おいしいこと その6

扇風機のバネ 作
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「さあ、来い!」
「うふふ、あの4人よりは出来るみたいね。それでも役不足よ」

古都埜が構えをとる
それを見て哉深は絶句した

「そ、そんな・・・何故、おまえがその拳を・・・」
「うふふ」
「何故、乳神拳を!」
「知りたい?でも教えてあげない」
「くっ!」

力ずくで吐かせたいところだが、私の力量では乳神拳には到底敵わない
どうする・・・

ドン!

「がはっ・・・」
「スキだらけよ・・・」
「はぁ・・・やっ!」
「蚊が止まるわよ、そんな突きじゃ。突きはこうするのよ」

ヒュッ!

「がっ!」
「弱いわ・・・」
「くそ、くらえ!房婦流奥義!朱の閃光!」

ドン!

「さっきよりはマシね。でも、そんな拳じゃ髪の毛一本で受けれるわ」
「私の奥義が・・・」
「さっきあなた、房婦流と言ったわね」
「それがどうした!」
「やっぱり。あなたには私が乳神拳が使える理由を教えてあげる。それはね・・・」
「!」

そんな・・・
そんな馬鹿な・・・

その頃絵里達は・・・

「はぁはぁ」
「まだ着かないの〜」
「疲れたよ〜」
「頑張って、きっともうすぐよ」
「見て、あれ!」
「そうだ、あれだきっと」
「早く行こう」

洞窟の中

「凄い・・・」
「そうだね・・・」

凄い、洞窟の中は真っ白になってる
それにミルクの甘い匂いがする
何故か懐かしい
そして、真中には器を持った女神像があった

「見て、絵里ちゃん」
「どうしたの?」
「ほらこれ、たぶんこの器に母乳を入れるんだよ」
「そうみたいね、底が暗くて見えない」
「それじゃ、いきましょ」
「そうだね」

ブシュー

私達の胸からは何時の間にか母乳が出るようになっていた
それは、あの店の料理の所為かは分からない
しかし、私達にとって今は必要なものである
私達の胸から出る母乳の量は多く、あっという間に50l溜まってしまった

「これで・はぁはぁ・・いいのよね」
「何も・・ふぅ・・・起こらないわよ」
「そうだね・・・はぁ」
「もしかして・・あぁ・・・失敗?」
「そんな、ここまできて・・・」

キィィィィ

「な、何!」
「きゃーーーー!」

私達は突如光り輝いた女神像に吸い込まれて行った

「うふふ、驚いた?私があなたの先祖だったことに」
「何故・・・?」
「私はね、千年前になりたくも無い乳神拳の後継者にさせられた。もちろん最初は恨んだわ。でも、私の力無くしてその時世に蔓延ってた妖魔を倒すことは出来なかった」
「それは、伝承で知っているわ。あなたは妖魔の長と相打ちになり、永遠の眠りについたと称されていた」
「でもそれは伝承上のことよ。本当は私は妖魔を打ち滅ぼした後、里の者にも恐れられ、封印の塚に入れられたのよ。乳神拳の後継者は死ぬことがないのよ。なので暗闇の中にいる千年は地獄だった。私の中に黒い感情が沸いてきたわ。人間を滅ぼせって。だから十五年前に起きた地震で塚が壊され、封印が解けたときはどれほど嬉しかったか。それで里を滅ぼしたのよ」
「十五年前・・・それじゃ、あなたが私の村を!私のお父さん、お母さんを!それに・・・それに・・・!」
「うふふ、もしかして恋人でも死んだ?」
「殺してやる!」
「あなたには無理よ」

パチン

「うわあ!」
「そんな、大きな胸じゃ無理でしょ」
「くそ、くそ!」
「里の人間なら容赦しないわ。たっぷり地獄を味わわせてやるわ。快楽という地獄をね」

あれ、私いったいどうなったの?
たしか光に包まれて・・・

「選ばれし者よ」
「え?」
「おまえは選ばれし者だ。おまえには最強の闘術、乳神拳を与えよう。落ち着くのだ、そうすれば頭の中に乳神拳の極意が伝わる」
「私は、私はこの力を使い、何をすればいいんでしょうか?」
「何?おまえは力の使い方を決めていないのか?」
「私はただ、友達を救いたいだけ。でも、その後はそんな強大な力は使いたくない」
「ふふふ、面白い奴だ。こんなことを言うのは我が主神以来初めてだ。ん?」
「どうしたんですか?」
「いや(今、この娘に主神の面影があった気がしたが・・・)」
「そうですか」

チラ

その時、絵里の胸を見た
伝える者は驚く

「おまえのその乳は・・・」
「どうしたんです?」
「おまえは我が主神の生まれ変わりのようだ」
「え?」
「おまえには神の力だけではない。神の血、肉もあるのだ。おまえはこの世を作る資格がある」
「どういうことですか?」
「おまえの好きな通りにこの世を作って良いということだ。人間を男だけ、女だけにすることも出来れば、人間のいない世界を作ることも出来るということだ」
「私にそんな力が・・・」
「そうだ、おまえには資格がある。どうする?その権を今すぐ使うか?」
「私は・・・私は友達を助けたい。だから、その間だけ神の力を貸して!」
「そうか、欲の無い人間だ。だが、それこそ我が主。よし、おまえには乳神拳の祖、乳の神の称号を与える」
「はい」
「今から、お前、いや、乳の神様の友人を助けるまでの間は、私を好きなようにお使いください」
「はい、それでは私を現実世界に戻してください」
「かしこまりました。しかし既にあなたの力は乳の神の称号を与えられた時点でこの世で最高のものになっています。あなたが念じればいつでも戻ることが出来ます」

キィィィィ

「ただいま」
「おかえり、でもどうしたの?その胸」
「え?えー!」

私の胸は10m以上になっていた
乳の神の称号ってこのこと?

「それに、その女の子誰?」
「ああ、この子は伝える者。乳神拳を資格者に教えてくれるの」
「初めまして、乳の神様のご友人の方々ですね」
「乳の神?」
「えへへ、私、神様になっちゃった」
「えー!」
「ど、ど、どういうこと!?」
「私が何か、神様の生まれ変わりらしいのよ」
「へー、絵里ちゃんが神様かー。神様らしいことは出来るの?」
「大丈夫、知識も神様になってるから星の作り方も分かるし、5億年先のことも分かるよ」
「凄いねー」
「それじゃ、私はみんなを助けてくるから」
「行ってらっしゃーい!」

私は人質になっている玲於奈と澪架さんのところへ行った

続く