻立ちのハッキリした美人で、すらっと背が高く、背中まで届く長い黒髪が印象的だった。

それより真の目を釘付けにさせたのは乳房だ。地味な服を着ていても、その上に着ているエプロンも大きく膨らませ、前方に張り出していた。

女性店員の姿に圧倒され、目を見開いたまま硬直する真。

女性店員は、屈託のない微笑みを見せながら真の前にしゃがむ。

「キミ、コスプレに興味があるの?
ここの服を着ると、思い通りの姿になれるんだよ。
試してみる?」

真はまだ硬直している。
しゃがみ込み、大きな乳房が膝の上に乗って横にひしゃげた姿に釘付けになっている。

「どしたの?」

女性店員はしゃがんだまま真に顔を近付ける。
微笑みながら、上目遣いでまっすぐ真を見つめる。
その奥には、胸元の深い谷間が見える。

「あ・・・あ・・・」

真は硬直したまま、声が出ない。

「とりあえず、入ってみなよ!」

女性店員は立ち上がると、真の手を引き、店の中に誘導する。

真はされるがまま、女性店員に手を引かれ、店の中に入っていった。



「さ!こちらへどうぞ!」
女性店員は、所狭しと陳列されている衣裳の隙間を縫うように、真を店内へ案内する。

「簡単にお店の中を案内するね。
下着はここで、制服とかはこっち。あとは私服とかもあるのよ。試着室は奥にあるから、気に入った服があったら試してみてね。
あと、このお店では、自分の身体のサイズは気にしなくていいのよ。
自分がなりたいと思う服を選んでね。

ここでやっと真が口を開く。
「あ、あの、僕、男なんですけど・・・」

それを聞くと、今度は女性店員が笑顔のまま固まる。

「あの・・・大丈夫ですかね?」

真の声に、女性店員は露骨に慌てた様子で、

「えっあっ、あの・・・
(しまった・・・ちっちゃいから女の子だとてっきり・・・)
あ、でも、ここは男の子の服はなくて、女の子の服しかないのよ・・・」

「そ、それは大丈夫です。女の子の服を着たいんです」

真も女生店員もしどろもどろだ。

「えっ?あっ、そうなの??
ちょ、ちょっと待っててね?ごめんね?」

女性店員は慌てた様子で店の奥に向かう

「沙織さーん!」

「はぁーい」

少し待つと奥からもう一人の女性店員が出てくる。

「どうしたの?結美ちゃん?」

「実は・・・」

沙織という名の女性店員に、こそこそと状況を伝える、結美という名の女性店員。
察するに、沙織が店長で、結美は店員なのだろう。

2人はこそこそ話しているようだが、話の内容は丸聞こえだ。

「沙織さん、ここの服って、男の子が着たら女の子になっちゃうの?」
「うーん、試したことはないけど、遺伝子に関係なく身体の細胞を作り替えるから、性別も同じじゃないかしら。」
「よくわかんないけど、試してみなきゃわかんないってことね?」
「あ、でも、どうなるかわからないから、この子で試すのはちょっと・・・」
「沙織さん、私のことだって試したじゃない。それと一緒でしょ?」
「う・・・それは・・・」
「じゃ、決まりね!」

話がまとまったようだ。

まだ小学生の真には、二人の会話は聞こえたものの、ちょっと難しい話だったようだ。

結美は真にわざとらしい笑顔で話しかける。

「お待たせ!そんじゃ、好きな衣裳を選んでね!
キミはどんな服を着たいの?」

「えと・・・スカートを履いてみたいです」

「オッケー!じゃ、女子高生の制服なんてどう?セーラー服もいいけど、ブレザーとかいいんじゃないかな?」

結美は紺のブレザーとスカート、セーターとブラウスを取り出す。
サイズはよくわからないが、並んでいる中では大きめのものを選んでいた。

ハンガーにかけた状態で真の身体にあてがう。

真は小学4年生の中でも細身で身長も低く、130cmほどしかなかった。

制服をあてがうと、スカートの裾は床についてしまう。

「うん!いい感じ!あとは下着ね!」

真は、何がいい感じなのか全く理解できない。

結美は鼻歌を歌いながら下着を選ぶ。

「最初ならこれくらいがいいかな?ちょっと大きめだけどね」

結美は白いレースのブラジャーと、白と水色のストライプのショーツ、そして紺色のハイソックスを選んできた。
ブラジャーは母親のものと比べると、派手さはないが、サイズはかなり大きく感じた。

「さ!試着室はこっちよ!楽しんできてね!」

真は試着室に案内される。
結美は試着室のフックに選んだ制服をかけ、下着を手渡す。

「あ、あの・・・」

真が話しかけようとしたところを、結美は人差し指で口をふさぐ。

「大丈夫!とりあえず服を全部脱いで、無理矢理着てみて。着ればわかるわよ」

結美はひらひらと手を振りながら、カーテンを閉める。

結美の勢いに圧倒され、下着を持ったまま立ち尽くす真。

どう考えても大き過ぎる服を手渡され、無理やり着てみろと言われても意味がわからない。
からかわれているのかな、と思いながらも、結美の屈託のない笑顔にそのような悪意があるようには思えなかった。

真はとりあえず手に持った下着を置く。

そして、言われた通り着ていた服を脱ぎ捨て、裸になる。
目の前の鏡には、未発達な身体が映る。
確かに、この華奢な身体では女の子と間違えても仕方ないのかもしれない。
唯一、性別が判別できるのは股間にある突起物だ。
とは言え、未発達なそれは、男性器と呼ぶには程遠いものだった。

真はまず、白と水色のストライプが入ったショーツを手に取る。
サイズ自体は履いてきたブリーフとそんなに変わらないが、柔らかく、伸縮性に優れた生地だった。

母親のそれとは違い、若々しい雰囲気を持つショーツを眺めると、ドキドキしながらまえかがみになり、足に通そうとする。

「うわっ!」

足を通した瞬間、つま先からくるぶしにかけてムズムズした感触が走り、思わず声を上げる。

そのままショーツを少しずつ引き上げていくと、その感触もくるぶしからふくろはぎ、膝へと広がっていく。

「な、なにこれ??」

つま先を見ると、足の指がムズムズした感覚で勝手に動き、やがて膝下全体がトクントクンと脈打ち始める。
そして、ゆっくりと変化は始まった。

足が脈動のたびに少しずつ大きくなり、かかとの位置はそのままに、つま先が前に押し出されていく。
ふくろはぎがピクピク痙攣し、脚が長くなっていく。

「足が大きく・・・なってる?」

真は手を自由に動かすために、ショーツを思い切って一番上まで一気に引き上げる。

「ひゃあっ!?」

下半身全体にドクンっと大きな衝撃が走り、脈動が始まる。

グッ、グッと脚の骨格が成長し、長さを増すと同時に、筋肉が増幅され、太さを増していく。
足の甲に青い血管が浮き出て見え、筋張っていく。
脛に濃い毛が生えていき、ふくろはぎは筋肉が隆起し、男性らしい脚が作り出されていく。
視線は脚の成長に合わせてグングンと上がっていく。

変化はショーツの中の未熟な男性器にも及ぶ。

陰茎は脈動に合わせてムクムクと膨らみ、ショーツの布地を引き伸ばす。

勃起した状態でさらにグングンと膨らみ、引き伸ばされたショーツの隙間からその姿が見え隠れする。

「いたっ!」

内部で徐々に成長していた亀頭が顔を出し、露出すると痛みが走り、真は思わず声を上げるが、痛みは徐々に引き、ムズムズした快感に変わっていく。

男性器はグロテスクに赤黒く変色し、グングンとそそり立つ。
陰嚢が大きく発達し、ショーツの間からはみ出すと、精子の大量生産を開始する。

「すごい・・・大人の身体になってる・・・」

真の身体は上半身はそのままに、下半身だけが爆発的に成長し、成人男性に近付いていく。

女性もののショーツにはおおよそ似つかわしくない、筋肉質な男性の体型になり、男性器はショーツを大きく引き伸ばし、今にもはち切れそうだ。

「きつい・・・破けちゃうよ・・・」

ショーツが伸縮性の限界に達しようとしたその時、男性としての成長は終息を迎えた。

細胞の増幅が緩やかになり、脈動が小さくなる。

「終わった・・のかな?・・・うわっ!」

真の下半身がドクンっと衝撃を受ける。
と、同時にまた身体の変化が始まる。

「あれ?・・・今度は小さくなってる?」

隆々としていた脚の筋肉は徐々に減り、その一部は柔らかな脂肪に変換されていく。
すね毛が抜け、床にハラハラと舞い落ちる。肌が色白に変化し、質感がきめ細やかになっていく。
脚は若干短くなり、視線が少し下がる。

あんなに硬くそそり立っていた男性器は、脈動しながらトクン、トクンと小さくなり、陰嚢と一緒に徐々にショーツの中に収まっていく。

陰嚢は縮小し、体内に潜り込みながら、徐々に卵巣へと姿を変える。
陰嚢を包んでいた皺だらけの皮膚の中心がへこみ、穴となって内側に埋もれていく。その入口の皮膚は柔らかな陰唇となる。

骨盤が発達し、腰が徐々に張り出していき、その内部で卵巣と子宮が完成する。
そこと先ほどできた穴を繋ぐ管が形成され、ヒダを形成しながら広がり、膣が完成する。

男性器は亀頭を露出したまま更に縮小を続け、陰唇の前部に収まり、クリトリスへと変貌を遂げる。男性器として快感を与えていた神経は小さなクリトリスの中に凝縮され、更に大きな快感を与える器官となっていく。

「なにこれ・・・なんか、変な感じ・・・」

初めて感じる女性の身体に戸惑う真。
変化はまだ続いている。

筋肉質だったヒップは脂肪に変わり、プリンとした女性らしい緩やかな曲線を描くと、さらにムリムリと脂肪が増幅され、ショーツを押し上げながら膨らんでいく。

「あぁっ!・・・なにこれ・・・気持ちいい・・・」

ショーツは肥大化するヒップに引き伸ばされ、完成したばかりの女性器を摩擦を伴いながら締め付ける。
それが真に女性として初めての快感を伝え始める。

「あぁん・・・だめぇ・・・」

声変り前の男の子の声で、女性のような喘ぎ声を上げる真。

ヒップに合わせて太もももムチムチと膨らんでいく。

恥丘がムクッと隆起すると、女性らしい下半身が徐々に完成に近づく。

「なにこれ・・・すごい・・・」

真は鏡に自分の身体を映す

真の下半身は成人男性の姿を経て、完全な成人女性の姿に変貌していた。

男性の姿から比べると短くはなったが、長く美しい脚線美を描く脚。膝から上はムチムチとした太ももとなり、大きく張り出したヒップにつながる。
ヒップは若々しくツンと上を向き、身体を動かすたびにプリプリと瑞々しい張りを保って揺れる。
まさに、白と水色のショーツに合う、若々しくもセクシーな女性の姿に変貌と遂げていた。

上半身は幼い子供のままで、なんともアンバランスな姿だ。

「下だけ・・・女の人に・・・なっちゃった・・・」

ごくりと唾を飲み込み、食い入るように鏡を眺める真。

おそるおそる脚に触ると、柔らかくもハリがあり、太ももとヒップは、触ったり身体が動くたびに小刻みにプルプルと揺れる。

目を落とし、触りながら身体の感触を確かめる。
と、視界の端に、床に転がったブラジャーが見えた。

「ってことは、ブラジャーをつけると上半身も・・・」

ドキドキしながらブラジャーを拾い上げる。

タグを見ると、70Gと表記してあった。
真にその意味を理解することはできなかった。

ブラジャーをまじまじと見つめる真。
母親が着けているところは見たことがあるので、見よう見まねで装着することにした。
肩紐をかけて、後ろに手を回し、ホックをつけようとするが、見えないためなかなかうまくいかない。

いったん脱ぎ、ホックをとめた状態で頭から被ってみると、うまくいった。

「うわぁっ!」

今度は上半身にドクンと大きな衝撃が走り、同じように脈動が始まる。

脈動に合わせてパキパキと骨格の成長が始まり、肩幅が広がっていく。
胸筋が盛り上がり、胸板が厚くなっていき、ブラジャーを押し上げるが、ブラジャーのカップの形とは全く別の形状に発達していく。
ラグビーのサポーターのように肩の筋肉がムクムクと盛り上がり、がっしりとした胴体に変化を遂げる。
腕もニョキニョキと伸び、筋張った筋肉が現れ、血管が浮き出る太くしっかりとした腕になる。
胴体も背骨が成長するにつれ伸びていく。
痩せて肋骨が見えていた腹に腹筋がつき、徐々に割れていく。

「うわわ・・・!何これ?!」

細長く丸い女性の下半身とは対照的に、太くがっしりとした大人の男性に変化していく身体に戸惑う真。
そんな上半身に、女性もののブラジャーは実にアンバランスで、背徳感を感じる姿だった。

変化は顔にも及ぶ。
幼い丸顔が徐々に面長になり、彫りの深い大人の顔に変化し、首が太く筋肉質に発達し、喉仏が顔を出す。

「あ・・・あ!・・・声が・・・」

声変わりが始まり、バリトンの低い声に変化していく。

「いたた・・・き、きついよ・・・」

既にブラジャーの許容範囲を超えて発達した上半身に、ホックがギリギリと悲鳴を上げる。

ホックが引っ張り限界を向かえ、はち切れそうになったその時、変化は一時的に終わりを向かえる。

「と、止まった・・・?」

身体を鏡に映す。

上下に女性ものの下着を身に付け、大人に成長したものの、下半身は女性、上半身は男性の身体。
アンバランスとしか言いようのない。
上半身に重心があるせいか、身体のバランスを取るのが難しく、フラついてしまう。

子供の身体の感覚で腕や手を動かすと、筋肉が発達したため予想以上に力が入ってしまい、加減をするのが難しい。

アンバランスな身体に少し慣れてきたところで、上半身にむず痒い感覚が現れる。

「うわ、わ!なに!?」

上半身がまたトクン、トクンと脈動し、神経が徐々に研ぎ澄まされ、敏感になっていくのが分かる。

そして、次の段階の変身が始まった。

ゴツゴツした筋肉を蓄えた肩、胸、腕がしゅるしゅると縮んでいく。

腕や指は少し短くなり、筋肉を失ったことで細く華奢になっていく。

肩のラインが丸く小さくなり、筋肉は細くしなやかなものに変化し、過剰な分は柔らかな脂肪に変化していく。

首は細く長くなり、髪が徐々に伸びていき、女性らしいうなじのラインが形成される。

「うあ・・・あ・・・!あぁ!」

喉仏が隠れていき、低かった声が再び高くなる。
吐息の混じった女性の声に変化していく。

凛々しい大人の男性に変化していた顔は、輪郭が徐々に線の細いものに変わる。
目はぱっちりと開き、睫毛は長く伸びる。薄かった唇は、ぷるんとした肉厚なものに変化し、鼻すじのとおった美しい女性の顔に変化していく。

胸筋で厚みのある胸板は空気が抜けるように萎んでいく。
腹筋の割れたお腹は細くなっていき、上から薄い脂肪のベールがかかり、女性らしい、しなやかで柔らかいお腹に変化する。同時にウエストはきゅっと引き締まり、ヒップの丸いラインと繋がり、見事なくびれを描く。

「うあ・・・あぁ!・・・胸が・・・!」

胸がむずむずし始める。
乳首にピリピリとした感覚が現れ、先端に神経が集まっていくのが感じられる。
それに合わせるように、ムクムクと膨らみ始める。
少し遅れて、乳首の周りがぷっくりと膨らみ、プルプルと震えながら脂肪の増幅と乳腺の発達が始まる。

最初は痛みを伴う感覚だったが、乳房の成長は徐々に女性としての性的な快感となり、真を困惑させながらも陶酔させていく。

「はぁっ!・・・あぁん・・・!」

自分の意識とは無関係に、聞いたこともないような卑猥な声が漏れる。

ブラジャーのカップの中で、女性としての成熟が始まった乳房は着実に増幅を続け、徐々にそのカップを押し上げ始める。

「あぁ!・・・おっぱいがぁ・・!」

乳房は更にムクムクと膨らみ、カップのお椀型に合わせるように成長していく。
やがて、左右別々に成長していた乳房がカップの間でぶつかり、谷間が形成される。

真はすっかり女性らしい形に変化した手や腕を動かし、まだ成長を続ける乳房にあてがってみる。

「はぁっ!!んっ・・・!」

乳首に鋭い快感が走り、思わず声を上げて、乳房を掴む。

微かな指の動きに敏感に反応する乳首に、真は痺れるような快感を感じた。

「あっ!・・・あぁっ!・・・まだ・・・大きくなってる・・・」

乳首は手で押さえられたまま、少しずつ成長を続ける。
乳房もトクン、トクンと脈動しながら膨らみ、その度に押さえた手を押し返す。
指の隙間から、増幅された脂肪がグッ、グッとはみ出していく。

乳房はカップの大きさに到達し、更に膨らんでいく。
谷間は深くなり、溢れそうな脂肪を肩紐とカップがギシギシと支えていく。

変化は終わりを迎えようとしていた。

いつの間にか髪は肩まで伸び、艶やかな黒髪に変化しており、肩から胸にかかり、くすぐったい。

真は乳房を押さえたまま、鏡を見る。

「・・・っ!」

鏡に映る自分の姿に絶句する。

そこには、今まで見たことのない美しい女性が、下着姿で乳房を押さえていた。

髪を後ろにかきあげ、まじまじと顔を見る。

鏡の中の女性は、真の顔の面影を残しながら、女性として洗練された顔だった。
どことなく、母親と父親に似ていた。
完全な大人というより、少しだけ幼さを残し、可愛さと美しさを合わせ持つ、不思議な魅力を放っていた。

「これが・・・僕?・・」

鏡の中の女性が同じようにつぶやく。
発せられた声は大人の女性の声だった。
その声に「僕」という人称代名詞はいささか不釣り合いに感じられた。

視線を降ろしていくと、鏡越しに白いレースのブラジャーに包まれた大きな乳房が目に入る。

更に降ろすと、それが自分の身体についているのが目に入る。
深い谷間が見え、下半身や足元は乳房に隠れて見えない。

「すごい・・・おっぱいができてる・・・」

ブラジャーからはみ出た、Gカップであろう乳房をツンツンつついたり、谷間に指を入れてみる。
指から感じられる柔らかい感触と、胸元を触られているという感覚が一致し、それが確かに自分の身体だということ実感する。

乳房なんて母親のものくらいしか見たことがない真は、母親のそれとは段違いに大きく、みずみずしいものが、今の自分の身体にあることに驚きを隠せない。

手を広げて、乳房全体を掴んでみる。
手の平全体に柔らかい感触が広がり、豊かな乳房は手の動きに合わせて自在を形を変える。

「はぁ・・・あぁ・・・」

胸にじんわりとした快感を感じ、戸惑いながらも息が上がり、吐息と一緒に声が漏れ出てくる。

「なんだろぅ・・・なんか・・・すごく気持ちいい・・・」

夢中で自分の乳房を揉みしだく真。

「ひゃぁっ!」

ふいに、乳房の先端に指が触れた瞬間、鋭い快感が走り、真は大きな声を上げる。

「な、なにこれぇ!・・・さきっぽが・・・すごい・・・!」

乳首はみるみるうちに硬くなり、ブラジャーの上からでもわかるほど、つんと立ち上がる。

「あんっ!・・・やぁっ!・・・」

ブラジャー越しに指でクリクリと刺激するたび、鋭い快感が脳天を直撃し、その刺激が直接声となって現れる。

快感に戸惑いながらも、本能的にさらなる快感を得ようと、夢中で乳房を揉みしだく真。それは既に「男の子」でも「女の子」でもなく、生殖能力を持った「メス」の姿であった。

「はぁっ、はぁっ!・・・すごいよぉ・・・」

いつの間にか白と水色のショーツにはシミができ、愛液が徐々に湧き出ていた。
濡れて透けたショーツから慎ましやかに生え揃った陰毛が透け、愛液の源泉となる性器の形を露わにする。

「どうしよう・・・漏らしちゃった・・・」

濡れた部分を確かめようとするが、乳房に隠れてうまく見えない。

「ここ・・・ここがぁ・・・すごいよぉ・・・!」

濡れた性器は神経が張り詰め、何もしなくてもジンジンと快感が湧き出てくるのがわかる。
乳房を揉みしだくたびにそれは大きく、敏感になっていく。

「んっ・・・!あんっ・・・!」

身体が少し動いてショーツがずれるだけでも過敏に反応し、びくんと動いてしまう。

膝はカクカクと笑い出し、立っていられなくなったので、ガクンと膝をついてしまう。

真は、濡れたショーツの具合を確かめようと、恐る恐る指をショーツに伸ばす。
ショーツの上からそっと性器をおさえる。

「きゃあぁっ!!ああああぁぁ・・・!」

乳首とは段違いの快感に、真の頭は真っ白になる。

「やああぁぁ!!だめえぇぇぇ!!」

指を離すことができない。ショーツの上からぎゅっと性器をおさえる。

快感の衝撃波が起こり、あっという間に真の許容量を超え、絶頂に上り詰める。

「あああああぁぁぁ・・・!!」

ビクン、ビクンと大きく痙攣し、力が抜けた真は肘を床についてうずくまる。

乳房が床に着地し、ショーツから漏れ出た愛液は糸を引きながら太ももを伝い落ちる。

「んっ!・・・はぁっ!はぁっ!」

荒い息を整える。
まだビクン、ビクンと痙攣はしばらく続いている。

まだ子供で、まして男であった真には、大人の女性の快感は強過ぎる刺激であった。
真の身体は絶頂を向かえたことで全身の神経が研ぎ澄まされ、もはや身体全体が性感帯と化していた。

「はぁっ、はぁっ・・・んんっ・・・」

時々ピクンと痙攣しながら、うずくまったまま息を荒げ、快感に耐える真。

身体が徐々に落ち着き、息が整ってきた。

「はぁっ・・・はぁっ・・・もう・・・大丈夫、かな・・・?」

落ち着きを取り戻した真は、ゆっくりと上体を起こしてみる。

長く伸びた髪が胸元にかかる。

「あぁっ!」

胸に髪が触れただけでも快感がやってくる。

「うぅ・・・ん・・だめ・・・敏感すぎるよぉ・・・」

全身の触感の全てが快感へと変換されているような錯覚を覚える。
真はしばらくそのままじっとしていることにした。

上体を起こしたため、鏡に映った自分の姿が見える。

快感を感じて潤んだ瞳。女性として艶かしく成長した身体を眺める。

自分の姿とはいえ、セクシーなその姿に釘付けになってしまう。

落ち着いた頃合いを見て、真は立ち上がってみる。
身体が慣れたのか、身動きできないほどだった快感は収まりつつあった。

ハンガーにかかったブレザーの制服が目に入る。
「そうだ、制服があったんだ」
身体の劇的な変化にすっかり忘れていた。

「せっかく女の人になったんだし、着てみよう」

ハンガーにかかったまま、身体にあてがってみる。

下着の力によって成長した身体だったが、それでも制服のサイズは大き過ぎるように見えた。
タグを見ると、Lサイズの表記があった。

「大きい気がするけど、大丈夫かな?」

まずはブラウスを手にとる。

袖を通し、ボタンを留めてみる。
袖は長過ぎるのか、手が半分以上隠れてしまう。
胸元を見ると、ブラジャーによって大きく成長した乳房できつそうだ。

「着れるかなぁ・・・よいしょっと」

無理やりボタンを留めようとすると、胸元の布地が広がり、ボタンはすんなり留められた。
とは言え、大きく成長した乳房はブラウスを大きく持ち上げ、自己主張している。

「あれ?腕が・・・」

長過ぎると思われたブラウスの袖に合わせて腕がみるみるうちにニューっと伸び、ぴったりの長さに調整される。

「うわっ・・・背が伸びて・・・」

背が足りず、太ももまで隠れていたブラウスの丈に合わせて、パキパキと背が伸びていき、ショーツが隠れるくらいのサイズに。
ウエストはキュッと美しい括れができ、豊満なヒップにつながる曲線美がブラウス越しに見える。

次はスカートだ。

両脚を通し、引き上げていく。

「わゎっ!脚が・・・!」

引き上げるに連れて視線が上がっていき、脚がニョキニョキと延びているのがわかる。

スタートの下からは長く成長した足に続いて、むちむちの太ももが顔を出す。
スカートをお尻まで引き上げ、四苦八苦しながらホックを留める。
スカートのサイズに合わせて、ムクッとお尻が膨らみ、少し小さくなったショーツに食い込む

「あぁ・・・お尻がぁ・・・」

ショーツが性器に食い込み、快感が真を襲う。


続いて真はブレザーを羽織り、リボンを付ける。

これで着替えは全て終了だ。

真はドキドキしながら、自分の姿を鏡に映す。
鏡に映っていたのは、女子高生の制服を身に付け、更に美しく成長した自分の姿だった。

顔は先ほどよりも大人びて、美しさを増していたが、真の面影を残していた。
長くしなやかに伸びた手足。動かそうとすると、鏡の中の美しい女性も同じ動きをする。

視線を落とすとブレザーとブラウスを大きく持ち上げる乳房。
両手で持ち上げると手には柔らかい感触が伝わると同時に、じんわりした快感が乳房から伝わってくる。

そのまま身体の線に沿って手を下ろしていくと、細く括れた腰に辿り着く。
その細さに驚きながら更に手を後ろにまわしながら下ろすと、今度は大きく膨らみ、ムチムチのヒップへ。
肉厚で柔らかく、指に力を入れるといくらでも食い込んでいきそうだ。

更に手を下ろすとスカートの裾を越え、みずみずしい太ももに手が直接触れる。
布越しの感覚から、直接触れる感触に変わり、快感でビクッとなってしまう。

太ももは柔らかい脂肪をまといながらもしなやかで、肌は驚くほど白く透き通っていた。

「すごい・・・」

真の身体は、制服に合わせて女子高生に変化していた。
ただし、下着のサイズの通り、Gカップの豊満なバストとヒップ、Lサイズの制服に合わせて、身長170cmの長身という、高校生離れした体型になっていた。
顔には大人の女性としての艶めかしさと、まだ残る幼さが同居した、男性だけでなく女性をも魅了してしまうような魅力を放っていた。

「きれい・・・」

真も例外なく、鏡に映った自分の姿に魅了されてしまう。
ずっと眺めていたい。瞬きしなければいけないのがもどかしいほどだ。

身体の感覚に少しずつ慣れてきた真は、鏡の前で身体を左右にねじってみたり、腰に手を当ててみたりと、少しずつ動きをつけてみる。
そのすべての姿が魅惑的で、ポーズをつけるたびに目が釘付きになってしまう。

しばらくの間、真は様々なポーズをとって自分の姿を楽しんだ。

かなりの時間が経ったころ、カーテンの向こうから声がかかる。

「いかがかしらー?」

店員の結美の声だ。

陶酔していた真ははっと我に帰る。

「は、はいっ!・・・いい感じです!」

慌てて応える真。その声もかわいい女子高生の声だ。

鏡の前で身なりを確認して、恐る恐るカーテンを開けてみる。

目の前には結美の姿。

自分の身体が成長しているので、先ほどより小さく見えた。

「うわぁ!かわいい!」

結美は目を輝かせる。

「それにとってもキレイになったわね!それもこれも、私のチョイスのおかげね!
沙織さんにも見せてあげましょうよ!」

試着室の入口に用意された黒のローファー履かせると、結美は真の背中を押して、店の奥にあるカウンターに案内する。

歩き出すとスカートの短さが心もとなく、スースーする。
脚を動かすことでショーツに食い込んだ性器が擦れ、歩くたびに豊満な乳房がゆさゆさと揺れる。
また鈍い快感が蘇ってしまう。

「沙織さーん!見て見てー!」
結美は店の奥にいる沙織に声をかける。

「あらまぁ!すごくキレイになったわね!」
真の姿を見て、沙織は驚きながらも嬉しそうだった。

「これで、男の子にも効果があるってことがわかったわね!大発見!」
結美は大きな乳房をゆさゆさしながらピョンピョン飛び跳ねる。

「結美ちゃん!」
沙織がたしなめる。

「ご、ごめんなさいね。実は今まで男の子に試したことがなくて、あなたが初めてだったの。」
慌てて説明する沙織。

「でもよかったわ。見た感じ、男の子でも大丈夫なようね。どんな感じで変化してたの?」

「最初、男のまま大人の身体になって、その後、女の人の身体になりました。男の身体のときは下着がすごくキツくて、破けちゃうかと思いました。」

「なるほどね。身体の成長が先行するのね。」
ふむふむと考え込む沙織

「男のまま大人になっちゃって、服が破けちゃうのはよくないね。」
「そうね。ちょっと改良が必要ね。」

「それはそうと、あなたのお名前を聞いてなかったわね」
「あ、はい、僕・・・じゃなかった。私、真っていいます。」
「真ちゃんね!男の子でも女の子でも使える名前だね。私は結美。そんでこっちが沙織さんよ。これからもよろしくね!」
「はい・・・よろしくお願いします」
ぺこりと頭を下げる真。

それを見て悶える結美。
「もー!真ちゃん、かわいい!かわいすぎるよ!」
思わず真に抱きつく結美。
突然のことに驚きながらも、顔を真っ赤にする真。

互いの豊満な乳房が重なり、ひしゃげる。
その柔らかさと快感に、息が荒くなってしまう。

「はぁ・・・真ちゃぁん・・・柔らかぁい・・・」

結美も同じ感覚のようだ。
無意識に乳房同士を擦り付けてくる。

「結美さん・・・ダメです・・・あぁっ・・・」

乳房がひしゃげ、乳首にも刺激が加わる。初めての外部からの刺激と、美しい女性の抱擁という興奮に、思わず熱い吐息が漏れる。

「こーら!小学生にはまだ早いわよ」
沙織が結美を小突く。

「いたっ!もー沙織さん、私の正体バラしちゃダメじゃない」

「えっ?!」
真は真っ赤な顔のまま目を見開く。

結美はペロッと舌を出す。

「そうなの!実は私も、真ちゃんと同じ小学生なの。真ちゃんは何年生?」

「よ、4年生です」

「うわぁ!私より年上だったのね!私は3年生なんだよ」

さらにびっくりする真。
自分よりずっと年上の大人の女性と思っていた人が、実は自分よりも年下だった。

「真ちゃん、私のお友達になってくれる?一緒にいろんな服を着て遊びたいな」
結美は急に神妙な面持ちになる。
上目遣いで真の両手を握りながら見つめる。
大人の女性の身体に似つかわしくない仕草のギャップに、ドキッとしてしまう真。

「は、はい・・こちらこそ、よろしくお願いします」

真はうつむきながら、しどろもどろに応える。

「やったー!」
無邪気にはしゃぐ結美。
その仕草のギャップもまた、不思議な魅力を持っていた。

「じゃー早速なんだけど、真ちゃん、もっとキレイでセクシーな女の人になってみたくない?」

「えっ?そ、それは・・・」

質問に答える前に結美が動き出す。

「OK!私に任せて!」

結美は店内をくるくる動き回り、服を一式持ってきた。

「はいこれ!真ちゃんなら、すっごくキレイになると思うよ!」

ドサッと渡された服を確認できないまま、背中を押されて試着室に追いやられる。

「それじゃ、楽しんでね!」

結美は屈託のない笑顔で、カーテンをシャッと閉める。

渡された服を持ったまま、試着室に取り残された真。

「私、とんでもないところに来ちゃったのかな・・・」

つぶやきながら、渡された服を確認してみる。

服は小花柄のワンピースだった。
広げてみると丈が明らかに長い。
サイズを見ると、LLサイズ 身長175cm〜185cm とある。

続いてブラジャーが目についた。
こちらも、今まで見たことがないような巨大なカップだ。
サイズは、75Mとある。

「あれ?パンツは・・・?」
それはブラジャーのカップの中に隠れていた。

「うわっ!なんだこれ?!」

それはなんと、黒い紐状のパンティだった。
女性の下着など、母親のものしか見たことがなかった真には、一瞬、それが何か理解することができなかった。
布地は極めて少ないが、その長さを見ると、かなり大きいサイズのように見える。
タグには3Lとあった。

「こ、これを着ろってこと・・・?」

真は絶句する。
こんな服を着たら、自分の身体はいったいどうなってしまうんだろう?

緊張の中にも、どこかしら期待している自分がいることに驚く。

真は激しく鼓動する心臓を押さえながら、制服のリボンに手を掛けた。