女の子には2つのお腹がある。1つは普通の食事を行うためのお腹、もう1つはもう少し食べるためのお腹、所謂別腹。そして乳タントの1人、牛飼ののかにはさらにもう2つ、食べた物を入れるための部分がある。
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「いっただきまーすなのだ!」
『576プロダクション』の事務所の休憩室、そこで1人のアイドルが手を合わせていた。ゆるりと巻いた赤味がかった色の短い髪、皆を笑顔にする優しい中性的な顔、そして均整のとれたボディラインの中でたっぷりと脂肪が蓄えられた大きな乳。目の前のテーブルに並ぶケーキ満漢全席に喜んでいる彼女こそ、『天の川ミルキーウェイ』の牡牛座担当の牛飼ののかである。
「あーん! うーん、美味しいのだー」
1つ。また1つと。次々と、取っては食べ、取っては食べを繰り返す彼女。一見、ただのお菓子好きにしか見えないが、実際はそうではない。これこそ、彼女の乳タントとしての特徴をきちんと表しているのだ。
糖乳。それが牛飼ののかの乳タントとしての特徴である。普通、胸は脂肪の塊として蓄えられるが、牛飼ののかは食べた糖質、つまりはケーキなどが全部胸に吸い寄せられるのだ。そう、まるでそこにお菓子専門の胃があるかのごとく。実際、彼女の胸以外の場所の血糖値は正常値、いや随分下回っているのだが、胸は高血圧、いや超高血圧なのである。つまり、彼女の身体は胸に糖質が行って、それで大きくなっているのだ。
牛は胃を4つ持っていると言う言葉があるが、彼女の場合は残り二つの胃が胸の2つの塊に言っていると言っても良い。
「うーん、デリシャスなのだ」
だからこうして、お菓子を食べているのは胸を成長させるための行為なのである。断じて彼女が欲しいからと言う事ではない。いや、そう言う面もあるかも知れないが。
「ご馳走様でした、なのだ! 今日も美味しかったのだ!」
と、満足したご様子で僅か10分でホールケーキ3個分のお菓子を食べきったののか。そして満足したようにその大きな胸をポンと叩くと、ムニュリとその胸は柔らかく変形する。
「おぉ、すごいのだ。動いたのだ」
「あ、相変わらずののかちゃんのお菓子を食べきった後の胸を触るのはちょっとびっくりだね」
と、側を通った同じ事務所のアイドル、佐倉八重は驚きびっくりな様子でそう言う。それに対して、ののかも声をかける。
「おぉ、佐倉先輩! おはようなのだ!」
「おはよう、ののかちゃん。今日は仕事は?」
「もう少ししたらプロデューサーと行くのだ! それまでお菓子タイムだったのだ! そしてお菓子を食べ終わった後は、胃を触って満足するのだ!」
「あぁ……。そこがののかちゃんにとってお菓子専門の胃だもんね……」
なるほど、と思いつつ、でもお菓子を食べ終わると平気で両の胸を回すのは止めて欲しいと思う八重。それを見て、なんかがっかりする者も居るのだから。主にいつもの状態の八重だが。
「それよりも、今日はプロデューサーに会う前に話を聞いておきたい人が居るのだ! 同じ糖質系の乳タントとして教えを請うべき方が居るのだ!」
「そんな人、居たかなー……」
長年、事務所に勤めて来たがそんなアイドル居たっけと疑問符を浮かべる八重。それに対して、ののかは「居るのだ!」と断言しつつ、その糖が詰まった大きな胸を満足げに揺らして、
「私が同じ糖質系の乳タントとして尊敬しているお方! 私はそのお方のようになりたいのだ! そう、甘皮林檎先輩のように!」
「止めて、ののかちゃん! その人、スイーツ系の担当じゃないから! むしろディープな脂っこいの担当だから!」
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乳タントアイドルNo.19
名前;牛飼ののか(うしかいののか)
年齢;13歳(中学1年生)
所属グループ;『天の川ミルキーウェイ』
身長;154cm
3サイズ;B94(H)、W59、H88
乳タントの特徴;糖乳。食べた糖分が全て乳にいく。
イメージ;牡牛座
売り;スイーツ専門のカウガールアイドル!
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