都の祭りは盛大に行われた。
人々は皆思い思いの衣装に身を包み、一年に一回の祭りを楽しんでいた。
もちろん皆バストが100cm以上である。衣装と言っても胸を強調したものにならざるを得ないのだが・・・
「へぇ・・・意外と盛大に行われるのね。」
都から少し離れた所にある高台。
誰も寄りつかないようなその場所で、志穂は明かりで色とりどりに輝く都を見下ろしていた。
「そうですね・・・私が都に来たのは5年ほど前ですが、その時から毎年この時期になるとこうやって祭りを行っていたんですよ?」
志穂の隣に寄りそう女性は杏奈。
彼女は志穂の言いつけで、志穂同じく人のいない高台で都を見下ろしていた。
「5年前から?どういうこと?」
杏奈の年齢は確か20代前半。5年前と言うと10代後半になるが・・・
「それが・・・私は元々都の周りの町・・・よりもさらに離れた村に住んでいたんです。親も姉も胸が小さくて、そのせいか私もなかなか胸が大きくなりませんでした・・・」
そう言うと杏奈は自分の胸をゆっくりと擦る。
「でも、17、8歳ぐらいから急に大きくなりだして・・・ぐんぐん大きくなって、気がついたら100cmなんか超えてて・・・家族は大喜びでした。『うちの家系から都入りが出たぞ!』って。あの時は嬉しくて・・・都に初めて行った時につけたブラジャーの着け心地が良くて・・・それで私は下着屋になったんですけどね?」
「そう・・・」
志穂は自分の胸が小さかった時の事を思い出した。
今でこそ300cmを超す巨大な胸になったが、昔は真っ平と言ってもいいほどで、周りからバカにされたこともしばしばあった。
杏奈も少なからずそういう思いをしてきたのだろう。
「・・・でも、私嬉しいです。憧れの都に住んで、下着を作って、それで生活出来て・・・なにより、志穂様に出会うことが出来ました。私の胸をこんなに大きくもして頂いたし。」
チラッと自分の胸元を覗くと、浴衣の中を所狭しと押しこまれた乳房の谷間が見える。
彼女にはこれがどうしようもなく嬉しく、誇らしい。
「・・・良かった。」
「ええ。良かったです・・・志穂様、これからもお傍に置いて下さいね?」
杏奈がこちらを向いて笑顔を見せる。
その時
「・・・さま〜・・・し・・ま〜!」
高台のふもとの方から声が聞こえてくる。
その声は徐々に近づいて来て
「志穂様〜! 行って参りましたー!」
久美が志穂の元へとやって来た。
「久美、ありがとう。それで・・・」
「ええ、確かにいらっしゃいました。」
杏奈の知らない所でどんどん話を進める二人。
何の話か分からないが、口を挟んで志穂に怒られるのも気が引けた。
「会って話をした?」
「それが・・・直接は無理でした。一応お忍びの形ではあったんですが、それでも護衛の方が沢山いて・・・」
「そう・・・」
「で、でも!その中の一人に伝えてきました!『我が主があなたの守るべき人と会いたがっているから、あそこの高台まで来てくれ』って。」
なにやら久美は仕事を頼まれていたらしい。
それを無事達成したのか、笑顔で志穂に報告している。
「ふぅん・・・よくやったわ、久美。約束通り、落ちついたら『御褒美』あげるわね?」
「あぁ・・・! ありがとうございますっ!!」
やったー!と跳ね回る久美に対して、志穂は杏奈の方を向き直ると
「・・・これからかなりの大物と会うわ。失礼の無いようにね?」
「えっ・・・はい。」
よく分からないまま返事を返した。
「それで、その女性は『あの高台に来い』と言われたんですね?」
「ハッ。なにやら『我が主が会いたい』・・・とか。」
都の路地。
比較的治安が良く、それでいて人目につかない所に数人の護衛をつけた女性が居た。
赤色のかなり上等なローブを身につけた彼女。一目で位の高さが見て取れる。
そして、何より特徴的なのが、彼女のローブを高く高く押し上げるその巨大な胸であった。
目測だが、志穂と同じぐらい・・・いや、それ以上あるかもしれない巨大な胸は、持ち前の高貴さを感じさせる一方
「あうぅ・・・ど、どうしましょう・・・私、何かひどい事をされるのでしょうか・・・も、もしかして!お城でのつまみ食いがバレたとか!?」
気弱でおどおどとした彼女の心情を露わすかのように、プルプルと震えていた。
「恵美花(エミカ)様・・・そんなことをしていらしたのですか・・・」
恵美花と呼ばれた彼女を護衛する女性達。その代表のような女性が呆れたように溜め息をつく。
「うぅ〜・・・どうしましょう。行かないっていうのも・・・でもでもっ!それだと怒られちゃうし・・・行っても怒られるかもだし・・・あうぅ〜・・・」
あーでもないこーでもないと悩む恵美花。
その仕草はどこか子供っぽく、護衛する女性達も苦笑いを浮かべる。
「あの・・・恵美花様?何かあった時には私達がついていますので、行ってみてはどうでしょうか?」
散々悩み通す恵美花に助け船を出す女性。
その言葉を聞いて
「う〜ん・・・そう、ですね・・・そうしましょう。もしかしたら怒られないかもだし。」
悩みながらも顔をあげた。
「それでは皆さん、何かあったらよろしくお願いします。」
「「「「「ハッ!!」」」」」
こうして恵美花は「久美」と名乗った女性に言われるがまま、高台へと向かった。
「志穂様・・・ああは言いましたけど、本当に来られるでしょうか・・・」
高台の上でしばらく人を待つ3人。
長時間立ちっぱなしは辛いのか、志穂は近くの切り株へと腰をおろしていた。
「さあ・・・でも、来るでしょう。こちらはきちんと名乗った訳だし、それに久美も150cmを超えたおっぱいでしょ?その久美が『主』って言うんだったら、いくら『お城の役人』だって無視出来ないわ。」
確かに、150cm超えの乳房といえば、都でもそうそう見ることが出来ない。
その女性に『主』と言わしめるのである。そんな者を放っておいたらあとあと困るのは役人の方である。
「ちょ、ちょっと待って下さい!『お城の役人』って・・・」
と、そこで杏奈が気になった点を指摘する。
なぜこれから会う人物が『お城の役人』なのか・・・
「ええ、言ったわ。だってこれから会うの、この祭りを視察してる『重鎮の一人』ですもの。」
「そんなっ!!」
一体この志穂という女性はどこまで肝が据わっているのか!
重鎮といえば300cmほどの巨大な乳房と共に巨大な権力を持った女性である。
彼女らに逆らうのは女王に逆らうのと同じことで・・・
「・・・どうやら来たみたいね。」
「っ!! ほ、ほほ、ホントに会うんですか!?」
少しずつ近づいてくる足音。
数人の足音が聞こえるが、そのうちの大半が護衛のものだということは容易に予想出来た。
「うるさいわね。失礼の無いように静かにしておきなさい。」
「志穂様っ・・・ううぅ・・・」
杏奈はただただ目の前の主が重鎮の怒りを買わない事を祈るばかりであった。
「・・・あなたが久美さん?」
「はい。わざわざ申し訳ございません。あちらの方に我が主がいらっしゃいます。」
「そう・・・案内頼めるかしら?」
「勿論です。」
志穂に言われ、恵美花を迎えに行く久美。
確かに重鎮と言う事だけあって、乳房は大きい。破格の大きさである。
(・・・でも、志穂様も負けてないです。)
自分の関係ない所で勝負をしている感じがあるが、なんだか悔しくなって心の中で言い返す。
と、その時久美は志穂に言いつけられた事を思い出した。
「・・・申し訳ありませんが、これより先は護衛の方無しでお願い出来ますか?」
「なにっ!?」
久美の発言に護衛達は態度を厳しくする。
「い、いえっ!特にこの方をどうこうするということでは無くてっ!ただ私はそう言いつけられただけで・・・あのっ、もし何かあったら、大声で叫べば聞こえる所に居て貰うのは・・・」
志穂の言いつけは何としても守らなくてはならない。
護衛の女性達に気押されながらも、何とか使命を果たそうとする。
「・・・恵美花様。」
護衛達は最終的な判断を恵美花に託した。
恵美花は判断に悩んでいたが
「・・・本当に何もひどいことしない?」
結局心配なのはそこだった。
「とんでもないっ!!ただお話があるとのことで・・・」
慌てて首を振る久美。
ここで言いつけを守り切れなかったら『御褒美』が抜きになってしまうかも知れない。
そう思うとなんとしても一人で来て欲しかった。
恵美花はしばらく久美の姿を見つめると
「・・・そう、ならいいです。あなたは信用できそうですし、一人で行きましょう。皆さん、私の声が聞こえたらすぐに来て下さいね?」
「「「「「ハッ!!」」」」」
一人でいく決心を固めた。
「・・・こちらが我が主、志穂様です。」
「志穂です。初めまして。」
恵美花が高台に登ると、そこには自分と同じぐらいの胸を持った女性が立っていた。
「あ、はい・・・恵美花と言います。よろしくお願いします・・・」
正直これほど胸の大きな女性に会うとは思っていなかった恵美花は、しどろもどろになりながらも握手を返す。
「恵美花さん・・・失礼ですが、お胸の方は・・・」
志穂の方も気になっていたのか、ぶしつけな質問をしていた。
「し、志穂様っ!?」
その質問に誰よりも慌てたのは杏奈であった。
あまりにもいきなりで、あまりにも失礼すぎる質問。絶対怒られると思った。
だが
「えっ・・・あ、はい・・・346cmです・・・」
意外にも恵美花はあっさりと答えてくれた。
むしろこの質問を通して不機嫌になったのは
「・・・ふぅん・・・・・」
質問をした方の志穂であった。
自分より大きな乳房に対する対抗心だろうか、しばらく恵美花の乳房を見つめると
「・・・今日お話するのは他でもありません。それは、恵美花様の『悩み』を解決させて頂こうと思いまして。」
不自然なほど畏まって話を進めていく。
「『悩み』・・・ですか?」
「ええ。人は誰しも悩みを持っているものです。身分、金銭、生活、人間関係・・・恵美花様もおありなのでは?」
志穂の話を聞いて、その真意を特に疑うことなく自分の悩みとは何か考え始める。
「そうですね・・・身分、金銭、生活、人間関係・・・う〜ん・・・どれも満足してますね・・・」
だが、重鎮である彼女に身分や金銭の話をしても悩みなぞあるはずもなく・・・
「ああ、そうでしたね。申し訳ございません・・・」
だが、これが志穂の作戦であった。
「では・・・その『お胸』に関しては、いかがでしょうか?」
「えっ・・・胸、ですか?」
咄嗟に自分の乳房に手を乗せる恵美花。
小さい頃から止まることなく成長を続け、15になる頃には都入り、さらにその成長は加速し続けた結果、今では346cmにまで成長していた。
確かに胸に関しては良くも悪くも思うことはあるが・・・
「そうですね・・・」
だが、少し言いにくい内容でもあった。
「おや、ありましたか?」
が、目の前の女性の顔を見ると、なんだか言わなくてはいけないような気がしてきた。
そこで彼女は勇気を出して・・・
「その・・・わ、私の胸・・・ちょっと大きすぎるかな・・・って・・・」
(あら・・・そっち。)
心の中でつぶやく。この女は大きな胸がコンプレックスだったのか。
「ああ・・・お察しします。それだけ大きいといろいろ苦労もあったでしょう?私もあなた様ほどでは無いですが、それなりに胸は膨らんでる方ですから・・・」
同情するかのように眉を下げ、何度も首を縦に振る。
「そうですよね・・・やっぱり大きいし、重いし・・・それに、胸が大きいってだけで人の上に立ってあれやこれや指示を出さないといけなくて・・・」
「ほう・・・では、恵美花様はあまり人の上に立って指示は出したくない・・・と?」
話を聞くふりをして様々な情報を聞き出そうとする。
頭の回転の速い志穂にとっては難しい事では無かった。
「ええ。どちらかというと指示を与えられた方が・・・私、お城の中で3番目に胸が大きいんです。女王様と、大臣様の次に大きくて・・・それでいろいろ指示を出さなくてはいけなくて・・・」
「そうですか。それは大変でしょう。苦手な物をやらなければいけないと言われることほど辛いものはありません。」
――――当たりだ
そろそろか・・・
「・・・恵美花様。これから私の言う話をよく聞いて下さい。」
「はい?」
「先ほど私はあなたの悩みを解決する・・・と言いました。」
「ええ・・・」
警戒はされている・・・が、いけるだろう。
「・・・もしも、もしもですよ?恵美花様のお胸・・・『小さく出来る』としたら・・・どうしますか?」
「えっ!?」
二人の間にしばらく沈黙が訪れる。
そして
「・・・出来るんですか?」
――――かかったわ!
「ええ。出来ますよ?やらせて頂けますか?」
志穂は近くに置いていた鞄から、例のリモコンを取り出す。
「・・・お、おねがいします。」
そして
「分かりました・・・それでは」
電源を・・・入れた。
「んっ、んんぅっ!!」
志穂が使用した機能、それは初めて使う機能・・・『胸部吸い取り機能』だった。
対象から吸い取ったバストをエネルギーに還元して吸収するこの機能。
もちろん吸い取ったエネルギーは全て志穂に流れるよう設定していた。
「んあぁっ・・・わ、私のおっぱいが・・・」
段々と小さくなっていく恵美花の胸。
だが、346cmともなると、1cm縮むのに吸収する体積が必然的に大きくなる。
それでも目に見えて小さくなっていくこの状況、かなりの速度で吸収している事が分かった。
そして何より、志穂をドキドキさせるもの。それは
(ああっ・・・エネルギーを吸収したら・・・『一体どうなるのかしら』・・・?)
そう、それは「分からない事への探求心」だった。
初めて使う機能なだけに、どうなるのかが分からない。
単に胸が大きくなるだけなのか、それとも・・・
「はぁっ、ん、んぅぅっ!! どんどん・・・小さくなってるぅ・・・」
そうこうしているうちに、恵美花の胸は志穂より一回り小さくなっていた。
あれだけの乳房の30cmほどを吸い取ったのだ。そろそろ変化が起こっても・・・
(・・・ん?こ、これ・・・はぁっ!?)
「んはああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
突然志穂に訪れた快感。だがしかし、これは膨乳時の快感とは質が違った。
「なに、こ・・・れぇ!!お、おっぱいが、おっぱいがぁ・・・・」
しきりに胸を撫で擦る志穂。
「志穂様っ!?」
「どうなされたのですか!?」
周りの二人も慌てて近寄るも、どうすればいいか分からずただただオロオロするばかり。
だが、今回こそは・・・
「はぐぅぅぅぅ・・・く、久美・・・これ、を・・・!!」
「志穂様・・・?」
久美に渡されたもの。それは志穂が手に持っていた『万能リモコン』であった。
「これ・・・で、私が・・・ふぅぅっ!! 止めるように言ったら・・・あうっ・・・電源を切って・・・んあぁあぁぁぁ!!」
「は、はいっ!!」
前回の失敗(志穂的には成功だが)もあってか、電源を切ると言われてどうすればいいかを理解した久美。
志穂からリモコンを受け取ると、壊さないようにしっかりと持つ。
「頼む、わ・・・っく、ううぅ・・・」
何とか今回は予想どうり事が進みそうで・・・
「ひぐぅっ!? んぐっ、ひひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!なにご、れっ!!お、おっぱいが・・・おっぱいがドクンドクンってぇ!?」
と思った瞬間、彼女の胸に異変が訪れる。
「あああああああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!ダメぇ!!おっぱい・・・パンパンっ!!どんどん溜まって・・・ふぎゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
脈拍に合わせてドクンドクンと響く胸の中。
それでも彼女の胸は膨らまない。膨らむというよりもむしろ・・・
(これっ・・・詰まって・・・!!)
彼女の胸の中は『何か』がパンパンに詰まっていく感覚があった。
胸・・・乳房の中に詰まる、溜まるといえば・・・
と、そこで
「ふぐううううぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!も、もういいですっ!!これ以上は、これ以上は小さくしないでっ!!」
志穂同様艶のある声をあげる恵美花。
みれば彼女の胸はかなり小さくなり、久美より2周りほど大きいという具合まで縮んでいた。
つまり、それだけのエネルギーが今この胸の中に・・・
「っ!! く、久美っ!!止めてっ!!!!」
「えっ、あ、はいっ!!」
久美が慌てて電源を切ろうとしたその瞬間
(な、なにこれ・・・おっぱいから、何か・・・来るっ!?)
「ふあっ・・・ふあああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!! おっぱい、来るっ!!何か来るっ!!噴いちゃううううううううううううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」
――――プッシャアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァっ!!!!!!
彼女の胸から、ダムが決壊したかのような勢いで母乳が溢れだす。
ブラジャー、そして浴衣という二つの壁に阻まれながらも、母乳は浴衣の表面から滲みだし、地面をベシャベシャと変色させる。
彼女の噴乳と共に、恵美花の胸の吸収も終わった。