恋愛悪魔の双六 1回休み

帝国城摂政 作
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遠藤家。普通の一般家庭で、父母家庭の5人家族。家族仲は極めて良好。
父、遠藤熱人(えんどうあつと)。41歳の一般会社に勤める課長職。
母、遠藤粉雪(えんどうこなゆき)。一般的な主婦。かなり若々しい美人。
長男、遠藤隼人。黒魔法同好会に所属する高校2年生。
長女、遠藤月(えんどうるな)。まだ甘え癖の残る中学3年生。
次女、遠藤花見(えんどうはなみ)。クールな中学2年生。


まあ、極々一般的な家庭なのである。それ故に……


月「お兄ちゃんが、彼女連れて帰って来たーーーーーー!」


いつも家に帰るとお出迎えしてくれる月が、ハートさんを見て泣きながらリビングの方へ走って行った。
ハートさんは何故か胸を張るような姿勢をとる。ああ、そうするとただでさえ大きな胸がさらに強調される事に!
まあ、そんな事よりも!


ーあ!おい!月!誤解を招くような言葉を言うなーーーーー!


勿論、靴を脱いで一生懸命追いかけたのであった。


その後。
俺はハートさんの事を、彩部長のせいで家に泊める事になったと伝えておいた。2人とも、彩部長は顔見知りーと言うか、素性を知っているので納得してくれたらしい。
まあ、嘘は言っていない。こんな状況になったのも、彩部長が持ってきた恋愛悪魔の双六のせいだしな。


花見「まあ……。事情はある程度、理解しました。兄上」


俺達は今、机に座っている。
俺の横にはハートさん(未だにメイド服)。目の前の席には未だに涙目の月、そして月の右隣の席には花見が座っている。


月の容姿は名前通りの金色の腰まで伸びる髪と、整った顔立ち。青い瞳と中学生平均よりは少し大きめの背丈。胸は人並み。そして僕が去年まで通っていた中学校の女子用制服を着ている。(ちなみに着替え忘れとかではなく、これが彼女の家での服装なのだ)
花見の容姿は黒い髪を肩より少し伸ばしており、月と同じく整った顔立ち。青い瞳と中学生平均よりは小さい背丈。胸は無乳。そして白を基本としたメイド服を着ている。(まあ、そのおかげでハートさんがメイド服でも普通なんですけど)


花見「で、兄上。この女性は本・当・に、恋人じゃないんですよね?」


月「……ひっく。違うよね、お兄ちゃん?」


花見は冷ややかな眼つきでこちらを見つめ、月は涙目の上目遣いで聞いてくる。


ハート「ご心配は無用です。私は恋人ではありません」


ーおお……!


良かった。なんとか変な雰囲気にならないような言葉を選んでくれよ。


ハート「私はマスター・隼人の守護悪魔。所謂、奴隷です」


ーおいー!


やばい!考えられる一番、最悪の答えだ!


月「ど、ど、ど、ど、奴隷!何、お兄ちゃん!それは恋人よりもえ、エッチだと思うよ!」


花見「将来、愛人を目指そうとしている私よりも、遥かに高度な俗称!?」


ほら、月と花見もそれぞれ動揺してるじゃないですか!
……ってか、花見。さっきの言葉に兄として聞き逃せない言葉が……!
なんだよ、愛人って。


ーそ、それよりもさ!父さんと母さんはどうした?居ないみたいだけど……。


月「えっと、ね。お兄ちゃん。実はお父さんとお母さんは居ないの」


ーはぁ?


どう言う事だ?父さんは出張なのがあるとしても、母さんは普通の主婦なんだから家に居るはず……。


花見「兄上。父上と母上は、只今福引で当てた温泉旅行に2人で出かけてしまいました。しばらくは帰って来れないみたいです」


ーマ、マジかよ……。


おいおい。冗談じゃねえよ。
これじゃあ、まるで……


ハート「両親が居ない事を見越して、家に女性を連れ込んだみたいですね♪」


ーうっさいわ!


はあ……。これは案外、厄介だと思う俺であった。