「・・・やっと止まった。全く、いつまで起動させてるのよ・・・」
陽もすっかり落ち、またもや薄暗い部屋の中。
机の上の『機械』を見て、溜め息をつく女性。
「・・・ま、いいわ。今のうちにまた始めちゃいましょう。」
そう言うと彼女は二つの『機械』を交互に見て・・・
「・・・合わさるとどれだけ凄いのかしらね・・・エンジンも二つ。これは楽しみだわ・・・ふふふふっ。」
二つの回路を「繋ぎ合わせる」作業に入っていく。
(ここをこうして・・・あ、この部分を兼用させようかしら。あとは・・・そうそう。『石』も変えておかなきゃ。)
愛用のドライバーで繋げては外し、外しては繋げ・・・二つの『機械』を一つにまとめ上げる。
だが、作業をするのは自分だけ。なかなか作業は進まず・・・
(・・・これは、明日の朝・・・いや、そろそろ「お休み下さい」が来るから、昼ぐらいになりそうね。)
大体の目星を立てながら作業を進めると
「・・・失礼します。」
(ほら来た・・・)
予想通り、彼女の「研究室」に女性が訪れた。
「女王様・・・もうそろそろ夜も更けて参りました。どうかお休み下さい・・・」
毎日のようにやってくる大臣。
今日も今日とて無視して作業しようと思っていたが
「・・・そうね。今日はもう寝ましょうか。」
連日の疲れか、今日はなんだか眠気が強い。
このまま作業をして、失敗をしたら目も当てられない。
そう考えた女王はそのまま手に持っていたドライバーを置き、作業を止めた。
「はいっ!ぜひそうなさってくださいませ!」
やっと説得出来て嬉しいのか、大臣の顔がほころぶ。
そして、時期を逃してはならないと思ったのか
「ほらっ!あなた達!女王様のお胸を寝室まで支えて差し上げなさい!」
「「かしこまりました。」」
既に用意していたのだろう。例の二人組の「乳支え役」が部屋に入ってきて、女王の元で中腰になり
「・・・失礼いたします。」
そのまま女王が立ちあがりやすいよう、彼女の巨大な乳房を支える。
「ありがとう。・・・行きましょうか?」
ゆっくりと立ちあがった女王は、その巨大な乳房を支えられているというのにブルンブルンと揺らしながら廊下を歩く。
向かう先は寝所。部屋の前までは大臣がついて来ていた。
「・・・そういえば、ティアラはいつ出来るのかしら?」
寝室に向かう間、女王が大臣に話しかける。
「はい。予定では、明日の昼過ぎ頃に出来上がる予定です。」
「そう。それは良かったわ。じゃあ、出来上がったすぐ私のところに持って来なさい。即刻よ?王命だからね。」
「かしこまりました。では、そのように。」
恭しく礼をする大臣。
彼女は女王よりも年上だが、それでもかなり若く、20代前半といったところか。
パッと見た感じでは「包容力のあるお姉さん」といった感じで、その胸の大きさも相まって母性的だ。
「・・・明日は何かが起こる気がするのよね。」
口元を歪めながら話す女王。
彼女の表情の変化を知るものは彼女自身か、あるいは支え係の二人だけだろう。
「明日・・・特に大きな公務は無かったかのように思えますが?」
明日の予定を確認しながら大臣が答える。
「そういう意味じゃないわ。明日は・・・記念すべき日になるわ。そんな気がするの。」
「・・・はぁ。左様でございますか。」
結局よく分からないまま、女王の寝室へと到着する。
「・・・それでは女王様。明日は朝にいくつか書類を確認して頂きまして、その後は公務は無しとなっております。あ、それと・・・明日は各重鎮たちによる僻地への視察がございます。ほぼ全ての重鎮と多くの兵士が城からで払う形になりますので、公務は行いませんが御注意願います。」
「そう。わかったわ。」
「お目覚めはいかがなさいましょうか?」
「いらないわ。どうしても起きてこないようだったらあなたが来て頂戴。」
「かしこまりました。それではお休みなさいませ。」
深々と礼をすると、大臣はその場から離れていった。
女王は部屋の中に入り、綺麗に掃除された寝所へと向かう。
(そう・・・『明日は記念すべき日になるわ』。)
そう心の中に思いながら。
時を同じくして。
「・・・明日、城に向かうわよ。」
サイズを測り終わったということで、杏奈に新しい下着と服を頼んで数時間後。
出来上がった下着を試着しながら、志穂は突然言い放った。
「あ、明日ですかっ!?」
あまりに突然なことに試着を手伝う杏奈が声をあげる。
出来上がった3枚のブラジャーは、どれもとてつもなくカップが深く、その中でも最大なものは人間が一人すっぽり収まりそうなほどで、今それを志穂がつけようとしている。
ホックは縦に10個。今自分が着けているものでさえも8個。丈夫さを考えたらそうせざるを得なかった。
久美は杏奈に言われた通り、志穂の脇の下からぐいぐいカップの中に乳房を押しこんでいく。面積は大きいわ、かなり重たいわ、結構な重労働であった。
それでも主人のためにしていると思うと、決して嫌な気はせず、むしろ役に立っていると誇りに思えた。
「ええ。今日はゆっくり休んで、明日の昼前に突撃するわ。あなた達も勿論来るでしょう?」
パチンッと最後のホックを締め終わると、もう片方の乳房へと立ち向かっていた久美にそちらを任せ、杏奈は深い深い谷間を綺麗に見える位置に整え始める。
「それは勿論御供させて頂きますが・・・明日というのは早すぎるのでは・・・?」
丁度久美の作業が終わると同時に杏奈の作業も終わる。
「善は急げって言うでしょ?」
二人が離れるのを確認すると、志穂はその場をゆっくりと歩きまわる。
時折、自分の体を揺らしたり、ジャンプしてみたり・・・何やら確認を終えると
「・・・うん。ばっちりね。杏奈、私が女王になったら、あなたを私の専属の着付け師にするからね?」
「あ、はいっ!!ありがとうございますっ!!」
話はそれたが、これはこれで嬉しい。
「女王専属の着付け師」・・・なんとも箔がついてカッコいいではないか。
それに、女王が身につけている服装は全て自分の作ったもの・・・これほど名誉なことは無い。
「あ、あのっ!志穂様、私にも何かお役目を・・・」
と、久美が慌てて志穂に縋りつく。
先程の杏奈への待遇に嫉妬したのか、必死になって志穂に頼みこんできた。
「そうねぇ・・・あなたは私の「癒し役」。女王って仕事が多そうじゃない?だから、あなたを可愛がることで癒してもらうの。」
「「癒し役」・・・はいっ!私頑張って志穂様に可愛がられますっ!」
(それはちょっと違うような気が・・・・・)
口には出せない疑問を持ち、苦笑いを浮かべる杏奈。
志穂は久美をからかって楽しいのか、笑顔で頭を撫でてやっていた。
「・・・それで、志穂様。明日城に向かうとのことでしたが、何か作戦のようなものは・・・」
あれほど言い切ったのだ。なにか具体的な作戦が・・・
「ん?無いわ。ただ直接女王と対峙するだけよ。」
・・・無かった。
「えぇっ!?それじゃあどうやって・・・」
「とりあえず、リモコンを持っていこうと思うわ。それで、女王の胸の大きさを確認した後、それ以上になるように目の前で大きくしてやるの。そうすれば女王だって諦めが付くでしょう?」
「つき・・・ますかね?」
「つくわ。だって、目の前で大きくなるのよ?そうなった時、女王はどうやって胸の大きさで私に勝つって言うの?この世が胸の大きさが全ての世界なら、それを利用してやるまでよ。」
自信たっぷりに頷く志穂。
彼女の様子を見ていたら、なんだかその作戦にもなっていない作戦が上手くいきそうな気がしてきた。
「そう・・・ですね。それでいけ・・・あ、女王の所まではどうやって行くんですか?」
と、今度は別の問題に行きつく。
だが、その質問に志穂はニヤリと笑って
「それはね・・・『これ』で全部押さえつけるわ。」
550cmを超えた巨大な肉塊を揺らしてみせる。
「うきゃうっ!!」
しかし、少し揺れが激しかったようで
「ううぅ・・・痛いですよ、志穂様ぁ・・・」
「ああ、ごめんごめん。大丈夫かしら、久美?」
志穂に頭を撫でられ、スリスリと頬ずりしていた久美が気づけば吹き飛ばされていた。
やはり大きくなりすぎると周りが見えない。
「・・・はい。大丈夫です。」
確かに吹き飛ばされて痛かった。だが、志穂に撫でてもらうとなんだか痛みが引いていく気がした。
「・・・さあ、もう今日は寝ましょう?明日は大変だから・・・『明日は記念すべき日になるわ』。」
彼女の一声で二人は立ち上がり、いそいそと寝る準備を始めた。
「・・・? 志穂様、おやすみになられないのですか?」
だが、志穂だけは動かない。
それを不思議に思った久美が声をかけるが
「・・・そうねぇ。」
苦笑いを浮かべたまま、志穂は動こうとしなかった。
「・・・あっ。」
急に何かを思いついた仕草をみせる杏奈。
彼女は慌てて部屋を移動すると
「・・・志穂様。この辺りでよろしいでしょうか?」
「ええ、ありがとう。」
どこからか布団を持って来て、綺麗に敷いていく。
志穂はゆっくり立ち上がると、杏奈が敷いた布団に向かって歩みを進め
「・・・よく気がついたわね。流石だわ、杏奈。」
「あっ・・・は、はい・・・」
いつものように頭を撫でてやる。
すると杏奈は頬を赤く染め、嬉しそうに笑顔をみせる。
「・・・? 志穂様、ベッドがあるのでは?」
一方、久美だけはまだ気がついていないようで
「・・・杏奈、あの子を連れて行ってあげて。今教えると寝れなくなっちゃうから、お部屋で教えてあげてくれる?」
「あははは・・・かしこまりました。さぁ、久美ちゃん。私達も寝ましょう?」
半ば無理やり杏奈に背中を押され、久美は納得がいかないまま部屋を後にする。
それから数分後、久美の大きな声が聞こえてきた。
「・・・行きましょうか。」
昼前。運命の日。
志穂、久美、杏奈の3人は皆特注のブラジャーと服を着て立っていた。
久美や杏奈は当たり障りのない服だが、志穂だけは白衣で、ボタンをつけていない・・・いや、つけられないせいで、下着ごと乳房が全開になっていた。
家を出た3人に集まる都の人々からの視線。
それもそのはず、3人のうち2人は国の重鎮、あるいは大臣クラス。
さらに中心の人物にいたっては女王クラスの乳房の持ち主。
100cm以上の乳房の持ち主しか居ない都であっても、その大きさは雲泥の差。
すぐさま人々は道を開け、中には拝み始める人も居た。
「・・・志穂様、私達拝まれてますよ?」
コソコソと久美が話かけてくる。
3人共揃って歩くたびに胸が「ボムゥン・・・ボムゥン・・・」と揺れる揺れる。
人々は皆その揺れる乳房に視線を移し、羨望、嫉妬、様々な目で見つめてくる。
「いいじゃない、拝ませてあげれば。どうせ今日から・・・皆が拝み倒せざるをえなくなるわ。」
志穂は自信たっぷりに城へ向かう大通りを進んでいく。
例のリモコンは志穂の深い深い谷間の中に。それ以外は何も持って来ていない。
いや、正確に言えば、とてつもない大きさの胸を持ってきたと言えるか・・・
「・・・むっ、何者だっ!!」
城の衛兵だろう。胸だけ露出した特殊な甲冑をつけた女性が二人、こちらに向かって槍を向けてくる。
遠目から見てもとてつもない大きさだと分かる胸に気押されながらも、気丈に攻めの姿勢を崩そうとはしなかった。
それに気がついたのか、志穂の両隣りを守る女性達が
「・・・志穂様に・・・槍を・・・・・」
「・・・許さない。」
文字通り目の色を変え、衛兵たちをこれでもかと睨みつける。
だが、志穂が手で制すると、二人は渋々ながら落ち着きを取り戻した。
「・・・入城したいのだけど?」
正門の目の前で足止めを食らい、衛兵に向かって流し目で話しかける。
「だ、ダメだっ!お前のように胸が・・・」
「『む・ね・が』・・・なんですって?150cm以上あれば入れるはずよねぇ?」
ズィィっと衛兵の方を向いて話かけると、志穂の胸と顔をチラチラと見比べながら話に詰まる。
「そ、それは・・・だが、貴様のようにあまりにも大きすぎると・・・」
「あら、あなた刃向かうの?私に?この胸に!?」
あくまで衛兵の言葉に噛みついてかかる。
だが、この世界のルールから言うと、正しいのは・・・
「う・・・・・わ、わかった。一応名前と用件だけ聞かせてくれ。」
「ええ、いいわよぉ・・・私の名前は志穂。用件は・・・女王に伝えといて?『椅子を貰いに来ました』・・・ってね。」
志穂はそれだけ言うと
「・・・行くわよ?」
後ろの二人に声をかけ、城の中へと入っていった。
(さぁて・・・どこにいるのかしら?)
志穂は久美と杏奈を連れて、女王がいるであろう部屋・・・『謁見の間』を目指していた。
「・・・報告いたしますっ!!」
最後のメンテナンスを終えた途端、親衛隊の一人が『謁見の間』へとやって来た。
「なにかしら?」
それを隠すように布をかけると、駆け足で親衛隊の女性が階段の下へとやってくる。
この部屋には正面の扉の他、2つの入口がある。
一つは女王、ならびにそれに準ずるもの・・・大臣であるとかしか入れない、寝室などに繋がる廊下への扉。
そしてもう一つは、会議などで城の重鎮たちが行き来するための扉だった。
目の前の親衛隊の女性は正面から入って来た。こういうときは、外で何かが起こった時なのだが・・・
「ハッ!2つ御報告致しますっ!一つ目は大臣様より『じきにお渡しいたします』とのことですっ!」
「そう・・・ようやく出来たのね。」
やっと完成した・・・記念すべき瞬間は近い。
「そして、二つ目ですが・・・城の外よりかなり巨大な乳房を持った女達3人が訪問!陛下に対して『椅子を貰いに来ました』・・・とのことですっ!」
「・・・なんですって?」
『椅子を貰いに来ました』・・・それが意味することと言えば・・・・
「なお、その女達のうち、代表格と思しき人物は『志穂』と名乗っているそうですっ!」
「なっ・・・!!」
『志穂』・・・彼女の名に女王は聞き覚えがあった。
いや、聞き覚えも何も、彼女は・・・
「・・・っく、あははははははははっ!!そう、志穂が来たの!大きな胸して?あははははははっ!!」
突然大きな声で笑い始めた女王に、目の前の女性は肩を揺らす。
そして、女王はひとしきり笑った後
「面白いじゃない・・・この部屋まで丁重にもてなしてあげなさい?」
癖である頬杖をつきながら、ニヤリと口元を歪ませた。
「・・・ここかしら?」
城の2階。一際大きな扉。
3m・・・4mもあるかもしれない大きな大きな木の扉は、取っ手から始まり何から何まで豪勢で、この奥に誰かが待っているという雰囲気がありありだった。
おそらくここが謁見の間。この奥に女王がいるはず。
なのだが・・・・・
「・・・志穂様、少し変じゃありませんか?」
「杏奈もそう思う?そうよね・・・これはおかしいわよね。」
扉の前で志穂は躊躇していた。
それもそのはず
(・・・どうしてこんなに警備が薄いのかしら・・・・・)
そう。ここが謁見の間にしては、あまりにも警備が薄すぎる。
城に入った時こそ厳重な警備で、こちらをジッと監視されていたのだが、しばらく経つと不自然なくらいに自分達に対する警備が薄くなった。
そして極めつけはこの謁見の間である。
普通謁見の間というのは、女王が部屋の奥に鎮座して下々と謁見する部屋であるが、そういう場所だからこそ警備が厳重なはずである。
それなのにも関わらず
(・・・2人、しかいないわよね・・・・・)
2人。何度数えても2人。
他に隠れているのかと辺りを見回しても、2人。
しかも、扉の前で立ち止まった我々に声をかけること無く、時折チラチラ様子を見る程度で何もせずただ突っ立っている。
(誘われてる?・・・でも、なんで・・・)
考えられるのはそれしかない。
だが、なぜ我々が女王に誘われるのか。排除こそあれど、歓迎される覚えは無い。
「志穂様・・・いかがなさいますか?」
頭の回転の早い杏奈もそのことに気づき、判断を委ねてくる。
今なら引き返すことも可能だろう。だが、ここで引き返してしまうと次来た時に城を攻略しにくい。
ここはなんとしても一気に攻略しておきたかった。
「・・・行きましょう。」
一言声をかけると、志穂は勿論、久美、杏奈にも緊張が走る。
そして、ゆっくりと扉に手を伸ばし・・・
――――ガチャッ・・・
両手でゆっくり開いていく。
部屋の中は途方も無く広く、天井は首を真上にあげないと見れないほど高い。
床は一面赤い絨毯で覆われ、視線を奥に向けると、十数段の階段があった。
(・・・誰も居ない?)
だが、肝心の人が誰も居ない。
予想では親衛隊・・・少なくとも衛兵がズラッと立ち並び、女王までの道筋を表していたはずだった。
(・・・どういうこと?ここには居ないってことかしら・・・・・)
そう思い、1歩2歩と歩みだす。
志穂の後ろには久美と杏奈。二人とも確かに足音が聞え、そこにいるのだと感じる。
ここまで広い部屋に誰も居ないとなると、不思議を通り越して不気味である。
「・・・あなた達、周りをよく見るのよ・・・・・」
コツコツと歩みを進め、階段まで残り3分の1といった所。
と、その時!
――――・・・バタンッ!!
「なっ・・・!!扉が!!」
咄嗟に音のした方を振り返ると、先程まで開いていた扉が勢いよく閉まる。
それとほぼ同時に
「囲めえええええぇぇぇぇぇぇ!!!」
一人の勇ましい女性の声と共に
「「「「「「わああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」」」」」
部屋の隅、柱で隠れて見えないような死角から膨大な数の女兵士が槍と共に突っ込んできた!
「きゃああぁぁっ!!」
「し、志穂様っ!!」
二人の叫びが聞こえるが、どうしようも出来ない。
(なんてことっ・・・はめられたっ!?)
そう思った時にはもう既に大量の兵士に囲まれ、槍を突きつけられ、身動きが出来ない。
そして
「あはははははっ!!いい見せ物だったわぁ・・・」
部屋の奥、女王が座る玉座の方から声が聞こえる。
一瞬、兵士たちが動きを止め、槍を上に構える。
その瞬間に扉の方を向いていた体を180度回転させ、声のした方を向く。
すると、そこに立っていたのは
「・・・久しぶりねぇ、志穂?久美?」
真っ赤なドレスに身を包み、その巨大な乳房を惜しげも無く晒した女性。
その姿は、間違いなく女王のそれであり、それと同時に・・・
「・・・理沙子・・・・・」
かつての友人であった。