おいしいこと その3

扇風機のバネ 作
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私があんな連中に負けるなんてあってはいけないこと
また、あのお店に行って大きくしますわ

そして放課後

たしかこの辺ですわよね
うっ、あれは如月絵里
それとその他3人
迂闊でしたわ
たしかにあの連中がここに来るのは予想出来たことだわ
しょうがありませんわね、ここは一時休戦だわ
とりあえず今日は帰りましょう

「あれ、そこにいるのは」
「玲於奈だー!」
「あんたも来たのねえ」
「でも、あなたが私達に勝てる可能性はないわよ」
「どういうことよ」
「ほら」

紀菜子が指差した先には閉店の2文字

「何ですってーーーーーーーー!」
「ま、そういうことね」
「残念でした」
「まあ、私たちもこれ以上の急激な成長は無理みたいだけどね」
「これ以上は大きくならなくても大丈夫みたいだから」
「でも悔いは残るよね」
「あんた、それ以上大きくして乳布団でも作る気?」
「それもいいね」
「まったく・・・」
「それじゃ、帰ろ。じゃあね、私たちより"小さい"玲於奈さん」
「バイバ〜イ」

「ぽかーん」

あの店が閉店だなんて・・・
私の人生にあんな連中に負けるだなんてことがあって良い訳ありませんわ
こんなことならもっと食べておけばよかった・・・
そうだ、中にまだ誰かいるかもしれませんわね

ガラガラ

これは不法侵入ではありませんことよ

「誰かいませんかー?」
「入りますわよー」

誰もいないみたいですわね
それじゃ、厨房にでも・・・

「誰もいませんわね」

大きな冷蔵庫ね
普通の厨房にある冷蔵庫の倍以上ありますわ
そうだ、中に秘密があるのかもしれませんわ

カチャ
「うわー・・・」

中にたっぷりありますわ
でも、普通の食材ばかりですわね

「泥棒さんですか?」
「きゃ!」
「お客様、現在当店は閉店状態ですのでお帰りいただけないでしょうか?」
「嫌ですわ、何故閉店なんです」
「現在、当店で使用中の食材を切れてしまったので当分料理を出すのは不可能なんです」
「それは何?私がいくらでも調達してさしあげますわ」
「協力いただけるんですか?」
「しますわ」
「うふふ、それでは協力してもらいますわ」

な、何ですの
イキナリ目が恐くなりましたわ
それに何故か眠く・・・

「すー」
「うふふ、"食材"が一つ増えたわ」
「あとは、この"食材"をおいしく調理するだけね。今日は久しぶりに楽しめそう」

そして、次の日から菱元玲於奈が姿を消した

続く