科学のチカラ その6

せい 作
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「志穂様〜 そろそろ祭りが・・・って何をしているのですか?」

ついに祭り当日となり、陽も落ち始めそろそろ都に人々が闊歩し始めるころ。
久美は杏奈の知り合いである洋服屋に仕立ててもらった服を着て志穂の部屋を訪れていた。
もはや主ともいえる志穂に負けず劣らずのその乳房を特別に仕立ててもらった「浴衣」と呼ばれる服に包みこみ、普段はしない化粧もしている所からよほど楽しみにしていたことをうかがわせる。

が、そんな久美の目の前に居る主はまるで着飾った様子も無く

「・・・ああ、久美。丁度いいところに来たわね。」

いつもの白衣――といっても今までより遥かに大きくなった乳房でボタンが閉まりきっていない――に身を包み、誇らしげに手元にあるなにやら細長い箱状の物体を久美に見せる。

「・・・志穂様、それは?」

「科学」というものに明るくない久美はそれが何か分からず首を傾げる。

「これはね、私が読んだ文献に載ってた『りもこん』という物を参考にして、試しに作った物なの。まだ名前は無いんだけど・・・」

そう言うと志穂はその物体を掲げると

――――――ピッ

軽快な電子音と共に

――――――・・・ブォォォォ

部屋の壁、高い位置にあるこれも志穂の発明した涼しい風を送りだす箱がどういうわけか動き始める。

「へっ!? あれっ?」

久美は驚き志穂の手元の箱を見るが、あの風を送りだす箱のように細長い線と繋がっているようには見えない。

「・・・どうやら成功のようね。これはね、『既に設定した機械』、あるいは『近くに存在する機械』を自由に動かす事の出来る機械なの。『既に設定した機械』ならどこに居ようとも動かすことが出来るわ。」

誇らしげに掲げて見せる志穂。
一方久美は何が何だか分からず「ほぇ〜・・・」など浮ついた声を口から漏らす。

「・・・そうね、例えば・・・・・」

その様子を見て、さらに実例及び実験を開始する志穂。

それは


――――――ピッ

志穂が先ほどとは違うボタンを押すと

「・・・っく、はうっ・・・・・」

「!!  し、志穂様っ!?」

急に胸を押さえてうずくまってしまう。
心配した久美が近づこうとしたその瞬間

「ひゃ・・・っくぁ、ふあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

志穂がその衝動を解放するかのように大きく嬌声をあげた。

すると

――――――・・・ッグ、ググググググ・・・!!

「!! し、志穂様・・・胸が・・・!」

彼女の胸が膨らみ始めた。

「ふぅぅっ!・・・まだ、まだぁ!」

徐々にその大きさを増していく志穂の胸。
彼女のために仕立てたブラジャーは既に悲鳴を上げ始め、その中に収まりきらないかのように乳肉が溢れ始める。

しかし、志穂は満足していないのか、彼女が『りもこん』と呼んだ箱についた「つまみ」のうち、2つへと震える手を伸ばし・・・

一気に右へと捻った。

「あはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

その瞬間、何かが爆ぜたようにエビ反りになる志穂。
手元にあった箱はその拍子に手元を離れ、久美の足元へと飛んで行った。

そして彼女の乳房を見れば

――――――グンッ!! ググンッ!! ググググググググ・・・・!!

まさに驚異的な速度で成長を続けていた。

「あああぁぁぁぁぁ!!! ダメ、ダメぇぇぇぇぇぇ!!」

ビクビクッと体を震わせながら声をあげることしか出来なくなった志穂。
今までよりもさらに大きく、丸く、美しく成長していくその胸は、杏奈に「出来るだけ頑丈に」と頼んでしまったためか未だにその役目を終える気配を見せないブラジャーによって拘束され、それでも成長を続けようと上へ下へと膨らみ、すでに段が出来始めていた。

「・・・ッカハぁ!! あ、ぐっ・・・く、久美ぃ・・・と、止めてぇ・・・!!」

よほど辛いのか、それともよほど快感を感じているのか・・・
志穂は声にならない悲鳴をあげながら久美へと助けを求めた。

「へっ!? あっ!!」

その場で呆然としていた久美も、志穂の声によって目を覚ましたのか、自分の足元に転がっている箱を慌てて拾い上げた。

「!?!!?  な、なんなのこれぇ!?」

が、拾い上げてはみたものの、久美には何が何だか分からない。
それでもこうしているうちに志穂の胸は急速に成長を続けている。

「ふはぁぁぁぁぁ!! ・・・っひ、左・・・上のぉ・・・出っ張りを・・・み、ぎにぃ・・・っくぁぁぁぁ!!」

その時、何とか指示を出そうとする志穂の声に導かれ、何とか久美は『左上の出っ張り』を見つける。

「こ、これですかっ!? これを・・・右にぃっ!!」


が、しかし・・・

――――――グイッ

彼女が右に『捻った』物は

「・・・!! ひひゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」


先ほど志穂が捻ったつまみの一つであった。



「なっ!? し、志穂様ぁっ!?」

志穂の絶叫に何事かと顔をあげてみると

――――――・・・ドクンッ!! ドクッ!! ドンッ!!

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!」

まるで心臓の鼓動に同期するかのように、先ほどよりさらに勢いを増した猛烈な勢いで膨らみ続ける彼女の胸があった。

「ひぐぅぅぅぅぅぅぅぅ!! と、とめっ!! 久美っ、とめでっ、早くとめでぇぇぇぇ!!」

もはや呂律が回らないのか、必死に助けを求める志穂。

と、その時

――――――グ・・・グ・・・・・ブチィッ!!!

部屋の中に何か布のようなものが裂ける音が響く。

そして

――――――バルンッ!!!

その音が聞こえるかのような勢いで未だ成長を止めない志穂の胸がブラジャーという拘束具から解放された。

「ああっ!? ちょっと、これどうしたらいいのっ!?」

その様子を見た久美は何とか主を助けようと様々なボタンのついた箱と睨み合う。
だが、一向に分からない。彼女にあるのは『左上』『出っ張り』『右に』という志穂からの情報だけである。

「はぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅうううぅぅ!!! くみぃっ!!はやぎゅうぅぅぅぅぅぅうううぅぅ!!」

既に意識が朦朧とし始めた様子の志穂の姿を見るも、どうすることも出来ず、ただただ混乱が増すばかり。


するとその時

――――――・・・ガタンッ!

「!!!  志穂様ぁっ!!」

力尽きたように倒れる志穂。
しかもその体制はうつ伏せであり

――――――ググンッ!! グッ、ドクンッ!!

既に片方の乳房で彼女の頭の大きさを優に超えてしまっているであろう、それでいて尚も成長を続ける彼女の巨大な乳房によって衝撃は緩和され、さらに、その成長によって徐々に体が持ちあがり始めている。

「あぁっ!! こ、こうなったら!!」

その様子を見て慌てた久美は、どれこれ構わずボタンやつまみなどをつつき始める。
だが、そのほとんどがまるで変化の見られない物で、未だ志穂の膨乳を止める手立てが見つからない。

手当たり次第につついた結果

――――――グイッ!

「はぐあはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああぁぁぁぁぁぁぁ!!! く、みぃ!!それ、ちがぁっ!!」

最初に志穂が捻ったつまみの、もう一方も右へと捻ってしまう。

そちらはどうやら効果が強いようで

――――――グォン!! ググググググググググググググッッ!!!

「いふぁあああぁぁぁぁあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! た、たずげっ・・・もうやめでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

明らかに目に見える速度で成長が続くことになる。
どんどんその体積を増していくその乳肉によって、彼女の体は持ちあがってしまい、もはやしきりに空を切る彼女の細い腕では、膨らむことによって角度が変わり、床から顔を覗かせ始めた彼女の淡いピンク色をした乳輪に届きそうにない。

「も、申し訳ございません!!志穂様っ!! ただ今、ただ今お助けしますっ!!」

尚も結果が出せない久美ではあるが、手当たり次第に探った結果、残りの操作出来そうな部分は2つとなった。

一つは何やら横にスライド出来そうな『出っ張り』。これは現在一番左端にあり、徐々に右に動かす事が出来そうである。

もう一つはこちらも横に動かせそうな『出っ張り』。これも現在一番左端にあるが、残りの動かせる空間からして、右か左か、どちらかを切り替えるような機能のようだ。

どちらも志穂が言ったような『出っ張り』である。しかも『右に』という点でも間違ってはいないし、どちらの『出っ張り』も箱の『左上』に存在していたため、これも条件に当てはまってしまう。

「ええっと・・・こっち!!」

その二つを何度も何度も見比べた後
彼女は前者の『出っ張り』を操作することを選んだ。

それでも先ほどのように一気に動かしてしまうのは恐ろしい。
そこでゆっくり、ゆっくりと力を込めて・・・

『出っ張り』を右へと動かした。


その瞬間

「ひぐっ!? あはぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁあああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

久美の体に襲った膨大な量の苦しみ、いや、快感。
その快感は主に彼女の胸部から与えられ

――――――・・・ドンッ!!

まるでそのような音が聞こえるかのように、一気に彼女の乳房をも成長させた。

あまりの快感にビクンッ!!と体を震わせる久美。
そしてその拍子に手元から先ほどまでメチャメチャに操作していた箱が飛び出し

――――――・・・パチッ!

普段志穂が使っている机の角に当たったと同時に、軽快な音を立て、そのまま床へと落下した。


そして、またそれと同時に、彼女たちの乳房の成長はピタリと止まった。