魅惑のBカップ

帝国城摂政 作
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 僕にはBカップの超乳の彼女が居る。いや、誤解しないで欲しいのだが、決してサイズ表記が可笑しいと言う事ではなく、Bカップの胸が超乳に感じるくらい彼女の身長が物凄く高いと言う事でもない。ただただ、文字通りの意味で、Bカップの超乳の彼女なのだ。
 僕、悠木葵には姉崎いろはと言う彼女が居て、その彼女は最初は僕好みではない胸の彼女だったはずなのだ。けれども、Bカップだったはずの彼女の胸が何故か膨らんでいるのだ。
 僕が窒息出来るほどの大きさになったと思ったら、頭が彼女のブラジャーに入るくらいにまで成長しているし。肩が凝ると言ったかと思ったら、乳枕が出来たりと、明らかにBカップとは思えないほどの大きさになっている。そして何故か姉崎いろはは、自分をBカップと言い続けているのだ。僕のDカップの姉である大きくなったと思っていたのに、彼女はずっと自分の胸はBカップと言い続けている。

 そして今、僕は1mサイズの超乳をぶら下げている彼女、姉崎いろはに彼女の家に連れて行かれている。

「きっと葵くんは母の事を気に入ると思うわ。葵くんは巨乳好きだから私のBカップの胸では満足しないでしょうけれども、私の母は葵くんの好きなDカップだから」

 そう言ってニコリと微笑むいろはに、僕は魅了されていた。いろはの、Bカップとは思えないほどの豊満な胸が、僕の腕を包み込んでいて、僕はその胸の柔らかさに籠絡されていた。けれども、僕の頭は彼女の母の事でいっぱいだった。

(いろはの胸は1mサイズの超乳。しかし、彼女自身はBカップと言っている。つまり彼女の頭の中では、あのサイズでBカップだと認識しているんだと思う。だとすると、そんな彼女よりも2カップ上のDカップの母はどのくらいのサイズなんだ? ヤベー、顔がにやける……)

 僕は胸は大きければ、大きいほど好きだ。僕の女を選ぶ基準は一におっぱい、ニにスタイル、そして三が容姿だ。だから、いろはの母に会う事に僕はとても嬉しく思っていた。彼女が「あなたの事は良く知っていたけれども、その反応は彼女としてムカつくわ」と言いつつ、頬を膨らませながら僕の腕を胸の中にさらに押し込んでいるさまは彼氏として、いや男として嬉しく思うばかりである。

 そしてそのまま、数十分歩いた所に彼女の家があった。2階建ての、中流家庭らしい家だ。そして家の前には、彼女の母親と思われる人物が立っていた。

 彼女と同じ黒髪を長く伸ばしたような、柔和な笑みを浮かべた女性で、いろはの胸よりも遥かに大きく、まるで身体にバランスボールが付いているかのような、そんな彼女は僕といろはの顔を見てニコリと笑いかけた。

「いらっしゃい、葵くん。いつもいろはがお世話になっているわね。
 私、姉崎いろはの母の姉崎このはと申します。ちなみにDカップよ」

 そう美しく笑いかけるご婦人の顔に、思わずその大きすぎる胸はDカップじゃないとは言い出せなかった。