あの後、氷室彩と夕霧(ゆうぎり)・L・エリスの2人に告白されてからの事を語るのは、僕、遠藤隼人にとっても酷く不本意な話である。
なにせ自分の色恋と言うのは、本来語るべきような物ではないからだ。
しかし、僕達の物語を知った皆様にとっては、結末は大切な事である。
よって、簡易的にだが話を進めていこう。
僕は2人に告白されて、戸惑っていた。
2人とも美人で、双六によってとんでもない巨乳、いや爆乳と言っても良いだろう。そんな胸を持った美少女になっていたのだから。
実を言えば、僕は胸が大きい女性が好きだった。
大きければ大きいほど、僕はその女性を魅力的だと思う人間だった。
だから、片方だけが告白した状況ならば僕は付き合っただろう。
でも、両方同時に告白された状況だと、話は少し変わってくる。
とりあえず僕は、『双六を終えた状況で答えを出す』と言って2人を納得させた。2人も納得してもらえたようだった。
それから僕達は双六をやりまくった。
まぁ、双六の効果は酷かった。いや、嬉しかったとも言えるだろうか。
まず彩先輩で嬉しかったのは、乳枕だろう。
乳枕とはその名の通り、乳を枕にして眠る行為の事である。
その時の彩先輩は巨乳を売りにするアイドルが赤ちゃんに見えるほどの胸だった。僕が彩先輩の胸に頭を載せても、全く沈まないほどの大きさの胸だったから、とても暖かかった。
僕の手が乳首に当たるたびに、彼女が可愛らしい声をあげるのが印象的だった。
母親の胸で寝る赤子の気分を久しぶりに思い出した気がした。
まぁ、後々の事を考えればまだまだ小さい方だと、今では思う。
夕霧・L・エリスで印象に残ってるのは、急成長体験だろう。
急成長体験と言っても、別に僕が急成長する訳ではない。
僕がエリスの膝に座ってる時に、彼女が急成長すると言う体験だった。
今から思えば、彩先輩もそれなりにあったけどエリスの急成長は以上に多かった気がする。まぁ、統計的にだけど。
僕がエリスの膝に座ると僕の背中に彼女の大きな胸の感触が当たっていた。しかし、すぐに彼女が喘ぎ声をあげる。それと共に僕の身体が熱くなる。彼女の急成長と共に、彼女の身体が熱くなっているのだろう。
声をあげながら胸の感触がだんだんと大きくなっていく。恐らく胸が大きくなっているのだろう。そしてしばらくすると、胸の感触がだんだんと上に上がっていく。
しばらくして離れて見ると、彼女の身長は明らかに座った状態で僕の身長を超えていた。恐らく軽く2mを超えているだろう。
そんな長身女性が顔を赤らめる姿は、とてもギャップ萌えだった。
ちなみに僕のターンでは、ハートの場合もあった。
ハートで思い出すのは、乳を吸えというミッションだった。
ハートの胸も2人に及ばないとは言え、かなりの大きさになっていた。そんな胸を吸えと言うのは、かなり難しかったが、出来た。
彼女の胸を吸うと何故かミルクが出たのは、3人ともどうしてだろうと悩んだ。
あれから……1年。
かなりのマスを進めて、全員6マス以内にゴールに辿り着く時がやって来た。
この1年で3人の容姿はかなり様変わりした。
彩部長はグラビアアイドルが嫉妬するほどの胸を持ち、さらには余計な部分には一切脂肪が付いていないという魅惑のボディライン。さらに1年前よりも美しい顔立ちを持つ美人へと成長を遂げた。
最近は週3でうちに来て抱き付いてくるので、花見の視線が痛いのが悩みだ。
エリスは2mを越す身長とその身長に匹敵するほどの大きさの胸。それでいて一切垂れず、勉学や体育に一切悪影響を及ぼさないと言う八方美人である。つい先月、学校の満場一致で生徒会長に就任して、2年生にして既に大学推薦をゲットしているのはさすがとしか言いようが無い。
ただ昔のように、僕の膝の上に乗ったりするのは止めて欲しい。逆も周りの視線がつらいし。最近では学校に会うたびに背中から抱き付いてくるので困っている。
ハートは2人に比べたら、胸の大きさは小さい。とは言っても、みんなが知ってる巨乳アイドルや爆乳アイドルに比べたら大きい。
メイド服も、もはや胸を隠すので精一杯で健康的な肌とへそが見えてしまって困る。守護霊だからと、風呂やベッドまで入ってくるのもいやはやなんとも言えない。
そうそう。忘れてはいけないのは妹2人の事だ。
遠藤月と遠藤花見。2人はハートの力によって1度身体をいじくられただけだが、第2次成長もあいまってすくすくと身長も胸も成長している。
月は1人で胸のクラス平均を上げて、今ではクラスメート全員の胸が平均以下になってしまっている。まあ、それは他の皆でも言えるのだけれども。
そんな彼女はうちの高校に入学して、頻繁に僕の元へやって来る。最近ではエリスと協力して2人で攻めてくる事も多くなった物だ。
花見は2mを越す長身とその大きな胸、さらに利発さを兼ね備えたクールな顔でm通ってる中学校生徒全員が所属するファンクラブがあると言われるほどの人気っぷりだ。
だが、それと比例するがごとく僕への懐き度もさらに上がり家に居る間はほとんど彼女と過ごしている。
まぁ、そんな彼女達を僕は好きだ。皆、愛してる。
だから今日、『恋愛悪魔の双六』を終わらせて皆に言うんだ。
『皆、愛してる!』って。
20XX年11月25日 遠藤隼人
==完==