第2話 下着のために・・・の巻
「オヤジ、ちょっと来てくれ。」「ん?なんだ?」
「ちょっとソレを脱いでくれ。」「おいおい、「ソノ気」か?」
「ああ。(ごくっ。)その胸に埋もれ・・・って違うよっ!オヤジに合う下着や服を作らなけりゃいけないからサイズを測らせてほしいんだ。」「なんでだよ?」
「いつまでもシーツとバスタオルってわけにもいかないだろ。」
「まぁ・・・そりゃそうだな。で、どこに作ってもらうんだ?こんなサイズ、近所の洋品店じゃムリだろ?」と言いながらオヤジは両腕で抱えたオッパイをオレに押し付けてくる。
(オヤジ・・・ひょっとして楽しんでないか?)
「調べてみたらネット通販で日本にもそういうサイズを扱ってる店があったんだよ。ただ・・・」
「ただ・・ って何だ?」
「3サイズやいろんな方向からみた全身の写真をメールで送信しなきゃならないんだよ。」
「・・・別にいいけどよ。」なんか拍子抜けだな・・・(やっぱり元が男だからか?)
「ちょっと悪いがほどいてくれ。届かないんだ。」
オヤジはシーツやバスタオルの結び目を解くと再びブリーフ一丁になった。「す・・・すげぇ(じゅる)」改めてまじまじと見ると悩殺されそうだ。
え〜とヒップは・・・111センチ。続いてウエストは・・・
「オヤジ、ちょっと持ち上げてくれよ。」「んっ・・んっっ・・・上がらねーなこりゃ。」
オレはオッパイと腰の間に手を突っ込んだ「やっ、ひゃあっ!」
オヤジ・・・感じてるのか?・・・55センチ。さあ、いよいよバストだ。
え〜と、アンダーは・・・もう一度手を突っ込むオレ。「あうんっ!」
胸となると感じやすいんだな・・・66センチ。そしてトップは・・・・・200・・210・・・220・・1・・2。
「に、222センチ!?」
そりゃ2メートルは超えてるとは思っていたけど、ここまでいくか?
そのあと、服のため全身の写真をとることに。カシャ、カシャ、カシャ、カシャ・・・
「ちょっとオヤジ、何ポーズとってんだよぉ!(それも胸を強調するポーズばっかり)」「あ、悪りぃ悪りぃ。」で、これ(もちろんポーズとったやつは除外)を送信してと。
「で、いつできるんだ?どうしても2日かかるってさ。」ピーピッピピーピ ピピピピピピピー オヤジのケータイが鳴っている。
「こちらツバキ化粧品の富永と申します。緊急事態が起きました。今すぐ土方部長に出社していただきたいのですが・・・」
まいったなぁ・・・まさか「女になって3サイズ測ってる」なんて言えないよなぁ・・・
オレはとっさにウソをついた。「あ、オヤジのことですか?いま、体調を崩して寝込んでいます。」
「・・・・でしょうね。あんな事があったから・・・」
「あんな事?一体何ですか!?」「あ、いや。何でもないです。」ピッ。
そう言うと富永と言う女性(たぶんオヤジの部下だろう)は電話を切ってしまった。
「はぁぁ・・・・今日はホントに疲れた。」オレはちょっと横になった。
目がさめたのは夜11時。しまった!耳栓忘れてた。
・・・・・・・・ん?やけに静かだな。いつもならいびきが聞こえてくるのに・・・
ちょっとオヤジの寝床へ降りてみよう。
ドキッ!「うわぁ・・か・・かわいぃぃ。」
オレが見たオヤジの姿は、どう見てもすうすうと寝息を立ててる美少女であった。
「こんな娘と手をつないで歩けたらなぁ・・・・」ってオイ!オヤジだろ中身はっ!!!