安斉秋帆

真と偽 作
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取り敢えず水と一緒に、緑の錠剤を1錠飲み込んだ。
眠気が襲い、さっさと寝床へ付いた。何だか落ち着かないで、寝にくかった。

朝、目を開ける。しかし、
「何も起きて無いじゃない!!」

激怒した。だが、その感情が生まれると同時に、胸を見つめると、パジャマが膨らみ始めた。
「えっ?」
みるみるうちに膨らんでいく。10秒もしない内、パジャマのボタンがきしみ始め、このままじゃボタンが飛ぶ!
そう思った瞬間に膨乳は止まった。しかし、ボタンは歪んだが飛ぶことはなかった。然し気づけば、乳房だけでなく臀部の肉も、増えていた。言うところ、グラマーになったと言うところか?
本人は、嬉しいが、とまどいもあった。

バストを測ってみると、トップとアンダーの差がだいたい、12センチほどあった。ちゃんと5カップほど成長している。
即ち、Eカップほど。信頼できるな、そう思った故に、安心感を覚え、更に大きくなればなぁと思う心であった。

学校へ行くために制服へと着替える。がしかし、今までのまな板な安斉が着ていた服では、一寸した問題が発生する。
皆さんが察するように、収まるか、である。何とか収まったが、ワイシャツのボタンとボタンの間ではわずかに肌色が見え隠れし、ブレザーを着ると盛り上がっているのがはっきりと分かる。だが、喜びの余り、気にしなかった。

ノーブラの彼女は、一歩歩く度に一寸、ゆっさ、ゆっさと揺れる。少々邪魔だな、とか肩こりそうとか、思いながら学校に難なく到着した。

学校へ着き、クラスへ入り、一寸すると視線が集まる。
(な、何なのよ・・?)
そう思いながら胸元をちらっと見る。盛り上がっているのがはっきりと視認できた。そう思った瞬間に息をわずかに呑んだ。
その視線は、一寸すると元に戻った。だが、友人はやはり話しかけてくる物なのだろう。と思っていたら、そういえば、と彼女は思い出した。
(このクラス、巨乳ばっかしいるんだ、あんまり意味無いよね・・・)
言い忘れていたが、彼女の通っている中学校は女子校だ。因みにこのクラスの中で最もグラマーと思われる人は、弓田 咲織(Yumida Saori)である。一説によれば、トップとアンダーの差は20センチほどあると言われている。カップに換算すると、Hカップということになる。 彼女は、秋帆にとって敵であった。それと同時に羨望の視線をいつも送っていた。
そんなわけで、彼女を追い越したい!そんな思いが彼女の体の中にあった。

学校からの帰り道、ブラ専門店、「ビッグマウンテン」へ向かった。
店内にはいると、表示板にはAAAカップからZZZカップまで勢揃いだ。ZZZカップのブラなんぞ、誰がするのだろうか。
1回見てみたが、巨大としか言いようがない。なにせ、トップアンダー差が70センチほどあるのだ。
店員に、今の自分のカップ、Eカップに5カップ加えたJカップのブラを渡す。
「1万5000円です」
少々高いな、と思いながら金を差し出す。そのブラを受け取って、意気揚々、帰って行った。

帰ってから支度をすませ、早速あの錠剤を飲み込む。明日、どうなっているかが楽しみだ。そう思いつつ、床へ着いた。ブラジャーと、この間頼んだ制服が、枕元に置いてある。