恋愛悪魔のアパート 第3話「201号室の錬金術師」

帝国城摂政 作
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 アパート、『愛詩荘(アイシソウ)』。1階4部屋の2階建て、月給4万円で3LDKの間取りのちょっとした古ぼけた賃貸アパートなのだけれども、このアパートにはちょっとしたジンクス的な物がある。それは恋愛が生まれやすいと言う事である。しかもその恋愛がちょっと普通の人間的な物とは違っていて……。
そして今この場でも、愛詩荘の一部屋でも恋が生まれようとしていた。

第3話・「201号室の錬金術師」

愛詩荘の2階の部屋、201号室。このボロアパートの一室は非常に出入りが多く、多種多様な色々な物が部屋の中へと運び込まれている。
高山に咲くとされる珍しい花、コンビニの良く分からない惣菜パン、工業排水、砂漠のヤモリの尻尾、ゴルフのパター、カエデの葉。
 多種多様すぎて、どう言う基準で選ばれているかどうかも分からず、なおかつそこの主である人物は一度たりともその部屋から出た事すらないとまで言われるくらいである。

 色々な物が乱雑されて置かれていて、そこには鼻が曲がってしまうような異臭が漂っており、濃い深緑色の液体が詰まった鍋がぐつぐつと煮えたぎっていた。

「ふふふ〜ん♪」

 そこの女主はぐつぐつと煮えたぎる鍋をかき混ぜながら、嬉しそうに中身を見ていた。そして中に灰色の謎の植物なり、黒い液体をドバドバと中に入れて行きながら、「グフフフ……」と女として似合わない笑い声をあげていた。

「もう少しで完成、完全、完璧なのデッスよ。この部屋は大家に迷惑をかけないように結界を張っているので潔癖、純粋、清潔デッスので、こうして作るのも簡単、簡易、簡素なのデッス」

 長いブロンドヘアーと紫色の碧眼を持った端正な顔立ちの、白いローブに身を包んだ彼女、錬金術師の嵐堂有栖(らんどうありす)はそうやってニヤリと笑いつつ、それを専用の器具で抽出しつつ、薬瓶の中に入れて行く。

「良し! 出来上がり、完成、完了した私の秘密の薬品が完成するのデッス! さて、出来上がったら売れるかどうか確かめるために実験、試み、テストなのデッス」

 そう言って彼女は笑いながら、トコトコと歩きながら部屋を歩く。そして有栖の目の前に居たのは、目隠しとガムテープをされた女子高生であった。
 女子高生は髪は明るめの茶、胸は小さく、背も小柄、それくらいしか分からず、ただ下着姿のまま、目隠しと口にガムテープをされていた。

「ムー! ムームー!」
「ウププ……。女子高生は親父狩りとか行っている癖に、自分は襲われないと言う根拠、理由、意味自体が解らないディスね。まぁ、あんたみたいな他人を蔑み、疎み、憎む女子高生は私の研究材料くらいにしか役に立たないディスよ」

 そう言いながら、有栖は作ったばかりの薬を注射器に入れて、目と口を塞いだ女子高生の腕に注入していく。すると、女子高生の身体が痙攣し始める。

「あっ……! あぁ……!」
「おおっ。ガムテープに塞がれた口はしっかりと目張りするよう錬金したけれども、今度の薬は自ら口を作るのかー」

 有栖はそう笑う。その間も女子高生の姿は変貌を遂げて行く。
 女子高生は腕が伸び、そして足は異常なまでに縮む。その上、身体が細胞爆発のようにデカくなっていき、胸が異常なまでに大きく膨らみ始める。

「アァァァァァァァァ!」
「――――――良いねー。本当に良いねー」

平野としか言えないような女子高生の胸は膨大に巨大化していき、アドバルーン状に膨れ上がっていく。そしてその谷間の真ん中に大きな口が現れ、現れた口は

「あぁっ! 良いっ! 良いっ! 主様……嬉しいでぇす!」

 と言う。もう既に女子高生の自前の口は何も言わず、ただ現れた口だけが有栖の事を主と崇めていた。

「ハハッ、面白いねぇデッス。このアドバルーンみたいな胸、乳房、おっぱい、本当に面白いねぇデッス。
 柔らかくて、微笑ましくて、なおかつ良い物だねぇデッス」

 そう言って笑いながら、女子高生は本当に大きな胸をまだまだ膨らませており、その柔らかな人とは思えない胸に飛びつく有栖。

「……この薬、人の胸を巨大化させるのは良いが、柔らかさにはもう少し改良、改善、改造が必要デッスね」
「ごめんなさーい、ご主人様……!」
「後、人の呼び方をきちんと統一、統制、統治せねばならぬデッス」

 まだまだ膨らむ柔らかな胸の感触を味わいつつ、有栖はそう呟くのだった。

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201号室;
嵐堂有栖(らんどうありす)、錬金術師。??歳。
金髪のブロンドヘアーと、紫色の碧眼。いつも白のローブを着た長身の美女。
錬金術師であり、金になる薬を作っている。特徴的な喋り方を好み、人生を謳歌している。

201号室;
藤島夢(ふじしまゆめ)、奴隷。17歳。
髪は明るめの茶、胸は小さく、背も小柄だったが、有栖の薬で胸はアドバルーンよりも大きくなり、なおかつ谷間には口も出来た。
親父狩りを趣味としていたが、有栖に実験体にされ、胸が異様に大きくなった彼女の奴隷。