超乳戦隊ギガレンジャー 第3パイ

帝国城摂政 作
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「第3パイ」
「イエローの悩み! クサイトオンのサイバー大作戦!」

「出来た、です」

 今、私、メアリー・イエローの居る扉の向こう側でギガレンジャーの創始者であり、科学者でもあるデカパイ博士が新しい武器のような物を開発している。最初、「携帯を持ってきてほしい、です。新武器に必要なの、です」と言われた時はようやく私も強くなれるのかと思っていた。正直、今のギガレンジャーで私は弱い。
 106のIカップのレッドの武器はアックス、105のHカップのブルーの武器はアロー。どちらも攻撃に適した武器だと思われる。そして私、97のGカップのイエローの武器はリボン。
斧と弓、そしてリボン。戦う力がどれが強いのかと言われれば、明確な話である。だから新しい武器さえあれば私だって2人と並ぶくらい強くなると思ってた。胸は2人に比べれば小さくても、工夫次第でなんとかなると信じていたのに……。

「後、もう少しすれば完成、です」

 デカパイ博士が作っていたのは、緑色の武器。明らかに私が扱う武器として作られていない武器だった。

(博士は私をメンバーから外そうとしているに違いないデース。私はもっと……戦いたかったのに……デース)

 私は涙を流しながら、そこから駆け出した。携帯を落としていたのにも気づかないまま。


『あなたには戦える力があります、です』

 デカパイ博士がそう言ったのは、今から7年前。私がまだ8歳の頃だった。
 その当時、私が住んでいた村を乳房帝国ネームネームが襲った。薬剤博士スクリとそのスクリによって作られたシーボ・ヤケドングリ、それにナイチチによって私の村は襲われていた。

『シーボ・ヤケドングリ。私の初めての作戦なの。失敗は許さない、なの』
『了解グリ! 立派に役目を果たすグリ!』

 そう言って幼い私に向かって襲い掛かるシーボ・ヤケドングリ。ナイチチに押さえられて、まさに絶体絶命と言う危機に私を助けに来てくれたのがデカパイ博士だった。

『初めの胸(ハート)は、どこまでも続く未来の印! ギガプロト、只今参上!』
『ちっ! 何者か知らないけど、倒して置くなの! ヤケドングリ!』
『了解グリ!』

 そして火炎を操るヤケドングリとナイチチ、それに危険薬品で攻撃してくるスクリを倒してくれたのが、ギガプロトことデカパイ博士だった。

『ギガソード、タクト!』
『ぐはぁ……! やられたグリ〜!』
『ギガプロト! 私の計画をよくも邪魔してくれたなの! 覚えておくが良いなの!』

 ネームネームは作戦を行うヤケドングリがやられたのを見て撤退し、デカパイ博士は私に対してこう言ったのだ。

『君達は戦える力があります、です。そしてその力を使って、世界中の人達から平和を取り戻しましょう、です』

 私はその言葉を忘れていない。数々の戦闘の末、シーボ・エスパークマとの死闘で変身アイテムを壊されるまで、デカパイ博士は戦い続け、それ以降は私がギガイエローとしてリボンを武器に戦ってきた。仲間が増えた事も嬉しかった事は嬉しかった。でも……

「一番認めて欲しいデカパイ博士が私の事を必要としてないのは悲しいデース」

 ネームネームの野望を阻止すると言うよりかは、自分と故郷を救ってくれたデカパイ博士の恩返しのために戦い続けてきた私にとって、新しい緑色の武器、つまり新たなメンバーと言うのは私の気持ちを揺らぐ大きな物だった。
 足取りも重く、夜道をトボトボと帰っていると、向こうの方で大きな声が聞こえる。

「キャー!」
「クッサー! お前の住所とか年齢を調べて、晒してやるクッサー! 叩き上げるぞ、クッサー!」
「激しく違う気がするでしょう。ともかく、シーボ・クサイトオンはもっと計画を持つべきでしょうと……」

 襲われている女性は胸が小さい20歳くらいのOL。襲っているのは頭にト音記号と草を生やしたコンピュータの顔をしたシーボモンスター。そして眼鏡をかけた出来るスーツ姿の呆れている女教官は……ネームネームの幹部、圧迫教官ツメンセ!

(敵なのデース!)

 幸い相手はこちらに気付いていないようです。今のうちにとギガイエローに変身する私。

「何故、サラシで巻き上げ、叩いて揉むと言う作戦が、ネットでアカウントを晒して叩かれまくると言う作戦に変更されているのでしょう」
「炎上させるクッサー!」
「誰か助けてー!」

 許せない! サラシで巻いて叩いて揉むと言う作戦は比較的真面でしょうが、その後のネットでアカウントを晒すなんて! ネット犯罪に繋がると言うのに!

「許せないのデース!」

 私はそう言って襲われているOLさんの前まで跳ぶ。

「ギガイエロー。こんな所で何をするでしょう」
「作戦の邪魔クッサー! 炎上されるクッサー!」

 そう言ってト音記号とヘ音記号型の武器を持って襲い掛かってくるシーボ・クサイトオン。

「やってやるクッサー!」
「甘いデース!」

 そう言って私はリボンをクルクルと回らせて、一本の小さな剣のように回転させ、そのまま突き刺す。

「ギガイエローリボン奥義・剣式!」

 私のリボンは一時的に剣と同じ力を見せ、そしてそのままクサイトオンを貫く。

「やられたクッサー!」

 そして爆死するシーボ・クサイトオン。
 元々、ギガレッドとギガブルーが入って来るまでは私1人で対処していたのだ。こうやってリボンを回しながら回転エネルギーを溜めれば、私だってシーボモンスターの1人や2人、倒す事くらい出来る。

「ちっ。作戦は失敗でしょう。覚えておくがいいでしょう」

 捨て台詞を残して帰って行くツメンセ。呆気ない戦いだったが倒せたから良いだろう。

(まだ私は戦えるデース)

 リボンの手ごたえを感じながら、そのOLさんを送り届けてその日は家に帰った。

 その時の私はまだ知らなかった。
 シーボ・クサイトオンの恐るべき作戦を。


「なんなのデース。これは……」

 私は目を大きく開けて驚いていた。何故なら、人々の胸が全員小さくなっていたからだ。大人も、グラビアアイドルも、そして成長著しい子供達も。全員が全員、胸が小さくなっていた。テレビでは異常事態だと騒ぎまくっているし、それに何より私が驚いたのは

「ど、どうしたのデース! デカパイ博士!」
『うむ、です。どうやら影響を受けてしまったみたい、です』

 私達の変身装置には隠してはいるけれども、実はお互いに通信装置になっている。それもお互いの顔を見えるように、ホログラムの顔が見えるテレビカメラを使えるようにしてある。最も長年、デカパイ博士と共に乳房帝国ネームネームと戦い続けて来た私は知っているが、多分レッドの望さんとブルーの七海さんの2人は知らないだろうけど。
 そんな事はどうでも良かったんだけど、テレビカメラに映っているデカパイ博士の姿を見て驚いていた。テレビカメラには胸が急激に萎んでしまっているデカパイ博士の姿があった。

「ど、どうしたんデース!」
『どうもネームネームの作戦みたい、です。携帯からネームネームらしき怪電波を確認し、人々の胸を皆貧乳にしているようなの、です』

 ネームネームの携帯からの怪電波……。
 そうか。今の社会で携帯を持っていない人など居ないに等しい。だから世界中の人の胸が小さく……。私は研究所で携帯を落としたから効果がなかったんでしょう。
けれども胸を大きくするのが目的なのに、胸を小さくする作戦なんてどうなっているんでしょう?

「胸を小さくするなんて可笑しいのデース! まるで作戦を理解していないかのように……」
『それだけじゃない、です。どうやらこの作戦は我々にも……』

 デカパイ博士の言葉を聞きながら、ふと私は思い出す。昨日、戦った作戦を理解していない、いや作戦の意味をはき違えているシーボモンスター、シーボ・クサイトオンの事を。

(……しかし、あのモンスターは昨日倒したはずデース。いや――――)

 前に2個心臓があるシーボモンスター、シーボ・ハートランプと対決した事がある。まさかあのシーボ・クサイトオンもそう言った……。

(……あり得る話なのデース)

 だったら、あの時戦った場所に居るかもしれない。すぐさま私はデカパイ博士に応援を求める。

「博士! この作戦を行っているシーボモンスターにハートあたりがあるのデース! すぐさま望と七海を……」
『それがそう言う訳にもいかない、です』
「えっ……!?」


 考えてみれば分かる話だった。
 全女性貧乳化計画。その計画の対象者は携帯を持つ女性。それはすなわち、デカパイ博士だけではなく、望や七海も対象になる。そしてギガレンジャーに変身するにはGカップ以上の爆乳が無いと変身できない。

(前回は倒せましたが、今回も倒せるかどうか……)

 そう思いながらギガイエローに変身し、昨日戦った場所に行くと、そこにはやはりと言うべきか、シーボ・クサイトオンと圧迫教官ツメンセの姿があった。

「むっ! 昨日の敵、発見クッサー!」
「何故、ト音怪電波が効いていないのでしょう。実に興味深いサンプルでしょう」
「たまたまテレフォンを持ってなかったミーには効かなかっただけデース! それよりも胸をビックにする組織が胸をスモールにする作戦とはお笑いなのデース!」

 それを聞くと、ツメンセは「なるほど……」と言いながらノートにメモする。

「どうやらあなた以外はシーボ・クサイトオンの第2作戦にかかったようでしょう」
「セカンド作戦……?」

 どういう意味です?

「私がサラシによる影響や胸を揉むなどと言う効果を調べる作戦を遂行するために、わざわざ『草』と『ト音』はともかく、『サイト』を使うはずはないでしょう。それに過去の作戦でその辺りの影響は既に調査済みでしょう。
 クサイトオンの真の作戦。それは胸を自由に大きくしたり、小さくしたりするアルゴリズムの開拓!」
「胸をフリーダムに……」

 そんな壮大な実験を……。

「暫定的にヘ音怪電波と名付けたこの波長をサイトを通じて、全世界の携帯に無理やりダウンロードさせて、人々に波長を促したでしょう。それによって人々はヘ音怪電波によって、胸を小さくすることに成功したでしょう。しかし、このヘ音怪電波はあくまでも一時的な物、効果はこのクサイトオンがやられるまでと言う所でしょう。
 この電波をさらに解明し、やがて胸を自由に操れるアルゴリズムを開発した時こそ、我らがマスターのタイラ様のお胸を大きくして差し上げ、他の者を小さくすればいいでしょう! なんて完璧な計画なのでしょう! その上……」

 そう言って、私の方を睨みつけるツメンセ。

「ギガレンジャーの変身もあなた以外は出来ないようでしょう。ならば、あなたさえ倒せばこの作戦を止める者は居なくなるでしょう。
 シーボ・クサイトオン! 早く倒すでしょう!」
「お任せクッサー!」

 そう言って、クサイトオンが向かって来る。

「くっデース……! イエローリボン奥義・蛇式!」

 私はイエローリボンを蛇のようにしてクサイトオンに巻き付ける。

「くっクッサー! だが、我にはとっておきの物がるクッサー!」
「巻き付けているくせに何を言うデース!」
「我は熱を持っている時、活動している時は常にどこかにバックアップを作っているクッサー! だから我を倒しても無駄クッサー!」
「えっ……!?」

 そ、そんな……。それじゃあ、無敵って事……。

「今クッサー! ト音・ドレミファ、ソ、ラ、シー!」

 クサイトオンは頭のト音記号から音符型のビームを発射する。リボンで巻き付けていた私はそれに吹っ飛ばされる。

「ぐはぁ……!」
「良い気味でしょう。ギガレンジャーはギガエネルギーを使って戦うと言うデータですが、ギガエネルギーはGカップ以上の胸でしか出ないはずとの結果でしょう。
ギガレンジャーのあの3人の中で一番長いのはあなたでしょうが、一番胸が小さく、弱いのはあなた。それは過去のデータからも明らかでしょう」
「くっ……!」

 確かにそうだ。
 レッドの胸はIカップ。ブルーの胸はHカップ。どちらも私より大きいから、生み出されるギガエネルギーも強い。博士は私と同じGカップだが、博士にはベテランとしての風格があるし叶わない。

(結局、一番弱いのは私なのデース)

「はは……」

 こんな弱いんじゃあ、博士が新しい戦士を呼び出すのも当然ですね。私よりも胸が大きく、そして強い戦士を呼び出すのも分かりきっていた事です。

「うむ……。ならば、ギガレンジャーを止めてこちら側に来ると良いでしょう」
「えっ……」

 いきなりの対応に私だけでなく、シーボ・クサイトオンも慌てる。

「つ、ツメンセ様! 相手は敵クッサー!」
「クサイトオン、それは承知しているでしょう。けれども、あのイエローはこちらに呼び込めるかもしれません。
 小さい胸である事を理解している以上、あの組織で将来性は見込めない。ならば、こちらで胸を大きくし、忠誠を誓わせるのもありでしょう」
「なるほどクッサー! 流石、ツメンセ様クッサー!」
「褒めても何も出ないでしょう。さて、あなたはどう思うでしょう」

 私の前に差し出されるツメンセの手。

「…………」

 その問答に私は答えられませんでした。確かに私の立場は弱い。力も弱い。そしてあっちでならば、私は胸を大きくして、力を手に入れられる。

「さぁ!」
「私は……」

 そう言いながら、私は手を取ろうとしたその時。
 ツメンセが目を厳しくする。すると、いきなり銃弾が飛んでくる。

「バックシールド!」

 ツメンセは面接官用のバックを取り出して、銃弾を止める。

「何者クッサー! ヘ音・シラソファ、ミ、レ、ドー!」

 ト音記号からさっきとは別の音符攻撃が銃弾を放ってきた場所へと当たる。そして銃弾を撃って来た人物は、姿を現す。

「ぐはっ、です!」
「博士!」

 そう、それはデカパイ博士だった。先程の攻撃が当たったのか、肩から血を流している博士。私は博士の元へすぐさま駆け寄る。

「博士! 博士!」
「……イエ、ロー」

 それを見てツメンセが笑い出す。

「ククク。ギガプロト……いえ、私の作ったシーボ・エスパークマとの戦い以降変身出来なくなってしまったデカパイ博士が、こんな所で何をしているのでしょう?」
「……イエローを、助けに来た、です」
「イエローを? 助けに? お笑い草でしょう。彼女にリボンなどと言う、私達と戦うには不釣り合いすぎる武器を与えて置いて、今更それはないでしょう。それに戦うだけの胸もないあなたがどうしてここに?」

私が博士に「そうです! 博士はどうして私なんかを助けに来たんですか!」と抗議しようかと思っていると、博士が静かに、だけれども怒りを含んだ声で話し始める。

「……イエローは、私の大切な、仲間」
「彼女の話では、新たに仲間を付け加える予定なのでしょう? そして要らなくなった彼女はお払い箱……」
「違う!」

 いつもの口調とは違う断定した言葉で言い切った博士は、そのまま私の方を今度は優しげな眼差しで見つめる。

「……イエロー」
「は、はい!」
「……お前は、私の大切な、仲間。あの時からずっと、そう、です。お前が居るから明るくなれたし、お前が居るから戦えた、です」
「で、でも私のほかに新しい人を……!」
「……仲間は多い方が、良い、です。それに、お前はギガレンジャーの中で誰よりも強い、です」
「私が……誰よりも……強い……」
「……リボンは、弱い武器。けれども、使い方次第では、巻き付けたり、剣にしたり、と方法があるのは、イエローが今までやって来たこと、です。そして、イエローがサポートに入る事で、レッドや、ブルーは安心して、戦える、それは事実、です。だから……」

 自信を持てよ、です。

「……ッ!」
「……それに、これを渡さないと、いけない、です」

 そう言って、博士は赤、青、黄色の3色のリボンを私に渡す。

「……それは、エレメンタルリボン。イエローの、新しい、武器」
「私の……武器……」

「えぇーい! 話が長いクッサー! 喰らえ、ト音・ドレミファ、ソ、ラ、シー!」

 クサイトオンが音符攻撃を仕掛けてくる。それに対して、私は博士の差し出したその3色のリボンを取る。
 すると、私の豊かな胸の奥から確かな声が聞こえて来る。そう、この武器の使い方が。

「……! エレメンタルリボン・ファイアー!」

 私はそう言って、炎を纏わせたエレメンタルリボンでその音符を切り裂く。

「なっ! え、炎上したクッサー!」
「……交渉決裂でしょう。クサイトオン、後は任せるでしょう」
「ちょ、ちょっとクッサー!」

 そして消えるツメンセ。

「くー! 良いクッサー! 起動している限り、私は無敵クッサー! クサクサクッサー!」

 そして向かって来るクサイトオン。

「イエロー!」
「分かっていますデース!」

 私はエレメンタルリボンを握りしめ、そして奴の弱点を理解する。

「エレメンタルリボン・フリーズ!」
「なぬっ!?」

 私は氷を纏わせたエレメンタルリボンでクサイトオンを巻き付ける。すると、急激に温度が下がったクサイトオンは動かなくなる。

「フ、フリーズシタクッサー!」
「止めデース!」

 そして私は思いっきりジャンプしたり、走ったりして胸を揺らしまくる。そしてその揺らして出来たギガエネルギーを胸の膨張に使い、さらに大きなギガエネルギーを作り出す。
出来た大きなギガエネルギーをリボンへと移す。

「エレメンタルリボン奥義――」
「ヤ、ヤメルクッサー! フリーズ状態ダト復活出来ナッ……!」

 それが狙いです!

「――雷剣式!」

 そして雷を纏わせた巨大な剣のリボンで、クサイトオンを貫く。

「かはっ!? きょ、強力なエネルギーを観測……。こ、これはしょ、処理出来ないクッサー! サーバーエラー! 炎上ドレミファ―!」

 そして今度こそ爆死するクサイトオン。

 人々の胸は元の大きさへと戻り、デカパイ博士の胸も元のGカップへと戻る。


「全く……。1人で歩けないとは情けないデース」
「しょうがない、です。それだけのダメージだった、です」

 今、私は博士をおぶりながら研究所へと戻っている。しかし、博士は相変わらず良い胸の大きさをしているです。安産型と言うか、美乳と言うか。

「と言うか、博士! あんなリボン、作ってたのならスピークして欲しかったデース!」
「す、すまない、です。驚かせたかった、です」

 反省したような声を出す博士。
 なんでも、あの緑色のトンファーの前に、私のための新しい武器のエレメンタルリボンを作って置いたらしく、あの日は私にそれを渡すはずだったみたい。けれども、私の事を忘れて緑色のトンファーの開発に着手して、周りが見えなかったみたい。なんともまぁ、博士らしいけど。

「で? そのトンファーのユーザー、私達の仲間はどんなパーソンなのデース?」
「むっ……そうだな、です。今回ばかりはメアリーに話しておきますか、です」

 そして博士は重みのある声でこう語った。

「――彼女の名前は緑木冥(みどりきめい)。元陸上選手で、胸はJカップ。
そして……ネームネームの怪人の被害者だ、です」


 その日の夜。暗い夜のビルの上に4人の怪人が降り立つ。
 1人はおしゃれな桃色のドレスを着た杖を持った女性。その右手には何故か熊のような人形を付けている。
 1人は司令官姿の、背中に【夏】と書かれた服を着た女性。その下半身は何故か軍艦になってしまっている。
 1人は派手なアロハ姿のサングラスをかけた女性。何故か頭には【BINGO】と書かれた帽子を被っている。
 最後の1人は白い着物姿の女性。頭から雪を被っており、その手には扇子を持っている。

 ドレスを着た女が喋りだす。

「ほえ〜。ここが紫峰町。大きいね〜。ハルちゃん」『そやで、サクラ! 頑張るんやで!』

 その様子に司令官姿の女が苛立ったように話し出す。

「おい、【春】! お前はまたそうやってぬいぐるみに話しかけて!」
「まぁまぁ〜。別に悪い事はないんだし、スマイル〜。スマイル〜」
「【秋】! お前もなぁ!」

 司令官姿の女を止めに入った、アロハ姿の女性も怒られる。そして1人、冷静に雪を払っていた着物姿の女が司令官姿の女を見つめる。

「そこまでにしたら? 私達は同じ作戦を行うのですし」
「だ、だがこのままだと隊の規律が!」

 と、なおも食い下がろうとする司令官姿の女だったが、そいつを見て止めた。他の3人も動きを止める。
 そう、そこには自分達を作り、作戦を指揮する幹部、環境支配者メントアセスが居たからだ。

「お遊びは終わりなの、4人とも」
「「「「はっ!」」」」
「良い返事なの。分かってると思うけど、あなた達には作戦以外にも役割がある事を忘れるな、なの」

 その言葉に4人は立ち上がり、そして1人1人名乗り始める。

「シーボ・日ノ本桜(ひのもとさくら)!」『それにハルちゃんも居るんやで!』
「シーボ・夏野大和(なつのやまと)」
「シーボ・オータムジャパン」
「シーボ・ワフユキ」
「「「「我ら『乳劇団四季』、必ずやギガブルーを倒します!」」」」

 その言葉にメントアセスは嬉しそうに頷き、行動に移させる。

「さぁ、ギガブルー。
 この前のシーボ・シェフエールの時の借りを今、返すなの」

 時は一刻と動き出していた。

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シーボモンスターNo.3
○シーボ・ヤケドングリ
作成者;薬剤博士スクリ
作戦;人々にドングリを植え付ける作戦
使用素材;『火傷』、『宿』、『ドングリ』
概要;スクリが最初に作り出したシーボモンスター。人々を襲い、胸を大きくする寄生植物ドングリを火傷と共に刻み付けると言うモンスター。メアリー・イエローの村を襲った。

シーボモンスターNo.4
○シーボ・エスパークマ
作成者;圧迫教官ツメンセ
作戦;超能力と電気マッサージで胸を膨らませる作戦
使用素材;『エスパー』、『スパーク』、『熊』
概要;ツメンセが作り出したシーボモンスター。デカパイ博士(ギガプロト)を倒したシーボモンスター。スパークを操る熊と言うだけでも厄介だったが、超能力を使っての攻撃を行う強いモンスター。

シーボモンスターNo.5
○シーボ・ハートランプ
作成者;貧乳神官タイラ
作戦;ギガレンジャーを抹殺する作戦
使用素材;『鳩』、『トランプ』、『虎』
概要;タイラが作り出した心臓を2つ持ち、2回復活する虎のモンスター。トランプと鳩で目をくらませて戦うファイターであり、ギガレンジャーを抹殺するためにタイラの恨みがこもっている。

シーボモンスターNo.6
○シーボ・クサイトオン
作成者;圧迫教官ツメンセ
作戦;胸の大きさを自由に変えるアルゴリズムを解明する作戦
使用素材;『草』、『サイト』、『ト音』
概要;ツメンセが作り出したモンスター。あらゆるネット情報を網羅する情報収集能力を持ち、草のように何度でも立ち直る気合を持っている。『炎上!』と言う言葉が大好きな熱血系であり、音楽などを使う教養も身に付けいる。
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次回予告!
新たな仲間、緑木冥の到着を今か今かと待つギガレンジャー。しかしそんな中、『乳劇団四季』と名乗るシーボモンスターグループが、ギガブルーを襲い、ギガブルーは重傷を負う。
かたき討ちに出るギガレッドとギガイエローだったが、『乳劇団四季』の攻撃でピンチに。さらに敵のボスである貧乳神官タイラまで現れて……。
次回、超乳戦隊ギガレンジャー、第4パイ!
「圧倒的な敵! 『乳劇団四季』と貧乳神官タイラ!』
 次回も震えて待て。