おいしいこと その1

扇風機のバネ 作
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こんにちわー私の名前は如月絵里(きさらぎえり)。美味しいもの大好きの女子高生。いくら食べても太らないから体はガリガリ。けど最近周りのものは食べ尽くしちゃって退屈。きょうは遠出してきたの。
ここはなんだろう初めて見る看板。お菓子屋さん?
「すみませーん。誰かいますかー?」
「はいはい、なんでしょう?」
「ここはなに屋さんですか?
「ここは何でも屋ですよ。ボルシチからクッキーまで食べ物関係はほとんど扱っております」
「えっ!ホントー、やったー。けど品数だけが多くて本当においしいの?」
「はい。ここは通のお客様のみがみつけつることの出来る特別なところにあります」
「へー、えっ!それじゃあここ、高いの?」
「いえいえ、ここはお客様のお気持ち分だけを貰っています」
「お気持ち分ってことはそんなにお金が無くても良いってことですか?」
「はい、お客様にお気に入られる品をお好きなだけ食べていただこうという配慮です」
ふーん、じゃお言葉な甘えていっぱい食べさせてもらお
「それではお客様、ご注文は何にいたしましょう」
「えーと、ここのおすすめとかある」
「はい、それでしたらこちらにランチメニューがありますが」
へー、ランチ毎日変わるんだ。しかも毎日3つずつ。じゃあわたしは
「このBランチを」
「Bランチですね、少々おまち下さい」
あれ?あの人向こうに行っちゃったけど1人でやってるのかな?

5分後

あ、来た来た
「お待たせしました。こちらBランチになります」
「いただきま〜す!」
もぐもぐ
「おいし〜!」
おいしーなー。見たことない料理だけどなんだろう?ま、おいしければいっか。
「ごちそうさまでした」
「それじゃあ今の全財産。はい。」
「ありがとうございました。またのお越しを」
フー、全財産って言っても500円だったけどホントにお気持ち程度ね。まあ今日はあんなにおいしい料理を食べれたからよかった。
「あれ?」
そういえばさっきから何かおかしいな?なんだろ?
ま、今日は帰ってお風呂に入って寝よ。

チュンチュン

「う〜ん、よく寝た。あれ?なんか寒いような・・・え!なんで?」
なんで胸が出てるの?いやいや、なんで胸がパジャマから出てるの?
「は、早く何とかしなくちゃ。そうだママの借りよう」
ごそごそ
あったこれ。うっ、きつい。ママはたしか100cmぐらいあったはずだけど私のはもっと大きいってこと!
まあ、ないよりはマシだけど・・・
「絵里ー!朝ごはんよー!」
「うーん!今行くー!」
まあ今はとりあえず隠してご飯
もぐもぐ
「ごちそうさまでした!行って来ます!」
走ると胸が揺れるなんて初めて!やったね!
ぷるぷる
「おはよー!」
「おはよう絵・・・里?」
今驚いているのが花道紀菜子(かどうきなこ)。私の次に胸が小さかった子。
「ど、どうしたのよその胸!」
今のがクラスで一番背が高いけど貧乳の寅嶋秋華(とらしまあきか)
「そうよあたし達貧乳ズは解散なの!?」
そしてこの子が一番の貧乳の蘇芳茄箕(すおうなみ)
そう、私たち4人は校内でも有名な仲良し4人組。その名も{貧乳ズ}
「ちょ、ちょっと待ってよ!私も朝起きたらこうなってたのよ!」
「まったくうるさいわね。なによ貧乳ズ」
うっ、朝から嫌な奴に・・・こいつ菱元玲於奈(ひしもとれおな)は菱元グループの令嬢でスタイル抜群、特に胸は中学で90cmを越えて顔もアイドル顔負けの美貌。しかし性格は最悪、社長令嬢という肩書きとその美貌でやりたい放題ホーント嫌な奴。
「な、なななによあんたその胸!」
「ふふん、100cmのブラなんてきつくて。とても90cmなんて着けられないわ。」
「キー、悔しい。みてらっしゃい!」
ふふふ、初めてあの玲於奈に勝ったわ。けど何か朝より大きくなった気が・・・
ま、気のせいね。もともと小さいブラだったし。
「それにしてもホントにその胸どうしたの?」
「わかんないよ・・・ホント朝起きたらこうなってて・・・あっ!」
「なんか心当たりがあったの?」
「うん、昨日のことなんだけど・・・」
「そう、そんなことが・・・じゃあ今日学校が終わったらみんなで行ってみようよ」
「うん、わかった」
「ふふふ、聞いたわよ・・・今日は学校は早退してその店に・・・」

そして、この日から私たちと学校の運命が大きく変わるとは思いもしなかった・・・

続く