わたくしの名前は二皿秤(ふたさらはかり)。乳メイタントであり、『天の川ミルキーウェイ』で天秤座を担当しているアイドルである。とは言っても、ほとんどの人はわたくしが乳メイタントであるのを正しく認識出来ているのは少ないだろう。
乳タントや乳メイタントは、言うなれば個性とおっぱいが独り歩きしているような状況であり、その2つを満たしている者が世間では乳タントであり、また乳メイタント足り得る存在として評価される。しかし、その個性と言うのを世間に隠している乳メイタントであるわたくしは、そう見られていないと言う話である。
まぁ、マネージャーの木崎さんはもっとそこを売って行こうと、何度も何度も話しているが、わたくしからして見たら冗談ではない。わたくしの乳メイタントとしての特徴、【発情乳】は欠陥品だ。乳メイタントを作成するSTAP細胞に、研究員のミスによって獣の遺伝子が混ざり合ってしまったため、わたくしは周期的に発情する。これがもし、頭に可愛い動物の耳とか、お尻から可愛らしい動物の尻尾が出た場合、わたくしの計算からすると194倍自身の魅力をより輝かせる事が出来ると思う。しかし、周期的にただただ迷惑に発情するだけの能力にどれほどの価値があると言うのだろうか。
これで得た物など、周期的な日数の計算と他の人への前もっての謝り技術だけである。謝罪に関してはわたくしは少々うるさい。28.345度で頭を下げる事によって、相手はわたくしのこの無駄に成長したおっぱいの谷間を、胸元から計算して開けた所から少しだけ見せつける事が出来ると言う研究結果など、この能力がなければ得られなかっただろう。別に得たくもなかったが。
まぁ、わたくしはこの能力さえ気を付けていれば、冷静沈着、そしてクールで頼れる大人な女性なのだ。誰もがわたくしの存在を見てやまない。このクールで大人なわたくしを。
「さて、そろそろ時間ですか」
今日は先週撮影したバラエティー番組の収録日である。あの日は何故か記憶がないが、わたくしの調査によるとあの撮影は非常に良いものになっているはずだ。スタッフからも「いつも頑張って偉いねー」や、「今日の出来は良かったよー」と嬉しそうな顔で言われたからだ。わたくしの仕事は完璧である。
……そろそろ時間だ。チャンネルを押して、お菓子とジュース(とっても甘い飲み物。お菓子を食べると喉が渇くからな)を机の上に置いて、大好きなクマのぬいぐるみを持ってチャンネルをピッと押す。
『みんなー! こんにちはーなのだ! ふたさらはかりちゃん、11歳! これでも現役バリバリのアイドルなのだー! きょうはみんなのためにいっしょうけんめいがんばりたいと、おもっています!』
『はい、良く言えましたねー。はかりちゃん。いつもはクールなのに、今日は子供らしい喋り方だねー』
『はい! ありがとうございます、タ○リのおじちゃん。今日はどうぞお願い……』
ピッと、チャンネルを消すわたくし。
「あぁー。あの日は、【発情乳】が使われていたのか―」
絶対そうに違いない。でないと、あんな、子供っぽくて、お子様な発言を、このわたくしがするはずが……。
「はかりちゃん、お友達のアイドルさんが来てるわよー」
「今すぐ行くよー、ママ―……ハッ! いや、今すぐ行くから待っていて欲しいと伝えてくれ!
……ちょ、ちょっと、お前達! その温かい目線を止めろー!」
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乳タントアイドルNo.24(乳メイタント)
名前;二皿秤(ふたさらはかり)
年齢;11歳
所属グループ;『天の川ミルキーウェイ』
身長;144cm
3サイズ;B90(H)、W55、H85
乳タントの特徴;天秤乳。性格が幼いと、大人な自分を作り出すと言う精神安定系の能力。本人は幼い本来の性格を、【発情乳】によって出ただけだと思っている。
イメージ;天秤座
売り;愛くるしい外見で人々を和ます、まとめ役の乳メイタントちゃん!
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#どうか温かい目でご覧ください。