俺の名前は廉針 左門(かどはり さもん)
そして彼女の名は雲雀 紀音(ひばり きのん)
突然だが、俺の彼女紀音にはいくつか変わった所がある。
まず一つ目、
「左門待ったであろうか?」
「いんや、今来たばっかだ。」
「そうか!それはよかったのじゃ!」
常時何故か爺言葉であること。
格好的にはめっさ可愛い女の子なんだが、何故このような堅苦しい爺言葉なのか、俺にはよく分からん。
「はい!どうぞなのじゃ!」
「お、おう。サンキュー…。」
二つ目、料理の「見た目が」最悪。
本人はハンバーグと言っているが見た目はほとんど…真っ黒な物体だ。
「いただき…ます。あー…む。」
俺は意を決して、その真っ黒な物体を口にする。
「どう…なのじゃ?」
紀音は心配そうに聞いてくる。
こんな純粋な目をした子に嘘はつけない。俺は正直な感想を言った。
「ああ、<味は>最高だ。」
何故あの見た目でこんな味が出せるのか、全くもって分からない。
そして、最大の変わったところ、それは…
ぶるんぶるんぶるん!
「む、どうしたのじゃ?ワシの胸になにかついとるかの?」
「いや、まあ、うん。」
異常なまでに発育しすぎたこの胸である。
「相変わらずすげえなって思ってな。」
「ああ、ワシのおっぱいのことか?」
「ああ、今何…mだ?」
「ふむ、だいたい2mちょいというところじゃろう。肩がこってしょうがないのう。」
まず女性に胸のサイズを聞く時にメートル単位で聞くことがおかしいだろうが、俺にとっては日常だ。
「むー、そのようなことより!早く遊びたいのじゃー!」
ああ、そういえば今は俺の家で何して遊ぶかを決めてたんだっけ。ちなみに俺たちは高2だ。
外に出かけろだ?そんな金ねぇし街に行ったらこいつの胸が悪目立ちしちまう。
「そうじゃ!左門!プロレスごっこなどはどうじゃろうか?」
紀音は巨大な胸をぶるんっと揺らし、提案してきた。
「ふむ、確かに体も動かせるし面白いかもな」
そして何より、正当な理由で色々なことができるかもしれんしな。
それじゃあ、用意をするとしよう。