『この世で一番、安心できる場所は自室である』。
まあ、名言じゃなくて俺の言葉なんだけど……。
ーふー。
やっと落ち着いた。今日は、本当に疲れた。主に部活動と家で。
只今、ハートさん、月と花見は3人で入浴している。
ハートさんが、
ハート『マスター・隼人と”裸の付き合い”と言う物をしたいんですが……』
と言ったのを、うちの2人の姉妹が
月『お兄ちゃんとそんな事をするなんて、許せるわけないでしょ?』
月見『兄上との入浴。悪女として、妹として、許すわけにはいきません』
そう言って、3人は仲良く(?)お風呂に入っている。
ーまあ、本当に仲良いなら良いんだけど。さーて、勉強しようかねー。
そう言って、俺は鞄から英語のノートを取り出した。
えっと、『By the time I am morbid, I will love you. 』は……っと。
ー『私はあなたを病的なまでに愛している』……って。
先生、人になんて物を訳させるんですか……。そんな事を考えていると、
月「お兄ちゃーーーーーーーーーーーーーん!」
ー……ん?月か?
今にも扉を破ろうとする勢いで、月が階段を駆け上がって行く音が聞こえる。そして、物凄い勢いで扉が開かれた。
扉が開けられると、そこに居るのは月……
ー……って、あれ?
そこに居たのは、月であって月じゃなかった。頭に猫耳を生やしてパジャマを着ている遠藤家長女の姿であった。
ーおい、どうした。月。その姿は……
花見「月姉様……。いきなり走り出されても困ります」
ハート「マスター・隼人。その件につきましては、私の方から説明させていただきます」
遅れて花見、ハートさんが中に入ってくる。
花見はネグリジェ、ハートさんはメイド服だ。
ーおい。ハートさん。これはいったい、どういう事ですか?
ハート「えっと、実は今日あった事を……うっかり話してしまいまして……」
月「だから、だから!私がハートさんに、私たちの胸を大きく出来るかどうか、頼んだの!そしたら、こうなったの!」
ーなるほど……。……って、納得出来るか!
なんで胸を大きくするのに、猫耳を生えさせる必要があったんですか!
ハート「実は、私も守護悪魔なので、そうする事も出来るんですが……。幾分か、デートさんよりも手段がややこしくて……」
ーデート?まあ、良いや。で、話を戻そう。で、それをするには、猫耳が必須なのか?
ハート「ええっと、実は……それだけじゃなくて……」
花見「それだけじゃなくて、実は……姉上の貧相な胸も揉まないといけないらしいよ……」
月「貧相言うなー!私よりぺったんこなくせにー!」
花見「……な!姉上!私はこれからが成長期の本番なんです!中学生を甘く見ないでくださいよ!」
なんか2人で、喧嘩してるんですが……。
月「と、とにかく!お兄ちゃん!……す、すいませんが、私の胸をも、も、揉んで大きくして……も、もらえないでしょうか?」
ーえ、えっと……。
花見「兄上……。ちょっと……やってもらえませんか?」
ー……。はあー……。仕方ない。ちょっとだけ、だぞ。
俺はそう言って、月に近付く。月は恥ずかしそうにしながら、ゆっくりとパジャマを脱ぐ。小ぶりな胸が俺の前に出現した。
そして、恥ずかしそうに顔を赤らめて目を瞑る月。その仕草がなんともドキッとした。
ーい、いくぞ。
月「ど、ど、どどどどうぞ」
そう言って、俺はゆっくりと胸を揉み始めた。
柔らかい感触と、可愛らしい擬音が出始めた。
ぐぐっ。ぐぐぐぐっ。
ーな……!
そんな音と共に、月の胸が膨張を始めた。慌てて俺は手を離そうとする。
月「待って……!」
そう言って、月は俺の手を掴む。
ぐぐっ。ぐぐぐぐぐつ。
月の胸はもう俺の頭を包めそうな大きさになっていき、さらに膨張をし始める。
月「あっ……!もう……!駄目ぇぇぇぇ……!」
ーあっ……!うん……!はぁはぁ……。
俺達はそう言って、2人揃って倒れた。
ハート「まさか……マスターの精力が……ここまでとは……」
花見「凄い……これが……悪魔の……」
2人が叫んだかのような気がするが、意識がだんだんと薄れていく中だったので良く聞こえなかった。
最後に映ったのは、2人の顔と顔を赤らめる巨乳を超える胸を持った月の姿だった。