あずさ:「ん・・・」
あれ?私いつの間にか寝ちゃてたんだ?
確か私は幽霊を追って返り討ちにあってそれから哲史と・・・・・・!?
顔が真っ赤になる。
わ、私、哲史と・・・・・・わ〜〜〜〜〜!!
私のしっぽがバタバタと激しく動く。
胸のドキドキが止まらない。
ん?
あれ?
視界が勝手に移動してる?
哲史:「ん?あずさ、気がついたか。」
あずさ:「!?」
私は哲史におんぶされていた。
あずさ:「ちょ!ちょっと哲史!」
私の顔がさらに赤くなる。
哲史:「無理すんな。お前熱っぽいんだから。」
なんであなたはそんなに優しいのよ。
ダメ!これ以上甘えたらまたどうかなっちゃいそう。
あずさ:「だっ、だだだ大丈夫だから、もうおろして!」
ブン!ブン!
私のしっぽがさらに激しく動いてしまう。
哲史:「ん?あっ・・・ああ、分かった。」
そう言うと哲史はゆっくりと私を降ろす。
恥ずかしくて哲史を見ることができない。
あずさ:(とりあえずお礼言わないと・・・)
あずさ:「哲史。」
哲史:「ん?」
あずさ:「あ、ありが・・・・・・」
私がそう言い切る前に
フィル:「サ〜ト〜シ〜」
哲史:「うおっ!?」
フィルがいきなり哲史に飛びついた。
あずさ:「なっ、ななな!」
突然の出来事に言葉がつまる。
フィル:「哲史!次はボクの番!」
哲史:「フィル!お前は毎度毎度いきなり飛びつくな!危うく腰を痛める所だったぞ!」
フィル:「だって疲れたんだもん。いいでしょ?」
哲史:「・・・・・・ったく。」
哲史はなんだかんだ言いながらもフィルをおぶって歩きだした。
あずさ:「・・・・・・」
哲史は優しい。
けどそれは私だけに向けられたモノじゃない。
なのに私、勝手に一人舞い上って・・・・・・
私ってなんかバカみたい。
これは嫉妬?哀愁?違う。自分への呆れだ。
私はなんだかたまらない気持ちになる。
美琴:「・・・哲史さん、優しいですよね。」
美琴が不意に口を開いた。
あずさ:「・・・そうね。」
美琴:「・・・あずさちゃん。私が哲史さんを好きになったのはあの優しさがあったからなんですよ。」
あずさ:「えっ?美琴何いきなり?」
美琴:「・・・・・・あずさちゃん、聞いてくれませんか?私が哲史さんを好きになったわけ。」
あずさ:「・・・・・・えっ!う、うん。」
私は頷いた。
美琴:「哲史さんは覚えてないでしょうけど、私が哲史さんと出会ったのは小学生の時なんです。」
あずさ:「えっ?」
美琴:「あれはまだ私が小学一年生の頃。
親の都合で地元から遠い学校に入った私は今と同じで話すことが苦手だったので友達が1人もできなくて、
毎日が寂しくていつも一人公園で泣いていたんです。」
あずさ:「・・・・・・」
美琴:「そんな私に『どうしたの?』って声をかけてくれたのが哲史さんでした。
私がわけを話すと哲史さんは『じゃあ僕が友達になるよ。』って言ってくれたんです。
はじめはうまく話せなかった私も哲史さんのおかげで少しずつ話せるようになってきて
私達はそれから毎日のように遊びました。本当に楽しい時間でした。」
あずさ:「哲史らしいわね。」
美琴:「はい。・・・でも哲史さんは私達が出会って1ヶ月後に転校してしまったんです。
でも別れ際に哲史さんは『また一緒に遊ぼうね。』って言ってくれたんですよ。
まぁでも高校で会った時にはすっかり忘れてたみたいですけどね。」
あずさ:「ひっどーい。」
美琴:「でもいいんです。私は会えただけで嬉しかったですから。・・・あずさちゃん。
哲史さんが誰にでも優しくできる人だから私は哲史さんが好きになったんです。
あずさちゃんもそんな哲史さんを好きになったはずです。
だからいつまでもそんな気持ちじゃ哲史さんに迷惑ですよ。」
あずさ:「・・・・・・そうね。優しいのがあいつのいいところだもんね。」
美琴:「はい。」
私はいつも美琴に助けられている。
美琴はやっぱりすごい。
私も負けてられない。
私は素敵な恋のライバルと出会えたことを改めて喜んだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あずさ:「フィル、そろそろおりて・・・・・・あれ?」
フィル:(スピーーー)
フィルは俺の背中でまるで赤子のような安らかな寝息をはいている。
美琴:「寝ちゃってますね・・・・・・。」
哲史:「いいよ。もうすぐ麗たちの所に着くからもう少し寝かしといてやろう。」
美琴:「だけど哲史さんは大丈夫なんですか?」
美琴が心配そうに見つめてくる。
実際は結構疲れているんだがこんな目をされたら頑張るしかないだろ。
男として。
哲史:「ああ、これぐらい何でもないさ。」
美琴:「でも・・・」
哲史:「・・・・・・」
ポン
美琴:「えっ!?」
俺は心配してくれる美琴の頭を感謝の意を込めてそっと撫でる。
哲史:「ありがとな美琴。心配してくれて。」
美琴:「いっ、いえ・・・私は・・・その・・・」
美琴の顔が照れて真っ赤になる。
体は大きくなってもどこかあどけなさを感じるかわいいしぐさだ。
そのしぐさに思わず笑みがこぼれる。
ぶす〜〜〜〜〜
哲史:「ん?」
美琴の後ろであずさが明らかに不満そうな顔をしている。
哲史:「どうしたあずさ?そんな膨れっ面して。」
あずさ:「何でもないわよ!」
哲史:「!?(何を怒ってるんだ?)」
美琴:「あずさちゃんも哲史さんに撫でて欲しいんですよね。」
美琴があずさを見て面白そうに言った。
あずさ:「ななななに言ってるの美琴!?」
あずさが激しく動揺する。
哲史:「そうなのか?」
あずさ:「ばばば馬鹿言ってんじゃないわよ!私がそんな事望むわけないでしょ!」
そう言ってるわりにあずさのしっぽが嬉しそうにバタバタ動いている。
哲史:(なんかあずさ、しっぽが生えてからフィルみたいに分かりやすくなったな。
・・・・・・しょうがないやつだ。)
ポン
あずさ:「あっ!?」
俺は美琴と同じようにあずさの頭を撫でる。
あずさ:(ふにゃ〜〜〜〜〜)
あずさの顔が飼い主になでられる猫のようにすごく気持ちよさそうな表情になる。
ただ撫でているだけなのにそんなに気持ちいいのか?
ピョコン、ピョコン
哲史:(ん?)
あずさの猫みみがピクピクと動いている。
哲史:「・・・・・・」
その光景に俺の手は思わず
コチョコチョコチョ
あずさ:「はにゃあ!?」
その後、俺があずさの鉄拳をくらったのは言うまでもなかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
哲史:「さて、着いたぞ。」
俺達は麗と水春の待つ部屋に辿り着いた。
哲史:「麗。」
中に入ると麗と水春が驚いた表情でこっちを向く。
麗:「秋山君!桐生さん!鈴原さん!無事だったのね!」
哲史:「まかせろって言ったろ。」
あずさ:「麗さん・・・あの・・・私・・・」
美琴:「・・・・・・」
あずさと美琴が申し訳なさそうにしている。
哲史:(麗に心配かけたことを気にしてるんだな・・・)
俺はフィルをおろすと麗に目で語りかける。
麗はそれに『わかってる』というように小さく頷くと
ギュッ
あずさ
& :「あっ」
美 琴
2人を優しく抱きしめた。
麗:「しょうがない子たちね。これからはもう私達に心配かけないこと。いいわね。」
あずさ:「麗さん・・・・・・」
美琴:「ぐすっ・・・ぐすっ・・・」
2人はまるで母親に甘える子供のように麗に抱かれている。
見ているこっちまでホッとする。
さすが中身は30代の・・・
ゴン!
哲史:「んぎゃっ!?」
そう思う前に俺の頭に石ころが命中した。
・・・・・・ヤツは読心術のプロか?
水春:「サッちゃん・・・大丈夫?」
哲史:「!!・・・水春!気がついたのか!」
水春:「・・・・・・う、うん・・・。」
ササッ
?
水春の様子が変だ。
気まずそうに俺から目をそらしている。
哲史:(まっ・・・まさか・・・)
俺の脳裏に水春との不純行為が浮かび上がる。
哲史:「麗!まさか水春にあの事話したんじゃないだろうな!?」
麗:「なにも話してないわ。」
哲史:「そ・・・そうか、よかった。」
俺は心底ホッとする。
麗:「だって竹中さんすでに知ってたんだもの。」
ズゴーーーーー
俺はこれでもかってくらい勢いよくずっこけた。
哲史:「み、水春、違うんだ・・・あれは・・・・・・」
俺は必死に弁解する。
水春:「ううん、いいよサッちゃん、理由はレイぽんに聞かしてもらったから。」
哲史:「あっ・・・ああ・・・そうか・・・って『レイぽん』?」
麗:「レイぽんは止めなさい。」
水春:「ええ〜なんで〜?かわいいじゃん。」
麗:「可愛くない!」
麗と水春がくだらない事で言い争っている。
あずさと美琴はそれを見て互いに微笑みあっている。
俺はその光景を見て思った。
そうか。
やっとみんな一緒になる事ができたんだ。
よかった。
本当によかった。
・・・・・・ん?
あれっ?
誰か忘れてるような・・・・・・?
『哲史!俺はあのたゆんたゆん揺れる彼女の爆乳にダイビングしてみせるぜ!』
・・・・・・・・・・・・
哲史:「あーーーーー!!?」
ひっ、1人忘れてた・・・・・・
あずさ:「いっ、いきなり何よ!」
美琴:「びっくりしました。」
水春:「サッちゃんどうしたの?」
麗:「エロ本でも落としちゃった?」
哲史:「違うわ!・・・まだ1人助けてなかったんだ。」
麗:「1人って?」
水春:「だれ?」
あずさ:「さぁ?」
美琴:「・・・?」
哲史:「・・・・・・」
タク、後で一緒に泣いてやるからな・・・
哲史:「タクだよタク!まずいな・・・あずさを助けるのに必死でタクを助けるのをすっかり忘れてしまっていた。」
あずさ:「えっ・・・」
あずさの顔が赤くなる。
いや、照れてる場合じゃないって!
哲史:「とにかく急いでタクを地下牢から助け出さないと!俺はフィルとタクの救出に行ってくる。」
あずさ:「私も行くわ!」
美琴:「わ、私も!」
哲史:「いや、あずさと美琴は麗と水春と一緒に待機しててくれ。大人数で行くと気づかれやすくなってしまうからな。」
あずさ:「だめよ!私も行く!」
美琴:「私も!」
哲史:「ダメだ!」
あずさ:「じゃあなんでその子はいいのよ!」
哲史:「は?」
美琴:「そうですよ!哲史さん、ちゃんと説明してください!」
哲史:「う・・・それは・・・」
2人の言葉になぜか怒りの感情が混じってきてる。
まずいな・・・どうしよう・・・
グイッ
哲史:「ん?」
麗があずさと美琴の肩を掴んで2人を止めた。
麗:「・・・秋山君、そろそろそのフィルって子の事ちゃんと説明してくれない?
この2人はもう我慢の限界みたいだから。」
3人の目が俺をじっと見つめてくる。
哲史:「・・・・・・そうだな。」
俺は覚悟を決めた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
哲史:「ーーーというわけだ。」
俺はみんなに話した。
フィルがサキュバスだということ。
フィルがタクを性魂にしたこと。
だからタクを元に戻すにはフィルを連れていく必要があること。
俺とフィルの会話の内容。
それらすべてを・・・・・・
「・・・・・・」
みんな黙って聞いている。
哲史:「確かにタクを性魂にしたのはフィルだ。
だがフィルは美琴やあずさを助けるのに協力してくれた。
俺はフィルを仲間だと思っている。みんなと同じ大切な仲間だと。
だからみんなもフィルを信じてやってくれないか。」
俺は必死にみんなに訴えた。
自分勝手なのはわかってる。
だけどそうせずにはいられなかった。
あずさ:「・・・そこまで言われたら信じるしかないじゃない。」
哲史:「えっ?」
美琴:「そうですよ。哲史さんが信じるなら私達も信じます。」
麗:「まぁそうね。あなたの気持ちに免じて信じてあげるわ。」
水春:「うん、あたしは友達が増えるのは大歓迎だよぉ。」
哲史:「みんな・・・・・・ありがとう。」
俺は心からみんなに感謝した。
麗:「さぁ、みんな納得したんだから早く行ってきなさい。ここで待っててあげるから。」
あずさ:「待ってるわ。」
美琴:「私も。」
水春:「あたしも。」
哲史:「・・・・・・ああ。行ってくる。」
俺は涙が出そうになるのをこらえながら壁にもたれて眠っているフィルを起こしにいく。
哲史:「フィル。起きて・・・・・・」
フィル:「ん・・・あ・・・哲史・・・」
哲史:「フィル・・・お前・・・」
フィル:「きっ、気にしないで。・・・さぁ行こう。」
哲史:「あっ・・・ああ。」
俺達はそのまま部屋を後にした。
美琴:「フィルさん。」
フィル:「ん?・・・なに?」
美琴:「哲史さんを頼みますね。」
フィル:「・・・・・・うん。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
哲史:「たしかこの部屋に・・・あった!隠し階段!」
俺達は地下牢への入り口を見つけると中に踏み込んだ。
フィル:「・・・・・・」
哲史:「・・・・・・」
フィル:「・・・・・・」
おかしい。
フィルがさっきから一言も喋らない。
哲史:「なぁフィル・・・・・・どうしたんだ?」
フィル:「・・・・・・哲史。」
ギュッ
哲史:「!!」
フィルが俺に抱きついてきた。
いつものように勢いよくではなく、そっと。
俺に触れているフィルの手は微かに震えている。
哲史:「フィ、フィル?」
なっ、なんだ?
フィル:「哲史・・・・・・お願い。」
哲史:「ど・・・どうしたんだ急に?」
フィル:「ボクを・・・・・・抱いて・・・」
哲史:「はぁ?お前まだそんなこ・・・・・・!?」
思考が一瞬停止した。
フィルの瞳から涙がこぼれている。
なんでだ?
なんでフィルが泣いている?
俺はどうしていいのかわからなくなった。
フィル:「お願い・・・お願い・・・」
フィルはそう言う度に俺を抱く小さな手にギュッと力を込める。
哲史:「・・・・・・」
フィルの涙の理由はわからない。
でもこんなに震えてるフィルをほっとけるわけがない。
俺はフィルの手をそっとほどいてフィルの方に振り返る。
フィル:「・・・・・・哲史。」
スッ
フィル:「あっ・・・・・・」
俺はそのままフィルを抱いた。
優しく、そっと。
フィル:「哲史・・・・・・うっ・・・うっ・・・」
哲史:「フィル・・・・・・」
俺は何も聞かなかった。いや、聞けなかった。
俺達はしばらく抱き合った。
地下の暗く、狭い空間にフィルの泣き声だけがこだましていた・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
しばらくして俺は口を開いた。
哲史:「・・・なぁフィル。何があったんだ。」
フィル:「・・・・・・」
フィルは黙って俺から手を離すと自分の肩に手をかける。
そして・・・
スッ
哲史:「なっ!?」
自分のレオタードをスッと脱いだ。
体型に似つかない大きな胸と薄桃色の乳首が露わになる。
哲史:「フィル!?何を!?」
俺の困惑を無視してフィルは俺に一歩一歩近づいてくる。
目に涙を浮かべながら。
ギュッ
哲史:「うわっ!?」
フィルの身体と顔が再び俺に密着する。
2つの豊満な胸が俺の身体に押し当てられる。
押し当てられた胸は俺の身体につぶされ深い谷間を形成する。
哲史:「おっ・・・おいフィル・・・」
激しく動揺する俺に
フィル:「哲史・・・・・・最後に・・・最後にボクにいい思い出をちょうだい・・・」
フィルはそう泣きながら囁いた。
哲史:(最後?最後ってなんだ・・・)
フィルの言ったその単語が頭に深く焼き付けられる。
フィルのその『最後』の言葉の意味は俺にはわからない。
でも今ここで俺がフィルを拒むことはフィルを傷つけてしまう。
そう彼女の瞳が語りかけている。
俺は・・・・・・決めた。
哲史:「・・・・・・わかった。」
スッ
フィル:「あっ・・・」
俺はゆっくりフィルの身体を寝かせる。
フィルは両手を広げてそれを受け入れるようにこちらを見つめている。
そして俺は・・・・・・
ムニュッ
フィル:「あうっ・・・・・・」
フィルの胸を揉み始めた。
俺も手のひらからトクン、トクンとフィルの鼓動が伝わってくる。
そして血色のいいその肌からは仄かな温かさが感じられる。
ムニュッ、ムニュッ
フィル:「あ・・・ん・・・」
フィルの胸が手の動きに合わせて変形するごとに、フィルが目を瞑りながら小さな声をあげる。
ついさっきまであんなに接触を求めていたのが嘘みたいに、フィルはビクビクと身体を震わせて俺の手を受け入れていた。
フィル:「ハァ・・・ハァ・・・哲史・・・もっと、もっと揉んで・・・」
俺は黙ってそれに応えた。
ムギュッ、ムギュッ
フィル:「ああっ・・・」
俺は、床に寝転がって上に向かってムックリと突き出しているフィルの乳房を上からギュッと押さえつける。
フィル:「ん・・・あ・・・あああ!」
ギュッ、ギュッと胸を揉む度にフィルがはぁはぁと荒い吐息をして身体を震わせる。
ムニュン、ムニュン、ムニュン
フィル:「あっ・・・んっ・・・んんっ・・・」
しばらく揉んで胸の血行がよくなったからだろうか。
フィルの胸は汗ばんで艶やに光る肌色をまとって、柔らかさ、熱、そして弾力をぐんぐん蓄えていく。
フィル:「哲史・・・・・・ボク・・・ボク・・・」
哲史:「何も・・・言うな。」
フィル:「えっ・・・」
哲史:「フィルがどんなことに苦しんでいるか俺にはわからない。
でも、いや、だからこそ今だけは全て忘れるんだ。
フィルの望む思い出は俺が作ってやる。」
フィル:「哲史・・・・・・嬉しい・・・」
フィルの目からまた涙がこぼれ落ちる。
でもそれは決して悲しい涙ではなかった。
俺はその涙を見届けると胸を再び揉みだした。
ムギュッ、ムギュッ、ムギュッ
フィル:「ふわぁぁぁ・・・すごい・・・すごいよぉ・・・哲史の『想い』がどんどんボクのおっぱいに入ってくよぉ・・・」
哲史:「『想い』ってなんだ?『性欲』だろ。」
フィル:「ううん・・・これは『想い』、『想い』だよ・・・」
フィルは胸を揉まれながらニッコリと笑った。
哲史:「そうか・・・ならそういう事にしとこう。」
フィル:「うん。」
俺はその『想い』を何度もフィルに届けた。
ムニュン、ムニュン、ムニュン
フィル:「あああ・・・哲史の『想い』すごく気持ちいいよぉ・・・」
フィルが何か言ってるが今回はムシしない。
すべて聞き入れてやる。
フィルがそれで笑顔になるのなら。
俺がそう思ったその時、
ぐぐっ、ぐぐぐぐっ
哲史:「えっ!?」
フィルの胸が膨らみだした。
上から押さえつけられているその胸は俺の手をぐっぐっと押し返してムチムチと体積を増していく。
哲史:「フィ、フィル・・・お前・・・胸が・・・」
フィル:「えっ・・・うわぁ!?なに!?ボクのおっぱいが勝手に・・・」
フィルの反応からするにフィルの意志ではないようだ。
ぐぐっ、ぐぐぐ・・・
哲史:「・・・止まった。いったいなんだったんだ?」
ひととおり大きくなるとフィルの胸は成長を止めた。
フィルが何かに気づいて恥ずかしそうにモジモジしている。
哲史:「フィル?どうした?」
フィル:「あっ・・・あのね・・・いっぱいになっちゃったんだ・・・」
哲史:「いっぱい?」
フィル:「うん・・・ボクのおっぱいが哲史の『想い』でいっぱいになったから膨らみだしたんだ・・・たぶん。」
哲史:「それじゃあ俺がフィルの胸を揉む度に大きくなっちゃうんじゃ・・・」
フィル:「うん・・・でもいいの。哲史、ボクのおっぱいもっと揉んで・・・」
哲史:「でっ・・・でも・・・いいのか?」
フィルは縦に大きく首を振る。
フィル:「いいの。ボクはもっと哲史の『想い』を受け取りたいの・・・」
哲史:「・・・わかった。」
ムニュン
フィル:「ひうっ!」
俺は再びフィルの胸を揉みだした。
フィルの温かく、柔らかい胸がムニムニと形を変える。
それと同時に
ぐぐぐっ、ぐぐぐぐっ
フィル:「ひゃあああ、おっぱいが・・・ボクのおっぱいが膨らんじゃうぅぅぅ!」
フィルの胸がまた膨らみ始めた。
その胸は柔らかさと弾力を保ったまま、地球の重力に負けないようにムクムクと膨らんでいく。
フィル:「ふわぁぁぁ!哲史・・・もっと、もっとぉぉぉ!」
哲史:「わかった!」
ムギュッ、ムギュッ、ムギュッ
ぐぐっ、ぐぐぐぐっ
フィルの胸は両手でギュッギュッと揉む度にムクムクと膨らんでいく。
乳肉が指の隙間からあふれ出す。
フィル:「はぁ・・・はぁ・・・気持ちいい、気持ちいいよぉ・・・」
ぐぐっ、ぐぐぐぐっ
フィルの胸はついに両手で抱えきれない大きさにまで膨らんだ。
フィル:「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
フィルはめいいっぱいに膨らんだ自分の胸を見て満足げな表情をうかべている。
俺はフィルが息苦しそうだったのでフィルを起こして壁にもたれさせた。
フィルが腰をおろすのと同時にフィルの胸が太ももにズッシリと乗っかる。
フィル:「はぁ・・・はぁ・・・哲史・・・」
哲史:「なんだ?」
フィル:「さっきからボクの乳首が切なくてたまらないんだ・・・お願い・・・」
哲史:(・・・あれをやってというわけか。)
麗の技はかなり人気らしい。
俺はフィルの声に頷くと両手でフィルの片方の乳房を持ち上げる。
哲史:「・・・いくぞ。」
フィル:「うん・・・お願い。」
俺はフィルの乳房をギュッと寄せるとフィルの乳首に吸い付いた。
かぷっ
フィル:「ひゃああああああ!!」
フィルがすごい絶叫をあげる。
クチュ、クチュ
俺は舌と唇でフィルの乳首を刺激する。
麗直伝の技だ。
フィル:「いやあああああ!!すごい!すごいぃぃぃぃぃ!!」
フィルは身体をビクンビクン震わせながら快感を受け入れている。
さらに
ぐぐぐぐっ、ぐぐぐぐぐぐっ
フィルの胸が勢いよく膨らみだした。
俺の行為に合わせるようにフィルの胸はその張りと弾力を保ったままムクムクと大きさを増していく。
ムニュッムニュッムニュッ
クチュックチュックチュッ
ぐぐぐっ、ぐぐぐっ、ぐぐぐっ
フィル:「あっ・・・あっ・・・あっ・・・あああああああああ!!!」
哲史:(よし!仕上げだ。)
俺は乳首から口を離すと、両手でフィルの乳首を掴みギュッとつねった。
ギューーーーー!!
フィル:「ふわあああああああああ!!」
乳首の刺激とともにフィルの胸が一気にボンッと膨らんだ。
哲史:「はぁ・・・はぁ・・・」
フィル:「ハァ・・・ハァ・・・哲史・・・ありがと・・・う・・・」
フィルはそう言うとストンと眠りについた。
その安らかな寝顔にはフィルの流した嬉し涙の跡がついていた。
その跡を持っていたハンカチでそっと拭き取ると、どっと疲れが押し寄せてきた。
俺もさすがに疲れてしまったみたいだ。
身体が思うように動かせない。
しかたない。
ちょっと休もう。
ちょっとだけ・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・・・・・・・」
スクッ
タッタッタッ
ズズズズズズ
哲史:「・・・スー・・・スー」
「・・・・・・哲史・・・ごめんね・・・」
哲史:「・・・・・・んっ・・・」
ガブッ