「皆盛り上がってマース!?」
ライブ会場の上で乳メイタントである私、弓馬星子(きゅうませいこ)がそう言うと、ファン達から大きな歓声が上がる。ファン達の多くが男性なので野太く、熱気のある歓声であった。その男性ファン達の瞳は、いつものようにハートマークでメロメロ状態であった。
(いつも通りのライブなのデース。当然と言えば当然なのデース)
と、いつも通りのライブ風景を見ながら、私は自分の能力を思い出していた。
私の乳タントとしての能力は【熱中乳】。多くの人はそれに熱中していたとしても、飽きが来て、同時に見限って行くことが多い。私は人を飽きさせないと言うスキルを持っている。一度、私に熱中してしまえば、私がどうなろうとも彼らの頭にはあの時の熱中が常にあるのだ。一種の洗脳と考えても良い。
アイドルとしては、増える事はあっても減る事はない私と言う存在は、凄いレアなんだろうなとは思う。
「今日も頑張りマースので、応援よろしくお願いしマース!」
私がそう言うと、イエーイと言うファン達からの歓声と共に、いつものような声が聞こえて来る。
「おっぱい最高!」
「愛くるしい笑顔最高! 小学生最高!」
「あのお尻はいつ見ても可愛いですなー」
私の能力の欠点があるとすれば、あれである。絶対に飽きないと言う事は、現代において一番ストーカーになりやすいと言う事と同じ意味を持つ。絶対に熱中は止まず、どんなに時間が経とうが私の幻影を追い続ける。私は『765プロダクション』のアイドルで一番ストーカーに付けられている数が多く、いつもその対処に蠍宮さんには世話になっている。
私はおっぱいだってこの前Jカップになったし、身長だって高くなっている。なのに、あんな風に小学生みたいに見ている人が居るのがその証拠だ。この能力のせいで、両親は未だに私と接する時は赤ちゃんに接する時みたいに喋りかけて来る。本当に嫌な欠点だ。
「皆、応援ありがとうデース! ライブはこれにて終了デースが、他のアイドル達のライブも楽しんで欲しいのデース!」
そう言った負の感情を見せず、私はライブを終えて控室に戻ってくる。
ライブの後は特に暑い。一番蒸れる場所と言えば、胸の下や谷間。小さい人はそうでもないけれども、大きいと胸の下に汗が溜まって皆大変である。特に『天の川ミルキーウェイ』の12人は大きさこそ違えど、皆が皆おっぱいが大きいからライブの後は12人全員、まず胸の下や谷間にタオルを差し込むのが通例になっている。
『おーい、星子。入っても良いか?』
トントンと言う扉を叩く音と共に、マネージャーの声が聞こえて来る。
(丁度良いデース。憂さ晴らしするデース)
ちょっとファン達の黒い部分を見て気持ちが落ち込んでいた私は、それを解消するためにマネージャーに悪戯を仕掛けようと計画する。
今の私は下着を付けているとは言っても上半身裸、しかもブラジャーの下の部分は汗を拭くためにちょっとずらしている。タオルを入れているとは言っても、隙間から私の健康的なおっぱいが見えるのは仕方ないでしょう。
「どうぞ入ってくるのデース」
『分かった』
そうして招き入れれば、マネージャーは私のおっぱいに悩殺。【熱中乳】によって、私のおっぱいが頭から離れない変態さんになってしまうのである。ウヒヒと、ちょっと悪い笑みでそう思う。
マネージャーが扉を開けて入って来て、私を見た瞬間、私はかかったと思った。
(さぁ、マネージャー。今日こそ私の、この育ちきったダイナマイトボディーを見て悩殺されるのデース)
「ほらほら、風邪ひくぞ。さっさと服を着替えろ」
そう言って、マネージャーは私のおっぱいを見て、それを素通りし、タオルを持って汗を拭いた後、側にあった私の服を頭から被せるように着せる。
「ほら、さっさとしろ」
それは私が、初めてマネージャーと会った小学生時代からの、小学生の子供に対して大人がする対応で。
ちょっぴり昔の私の面影ではなく、今の私の感触を感じて欲しいなと思う私であった。
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乳タントアイドルNo.26
名前;弓馬星子(きゅうませいこ)
年齢;17歳(高校2年生)
所属グループ;『天の川ミルキーウェイ』
身長;176cm
3サイズ;B110(J)、W69、H99
乳タントの特徴;熱中乳
イメージ;射手座
売り;ハートを射止めるキューピットガール
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