「今日もまた玲於奈、学校来なかったね」
「そうだね、もう3日か」
「捜索してるけど手掛かり無しみたいだよ」
「私たちがあの店に行った日からだよね」
「もしかして、あの店が関係あるとか」
「そうだね、もう一回あの店行ってみようか」
私たちは放課後、あの店に行った
そこにはリニューアルオープンの看板があった
「いらっしゃいませー」
「また、開店したんですね」
「はい、お客様のお陰で」
「え?」
「いえ、お気になさらないでください」
「そういえば、この間ここに1人で来た気の強い女の子がいましたよね。ここ3日くらいにその人来ませんでした?」
「いえ、そのような方は("人"は来てませんわ)」
「え?何か言いました?」
「何でもありません」
「そうですか」
「絵里、折角来たんだし何か食べてこうよー」
「そうだね」
「それじゃ、私は今日のオススメで」
「私も」
「それなら私も」
「わったしもー」
「オススメには並、大盛、特上、最上とありますが」
「私は並で」秋華
「私は大盛ー」紀菜子
「ふふ、私は特上よー」茄箕
「私いっぱい食べるから最上で」私
「かしこまりました。それではご注文を確認します。オススメで並1大盛1特上1最上1でよろしいですね」
「はい」
「それでは少々お待ちください」
「お待たせしました」
「わ〜い」
「大丈夫なの?そんなにいっぱい。少なくとも絵里は大丈夫だろうけど・・・」
「大丈夫だよーだ」
「いっただっきまーす」
うーん、多いな
でもこれくらい食べられなきゃ美食女王の名が泣くわ
がつがつがつがつ
「うっぷ、お腹いっぱい」
「凄いねー絵里ちゃん」
「そうね、軽く見て5人前以上はあったものね」
「それにしても、ここの料理、おいしいねー」
「そうだね、私も今までこんな不思議な味には逢ったことなかったなー」
「ねえ、ここの料理に使われてる食材って何ですかー?」
「申し訳ございません、それは極秘となっておりましてお教えするわけには」
「やっぱりね」
「普通教えるわけないじゃない」
私たちはそれから30分くらい話をしてから帰った
その日の夜、店の地下室
ブイイイイイイ
「むー、むーむー!」
「うふふ、今日もおいしいミルクを出してくれてありがとう」
「むー、むー!」
地下室には玲於奈がいた
しかし、その姿はとても玲於奈とは思えなかった
胸は2mを越え、搾乳機に掛けられていた
口には栄養を供給するためのチューブを咥えさせられ、常に栄養剤が流れていた
「今日ね、あなたのお友達の4人が来てたわよ。あなたが来なかったか、ですって。良かったわね、友達思いの子がいて」
「む、むむー、むー!」
「そうそう、あなたのミルクを使った料理を美味しそうに食べてたわよ。あなたの感想も聞いておいてあげる。お友達に自分のミルク料理を食べてもらった感想を」
その店員兼料理人の真縞古都埜(まじまことの)は玲於奈の口のチューブを外した
「ぷはぁ、助けて、助けてくださいー!」
「何だ、まだ理性あったんだ。前の子は3日経たずにおかしくなったんだけどな。それこそ、胸が10m越えて精神崩壊をおこしちゃったもの」
「ひぃ・・・」
「あなたにはまだまだ頑張ってもらわなきゃ。うふふ」
そこに青のメイド服があった
そう、玲於奈の身辺の世話をしていた澪架だ
彼女は隠密行動が主なのである
ちなみに哉深はド派手な戦闘を主にしているので必ず澪架の後から来るのだ
「こんな所にお嬢様が・・・。それにあの女、只者じゃないわ」
澪架にはずば抜けた直感力があり、古都埜が只の店員では無いとすぐに分かった
澪架は自分だけでは手におえないと判断し、とりあえず屋敷に戻り態勢を整えてからにしようと考えた
しかし、それを見逃す古都埜ではなかった
「こんなところにネズミとはね・・・」
「なっ!いつの間に」
「あなたみたいな小娘の気配くらい感じ取れない私じゃないわ」
「く、これでどう!」
ボン!
「煙幕ね、でも私を舐めないことね」
ガシッ!
「何ですって!」
「あなたの場所くらい、簡単に分かるわ」
「どうして・・・」
「うふふ、そんなに大きなミルクタンクを持ってるもの、匂いがプンプンしてるのよ。ミルクのあま〜いね」
「くっ!(私はどうなってもいい、せめてお嬢様を・・・)」
「さ〜て、新しい"食材"が1つ増えたわ」
菱元邸
「旦那様、たった今、澪架先輩からの通信が途絶えました」
「うむ、そうか。それで玲於奈の居場所は分ったのか?」
「はい、しかし、菱元の家で1番の実力を持った澪架先輩があっさり敗れてしまいました」
「そうか」
「先輩が敗れてしまった以上、私ではこの任務、不可能かと」
「むぅ、何か良い策はないのか?」
「・・・1つだけ・・・」
「何!あるのか?」
「しかし、これには多大なる犠牲が出る可能性があります」
「何だ?言ってみろ」
「我が翔陣家に伝わる秘伝中の秘伝、乳神拳を使えば可能性も」
「それはどのようなものなのだ?」
「はい、これは女性のみが使うことを許される秘伝中の秘伝、その威力は一撃で闘神を倒し、その速さは雷をも凌ぐというものです」
「そうか、それを使えば・・・」
「しかし、その秘伝書は封印されており、今は富士の樹海の中心部にある魔の領域と呼ばれる場所にあります」
「それでは、軍を派遣しよう」
「いえ、そこには女性のみしか足を踏み入れることの出来ない聖地、しかも胸が150cm以上という規定があります」
「何!」
「しかも、封印を解くには絞りたての母乳が50l以上必要です。さらにその拳を使うには3m以上の胸が必要なのです」
「そうか、おまえでも180cm、澪架でも220cmだからな。完全にお手上げか・・・」
「はい・・・すみません、お役に立てず・・・」
翌日
「こんにちわー、玲於奈さんのクラスメートの如月です」
「同じく花道です」
「寅嶋です」
「蘇芳でーす」
「私たち、玲於奈さんのプリント持ってきたんですけど」
出てきたのは哉深だった
「ありがとう、みな・さん・・・」
哉深は驚いた
それはこの4人、{超乳ズ}の名前の通り、胸の大きさだった
先日のオススメを食べた4人は驚異的な成長を遂げていた
絵里311cm
紀菜子243cm
秋華213cm
茄箕288cm
その4人を見て、哉深は先日の策を思い出した
(この子達なら、あるいは・・・)
続く