彼女の提案

sound2000 作
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俺の名前は廉針 左門(かどはり さもん)
そして彼女の名は雲雀 紀音(ひばり きのん)

突然だが、俺の彼女紀音にはいくつか変わった所がある。
まず一つ目、

「左門待ったであろうか?」

「いんや、今来たばっかだ。」

「そうか!それはよかったのじゃ!」

常時何故か爺言葉であること。
格好的にはめっさ可愛い女の子なんだが、何故このような堅苦しい爺言葉なのか、俺にはよく分からん。

「はい!どうぞなのじゃ!」

「お、おう。サンキュー…。」

二つ目、料理の「見た目が」最悪。
本人はハンバーグと言っているが見た目はほとんど…真っ黒な物体だ。

「いただき…ます。あー…む。」
俺は意を決して、その真っ黒な物体を口にする。

「どう…なのじゃ?」
紀音は心配そうに聞いてくる。
こんな純粋な目をした子に嘘はつけない。俺は正直な感想を言った。

「ああ、<味は>最高だ。」

何故あの見た目でこんな味が出せるのか、全くもって分からない。

そして、最大の変わったところ、それは…

ぶるんぶるんぶるん!
「む、どうしたのじゃ?ワシの胸になにかついとるかの?」

「いや、まあ、うん。」

異常なまでに発育しすぎたこの胸である。

「相変わらずすげえなって思ってな。」

「ああ、ワシのおっぱいのことか?」

「ああ、今何…mだ?」

「ふむ、だいたい2mちょいというところじゃろう。肩がこってしょうがないのう。」

まず女性に胸のサイズを聞く時にメートル単位で聞くことがおかしいだろうが、俺にとっては日常だ。

「むー、そのようなことより!早く遊びたいのじゃー!」

ああ、そういえば今は俺の家で何して遊ぶかを決めてたんだっけ。ちなみに俺たちは高2だ。
外に出かけろだ?そんな金ねぇし街に行ったらこいつの胸が悪目立ちしちまう。

「そうじゃ!左門!プロレスごっこなどはどうじゃろうか?」

紀音は巨大な胸をぶるんっと揺らし、提案してきた。

「ふむ、確かに体も動かせるし面白いかもな」

そして何より、正当な理由で色々なことができるかもしれんしな。
それじゃあ、用意をするとしよう。