カース・オブ・ビューティー

初心者 作
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由美:「はぁ〜〜〜」

図書室につくやいなや由美の口からため息がこぼれる。原因はもちろん今朝のアレだ。

由美:(裕也くんあの晩助けたのが私だって気づいてないよね?、でも思わずありがとうって言っちゃったし、あぁ気づいてたらどうしよ〜。)

佐藤先生:「なに頭抱えてうなってんのよ。」

佐藤先生の唐突なツッコミ。

由美:「ぶっ!! な・・・なんでもないです。」

佐藤先生:「はっは〜ん、例の彼のことね。」

由美:「ち、違います!裕也くんとは何も・・・」

佐藤先生:「私は『裕也くん』なんて一言も言ってないわよ。」

由美:「○×△□〜〜〜!!」

由美の顔はあっという間に真っ赤になった。

佐藤先生はこういう色恋沙汰になると頻繁に干渉してくる。
どうも色恋沙汰に首を突っ込むことが大好きなようで、生徒たちからは別名「○○の雌豹」と呼ばれている。
今は○○の中身は伏せておくことにしましょう・・・

佐藤先生:「何か言った?」

由美:「いえ、何も・・・それより先生、私の呪いのとき方はわかったんですか?」

佐藤先生:「ええ、もちろん。」

由美:「えっ!本当ですか!!」

佐藤先生:「さっぱり分かってないわよ。」

ガックシ・・・

先生の性格を考えなかった私がバカだった。

佐藤先生:「やっぱりちゃんと症状を把握しないとだめだと思うの、由美さん、あなた放課後あいてる?」

由美:「えっ、あいてますけど。」

佐藤先生:「じゃあ放課後図書室へ来てちょうだい。成長するあなたをじっくり観察したいから。」

由美:「・・・観察?」

ゾクッ

い、いま背筋にものすごい悪寒が・・・

由美:「ああっそういえば私今日は忙しいのでちょっと無理かと・・・。」

佐藤先生:「来て・・・くれるわよね?」

ゾクゾクッ

由美:「ハ、ハイィィィ!!(い、いま悪寒と一緒に殺気も出いたような・・・?)」

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放課後

由美:「あの〜」

佐藤先生:「よくきたわね。ここで話すのもなんだから向こうの『誰にも見られない』準備室へ行きましょ。」

そういうと佐藤先生は由美の手をグイグイ引っ張って準備室に連れていく。

由美:(ぜ、全力で帰りたい・・・)

由美は心からそう思った。

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佐藤先生:「ふぅ〜ん、それじゃ昨日の変態どもに触られても何も感じなかったわけね。」

由美:「はい、まるで自分の体じゃないみたいに・・・」

佐藤先生:「なるほど、これで呪いの症状がまた一つ分かったわ。」

由美:「あの〜先生、そろそろ夕方なんですけど・・・」

佐藤先生:「あら、そうね。じゃあちょとここで待ってて。」

佐藤先生はそう言うと準備室をでていった。
佐藤先生にまるで警察の事情聴取のように根掘り葉掘り聞かれた由美はやっと解放されると思いホッとしたがすぐにその考えは甘かったと痛感させられることになった。

佐藤先生:「じゃあこれに着替えて。」

由美:「ふぇ?」

そういって佐藤先生由美の方へ段ボール箱を放り投げる。
由美がふたを開けて覗き込むと、まぁ、これはまたなんとも・・・

由美:「なっ・・・なんですかこれ・・・」

佐藤先生:「何って着替えよ着替え。また服破けちゃったら困るでしょ。だから私の私服貸してあげる。」

由美:「そうじゃなくて、なんですかこの赤と青と緑とピンクと黒色のドクロTシャツは。」

佐藤先生:「かわいいじゃない。」

由美:「・・・趣味ワルッ(ボソッ)。」

佐藤先生:「何か言った?」

由美:「イエ、ナニモ。」

これ以上言っては殺されると即座に感じ取った由美は仕方なくブカブカの『それ』を着ることにした。
由美が『それ』を着終わると由美はまた質問攻めにされる。
そうして先生が第132問目を質問した時に外では太陽が沈みついに見えなくなった。

ドクン

由美:「っ!!」

佐藤先生:「おっ、きたみたいね。」

佐藤先生は由美をニヤニヤしながら見つめている。

ドクン、ドクン

由美:「・・・くっ、くる・・・ひゃあ!!」

その瞬間、由美の掌のアザが赤く輝きだし由美の体に衝撃が走り、全身に焼けるような熱が充満する。

ドクン、ドクン、ドクン

由美:「う・・・、くっ・・・」

心臓の鼓動がものすごく大きくなり体は小刻みに震えだす。
由美は体に走る衝撃に両手で組んでしゃがみこんでしまった。

由美:「う、うわぁ!」

由美が我慢できずに声を上げると同時に由美の体が成長を始めた。
由美の目の前に再び信じられない光景が飛び込んでくる。
ブカブカだったズボンからぐぐっ、ぐぐっと心臓の鼓動に合わせるように太ももが飛び出していき目線もそれに合わせて少しずつ上がっていく。
腕も垂れ下がっていた袖の先からぐぐぐっと飛び出し、袖口から掌がはっきりと確認できる。

由美:「あ・・・ああっ」

由美が悶えている間にも手足は伸びて、先の方がキュッと引き締まり、せいぜい耳が隠れるくらいだった髪も徐々に長さを増し背中に当たっているのが感じられる。
いつの間にかズボンは体にピッタリと密着していてお尻の方がギュッ、ギュッと張っている感じがしている。
次に全身を駆け巡っていた熱と衝撃は一点に集まりだす。
そう・・・

由美:「いやぁ、おっぱいが、おっぱいが熱いぃぃ、痛いぃぃぃ!!」

突如胸に集中した熱と衝撃に由美のしゃがみ体勢は崩れ、腕を後ろの床に着き胸を前に突き出す形になってしまう。

ドックン

由美:「ひっ!!」

大きい衝撃が由美の胸に走ったかと思うと由美の乳首がピクンとたちあがった。
それと同時に由美の胸は今までにない速度で先っぽからブルブルと震えだし、そして・・・

由美:「ふわぁん、おっぱいがぁ、おっぱいが大きくなるよぅ。」

由美のあえぎ声とともに由美の胸はぐぐぐっともりあがりだした。
以前と違い『ぐぐっ』と膨れ上がる胸を締め付けるような小さい服はないので由美の胸はまるで風船のようにムクムクと体積と質量を増していく。
そしてブルンッブルンッと震える胸はムクムクと膨らむにつれてその振動が大きくなり、まるで服の中で二つの乳房が暴れているようになっていた。
由美はシャツの中で暴れる胸を腕で抑えようと試みたが胸に触れるとものすごい快感と衝撃に襲われ、体が勝手に手を払いのけてしまった。
そうしているうちに胸は外側へムクムクと膨らみ(趣味の悪い)Tシャツのドクロはすっかり横長の顔になってしまった。

由美:「・・・っ・・・んあぁ。」

由美の口から息が漏れると同時に胸に集まっていた熱がスーッとひいて行った。
どうやら成長が終わったらしい。

由美:「ハァ・・・ハァ・・・」

少し落ち着いてから由美は立ち上がって自分の体を見つめる。
身長は前より頭一つ分は確実に高くなっており手足はまるでモデルのように長くスラッとしていて髪は腰のあたりまで届いている。
そして何よりも目の前のシャツの中でミッチリと広がっている大きな胸に由美の顔は真っ赤になった。

佐藤先生:「ふ〜ん、これまたご立派に成長したものね。」

ツン

由美:「ひょあぁ!!」

突然先生が乳首をつついたので由美は反射的に手で胸を隠す。

佐藤先生:「あら、意外と敏感なのね。こういうことには疎いと思ったんだけど。」

由美:「い、いきなり胸を触られたら誰だってびっくりします!」

佐藤先生:「おかしいわね、昨日の変態どもに触られても感じなかったのに今のは感じるなんて。」

由美:「えっ、そ、そういえば・・・」

佐藤先生:「どうやらあなたの呪いは『男に』触られても何も感じなくなっちゃう効果があるみたいね。」

由美:「え、それってどういう・・・」

佐藤先生:「裕也くんとエッチできないということよ。」

由美:「!!!???(0o0)」

エッチ!!?  私が・・・裕也くんとあんなことやこんなこと・・・・・・・・そんなのって

佐藤先生:「なに、真っ赤っかになってるのよ。」

由美:「ハッ!・・・な、なんでもありませんんん!!」

佐藤先生:「ハハ〜ン、あなたって意外と・・・」

由美:「先生!!それ以上は言わないでぇぇ!!」

由美はあわてて手で先生の口を押さえる。
しばらくして手を離した由美はまた先生に弱みを握られたことにガックリと肩を落とした。

佐藤先生:「さてと、それじゃあもう校医さんも帰っているだろうし行きますか。」

由美:「え?行くってどこに?」

佐藤先生:「保健室よ、ほ・け・ん・し・つ。」

由美:「保健室ってなんで?」

佐藤先生:「あなたを測定するためにきまっているでしょ。ほら、さっさと行く!!」

由美:「測定って・・・ちょっ、まっ・・・あ〜れ〜」

由美は手をつかまれるとそのまま保健室へ『連行』されていった。

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佐藤先生:「身長は私と同じくらいだから測らなくて良し、体重は別に興味ないし・・・」

観察と言ってた割に先生の測定はかなりいいかげんだった。

佐藤先生:「やっぱりスリーサイズよね?」

そう口走った先生の眼は本当の雌豹のようだった。

佐藤先生:「ふ〜んバストは○○センチ、やっぱり私より大きいわね。ウエストは××センチでヒップは△△センチかぁ。まさしくボンッキュッボンじゃない、うらやましいわ。」

由美:「せっ先生、あまりジロジロ見ないでください。恥ずかしいです。」

佐藤先生:「観察なんだからしょうがないでしょ。それにしてもやっぱりそうだわ、私の眼力センサーによると初めて成長したころよりあなたのおっぱいは確実に大きくなってる。」

由美:「な、なんですかその眼力センサーって。」

佐藤先生:「今はそんなことどうでもいいでしょ。それより自分ではどうなの。」

由美:「ハイ・・・そういえば昨日よりちょっと重たいかなー・・・なんて」

佐藤先生:「やっぱり。でもなんで・・・」

そう言って佐藤先生は窓の外を見る。
外には半分にかけた月が空にぼんやりとうかんでいる。
それを見ると佐藤先生はハハ〜ンと納得した様子で由美を見て

佐藤先生:「由美さん、どうして月が明るいか知ってる?」

由美:「なんですかいきなり、えぇ〜とたしか太陽光が月に反射しているからですよね。」

佐藤先生:「そう、つまり夜の間でも太陽光はさしてるのよ。月を経由してね。だからその分呪いの効果も弱まっていたんだわ。確か初めてあなたが成長した日は満月だったしね。」

由美:「えっ?ということは・・・」

佐藤先生:「ふふっ新月になったときのあなたが見てみたいわぁ〜〜〜。」

ゾクゾクゾクッ

そう言って舌なめずりをした先生に由美はものすごい悪寒を感じた。