占い師

帝国城摂政 作
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 転校先の学校に居た学生の占い師、江西ゆずから告白された私はどうしようかと思っていた。私は彼女の事をまだ知りませんし、どうすれば良いか迷っていた。


「……うーん」


 どうすれば良いか、私は迷っていましたがこれは家で帰ってから考えようと思っていた。故に私は玄関へと向かう。その途中、何故か人だかりが出来ていた。何だろう、あれは……?


「何かあったんだろうか?」


 私はそう言って鞄を背負ってその近くに近付いて、そろりと人だかりの間から見つめていた。


 その真ん中に居る少女。
 140pくらいしかない低身長。すらりと流れ落ちるような黒髪。制服に収まらないような大きくぼいんと出たようなロケットおっぱい。そして何とも無表情そうなつまらなそうな瞳。
 あれ? 彼女は……どこかで見たような……。


「あっ……」


 彼女はこちらに気付くと共に、とことこと彼女はこっちに近付いて来た。そして彼女は無表情ながらも、口だけをニコリとしてこちらに顔を向けていた。


「やぁ……君。名前を……聞いていないから……探すのに苦労した」


「あなたは……」


 彼女は江西ゆず。今日、僕に告白をした先輩の占い師である。



「ここ……だね。みんなが……言ってた……ラーメン屋って」


 彼女に連れて行かれた先、そこは近くにあるラーメン屋さんだった。名前は聞いた事は無かったけれども、この街ではわりと有名なラーメン屋さんらしい。けれどもあくまでもこの街では有名と言うだけあり、世界的に見たら全くそう言ったわけでもないらしいけど。
 何故かいきなり私は彼女にこんな所に連れてこられたんだけれども……。


「どうしてここに?」


「……友人たちが……美味しいと言ってた。……だから……入りたかった。……けど……1人で入るのは……難しい。……いつか彼氏が……出来たら……入ろうと思ってた。……今日は……そう言う事」


「えっと……私はまだ彼氏と言う訳じゃあ……」


「……それでも……やりたかったの」


 そうこうしている間に、ラーメンが出来上がり私とゆずさんの前に置かれる。


「……私の家は……占いの家。……故に占いには……自信がある。……そしてあなたの出会いは……そう言った物だと言う……お告げが出た」


「お告げ……」


 そう言う彼女はパクパクと食べていく。ラーメンは意外と大きいと言うのにその小さな身体のどこに入ると言うのだろうか? やっぱり、その一際大きな胸の中……なのだろうか?


「……むっ」


「どうかした? あまり美味しくなかった?」


「……いや。何故か……いきなりお告げが……」


「ど、どんな?」


 彼女はそう言って、その大きな胸に手を乗せて


「……えっと……脂肪フラグ?」


 その時は良く分かりませんでしたが……。



「えっと……胸に脂肪がたまって……また胸が……大きくなっちゃって……」


「それを私に言われても……」


 どうやらあの時の彼女の言っていた、『脂肪フラグ』とは彼女の胸に脂肪がたまって大きくなると言うフラグだったらしい。