力姫乳乱舞 後編

S.I 作
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力姫が死国島へ連れてこられて月日が流れた。
九兵衛の病が治り、それと同時に九兵衛が力姫を正妻とすると発表し、それは領地(くに)中に広まった。
力姫が超乳の持ち主である事と日に日に力姫の胸が大きくなって色っぽい体型となり、九兵衛が日に日にマラと金玉が大きくなり、背が高くて筋肉ムキムキの逞しい身体になっていくのは領地中で良い評判となり、それが広まると同時になぜか領地中で蔓延していた訳の分からない疫病はピタリと鎮まった。
なぜ疫病が鎮まったかというと、実は麦之進には内緒にしているが、力姫の母乳のおかげであった。
九兵衛が力姫の母乳を飲んで以来、九兵衛の血に流れる呪いの制御が弟の万月同様可能になり、それ以来毎日力姫の母乳を浴びるように飲んで愛の契りをしたおかげで九兵衛がマラと金玉が大きくなり、背が高くて筋肉ムキムキの逞しい身体になっていき、力姫の胸が大きくなってより大量の母乳を作って溜め込む事が可能になって色っぽい体型となり、二人は力姫の母乳に不思議な力が宿っていると確信し、ある日、ある村を訪れた際に母親に先立たれてお乳に困っているうえに病で苦しんで干乾びた蛙みたい痩せこけている赤子に力姫の母乳を飲ませたところ見る見るうちに元気になり、それを目の当たりにした九兵衛は、信頼している忍者の一人に頼んでこっそり領地の民が生活用水に使っている水源に力姫の母乳を流し込んだところ、まるで嘘のように疫病は鎮まったのであった。

変化は鬼鮫の家中にも起こっていた。領地中で蔓延していた疫病が鎮まった後、琉九島の領主となった万月は親同士が決めた許婚である貿易商の娘と結婚し、それから間もなくして麦之進が病に倒れたのであった。医者からは、南蛮からの伝染病で感染率が高いとのことで麦之進は一室に隔離され、御家の事は九兵衛と力姫が共同でやる事となった。
「九兵衛様、すっかり頼もしくなりましたな。お父上の代理を立派にお勤めになって領地の公共事業をこなして戦でも数々の武勇伝を築き上げて・・・」
「力様もお美しいものじゃ。九兵衛様の事を必死にお支えになって。あのお二人に御子ができるのが楽しみじゃな。」
家臣達は、二人の良い評判と二人に子供ができる事を楽しみにする内容の話を口々に言っていた。
「ではそろそろ父上の薬の時間なので後をよろしくお願いします」と家臣の一人に言って九兵衛は部屋を後にした。

「父上、お薬の時間ですよ」と九兵衛は薬の入った小さな包みと白湯が入った湯呑を運んで麦之進の部屋に到着した。
「ゴホッゲフッ!ゼエゼエ・・・まったく、お前や万月の呪いと同じように南蛮から持ち込まれたというこの病気は厄介なもんじゃい!!」
「そんな事おっしゃらずに・・・ほら、万月が取り寄せてくれた薬ですよ。」
「万月の許婚の親父の貿易商もあてにはならんな・・・もしわしの病気がこれ以上酷くなったらあの女を離縁させてやるわい!!」
「悪口なんか言わないで、向こうと私や力の協力もあって唐国(からこく)や南蛮との貿易は上手くやっていけているんじゃないですか。」
「私はこれから次の事業の準備を致しますので、今度のは遠出になりますのでしばらく帰ってこれませんので父上の世話は力達に任せますので父上は体を治す事だけ考えてください。」
「なんじゃと!!」
部屋を去って行く九兵衛の後姿を見つめながら麦之進は、「おのれ・・・すっかり当主気取りで・・・それにしても家臣達は九兵衛と力にベタベタばかりしておって・・・」とブツブツ呟いていた。

この頃、九兵衛は毎日不思議な夢を見るようになっていた。それは、彼も母親から聞かされていた自分の先祖の山の神々の一柱である美少年と若侍の話の夢であった。その夢は、丁度美少年が男が子を身籠るという禁忌を犯してまでも自分達が退治した怪物の呪いで怪物と化した若侍との愛の結晶を孕み、その咎で呪い殺される事となり、難産の末に男児を産み落として間もなく亡くなった場面であった。
怪物と化した若侍が、産まれたばかりのスヤスヤと眠る赤子を抱きながら美少年の傍らで大声で泣き叫んでいた。
「どうか私とこの子を残して逝かないでくれ。これから親子三人幸せになれると思っていたのに・・・」
女々しい女子のように絶望に満ちた声を喚き散らしていた。
美少年の方は虫の音で、身体の下半分は美少年に下された呪いの効果であろうか、まるでカビが生えた食べ物のようにどす黒く腐って朽ち果てていた。
「ごめんなさい・・・私は、男の身でありながらあなたとの間に子供を身籠って、それが他の神々にばれて呪術でこんな死に方させられる羽目になって、この子が無事に産まれるよう残る全ての力を使い果たしてしまったのよ・・・出来れば、あなたが言ったように私達二人でこの子を育てていって、何時までも一緒に老いて死にたかった・・・」
男は、「どうして俺を選んだんだ?神にも許されぬいけない事だと分かっていたのに・・・」と声を上げた。
「それは・・・あなたと出会ったからよ。私は、男神のくせに人の男と結ばれ、その男の子供を産み、共に老いて死んでいきたいと思っていた。他の神々は私に愚か者の烙印を押して除け者にした・・・そんな時よ、あなたと私が出会ったのは。」
男は美少年が死ぬのは自分のせいだと攻め、その大声に赤子はビックリして泣き出してしまった。美少年は手を伸ばして二人の涙を拭き、間もなくして赤子は泣き止んだ。
「後悔はしてないは、あなたの肉体が呪いで怪物になってしまっても心までは怪物にならなかったのも、この子を授かったのも、私とあなたが心から本当に愛し合っていたから起きた奇跡なんだから・・・それにこの子は、私達が心の底から望み、この子自身の魂が私達の子として産まれたいと本当に思って私達を親に選んで産まれてきてくれたんですよ。私は十分幸せでした。だから私を愛しているのなら、私の為に泣かないで・・・私は、五百年・・・幾度もの輪廻の末に・・・人の娘に転生します・・・そしてあなたは、この子の子孫に転生します。あなたの呪いはこの子やその子孫に受け継がれますが、私達が五百年後に再び巡り会った時、私は新たなる女神となり、この子の一族の呪いは祝いとなるでしょう・・・」
美少年が事切れる場面で夢は終わるが、美少年はどこか力姫の面影があった。

九兵衛が事業で遠出になって数日経った夜、麦之進は皆が寝静まったのを見計らって部屋を抜け出して九兵衛と力姫の寝室へ向かった。寝室にたどり着くと、力は何やらブツブツ言いながらうなされている様子であった。
「くそ、どいつもこいつもわしを寝たきりジジイ扱いしおって!!この憂さは、力を手籠めにして晴らしてくれるわ!!だだ九兵衛がやっているのと同じでは物足りぬからこれで・・・」
麦之進は懐から桃色の液体状の薬が入ったガラスの小瓶を二つ出すとその中の一つを一気飲みして全裸になった。
「もしわしが腹上死してしもうたらそれで本望じゃ、この薬で絶頂(イキ)狂わしてやるぞ力め!!ゲヘヘヘヘッ」
麦之進は笑いながら力の口に小瓶の中の薬を一気に注ぎ込んだ。
「義父上(ちちうえ)様、こんな所一体何を・・・あっ!?か・・・身体が!」
身体が火照ってきた力姫は、身体を震わせながら着物を脱ぎ棄てて全裸になった。力姫の胸は3mぐらいはある超乳が垂れる事無く大きくせり出て、腰囲はほっそりとくびれ、尻は大きく安産型で色気のある体型であった。
「貴様にはわしが先程飲んだのと同じ南蛮渡来の性欲と感度を高める薬を飲ませてやったわい。効きすぎて発狂死する者もいるそうだが、九兵衛が独り占めしてやがるその磨きのかかった女体を奴がいない隙に頂戴してやるわ!!」
麦之進が力姫の股を大きく開くと、「だめっ、あそこに挿入してはだめ!!私は九兵衛様の赤ちゃんを産みたいの!!」と泣き叫び、それに対して麦之進は、「安心せい、お前の秘密の花園には挿入せぬからその代わり尻(ケツ)穴に挿入してやるわい!!」と言った。
ズヌヌ、ズプッ、ズプッ
「んあ〜っ、あひぃ、あひぃ〜!!」
「いいぞ力よ、すごいしまりじゃ!!もっと淫らに喘げ!!わしが思った以上に最高の女体じゃ!!」
トプッ、ビュッ、ビューッ
ブッシュア〜
「貴様、母乳まで出るのか!?」
「はい、九兵衛様と沢山愛し合ったおかげで・・・」
「おのれ九兵衛め、こんなものまでわしに内緒で独り占めしよって・・・」
麦之進が噴乳しながら意識を失っている力姫の胸に吸い付こうとした時、突然麦之進は胸を押さえてせきごみながら苦しみ出して倒れた。物音を聞いて何事かと思って寝室に入った麦之進の奥方が全裸で倒れている二人を発見し、大急ぎで思っていたよりも事業が早く終わって城に戻っていた九兵衛を連れて来た。
「あっ、父上!!しっかりしてください。病人なのになんでこんな所で素っ裸で・・・ん?これは!?」

床に転がっていた二つの小瓶を見て驚いた後九兵衛は、力姫の事を自分の母親に任せて麦之進を麦之進の部屋へ連れて行き布団に寝かせた。
「父上、まさかあの薬を小瓶一杯分も飲んだんですか?あの薬はそんなに一気飲みしたら命を落としてしまう危険性が高いのですよ。小瓶が二つも転がっていたのですが、まさか・・・」
「ああ、力に飲ませたんじゃ・・・もっとも、強すぎていかれてしもうたかもしれんがな・・・ゲフッ、グフッ、苦しい・・・早く薬と水を・・・」
九兵衛は心の中で、「他人(ひと)の命を顧みず・・・全く、父上は鬼じゃ!!」とブツブツ呟きながら部屋を出て、しばらくして金平糖のような見た目の錠剤が入った黒い小箱と水が入った湯呑を運んで戻って来た。
「父上辛そうですね、どうぞ・・・」と九兵衛が錠剤が入った黒い小箱を錠剤が入った黒い小箱を差し出すと、麦之進は小箱を手に取って中の錠剤を全て口にほうばった。
すると、麦之進は口を押えて苦しみ出し、口から血がタラタラと滴り落ちて来た。
「どうです父上?あなたが民が力を付けて一揆を起こさぬよう民が生活用水に使っている水源に密かに投げ込んで疫病に見せかけていたぶり殺しにした際に使い、私が信頼している忍者がその存在を知って今日まで父上に飲ませた唐渡の毒薬よりもすごい効き目でしょ?この南蛮渡来の妙薬は・・・」
「ぐぅおお〜!!みっ、水・・・」
麦之進が水を欲しがっていると悟った九兵衛は、湯呑に入った水を麦之進に飲ませた。
「ちなみにこの妙薬の毒は、水を加えると致死率がグンと上がりますよ。」
「ひっ!!ひでぶ〜」
ドブァ〜、ブシャ〜
麦之進は、全身の穴という穴から大量の血を噴き出してそのまま息絶えた。
「お休みなさい・・・父上・・・」

九兵衛が麦之進の部屋から出ると麦之進の奥方が慌てた様子で九兵衛の下に駆け付けて来た。彼女の話によると突然力姫の身体が光り出して宙に浮き始めたのだという。
九兵衛は、「ここは私に任せてください。母上は自室に戻って休んでください」と言って力姫のいる寝室に向かった。
寝室に到着すると、確かに自分の母親が言っていた通り力姫が光りながらプカプカと宙に浮いていたのであった。
「この感じ・・・どこかで感じたような・・・」
九兵衛がブツブツ言っていると、力姫の輝きが更に増して力姫の身体に紋様が浮かび上がって白い鳥の翼が生え、力姫の超乳が少し更に大きさを増して更に色っぽい女神の如き女体となり、それに共鳴するかのように九兵衛がマラと金玉が更に大きくなり、更に背が高くて筋肉ムキムキの逞しい男体の益荒男となった。
「その紋様はもしや・・・」
「やっとあなたも前世の記憶を全て思い出したのですね。幾度もの輪廻の末に私は力姫、あなたは九兵衛として転生しました。そして前世からの縁でこうして巡り会い、結ばれる事ができ、私は新たなる女神に覚醒しました。」
九兵衛は、自分は自分の先祖に当たる若侍の、力姫は同じく自分の先祖に当たる山の神々の一柱である美少年の生まれ変わりである事を悟って嬉し泣きをしていると力姫の腹部に見た事ない紋様が浮かんでいるのに気が付いた。それは、まるで子宮とその中に宿る胎児を象徴的に描いているように見えた。
「この紋様は、神々が私への祝福にあなたの御子を今日授かれるように付けてくださったものです。それに・・・」
力姫が九兵衛に寄り添って彼の大きくなった金玉に手を当てるとドクン、ドクンと心臓のように脈打っていた。
「先程私達が共鳴した際にあなたの金玉に私達の御子の魂の源となる魂が宿ってくださいましたからこれで確実にあなたの御子を孕めますね♥」
九兵衛は嬉しく、「はいっ、勿論喜んで!!」と嬉しそうに言って力姫を押し倒し、自身の超巨根を力姫の子宮に挿入した。
ズニュウウウ!ズンッ!!
ズブッ、ズブッ
「はあ、はあ、私の口に容易に届く程にまで育ったマラが全部入るなんて・・・」
「あああっ。これも神の力によるものです。」
グチュッ、グチュッ、パン、パン
「もう・・・出そうだ。」
「出して、あなたの赤ちゃんの素を私の膣内(なか)に射精(だ)して!!」
ドビュッ、ビュッ、ビュー

「はあ、はあ、確実に赤ちゃんできるように『もう一つのあなたの姿』でもう一回しましょう・・・」
「はい・・・うう、アオーン!!」
九兵衛は自分の意思で人間と鬼と狼と蝙蝠を掛け合わせたような姿に変身した。だがその姿は今までのように荒ぶる怪物ではなく、聖なる神のような雰囲気であった。
「さあ、始めるぞ・・・」
「ええ、これで子が宿れば、あなたの血に受け継がれてきている呪いは祝いとなります・・・」
ズニュニュウ〜
再び性交を始めた二人は、九兵衛の超巨根で力姫の身体が浮きながら、力姫の母乳を飲みながら更に激しく腰を振り合った。
「あっ、はあっ、力姫、お前を確実に孕ませてやるからな!」
「ああっ、あなた、あなたの全てを私に注いで沢山孕ませて!どんな戦でも死ぬ事のない強い男児を・・・」
ゴプッ、ドビュッ、ビュッ、ビュー、プシュイイー
九兵衛はまるで自分の魂を含めた全てを注入するかの如き大量射精をし、力姫の腹を臨月程にまで膨らませた。
ドクンッ、ドクン
「ああ、お腹が、お腹が熱い!!」
力姫の腹が光ると臨月程にまで膨らんだ腹が少し膨らんで破水した。そう、二人の愛の結晶が孕み、神の力と二人の愛の奇跡で短時間で受精卵から十月十日の胎児に急成長したのであり、今まさに産まれ出ようとしていたのだ。
九兵衛は、自分で我が子を取り上げようと必死になって力姫の傍に寄ると、産道が十分に開ききっていて、赤子が自力で這い出るように産まれたのであった。
オギャア〜、オギャア、オギャア、オギャア!!
こうして九兵衛と力姫の間に男三人、女一人の四つ子が産まれたのであった。

その後、九兵衛は正式に鬼鮫家当主となり、鬼鮫の軍隊は従来のような情け容赦なく残忍なものではなくなり、領地は九兵衛と力姫によって平和に治められ、最終的に九兵衛は頭よりも高くそびえ立つ超巨根で超巨玉でものすごく背が高くて筋肉ムキムキで良質な子種を無尽蔵に作って溜め込む事が可能な精力絶倫の益荒男に、力姫は10mの超乳で母乳をものすごく大量に作って溜め込む事が可能な色っぽい女体となり、二人の間には100男100女合計200人の子が産まれ、力姫は良妻賢母の鑑と称えられた。
後々、万月が室郁子氏に殺され、その弔い合戦で九兵衛と力姫の息子達は北海島の荒海や酷寒の環境など物ともせず、二人の予想以上に早いスピードで室郁子氏を滅ぼす偉業を成し遂げ、九兵衛と力姫の長女は東中島を治める徳川氏前当主の長男にあたる現当主の末弟と結婚して母親に負けぬ程の沢山の子を産み、それから八十余年後、現当主の血筋が歴代当主の中で最年少で当主の座に就いたその当時の当主がその当時領地中で猛威を振るい、数多くの人命を奪った気管支系の疫病で若くて未婚のまま亡くなった事で断絶してしまった事により、九兵衛と力姫の長女の子孫が当主となり、実質上、九兵衛と力姫の血筋が寺藩具国天下統一を成し遂げるという力姫の当初の思惑を遥かに上回る結果となったのだ。
九兵衛と力姫は人間としての天命を全うした後神として昇天し、それ以来彼らとそれ以降の鬼鮫家歴代当主を祀った霊廟に桃の木が植えられ、その桃を食べると男は超巨根で超巨玉でものすごく背が高くて筋肉ムキムキで良質な子種を大量に作って溜め込む事が可能な精力絶倫の益荒男に、女は超乳で母乳がジャンジャン出る色っぽい女体となり、また霊廟の近くでは乳白色の温泉が湧き出てその温泉には万病に効くだけでなく、どのような恋人も激しく愛し合い、子宝に恵まれるという有難い効果があり、これらのご利益から霊廟付近は寺藩具国随一の温泉街として栄えたのであった。