科学のチカラ その17

せい 作
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「・・・次の報告をしてもよろしいでしょうか?」

「ええ。そうして頂戴。」

建て替えられた城の中。
その謁見の間で二人の女性の声が聞こえる。

「胸の大きさによる居住区差別化の緩和の件ですが、都に住む民達の中に多少反対意見を持つ者が見られるようです。」

「そう・・・仕方ないわね。その者達に呼びかけ、代表者を城に案内しなさい。私が直接話をするわ。」

「・・・よろしいのですか?」

「ええ、不満かしら?」

補佐役の女性はニヤニヤと見つめられ、少し頬を膨らませてそっぽを向く。

「・・・別に、不満などでは・・・・・」

「んふふふっ・・・安心なさい。浮気なんてしないわ。あなたの事は、これまで通りずっとずっと可愛がってあげるから・・・ね?杏奈。」

「・・・ふぁぁ・・・はい、志穂様ぁ・・・・・♪」

自分ほどではないが、彼女の巨大な巨大な乳房に触れ、優しく揉みほぐしてやると、それと共にツンツンした心も揉みほぐされたのか、途端に子猫のように甘えてくる。

「・・・志穂様ぁ・・・私は一度だけ、あなた様を裏切ってしまいました・・・」

「なに?またその話?もう良いって言ってるじゃない・・・」

「ですが・・・」

うるうるとした瞳でこちらを見上げてくる。
その目は親の許しを請う子どものようで、なんとも可愛らしい。

「『ですが』・・・なに?」

その期待にこたえるべく、いつものセリフで返してやると

「あっ・・・いえ・・・・・えへへへっ・・・・・♪」

自分の見知った、あの愛しい愛しい主人であると改めて痛感し、頭を撫でるようねだる。
それに連動するように

「志穂様ぁ・・・私も可愛がってくださぁい・・・・・」

志穂の巨大な巨大な・・・なんど言えばいいか分からないほど巨大な乳房の上で寝転がり、志穂の首元へとスリスリ頬ずりをしていた女性が声をかける。

「きゃっ!もう、久美ったら・・・ほぉら。」

志穂は彼女の頭だけでなく首筋も撫でてやると、くすぐったそうにしながらも嬉しそうに蕩けた笑顔を見せる。



と、その時


「し、失礼いたしますっ!!」

部屋の奥から女性の声が聞こえる。
城の建て替えに伴って、この謁見の間を今までより数倍大きくした。
そのせいか、志穂の位置からは途方も無く長い赤絨毯の向こうに、米粒のような小ささの人物が立っているとしか思えない。
加えて、その広さのせいか、部屋に入ったらまず大声で挨拶をしないと志穂の元まで聞こえないわけで・・・


「勝手に入ってくるなぁ!!!!!!」

「私達の園を汚すんじゃないっ!!!!!!」


と、いきなり久美と杏奈が信じられないほど大きな声で叫びだす。
いつもの事に苦笑いしながら彼女達を見ると、案の定「ガルルルル・・・」と威嚇の声が聞こえてきそうなほど厳しい目つきで訪問者の女性を睨みつけていた。

「ひいぃぃっ!!も、申し訳ございませぇん!!」

扉の前ですっかり怯えてしまい、その場でペコペコと頭を下げる女性。
その反応を見て

「あら、恵美花じゃない。ほら、久美、杏奈。そんなに牙剥かないの。恵美花ならいいでしょう?」

訪問者の正体に気づき、久美と杏奈を諭す。

「・・・むぅ。わかりました。」

「志穂様がそう仰るのでしたら・・・」

二人は警戒の意思こそ解かないが、恵美花の訪問を受け入れる。

「よろしい。さて・・・恵美花!いらっしゃい。」

志穂が彼女を呼ぶと、恵美花は二人の視線にビクビクしながらも『乳支え係を伴って』やって来た。
だが、目の前にあるのは志穂の顔では無く巨大な乳房。
それだけが視界を占領していた。

「あ、あの・・・御報告があるのですが・・・」

「ん?なにかしら?」

やはりこの距離だと聞こえないか・・・
そう思って横を通り、階段を登ろうと・・・


「貴様・・・恐れ多くも階段を登ろうとしているのですか?」

ふと見上げれば、階段の上には恵美花が天敵としている杏奈が立っていた。
しかも普段丁寧な言葉遣いをする彼女が「貴様」だ。確かに意味的には丁寧な言葉ではあるのだが、迫力が違う。

「こら、杏奈。恵美花が怖がってるでしょ?止めなさい。」

「う、ううぅ〜〜・・・」

志穂がたしなめても、そこは譲れないのか涙目で訴えかけてくる。
それを見た志穂が「仕方無い子ねぇ・・・」と溜め息をつきながら

「・・・恵美花、悪いけどそこから話してくれる?十分聞こえるから。」

ここは杏奈の意見を尊重してやった。
杏奈は意外と駄々っ子で、普段は澄ましているが、こういう場面ではすぐに拗ねてしまう。
久美ならば切り替えも早いのだが、杏奈は一度拗ねるとなかなか許してくれないのだ。

(・・・まぁ、そこも可愛いんだけど。)

「・・・で?報告って何かしら?」


「あ、はい。『志穂様』。・・・あっ!」

ついうっかり『志穂様』と言ってしまう。
しかも目の前にはあの二人。
久美でさえも烈火のごとく怒るのに、目の前には天敵の杏奈が・・・


「『志穂様』・・・ですってぇ!?」

「ひいいぃぃぃ!!ま、間違えましたっ!!」

「この前言ったわよね!『志穂様』って呼んでいいのは私達だけで、あなたは『女王様』、あるいは『陛下』と呼びなさいって!それがあろうことか私達の目の前どころか志穂様の目の前で・・・!!」

「許さない・・・許さないんだからぁ!!」

二人の病的な嫉妬心からくる怒りで、恵美花はすっかり萎んでしまった。
だが、それでも許せないのか

「今日という今日は・・・!!」

珍しく杏奈が動き出す。
それに合わせて「ボムゥン・・・ボムゥン・・・」と揺れる乳房。
すぐさま彼女専属の「乳支え係」が『8人』、彼女の乳房を支える。

「私もっ!!」

と、今度は久美が志穂の乳房から降り、これまた同じく彼女専属の「乳支え係」が『8人』、彼女の揺れ動く乳房を支える。


「あ、あわわわわっ・・・・」

何をされるか分からず後ずさる恵美花。


その時


「やめなさいっ!二人ともっ!」

志穂の鋭い注意が久美と杏奈に飛ぶ。

「全く・・・この前も言ったでしょ?もう私は女王なの。あなた達が独占出来るものじゃないわ。」

「で、でもぉ!!」

「ですがっ!!」

それでも怒りを収めない二人に、最後通告を出す。

「・・・一週間頭撫でるの禁止。これでいい?」

「「っ!!!!」」

途端、二人とも慌てて玉座に座る志穂の元へ縋りつく。

「ご、ごめんなさいっ!!志穂様ぁっ!!」

「分かりましたっ!!我慢します、我慢しますからっ!!それだけはっ!!!」


その茶番のような状況に、恵美花もポカンとして見つめている。


「ほらほら、分かったならいいの。」

志穂はまるで子どもをあやす母親のように二人の頭を撫でてやると、二人はようやく落ち着いたようで、スッと立ち上がる。
そして、杏奈はいつものように志穂の左側に立ち、久美はまたいそいそと志穂の乳房の上へと登っていった。


「・・・何度もごめんね?報告をお願い。」

「あっ、はい。女王様。」

今度はきちんと言いなおして、恵美花の報告がやっと始まった。



「本日、例の『測定』の準備が整いました。女王様さえよろしければ、いつでも計測出来ます。」

「あら、そう!よかったわ。いつまでもこのままじゃあ移動できないものね。」

そう言うと志穂は嬉しそうに顔をほころばせる。

「はい。それと同時に、城内の改築がほぼ完成の予定です。本日夕方頃より、自由に移動できる予定です。」

「へぇ、いいじゃない。あ、あと・・・」

「城外ですか?ええ、可能です。城門も新しく特注の物に変えましたので。本日、早速お出になられますか?」

「そうねぇ・・・杏奈?夕方までに間に合うかしら?」

と、志穂が杏奈に話を振る。
勿論彼女に話しかけるということは『あの』話であり・・・

「そうですねぇ・・・今すぐ測定して頂ければ、夕方までには一着、ご用意できるかと。」

「そう。ばっちりじゃない。恵美花、今すぐ測定よ。準備して。」

「あ、はいっ!かしこまりました。それで、夕方は・・・」

「勿論行くわ。どうせ民達に伝えなければならないんでしょ?」

「それは勿論です。だって、女王様が初めて民達の前に姿を表される瞬間ですもの。」

「じゃあその辺もよろしくね。」

そう言うと、恵美花は乳を支えられながら、急いで部屋を後にした。








謁見の間には大勢の女性が詰めかけていた。

玉座には志穂が。そして、その左右には久美と杏奈が。
久美と杏奈はそれぞれ『8人』の「乳支え係」によって乳房を支えられ、しっかりと両の足で立っている。

「じゃあまずは・・・久美から。測ってもらいなさい。」

「はい、志穂様。それじゃあお願いね。」

彼女の体に巻き尺が巻かれていく。
乳支え係に支えられた乳房に目盛りが巻かれ、2人ががりでそのサイズが計測される。

「・・・ななひゃく・・・よんじゅう・・・さん。743cmでございます。」

「そう。ありがとう。」

破格の数字が出たというのに、極めて冷静に済ませようとする久美。
だが、やはり嬉しいのか

(やったよ・・・杏奈ちゃん!)

左側の杏奈に向けて小さく微笑みかける。
それに気づいた杏奈も、祝福するかのように微笑み返してくれた。


「それじゃあ・・・杏奈。あなたも。」

「かしこまりました、志穂様・・・優しく頼むわね?」

次は杏奈の番になる。
久美があの時より300cm以上大きくなっているのだ。対する杏奈も・・・

「・・・ななひゃく・・・ななじゅう・・・に。772cmでございます。」

「ありがとう・・・ふ、ふふふっ♪」

なんと杏奈はあの時から400cm近くの膨乳をしていた。
その数値は久美より大きい772cm。従来なら間違いなく彼女が女王になっていたことだろう。
そのことが嬉しいのか、はたまたこれで名実ともに序列第二位である『大臣』の職につけると思ったのか・・・一人静かに微笑んだ。


「あら、二人とも随分大きいわね・・・でも。」


志穂がそう呟いた後


「・・・いくわよ?」

部屋の中の女性達に宣言する。
すると、女性達の間に緊張が走り、皆が彼女の乳房に近づいていった。

総勢80名。おびただしい数の女性が志穂の乳房へと手をかける。

そして

「せぇのっ!!」

志穂の声と同時に、一斉に持ちあげ始めた。
鉄や木材のように固いものではない。志穂の乳房は底なしに柔らかく、それでいて内側から弾き飛ばされそうなほど張りもある。
その掴みどころのない乳房に悪戦苦闘しながらも、彼女達は志穂の歩幅に合わせてゆっくりと移動し始めた。

――――コツ、コツ、コツ、コツ・・・・・

階段を降りる音。今まで玉座に座りながらも、その巨大な乳房を部屋の中にズドンと置きっぱなしにしていた志穂。
そのままでは正確な計測が出来ないということで、今回は階段を降りて、皆が必死に彼女の乳房を支える中計測をすることになった。


「・・・さぁ、測って頂戴。」

志穂より高い位置にいてはいけないと、早めに階段を降りていた久美や杏奈も緊張した面持ちで見つめる。
「こっちこっち!」や「そこ!たるまない様にして!」など、測定係の女性達が志穂の背中からぐるっと巻き尺を巻きつける。

そして、胸の中心で目盛りを合わせると、そこに書いてある数値を読み上げた。


「・・・せ、せせ・・・せん・・・な、ななひゃく・・・はちじゅう・・・よん。1784cm・・・で、ございます。」

1784cm。およそ18m。
それはもはや志穂の乳房では無く、乳房に志穂がくっついていると言っても過言では無かった。
皆で合わせてゆっくりと乳房を降ろすと

――――・・・ズズン

地響きのような音が鳴り響く。

なにもかもが超弩級。大きさ、重さ、質感。どれをとっても敵う者など居なかった。

「んふふふふふっ♪ ありがと。あなた達、良かったわね?私のおっぱいに触れて・・・世界で一番・・・あの子の言葉を借りるなら『神』のおっぱい、『神乳』かしら?あはははははっ!!」

志穂がそう言うと、女性達は揃って自分の手を見て・・・なぜか自分の胸を揉み始めた。
一番近くの女性が「御利益、御利益・・・」と言っている辺り、兵士達の中での噂みたいな物だろう。『女王の乳房に触れた手で自分の胸を揉むと大きくなる』・・・と言ったところか。

兵士達は、一番位が高い人物を志穂の近くに、次に位が高いものを乳首の近くに、そこからは志穂の方から順番に位順で並んでいた。
その為、志穂の目の前にいる女性は兵士でありながら乳房がザッと見て240〜50cmほどある。
それでもその大振りな乳房をこれでもかというほど自ら揉みこみ、成長を祈っていた。


それを見ていた志穂。なんだか面白くなったので

「・・・あなたとあなた。ちょっと。」

右乳と左乳。それぞれの一番近くにいた女性を呼ぶ。

「は、ハッ!!」

「ななっ、何かご用でしょうかっ!!」

女王に呼びつけられることなど滅多に・・・本当に滅多にない。
大体は大臣である杏奈や、次に胸の大きい久美。あるいは懇意にしている重鎮に声をかけられるのだが・・・


「んふふふっ・・・ほぉら。大きくなるといいわね?んふふふふふっ・・・・」


あろうことか、彼女はいきなり二人の乳房を揉み始めた。
グニュグニュ、ムニュ〜と揉みこむうちに、兵士達も自分が今何をされているのかに段々気づき


「・・・はい、おしまい。あなた達が良い働きをしたら、また御褒美あげるわ。」

志穂がそう言って手を離す頃には

「あ、ああぁ・・・・・」

「はふぁ〜・・・・・」

二人とも興奮と羞恥と嬉しさと期待とがごちゃ混ぜになって、気を失ってしまった。



「た、隊長っ!!」

周りの兵士達が彼女らを囲み、慌て始める中


「・・・あの女達、許さない。」

「志穂様に揉んでもらった志穂様に触ってもらった志穂様におまじないを志穂様からご褒美志穂様から志穂様から志穂様から・・・・・」

久美と杏奈だけはその顔を般若のように歪めていた。







「女王陛下の、御成り〜〜〜〜!!!」

城の外は人で埋め尽くされていた。
久々に浴びる外の空気と共に、その歓声を全身で感じる。

『あ、あれが女王陛下!?』
『なんて大きなおっぱいなの・・・』
『流石女王様・・・あのおっぱいじゃあ、誰も勝てない・・・』
『ああっ・・・触ってみたい・・・』
『見て見てっ!!お付きの二人もあんなにおっぱいが大きい!』
『素敵・・・こっち向いてくれないかしら?』

人々の間では様々な話が飛び交うが、総じて女王の姿。とりわけ『胸』の話で持ちきりだった。

特注のブラジャーに、約18mの超巨大な乳房を押しこんだ女王は、先程同様80人ほどの女性兵士達に乳房を支えられながら、自らは堂々とその巨大な胸を張って城から伸びる大通りの真ん中を歩く。
沿道には都中の人々が集まり、押し合うのを衛兵たちが必死に押さえこんでいた。


「・・・凄い。」

「こんなに・・・」

左右の斜め後ろを歩く杏奈と久美が驚きのあまり言葉を漏らす。
志穂はその声に得意気に笑いながら

「女王様ー!!税金の緩和、ありがとうございますー!!」

「職業の斡旋・・・ありがとうございます!!おかげで働き口を見つけました!!」

「職人の技術を守って下さりありがとうございますっ!!これで気兼ねすることなく物が作れますっ!!」

自分が行った政策に対する声を、直に聞いて周っていた。
どうやら大方軌道に乗っているようで、感謝の声が多い。

そんな中、ふと見ると沿道からはいくつか手が伸びているのが見える。

その中の一つを気まぐれに握り、握手をしてやると


「キャー!!握手よ!握手してもらったわ!!!」

人混みの中から黄色い声が響く。
それからも、気まぐれに握手をするのは続き・・・


「・・・どう?久美、杏奈。私について来て・・・私を女王にしたこと、後悔してない?」

志穂は後ろの二人に声をかける。
すると、二人は少しの間沈黙し・・・

「・・・後悔などするはずがございません。私達が信じた御方は、本当に素晴らしい方でした。」

「ええ。志穂様・・・これからも私達をお傍に置いて下さいね?じゃないと・・・嫉妬して一晩中泣いちゃいますから。」

笑顔で嬉しい言葉をかけてくれる。

それに満足して前を進んでいると


「こらっ!!これ以上はやめろっ!!」

衛兵が必死に押さえる中、一人の若い女性が何かを抱いてこちらに訴えかけていた。

「女王様!!女王様ぁ!!ど、どうかよろしければ・・・この子を抱いて、名前を授けて下さいっ!!」

「やめないかっ!!陛下は御多忙の身、騒ぎを起こすんじゃない!!」

志穂は、自分の乳房を支えて前を歩く女性兵士・・・先程胸を揉んでやった隊長の女性に声をかける。


「・・・止まりなさい。」

「ハッ!!全体、止まれっ!!」

その声に、兵士達は立ち止まり、志穂は腕と顔を女性の方に向ける。


「へ、陛下っ!?」

その場にいた衛兵は志穂の姿を見るなり身なりを正すも

「・・・いくらこういう状況だからって手をあげるのは良くないわ。それに、私は忙しいって言っても、こうやって皆と触れあうのも仕事の一つなの。」

「は、ははぁ・・・申し訳ございませんでしたっ!!」

必死に頭を下げてくる。
その拍子に、衛兵が見につけていた兜のようなものが地面に落ち・・・


「・・・あら?あなた、あの時の・・・」

志穂は彼女に見覚えがあった。
それは志穂がこの都に初めて入ろうとした時に話をした女性の兵士。
彼女も「へっ?」と声を出して、志穂の顔をまじまじと見上げると・・・


「あ、あああぁぁ・・・も、ももも申し訳ございませんっ!!あの時の私は、あなた様にとんだ御無礼をっ!!」

真っ青になった彼女は慌てて地面に膝をつけ始める。
それを手で制して

「ああ、やめなさい。こんな道の真ん中で・・・ほらぁ、汚れちゃって・・・杏奈?」

「はい。」

「この人をお城に連れて行ってあげて。綺麗にしてあげてから・・・」

おもむろに女性兵士の乳房を掴むと

「ひぅっ!!へ、陛下っ!?」

「ふぅん・・・結構大きいわね・・・」

それだけ呟き、解放して

「・・・ねぇ、あなた。」

「は、ハッ!!なんでございましょうか!?」

目の前で立ち止まっていた女性兵士の隊長に声をかける。

「・・・この人、私の知り合いなの。前から兵士してたみたいだから・・・よかったら面倒見てあげてくれない?」

「は・・・・・ハッ!!かしこまりましたっ!!」

言葉の意味が最初分からず、キョトンとしていた隊長だが、分かった途端に威勢のいい返事をした。
そして、その言葉の意味は勿論例の女性兵士にも伝わる。

「そ、そんな・・・陛下?」

無礼を働いた自分に対して、あまりにも待遇が良すぎる。
それでも志穂はニコリと微笑んで

「・・・あなた、私とあった時からおっぱい大きくなったでしょ?そうねぇ・・・今は、160cm前後ってところ?」

「えっ・・・は、はい。」

「だったら十分ね。これからこの女の子の元で、しっかり頑張ってね?」

そう言って、先程の隊長格の女性を紹介する。
その姿を見た女性兵士は、カッと目を見開き、驚愕した。


「なっ、なななっ!!し、親衛隊長様の元でですかっ!?」

「えっ?あら・・・あなた親衛隊長だったの?」

「は、はい・・・女王様。」

どおりで他の兵士達とは鎧も飾りも違うわけだ。

「へぇ・・・親衛隊長ねぇ・・・それにしては、もうちょっとおっぱいが足りないわね。」

「う、うぅ・・・そうでございますか?」

デリケートな所だったのだろう。露骨に傷つく親衛隊長。
その姿は普段の気丈な女性では無く、胸の大きさに悩む可憐な乙女だった。

「そうねぇ・・・しっかりマッサージして、おっぱいを育てなさい?300cmを越えたら・・・あなたのその槍、新調してあげるわ。」

「ほ、本当にございますかっ!?」

「ええ。どうしてもダメだったら、私のところに来なさい?今すぐはどうしようもないけど・・・」

志穂は頭の中で例の壊れた機械を思い出した。


あの後、女王となった志穂は、突貫工事ではあるもののあの機械を直していた。
それで、理沙子には罰としておっぱいを吸収。300cmほどにした後、重鎮の一人に格下げ。
あの大臣には特に何もしていないが、杏奈が大臣となったため、自然とあの女性も重鎮の一人に格下げ。重鎮の中では一番胸が大きい女性になる・・・と思っていたが

「・・・恵美花はいかがいたしましょう?」

杏奈のこの一言で恵美花の貢献を思い出し、彼女の胸を大きくしてやった。
その大きさはなんと570cm。あの時の理沙子と同じ大きさ。
そのせいで彼女にも専属の「乳支え係」が就き、彼女は重鎮たちのまとめ役となった。

そして、久美と杏奈の胸を気の向くまま大きくしてやって、自分の胸をもうちょっと大きく・・・している間に

――――・・・ボンッ、ボボボ、パリンッ!!

無理をして使ったのがいけなかったのか、エンジン部分が完全に大破。あの2つの『エクサール結晶』も揃って割れてしまい使いものにならなくなってしまった。

現在は何とか直そうとしており、機械の部分はすぐに直したものの、重要な『エクサール結晶』がまだだった。
ちなみに、例のティアラは志穂の頭の上で輝いている。
勿論自然とエネルギーは倍増しているのだが、彼女の胸が大きすぎるせいか、その倍増したエネルギーさえも志穂が完全に制御しきっており、怒った時にはあの底の無い恐怖が振りかかるが優しい時にはとことん優しい女王が誕生した。




「はいっ!!その時は女王様のお部屋に・・・」

「それはなりません。」

と、親衛隊長の話を遮って杏奈が話に割り込んでくる。

「だ、大臣様・・・」

兵士達の中でも杏奈の厳しさは有名だった。
女王である志穂を褒めちぎると、その機嫌がうなぎ昇りに良くなるということも合わせて有名だった。

「志穂様の私室に親衛隊長風情のあなたが入れるとでも?私達でも恐れ多くてなかなか入れないのに、どうしてあなたが・・・」

「杏奈、やめなさい。かわいそうに、彼女泣きそうよ?」

と、志穂の静止でやっと杏奈の言葉が止まる。
だが、彼女はまだ親衛隊長が部屋に入るのを許したわけではなさそうで


「・・・はぁ、わかったわ。この子を部屋に入れる時にはあなた達にも教えるから。」

「・・・・・・・」

だが、杏奈は返事をしない。
いつの間にか久美も近くにおり、杏奈と共に志穂を見つめる。

「あぁ、もう・・・じゃあ今夜は、一緒におっぱいの揉み合いっこしましょう?それで許してあげて?」

「本当ですかっ!?」

「し、志穂様のお胸も、揉んで良いんですかっ!?」

二人は露骨に食いついた。

「ええ。その代わり、彼女を部屋に入れることを許してあげてね?」

志穂がそう言うと、二人は親衛隊長の顔をキッと睨みつけ

「・・・一応許してあげるけど」

「志穂様に気に入られようとか・・・変なことを考えてみなさい?その時は・・・容赦なく消すわよ?」

そう宣言した後に

「・・・志穂様ぁ♪」

「愛しております・・・志穂様♪」

左右から寄りそって媚びを売り始めた。



「ほらほら、杏奈はこの人をお城に。久美はあの女の人から赤ちゃんを受け取ってあげて。」

いい加減ここで立ち止まるわけにもいかず、志穂は二人に指示を出す。
二人は身を捩ったが、志穂の命令だけあって、渋々ながらも従ってくれた。


「・・・へぇ、かわいい。女の子かしら?」

「は、はいっ!!」

「そう、立派に育つのよ・・・大きくなって、おっぱいも大きかったら、お城で働くといいわ。」

「ほ、本当ですかっ!?」

志穂の言葉に若い女性はパッと明るい顔になる。

「ええ、勿論。そうなるようにおまじないかけとこうね。」

そう言うと、志穂は腕に抱いた赤ん坊を自分の乳房の上に置き

「ここかなぁ・・・えぃっ。」

彼女の胸元を指でつついてやる。
すると何が嬉しいのかキャッキャと笑い始める赤ん坊の女の子。

「・・・『実穂』(ミホ)。うん、『実穂』がいいわね。」

「へっ?」

「この子の名前。私の名前の一部からと、実るっていう字で『実る』『穂』で『実穂』。おっぱいも大きく実るといいわね・・・ふふふふっ♪」

そう言いながら、女性にその子を返してやる。
すると女性は若干涙を流しながら

「あ、ありがとうございますっ!!この子を・・・実穂を!大切に育てます!!」

何度も頭を下げてきた。
その様子に民衆からも拍手が沸き起こり、例の女の子には「良かったねぇ」だとか「立派に育つのよ」だとか声がかけられる。

それを見て、ニコリと微笑むと

「・・・行きましょう。」

「ハッ!!全体、前へっ!!」

彼女は都を進んでいった。



時刻は夕方。そろそろ陽も落ちる。

夕陽で作られた影が、一人の女性と、二つの大きな大きな乳房の影を長く作っていた。