カース・オブ・ビューティー

初心者 作
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季節は夏真っ盛りの中、由美は高校の図書室で一人受付をしていた。
図書室には夏休み前に借りた本を返しに来る人がたまに来るくらいでそれ以外は静寂に包まれている。
するとそこにその静寂を崩すように勢いよくドアが開いて佐藤先生が飛び込んできた。
先生:「由美さん、ちょっといい?」
由美:「えっ...あっ...はい。」
先生:「今日新しく注文した本が届いたの。図書室まではこんでくれないかしら。」
由美:「はい...わかりました。」
すこしつまりながらも返事をして本の受け取り先までむかうと
由美:「なっ...」
そこにはまるで天にもとどきそうな(個人の感想です。)本のお城が建設されていた。
由美:「ああああの、これ、ぜぜぜ全部ですか?」
先生:「そうよ、あたりまえじゃない。」
サラっとかえされて言葉をかえすのに時間がかかる。
由美:「ででででも私こんな体だし...」
というのも由美の体は一見小学生見えるほどの小柄であり胸はもちろん力もほかの人に比べて全然ないのだ。
先生:「千里の道も一歩からっていうでしょ。どんなに難しいことでも頑張れば何とかなるんだから。」
先生意味が少しちがいます...
先生:「まーでもやっぱり由美ちゃんひとりじゃ無理かもね…えーっと。」
そういうと先生はまるで獲物を探すような眼であたりを見回し、またたく間に一人の男子生徒をロックオンした。
先生:「ちょっときみ、こっちにきて手伝って。」
男子生徒:「えっでも先生これからぶか...やらせていただきます。」
「部活」と言い切る前に彼は先生のすごい威圧感にまけてしまった。
先生:「それじゃ二人ともお願いね。あと終わったら奥の古本倉庫の掃除もよろしく。」
そういうと先生はさっさと行ってしまった。
由美:「あっ...あの...」
裕也:「あっおれ裕也っていうんだ。よろしく。」
由美:「あの、わっ私は由美っていいます。」
裕也:「それじゃ由美さん、さっさと終わらそう。」
由美:「はい」
裕也と一緒に本運びをしているうちに由美は彼と少しはなせることができるようになった。そうしているうちに本運びはすぐにおわり、楽しい時間はあっという間におわった。
裕也:「ごめん、もう部活に行かなくちゃならなくて、掃除任せていい?」
由美:「いいよ。私がやっとくから。手伝ってくれてありがとう。」
裕也:「本当にごめん、それじゃ。」
裕也がいなくなってから由美は一人倉庫を(背が小さいため)はしごを使いながら掃除していた。すると、
由美:「あれ?」
ふと見ると一冊赤く不気味に光る本がある。
由美:「なに?あれ。」
気になって由美がその本に手を伸ばそうとした次の瞬間その本がぱぁっと輝きだしたかと思うとあたりの本棚が小刻みに震えだし、由美は赤く光る本とともに地面にたおされてしまった。
その時赤く光る本のページに由美の行け落ちた一本の髪の毛が吸い込まれたかと思うと由美の足もとに突然結界が現れた。
由美:「なに?なに?」
由美が困惑している間にも結界は由美のまわりいっぱいに広がり、輝きだした。
ドクン、
由美:「ううっ」
由美が声をあげると同時に由美の体が光に包まれる。
その瞬間由美の体に異変が起こりだした。
由美:「かっからだがっ成長してる?」
由美の手足はぐぐぐっと伸び始め、身長が高くなっていく。さらにショートヘアーだった髪は一瞬でロングへと変わり、腰にも括れができてくる。
そして胸は心臓の鼓動にあわせてムク...ムクっとおおきくなり、セーラー服を今にも張り裂けそうなくらいまで引き延ばしている。
由美:「あぁっ...あぁ」
セーラー服がびりっという音をたてると同時に由美は気絶してしまった。
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佐藤先生:「本当にあなた由美さんなのよね。」
由美:「本当っですよ...ヒック、もうなにがなんだか...ヒック。」
由美が目を覚ますと佐藤先生が目をまん丸にして見ていた。自分の体は服を破りほぼむきだしの状態になっている。
自分の体に起きたことがまったくわからない由美には泣くことしかできなかった。
先生:「あなたが手にした本は古い呪いの書なの。それであなたが倒れていたときにはページにカースオブビューティーと書かれていたわ。」
由美:「カーすおビュぶーてぃー?」
先生:「つまり{美の呪い}よ。昔話で魔女がお姫様を醜い姿にするのによくつかう呪い。相手の姿かたちをかける前と全く正反対にしてしまうのろいらしいわよ。」
由美:「そ...そんなの本当にあるんですか。」
先生:「現にあなたに起きたじゃない。それまでは私もただのデマだとおもってたわ。...それにしてもいい体になったわねぇ。スタイルもいいし胸は私よりも大きいしうらやましいわ。」
...........しばらく考えて由美は
由美:「あの...お姫様は呪いをかけられて正反対の醜い姿になったんですよね。...私が同じ呪いをかけられてこうなったということは...」
先生:「さーてあなたの服とってこなくっちゃ。保健室にいってきまーーーす。」
先生はいかにもわざとらしく話をそらして図書室を出ていった。
由美:「そんな〜〜〜」
由美は再び泣き崩れた。