絵美が横を向くと、絵美の隣に座っている由里は、悲しそうな表情をしている。
「絵美…ぐっ…」
「由里っ!」
「おや、始まったようですね!」
「あんたは黙っててよ!」
「はいはい」
由里の胸の部分から、2つの突起がでた。服はそれに引っ張られ、テントのような形になった。それは、
どんどん高さを増していく。
「やだっ!」
由里は手で隠そうとするが、すでにその小さな手には収まりきらない程の大きさになっていた。
「胸が…あついよっ…!」
と由里が叫ぶと、胸全体が盛り上がり始める。太いシートベルトの帯は、だんだん曲がっていく。ググッググッ
っと盛り上がる胸はやがて乳房と呼べる大きさになった。横にいる絵美には、その乳房が、根本から大きく脈動
し、そのたびに大きくなっているのが明らかに見えた。Jカップくらいになったところで、大きくなるのは
止まったが、脈動は止まらなかった。それに耐えかねた服が首からビリッビリッと破れ始め、ただの布切れと
なって、前の部分はシートベルトと由里の体に挟まれるだけになってしまった。絵美は、自分の腰に柔らかい
ものが当たるのに気づいた。それは由里の腰の部分からはみ出た尻で、胸と同じようにドクンドクンと動いて
いた。
「おかしいよ、いつもは、こんなに…」
「それは、私の料理を食べたからですね。カッツェの手段を真似させてもらいました」
「え…あの…スパゲッティ…うわぁ…!」
乳房の脈動が大きくなり、さらにボンッボンッと大きくなり始める。座席の上に乗っていた細い足も脈動を
はじめ、ギュッギュッと太くなり、足の間が脂肪で埋まっていく。髪もザッザッと伸び始め、後ろで寝ていた
拓也の膝にかかり始める。
「肉感的で、すばらしい体型ですね…」
フリードリヒがそういう頃には、由里の太ももは座席全体を覆い隠してその脇からはみ出し、乳房はシートベルト
を完全に包み込んでいる。そして、全身が脈動していて、更に大きさが増していく。
「…はぁ…はぁ…ぐっ…シートベルトが…食い込んで…っ!」
「おや、体が伸び始めたようですね…」
由里のまだ縦に小さい体が、伸び始めた。由里はシートベルトから来る痛みから、その片手を肘掛けに、もう
一方は絵美の太ももに押し当てた。
「ちょ、由里っ…」
「痛いよ…息…が…」
「そろそろ開放してあげますか…」
フリードリヒがそう言うと、由里のシートベルトが伸び始めた。由里の体はシートベルトを押しあげて、
グッグッと大きくなる。絵美は、自分の太ももにあたった手が、だんだん長く、細くなっていくのを見つめて
いた。由里の頭は、絵美の肩くらいの高さにあったのが、今は同じくらいになっている。足の方は、前にグッグッ
と伸び、靴はいつの間にか脱げている。由里の乳房は、メロンほどの大きさになりながら、その形は整っていた。
そして、段々変化が遅くなり、脈動も収まってきた。
「おや、もう終わりですか?物足りない。もう少し続けてもらいますよ」
「や…だ…っ!」
由里にお構いなしにフリードリヒがその指を向けると、由里の体はドクンッと揺れた。その衝撃で、シート
ベルトの上の部分が破れ、乳房の上にポトッと落ちた。しかし、それだけだった。
「おや…?」
「え…?」
フリードリヒは同じ魔法を何度も由里に浴びせたが、そのたびにドクンッと揺れるだけで、効果がなかった。
「どうしたことでしょうか…お、なるほど…」
「え…?あ、絵美っ…」
由里が絵美を見ると、その乳房がブルンブルンと震えている。
「由里の…体…から、なにか…来てる!」
大きく太くなった由里の太ももが、絵美のそれにぶつかっていた。
「この魔法はエミさんの場合…」
言い終わる前に、絵美の乳房はシューッっと服の中に消えていった。そして、体全体が小さくなり始め、
気づいた頃には小学生のように小さくなっていた。
フリードリヒは運転席から立ち上がると、座席に近づいていってひょいっと絵美を持ち上げ、自分が立った運転席に座らせた。
「危ないところでしたね、エミさん。このまま由里さんに太ももを触られたままだったら、そのまま一線を越えてしまうところでしたよ」
由里は、フリードリヒに絵美が持っていかれるまで、その太ももに手を付けたままだった。それが離れると同時
に、由里の体は脈動を再開した。
「いやあ!」
由里の体は更に伸び、座席の高さをゆうに越えていく。膝は前の壁にあたり、行き場をなくし、その反動で、尻
が座席を押し始める。
「きゃぁ!」
そのせいで、座席が壊れ、倒れてしまう。由里のスイカほどになった乳房がブルンと揺れる。後ろの席に座って
いた拓也は、いつの間にか床の上に倒れこんでいた。由里の体は、かなりくびれていたが、それでも段々太く
なる腹部が手すりにあたり、体の位置は絵美のいた方にずれていった。
「もはや巨人ですね…それも、かなりグラマラスな」
由里の身長は2m半を超えた。その頃には、乳房はバランスボールの大きさを超え、未だに続く体の脈動でバス
全体がグラグラと揺れた。太ももは2人分の座席を埋め尽くし、行き場をなくした膝より下の部分は、横に
グッと伸びている。
「これで、由里さんの方は満足ですね…あとは…」
フリードリヒはグッグッと伸び続ける由里の足を見つめている。その直ぐ先には、乗るときに急ぐあまり通路側
に座った映子の足があった。
「おっと、その前に…」
フリードリヒは、佳奈の体を持ち上げ、後ろの方の席に座らせる。佳奈は、それでも眠ったままだった。
「空調に睡眠薬を含ませておいたのは正解ですね、絵美さんはなぜ耐えられたのか、わかりませんが…」
「きゃっ」
「おっと…」
フリードリヒが由里の方を見直すと、その足が映子のそれに当たっている。映子は、目を覚まし、ブルブルと
震えていた。
「そろそろ、由里さんの変身は止めたほうがいいですね…バスがいっぱいになってしまう」
由里は仰向けのまま身長3mほどの巨体になり、その乳房は天井にあたって潰れ始めていた。太ももは通路にはみ
出し、立ったままの反対側の席の背もたれと、窓に挟まって潰れている。膝は最前列と2列目の席を破壊し、体
全体が後ろにずれ、頭は6列目ほどにあった。伸びた髪は床にバサッと広がっている。そして、まだ全身が
ドクンッと動いている。バスのサスペンションが壊れたのか、揺れは収まっていたが、全体が由里のいる方に
傾いている。肝心の由里は、いつの間にか気絶していた。
「ここまでの体型になり、かつさらに成長するほどの魔力を有しているとは、いつもながら由里さんには驚かされ
ますね…」
フリードリヒがそう言っている間にも、映子の体からゴキゴキというよりはベキッバキッという音が聞こえ始め
ている。由里の身長は3m半を超え、その力で座席の足がグニャッと曲がり始めた。
「と、そろそろ本当に止めないと…」
フリードリヒは由里の体に指を向けると、由里の体は更にドンッと揺れ、脈動が収まったように見えた。
「…おやおや…」
半分くらい屋根に押しつぶされた、乳房がブルブルと震えている。そして、バスの屋根がきしむ音がし始める。
「…鑑賞している場合ではないですね…」
次の瞬間、バスの屋根が吹き飛び、同時に由里がいた方の窓枠が外側にグニャッと曲がった。開放された乳房は、
玉転がしのたまのような大きさになり、ブルンブルンと震えながら、まだ大きくなる様子を見せている。そして、
バス全体の傾きが急に大きくなったかと思うと、横転してしまった。
由里はバスから放り出され、腹ばいの状態になった。乳房がグニュッと押しつぶされたまま鼓動を続け、さらに
大きくなり続ける。その背中の上には、同じく放り出された映子が、仰向けになって倒れていた。
後ろで渋滞していた乗用車から、幾人かが降りてくる。いつの間にかバスの外に出ているフリードリヒはこれを
見ると、そちらの方に歩いて行った。
「きゃぁぁぁぁああああ!!!」
その間にも、映子が大きな叫び声を上げるとさきほどから痛々しい音を出し続けていた映子の体に変化が
起こった。そのか細く短い足が、痙攣し、音を立てながら先の方から太く、長くなる。しかし、太くなれば
太くなるほど、丸っこい足は、脂肪を失っていく。正しく言えば、元々あった脂肪が、引き伸ばされてだんだん
薄くなっているのだった。
「やだ、痛い、いたいっ!」
10秒前に60cmくらいだった足は、今や1m半くらいになっている。その骨の太さは、残りの体の太さくらいになって
いる。次に、腕が引き伸ばされていく。痛みで握られた拳は、ベキッというたびにその大きさを増す。そして、
胴が大きくなり始めると、ワンピースは引き裂かれ、肋骨が顕になった体が露出し、頭蓋骨も大きくなって
いった。そして、そのサイズが由里に追いつくと、次の変化が起きた。
いまや骨と皮だけになってしまった映子の体全体に脂肪が付いていき、普通のスレンダーな女性になった。
しかし身長はいまだ成長を続ける由里と同じ5m程度であり、高速道路の上に、巨大な爆乳美女に重なって、
巨大なスレンダー美女が倒れている状態になった。
「まあ、見た目に悲痛さは求めていませんからね、まあそこからは別の話ですが。さあ、こっちの対処をしない
と、ニュースになっても困りますから。さあ、皆さん!」
いまや黒山の人だかりとなった群衆に向かって、フリードリヒが叫んだ。そして、フリードリヒは何かを唱え、
指を群衆に向けていった。
「あなた方はいま信じられないものを見ている、と思っているかもしれませんが、それはとんだ間違えです。
これくらいの巨人は、日常的に見るはずですし、バスの中から巨大化して出てくることもあるのです。でも、
危険なので、いつもどおりに自動車のなかで座っていてください」
そう言い終わると、群衆は散り散りになり、それぞれの運転していた車に戻っていった。
「強制自覚魔法、こんな時に役立つとは…こんなに常識から外れたことも、何気ないものとして認識するよう
にできる…」
「きゃぁあ!!」
「おっと…」
5mの巨大な体から発せられた壮大な悲鳴に、フリードリヒは振り返った。
---
映子の左胸から、プクーッと盛り上がりができはじめた。映子は左胸に感じる張るような痛みに、左手で不均一に膨らんだ乳房を抑えようとした。すでに直径1mくらいの球になっていた乳房は、グニュッと潰れた。
「おや、呪いが由里さんの体の大きさを測りかねているようですね…」
次の瞬間、この時になっても脈動を続け、大きくなり続けていた由里に映子の呪いが気づいたように、映子の
全身に痛みが走り、思わず左胸に大きな力がかかった。すると、左胸にあった脂肪は、右胸に逃げるように動き、
平らだった右胸から、さらに大きな球が、ブクッと出てきた。映子もそれに気づき、右手をいまや平らになって
いた左胸を抑えている左手と同じように右胸にあて、ギュッと押した。すると、また左胸からブクッと乳房が
飛び出し、大きさが均等になった。
映子は、両胸にかかる張力による痛みに耐えながら、左手と右手に全力を入れる。乳房はグニューッと横に
潰れた後、その大きさを失っていくが、次の瞬間、
「うわぁ!…」
乳房は爆発的に大きくなり、映子の左右の手は、吹き飛ばされ、高速道路にバァンとたたきつけられた。右手は
乗っていたバスの後方に直撃し、車体に大きな凹みができた。
「おっと、バスは避難させておきますか」
とフリードリヒが言うと、バスは絵美、佳奈、拓也を載せたままひゅっと消えた。
「んっ…」
「起きたようですね、由里さん」
「お、重い…それっ…!」
気がついた由里は、背中に乗せているのが映子だと気づかず、押しのけて、すでに胸で1mは持ち上がっていた上半身を持ち上げた。
「きゃぁ!」
「え…何…もし…かして…せん…ぱいっ?」
「ううっ…」
由里は、自分の体に走る衝撃に耐えながら、目の前にいる直径3mほどの球体を胸につけた美女に気づいた。映子
は全身から伝わる痛みのせいで答えることができない。
「うわっ!」
由里の体に強烈な衝撃が走ると、6mに達していた身長が7mくらいまで一気に伸び、何とか持ち上げてお椀状に
なっていた胸はボンッと一回り大きくなって地面にムニュッと付き、それで落ち着いた。それに気づいて、由里は
女の子座りに座り直った。
「はぁ…はぁ…!?」
由里は、周りに止まっている乗用車が、自分の体より小さいことに気づいた。そして、それぞれの車に乗っている
人々は、じっと由里のことを見ている。自分の足を見ようとしたが、自分の乳房で見えない。それでも、自分の
足が2枚の側壁に挟まり、すねにはムニュッとした自分の太ももの感触が伝わってきた。
「きゃぁ!」
由里が自分の乳房を隠そうと両手で抑えると、乳房は上下につぶれ、その上の部分は由里の顎に当たっていた。
体と比べてもバランスが崩れている大きさの乳首は、両手の上にのっそりと乗っかっている。しかも、高速道路
のナトリウムランプに照らされ、さらに強調されていた。
「ここまでやるとは…しかもまだ魔力が残っているようだ」
フリードリヒは、その巨大さ、豊満さに感動したように言った。
「フリードリヒさん、元に戻してよ!」
「戻すのは無理ですが、隠すことなら…」
そして、巨大になった二人の周りが、孤島のような風景に変わっていった。フリードリヒが得意の転移魔法を
使ったようだ。
「戻さないと、潰しちゃうよ!」
「私に物理的な攻撃は無意味ですよ。それに、今残っている魔力を全部使っても私は倒せないでしょうね」
「むーっ!…あ、先輩!」
由里は、少し離れたところに転送された、かがみこんだ状態の映子に気が付くと、走っていった。
「ううむ、壮観壮観」
一歩ごとに由里の胸はバインバインと揺れ、尻と太もももプルンッと揺れる。
「大丈夫!?」
由里は座り込むと映子に手を伸ばした。
「由里さん、その子に今触れたら、って聞こえませんよね」
そして、由里の手が映子の背中に触れると、
「おっぱいが、爆発、しちゃう!」
変化を終わらせた由里の体に反応し、映子の乳房は、左胸から続いて、更にボンッボンッと大きくなった。
その反動で映子の上半身は後ろに放り出されたが、後ろに手を付いて完全に倒れるのは避けられた。直径5m
くらいになった映子の乳房は張力の限界に近いようで、赤い筋がところどころに浮き出ている。
「先輩っ!」
「ぐぅっ!お腹…痛いよ…」
映子の巨大な乳房に対して、その身長にしてはスレンダーな、くびれのできた胴体が、下腹部からブルブル震え
ながらググッと大きくなる。突き立てた腕も、グッと太くなる。同時に、乳房は張力を失っていき、赤い筋は
消えていった。
「こんどは…お腹!…破裂…しちゃう!」
グッと腹部が大きくなるごとに一言一言発する映子。乳房は直径2mくらいに落ち着いているのを裏腹に、腹部は
ブクッブクッと大きくなり続け、三つ子でも産まれそうなくらい膨れている。映子は痛みに耐えかねて腕の力を
抜き、仰向けになった。
「先輩、私、どうしよう!」
「まあ、触らないのがあなたのできる最大限のことでしょうね」
「フリードリヒさん、酷い!」
隣に現れたフリードリヒに、由里の拳が振り下ろされた。と思った次の瞬間、その拳のさらに隣に、フリードリヒの
姿が現れた。
「言ったでしょう?物理的な攻撃は不可と」
「ぐぅ…」
そう言っている間に、変身は次の段階に移った。高さが身長と同じ7mくらいになった腹部の膨らみが、そのまま
下へ移動を開始した。ベリベリと音を立てながら、膨らみは2つに分かれ始め、沈み始める。そして、その膨らみ
は足の中に入り込んでいこうとする。
「足、皮、剥がれる!」
直径50cmくらいの骨と、少しの脂肪だけになっていた足は、ベキッベキッと音を立てながら、根本からひき肉が
押し込まれていくソーセージの皮のように急激に押し広げられ、その太さを何倍にも大きくしていく。
つま先まで由里と同じサイズまで押し広げた後も、膨らみは少し残っていた。その膨らみはグニューッと、限界
まで大きくなった太ももに入っていく。柔らかそうだった太ももはググッと円形に近づく。
「足、張ってるよ、痛いよ!」
「先輩…」
膨らみが全てなくなると、太ももがビクッと動き、入ってきた脂肪が先から絞られるように、根本へと抜けて
いく。と同時に、映子の腰の部分がグッグッと持ち上がっていった。いままで小さくキュッとまとまっていた
尻の部分が、膨らんでいたのだった。それが収まると、映子の痛みも引いていったようだ。
「ここで、精神安定剤の注入みたいなものが起きます…」
フリードリヒが言うと、引きつっていた全身の筋肉が緩んでいくのがわかった。そして、映子が立ち上がると、
その表情は痛みなどなかったように見えるのを超えて、快楽に満ちていた。
「この幸せ、癖になっちゃう…」
映子がつぶやくと、フリードリヒは続けた。
「まあ、ほとんど麻薬みたいなものですが…」
「本当に、酷い…」
「まあ、そうとも言えますね。中毒性がある変身ですから、痛みがあっても何度でもやるでしょうね…特に、
今回のようなことがあると、次からもっと過激なものを求め始めます」
「あなたにも同じことが起きて、全部破裂しちゃえばいいのに」
「ははっ。今のあなたが何を考えようと、私には効きません」
「むーっ…」
そんな由里とフリードリヒの前には、由里と同じような、巨大で、乳房は更に巨大ながらも形が整い、膨らみが
あったのが嘘のような締まったウエストと、豊満な下半身を持った、しかし顔は快楽で淫らになりながらも
あどけなさを残した映子がいた。