超乳戦隊ギガレンジャー 第7パイ

帝国城摂政 作
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「第7パイ」
「悪意変身! 超乳変身・ギガブラック!」

 国立エネルギー研究所。未知なるエネルギーの研究を目的として建てられた、言わばエネルギー研究の結晶とも呼ぶべきこの場所に、1体のシーボモンスターが侵入して来た。
 そのシーボモンスターは、細身で小柄で瞳には疾風のマークのような物が入っており、腰には拳銃を携えている。ウエスタンハットを深く被った中性的な容姿のそいつは、背中に背負っている風呂敷から謎の電子機械を取り出す。電子機械は1から9までのボタンが付けられており、その先端には電撃を出すための尖った2本の角が付けられている。
そしてそれを電子ロックのかかった扉に謎の電子機械を近付ける。すると電子ロックのかかった扉はいとも簡単に扉を開ける。それを見たそいつは、風呂敷から今度はワープロに良く似た別の物を取り出して、ボタンを押していく。押す度に色々な事が紙へとプリントされていく。

「――――――ソウソウ。良く出来ているんだソウ。これで国立エネルギー研究所の研究成果も盗み出したんだソウ。服飾研究室、武装ラボラトリー、植物科学研究所とやって来たから、後1つで完璧になるんだソウ。スクリ博士殿、もう少しであなた様の研究が完成するのでソウ。これこそがあなたの部下、シープウエスタンの作戦参謀」

 そしてシーボ・シープウエスタンはまるで最初からそこに居なかったのようにまるで疾風のように、一瞬で消え去って行った。


『大変な事になっているようで、私としてはとても遺憾だよ』
「すいません、です……」

 と、いつも凛々しく皆を見守っているデカパイ博士が、ギガレンジャーの4人の前でペコリと画面上の人物にそう言って頭を下げる。

『全く……。誰のおかげでDEKAエネルギーなどと言う、くだらないエネルギーを研究する研究所を認可してやっていると言うのだ。全く、君と言い、アンザン教授と言い、研究者とはこれだから嫌いだ』

 画面上の、頭が少しはげたような偉そうなぽっちゃり男性、この国の経済産業大臣である藤本仁伍(ふじもとじんご)大臣はそう言って偉そうにデカパイ博士を叱りつける。

『今は総理大臣のお孫さんの雨洞優(うどうゆう)さん、それに国防省大臣の孫、人形坂炎(にんぎょうざかほむら)。さらには外務大臣の孫の葛原(くずはら)まりねと言う、3人の国家的重要人物の孫が行方不明になると言う事件が発生している。その上、今度起きた研究所襲撃事件には、ネームネームの手がかかっているのだろ? そこまで分かっているのならば行動したまえ』
「はい……」
『話は以上だ。せいぜい、職務に励みたまえ』

 大臣がそう言うと画面が消えて、デカパイ博士が初めてゆっくりと息を吐く。

「デカパイ博士……。大丈夫デース?」
「メアリー……。うん、大丈夫、です」

 そう言って不安そうにしている望、七海、冥へと顔を向けるデカパイ博士。

「さっきの彼は経済産業大臣の藤本仁伍。私の、上司です。私達の大きなスポンサーではあります、がそれ故に彼の依頼は断れないん、です」
「それで……誘拐事件とは?」

 望の質問に、「気にする事は、ない」と答えるデカパイ博士。

「大物の孫娘だからと言う理由で騒いでいるけれども、それ以外は普通の誘拐事件、です。今考えるべきなのは、研究所襲撃事件、です」

 そう言ってリモコンを押して、テレビの画面を付けるデカパイ博士。テレビの画面には服飾研究室、武装ラボラトリー、植物科学研究所、国立エネルギー研究所の4つの研究所の場所が印されており、なおかつそれぞれの研究所から盗まれた物が記載されている。

「それぞれの盗難にあった研究所で、今まで戦ってきたシーボモンスター達の能力の痕跡が見つかりました、です。電子ロックの破壊には電気を操るシーボモンスター。データの取り出しにはコンピュータを操作するシーボモンスターなどの、様々なシーボモンスターの痕跡がありました、です」
「つまり……それが安全でないイエロー、シーボモンスターの仕業と言う事ですね」

 大物の孫娘が誘拐されたのは誰の仕業かは分からないが、研究所の盗難事件はシーボモンスターの仕業と言う事は分かっていた。

「とりあえず、ギガレンジャーはその盗難事件を行ったシーボモンスターを……」

 そう言ってギガレンジャーの4人にこれからの活動をさらに高めようと言おうとしていたが、そんな中で乳房帝国ネームネームの暴動を知らせる鐘が鳴る。

「――――――ギガレンジャーよ、早く行ってくれ!」
『はい!』

 デカパイ博士の命で、ギガレンジャーはネームネームの元へと向かって行った。


「ふむ……」

 ギガレンジャーが居なくなったデカパイ博士の研究所で、デカパイ博士は今回のネームネームの暴動が可笑しいと言う事に気付いた。

「ナイチチしか、居ない?」

 暴動の現場には大量のナイチチ達が居り、ギガレンジャー達と果敢に戦っている。しかし、そこに幹部や怪人の姿は無い。明らかにいつもとは違う話。

「これは一体……」
「――――――ソウソウ。あれは囮だソウ」

 と、そうやって考えているデカパイ博士の後ろでそんな声が聞こえて来る。振り返ったデカパイ博士の前には、怪人の姿があった。

「このデカパイ博士の研究所がどこにあるか分からなかったソウから、このような手を用いて貰ったソウ。まぁ、結果は大成功だソウ」

 嬉しそうに語るその怪人は、全身から小物の盗賊と言う感じを漂わせながら、デカパイ博士を威圧するようにそう語る。

「この研究所のデータは凄まじかったソウ。おかげで計画はほぼ成功だソウ」
「――――――そこまでやって、あなたは何が、したい?」

 デカパイ博士はその怪人、シーボ・シープウエスタンにそう声をかける。今の話が本当ならば、こいつの役目は終わっているはず。それなのに、堂々とこうやって出て来て、デカパイ博士の前に出て来た理由が分からない。
 そうデカパイ博士が言うと、シープウエスタンは「そうだソウ」と答える。

「……私はシーボ怪人としては弱者の類に入るソウ。何せ、こうやって盗賊まがいの事をさせるために産まれたシーボ怪人だソウ。強さとしては脆弱、せいぜい赤子の首を捻る程度の強さしか無いソウ。
 でも、それでも私もまたシーボ怪人の1体。だから作戦が遂行された中、自分と言う存在をスクリ博士のために高めるんだソウ」

 自身を弱者だと分かっており、スクリが求めている作戦の義務も果たした。普通だったらそれで良いのだが、シープウエスタンはそうしなかった。

「――――――貧乳神官タイラ様のために、一緒に死ぬんだソウ!」

 そう言って、デカパイ博士へと対峙する。

「……シープウエスタン。敵ながら心地良いほどの志を持つあなたのために、私はこれを、使います」

 デカパイ博士はそれを見て、壁際のボタンを押す。するとそこから、ギガレンジャーの4人が使うような変身に使う装置が現れる。

「……長くは持ちませんが、相手に取って不足なし! スピリチュアル・DEKAエネルギーアップ!」

 そうやって、堂々と変身する姿を見て、

 ――――――シープウエスタンは笑っていた。

「……スクリ様、これで完璧だソウ」

 その後、デカパイ博士はシープウエスタンと戦い、危なげなく勝利し、ギガレンジャーの4人もまた普通に勝利した。
 ……けれども、この時の彼らは知らなかった。敵の作戦が別にあった事を。


 乳房帝国ネームネームの幹部の一人、薬剤博士スクリの研究室。そこにはシープウエスタンが奪った情報が集まっていた。

「シーボ・シープウエスタン。スクリの作戦的に、上手く行ったでし。後は任せるでし。
 ……さぁ、出番でしよ。甘味」

 スクリはそう言いながら、シープウエスタンの盗み出した情報を独自に統合して総合し、そして最後にネームネームなりの改造を施す。そして出来た物を見て、コクリと一回頷く。

「さぁ、開幕の時は来たでし! 早速作戦開始でし! ナイチチ達、行きますでし!」
『ナイチチー!』


 それから3日後。ギガレンジャーの4人は再びナイチチ達と対峙していた。

「ナイチチ!」
「ナイチチ! ナイ!」
「ナイナイ!」

 そうやって襲ってくるナイチチ達に対して、ギガレンジャーは武器を用いて対処していた。

「またナイチチ達だけ……!」
「変な戦いですが、倒さないと厄介です」
「厄介すぎるデース! 倒せねばならぬデース!」
「けれども、グリーンで大丈夫ですね」

 そう言ってナイチチ達を倒していくギガレンジャーの前に、顔を真っ赤にしたスクリが現れる。

「……貴様ら! ナイチチ達をよくもやってくれたでし!」
「「「「スクリ!?」」」」

 いきなりの幹部の登場にびっくりする、ギガレンジャーの4人。

「……でもあなた方の勝利はここまでなのでし!」

 スクリはそう言いながら懐からビスケットのマークが描かれた薬を取り出す。それを見てイエローが「……ビスケット?」と頷き、それをゴックンと飲む。

「うっ……」

 とそう呻いていたが、するとスクリはいきなり身長がグッと伸び始め、小さかった胸がグッと言う音を鳴らしながら空気を入れつつ、膨らみ始める。そしてそのまま胸は喘ぎ声と比例するかのように、成長し始めて、そしてボンッキュッボンッと言うボディへと変化していく。そしてアダルティなボディになっていたスクリは、高らかに宣言する。

「スクリ・レディータイムなのでし! Aカップから、驚異のHカップの胸へとなった私! しかもまだ驚くのは、速い物でし! ――――――これからがシーボ・シープウエスタンの作戦の成果でし!」

 そう言って、スクリが再び胸元から出した物にギガレンジャーの4人が驚く。それはギガレンジャーの4人が使う変身装置に非常に酷似していたからである。

「さぁ、見て驚くでし! フィジカル・DEKAエネルギーダウン!」

 そう言いながら、腕を組んでただでさえ大きい胸を強調させて、たゆんたゆんと揺らす彼女は、全身に真っ黒なエネルギーが奔流しながら彼女の身体へとまとわりつき、そして黒いレオタードスーツへと変わる。

「黒き胸(ハート)は、闇のように広がる嫉妬の証! 悪意変身、ギガブラック! 
――――――孤独にハートを震わせて、女の子の心と胸を奪う美少女戦士! ただいま、乳席(にゅうせき)!」

黒いレオタードスーツを着た、ギガブラックと化したスクリは、悠然と立っていた。

「ふざけるなデース! お前なんかにルーズしないデース! イエローリボン・ファイアー!」

 そう言って、リボンから火炎を出しながら果敢に向かって行くイエロー。それに対してギガブラックは懐から黒い錫杖を取り出す。

「ビショップ・スタッフ!」

 イエローのリボン攻撃はブラックが取り出した錫杖によって防がれて、そのまま錫杖から出たビームでイエローは吹き飛ばされる。

「ブルーアロー・スピン!」
「ルーク・ボウガン!」

 ブルーがアローを放つが、今度は黒のボウガンによって相殺し、さらに次の攻撃を放とうとするブルーは吹き飛ばされる。

「キャッ!」

「レッドアックス!」
「グリーントンファー・ブレード!」

 その隙に、レッドとグリーンが各々の得物で特攻をかけるも、ブラックが取り出した斧によって弾き飛ばされる。

「「ぐはっ!」」
「……ナイト・ハルバードでし。ハハハ! シーボ・シープウエスタンはちゃんと役目を果たしたようでし! こんなに嬉しいのはマリーの作戦以来でしねー」

 ブラックが言ったその言葉にピクリ、と反応する4人。
 マリー。それはグリーンの緑木冥の因縁の相手だからだ。

「……フフ。完璧完全にして絶対なる私が止めを刺すで……うっ……」

 と、そう言ってギガレンジャーの4人へと近付くブラックだったが、その最中に痛みを覚えたかのように倒れこむ。

「……調整がまだ上手くいってないようでし。ここは一旦引きあげますが、あなた達にネームネームは止める事は出来ないでし。
 フフフ! アハハハハ!」

 そう言って逃げて行くギガブラックことスクリに対して、自分達の無力さと激しい怒りを覚えるギガレンジャーの4人であった。

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シーボモンスターNo.20
○シーボ・シープウエスタン
作成者;薬剤博士スクリ
作戦;研究所の成果を盗む作戦
使用素材;『疾風』、『盗賊』、『ウエスタン』
概要;スクリが作り出したシーボモンスター。細身で小柄で瞳には疾風のマークのような物が入っており、腰には拳銃を携えている。ウエスタンハットを深く被った中性的な容姿の怪人。背中の風呂敷にはあらゆる場所に盗みに入るための秘密道具があり、あらゆる場所へ潜入して研究成果を盗んでいた。盗みに重きを置きすぎたため、戦闘の実力はナイチチ達とほぼ変わらない。

シーボモンスターNo.21
○ギガブラック
変身者;薬剤博士スクリ
身長;184cm
3サイズ;108(H)、72、98
使用武器;ビジョップスタッフ、ルークボウガン、ナイトハルバードなど
概要;シーボ・シープウエスタンの盗んだ研究成果を元にスクリが変身したギガレンジャー。あらゆる意味でギガレンジャーを凌駕するように設計されており、武器はチェスの駒をモチーフにした武器になっている。変身する前にスクリがビスケットマークの薬を飲んでアダルトモードになるのが条件であり、改良を視野に入れている模様。
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次回予告!
紫峰町全体に広がる怪物被害! その被害を止めているのはギガレンジャーではなく、魔法乳女と名乗る少女達!? そしてその少女達はギガレンジャーに攻撃をしかけてくる!? 一体、何が起こっているの!?
次回、超乳戦隊ギガレンジャー、第8パイ!
「野菜怪獣、出現!? 魔法乳女、出場?!」
次回も期待して胸を揺らせ!