とある南の孤島に住むホルスタイン型牛獣人アマゾネス「カウアマゾネス」のエリーナとその双子の姉のアリーナは、18歳の誕生日を迎え、「ウイゴの儀」と呼ばれる成人式を行う為に訪れた「聖域」と呼ばれる島の中央部に聳え立つ巨大な樹木の内部に存在する神殿の中で儀式を執り行う。そして遂にその時が訪れ……!
(この日の為に沢山努力してきたからねっ♪)
と内心思いながら儀式用の装束に身を包んで祭壇の前に立ち、儀式が始まるまで待機していたのだが……
「ふぅ〜ん、皆大きいなぁ〜」と周りにいる同じ年くらいの女の子達の胸を見てそう思うのであった。というのも、今現在、この儀式に参加している女性達は、大部分がエリーナとアリーナよりバストサイズは大きいのだ。その為か、彼女は周りの視線を感じて何だかくすぐったい気分になっていた。そんな時だった……。
すると突然、彼女達の目の前にコーヒー色のスライムが大量に出現したのであった。コーヒースライムは雄しか存在しない種族であり、この島に住む他の種族であり、雌しか存在しない種族であるカウアマゾネスと子作りする事で子孫を繋いでいたのであった。子作りの方法はあまりにも独特で、乾燥が弱点である為、カウアマゾネスの処女の乳腺に住み着くのである。
その結果、そのカウアマゾネスを膨乳させて妊娠経験が無いにも関わらず母乳が出るようにし、膨乳したカウアマゾネスは乳房は垂れもせずに張りを保ち、肩こりや痛みといった身体への負担は全く感じないというメリットがあるのであった。
しかもコーヒースライムは、原理は不明だが、その状態から自らの精子を流してそのカウアマゾネスの卵子と受精させて妊娠させ、産まれる子供は必ず雄はコーヒースライム、雌はカウアマゾネスと決まっている。
そうやって彼女達は子孫を繋げるという共生関係にあり、カウアマゾネスはコーヒースライムを島の守り神として崇め、雄であるコーヒースライムを産めたアマゾネスは至高かつ永遠の若さと美貌を手に入れて聖域で永久に暮らす事を許されるのであり、コーヒースライムの強い個体に好かれる可能性と雄であるコーヒースライムを産める可能性はバストの大きさと比例している事からカウアマゾネスはバストが大きければ大きい程美人だという価値観であり、ウイゴの儀は成人式であると同時に神様との婚礼の儀式であった。
やがてコーヒースライムとエリーナ姉妹達カウアマゾネスは、本能に導かれるように求愛を開始し、エリーナに求愛したコーヒースライムはアリーナに求愛した個体と比べて一回り大きく、エリーナは彼を「マスター」と命名するのだった。そして、コーヒースライムは彼女に抱かれ、キスや愛撫といった恋人にする行為の後、ミルクのような濃厚の液体を大量に分泌し始めてエリーナの全身を包み込み、彼女の乳首から乳腺に侵入を開始したのであった。
「あっ・んっ……あぁあああん♥もう、私ったら何て淫乱なのかしら?こんなにも気持ち良くて、私の身体が火照ってしょうがないわ!それにしてもマスターったら、なんて優しいのかしら、私が痛くないように優しくしてくれてる」
そう言うと彼女はマスターが完全に乳腺に住み着いたのを確認すると自身の乳房に手を当てて揉み始め、それと同時にマスターを応援する内容の言葉を呟きながら乳首を摘まんで刺激を与えていくと、彼女の乳首からは大量の乳汁が流れ出し始めたのである。すると、彼女の胸がムクムクと大きくなり始め、同じ変化が既に自分の生涯の伴侶となったコーヒースライムが乳腺に住み着いたアリーナや他の女の子達に表れ出した。
「あん、アタイのおっぱいから何か出てる!?」
「コーヒースライムはあなたのおっぱいから母乳が出るようにしたのよ」
「えぇ〜!!そんな事まで出来るの?」
「うん、だってあなた達はこれから赤ちゃんを育てて産む事になるんだから、その為に必要な事なんだよ!」
「そっか……でも、ちょっと恥ずかしいな。でも、ありがとうね♪」
アリーナからそのような言葉を掛けられた隣にいた少女は嬉しそうな表情を浮かべると、自身の乳房に手を当てて揉み始めた。そして、他の子達は同じように母乳が出るようになった事に驚きながらも、各々自分の夫となったコーヒースライムに感謝の言葉を述べたのであった。
そうこうしているうちに全員の膨乳が始まり、エリーナとアリーナは、超乳とでもいうべきサイズにまで膨乳し、特に元々アリーナよりもバストサイズが大きかったエリーナは、アリーナよりも大きめのサイズにまで膨乳していて、彼女達の乳房からは勢いよくミルクが出ていた。
「すごいわエリーナ。あなたの旦那様は大きめのやつだったし、ひょっとしたら貴女は雄を産めるかもしれないわ」
「お姉ちゃん、嬉しい事言ってくれるね…でも他の子の中には私達より大きくなった子もいるわ…」
「そうよね。それじゃあ、早速搾乳を始めましょうか」
「うん!」
エリーナとアリーナは、自分達の胸をマッサージし始めた。すると、すぐに乳首から大量の母乳が噴き出し、二人はそれを飲んだ。
エリーナとアリーナは、乳首を摘まんで捻ったりしながら、二人の互いのおっぱいを気に入っていったのであった。
「もしもあなたと私の子が両方共雌だったらお互いの子におっぱいをあげられるかもね」
「うん、そうだといいんだけど……」
そうしてエリーナとアリーナはお互いの乳腺に居る夫であるコーヒースライムに愛おしそうにするかのようにおっぱいを撫でたのであった。そうして、二人は、自分と相手の乳房を揉み合いながら授乳をしていくのであったが、その時、エリーナ達の身に異変が起きたのである。
(えっ!?何これ?急におっぱいとお腹が熱くなってる?)
エリーナは自分の胸と腹部が熱いと感じると、胸と腹部がムクムクと膨らみ出しのであっだ。そして、それと同じ変化が他の子全員にも現れ、それは、全員が着ていた服を内側から引き裂き、破廉恥な格好にさせてしまう程のもので、それを見たエリーナとアリーナはお互いに驚いていたが、二人とも自分のおっぱいと下腹部が痛いと感じた。
エリーナとアリーナは、自分の胸と子宮が疼いているのを感じると、それに呼応するかの様に、その膨れている部位を手で触り、その瞬間、自分の心臓の鼓動と夫であるコーヒースライムの動きと別の反応を感じたのであった。
ドックン、ドックン…
ドクッ、ドクン!!!!
「お姉ちゃん、私、マスターの赤ちゃんが子宮に宿ったんだ!」
「私もエリーナも妊娠出来たんだ!!」
「うん!そうだよ、きっと!」
「そうね、そうに違いないわよね!」
エリーナとアリーナは、自分達の身体に何が起こったのかを理解した。二人は、お互いの妊娠を喜び合い、エリーナとアリーナは自分と相手の両手を握り締め合った。
時同じくして他の子全員も自分の夫との愛の結晶が宿ったのだと悟り、一体誰が雄であるコーヒースライムを産み、至高かつ永遠の若さと美貌を手に入れて聖域で永久に暮らす事を許されるのかと物思いに耽るのであった。
それから数分後、エリーナ達全員のお腹は臨月にまで膨れ上がり、更に膨乳した胸から溢れ出た母乳によって洪水状態になった頃、遂に破水と陣痛が一斉に始まったのであった。
「いっ、痛い痛い!!!」
「う、産まれる……」
「あぁ、産まれるぅ〜」
「ああ、産まれる、産まれる!!!」
エリーナ達は、痛みに耐えながら産気付く。そして、エリーナ達の子宮口が徐々に開き、ついにその時が来た。
「産まれる!!産まれるよお姉ちゃん!!!」
「エリーナ頑張って!ヒッヒッフー」
アリーナは、エリーナにラマーズ法を教える。しかし、エリーナ達は痛みに悶え苦しむばかりで一向に赤ちゃんが出て来る気配がない。
「マスター、私と赤ちゃんを守って…」
アリーナがそう願うと、突然、エリーナの胸とお腹が光り、赤子は自力で這い出るように無事に誕生したのであった。それと同時にアリーナの赤子も無事に誕生したのであった。
ぎゅるうぅ〜んっ、ごぼぉおおお〜
オギャアア、オギャア
我が子の元気な産声に二人は安堵した。エリーナの赤子は、四つ子のカウアマゾネスで、髪の色は上の子からアリーナと同じ赤毛、エリーナと同じ茶髪、濃い茶色の茶髪、アリーナと同じ赤毛であった。一方、アリーナの赤子は、双子のカウアマゾネスで、髪の色は二人共濃い茶色の茶髪であった。
エリーナの出産に立ち会った儀式の参加者は皆、この奇跡的な誕生劇に感動していた。儀式に参加し、コーヒースライムと子作りをした女子の中には無事に雄であるコーヒースライムを沢山出産した子も何人かいた。
「私のエリーナは雄を産めるかもしれないという予想が外れてしまったのが少し残念ね。私の隣にいて励ましの言葉を掛けた子が雄を沢山出産したのは驚いたわ」
「うん、でも私の四つ子ちゃんが今の私達と同じ年になった時にその中の一人がコーヒースライムの強い個体に結ばれ、雄であるコーヒースライムを出産し、聖域で永久に暮らす事を許され、島の歴史に名を残すかもしれないよ」
「あんたの決心はすごいね。感激したわ。協力して赤ちゃんを育てましょう」
そう言ってアリーナはエリーナの肩を叩いたのだった。
(娘の章に続く)