超乳戦隊ニュウ・ギガレンジャー 第3パイ

帝国城摂政 作
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第3パイ「緊急告知?! 怪盗ギガブラックと怪盗ギガネコピンク!」

 真っ暗な草木も寝静まり、人間が酒を飲んでの大騒ぎをする夜中、ネームネームの幹部である伝導猫娘コヤンイ・チョジンカスムは都市部の大きな屋根の上で作戦指示書を迎えていた。中国娘風の濃い緑色のチャイナ服を身に纏った、猫耳と2本の黒猫の尻尾が特徴の美少女で、ニャハハと笑っていた。

「ニャハハ! ホムラ様やマリネ様の作戦は失敗したようだニャー! ここは執着使徒ユウ様の副官、伝導猫娘コヤンイ・チョジンカスム様の作戦をさせていただきましょうアル。
 ユシー・メイクシェイド! 準備はどうでアル?」

「……準備は既に完了しマスカラー。けれども、既に恋人の総一郎さんのところに行きマスカラー! それは分かってマスカラー?」

 と、コヤンイの眼下で、いやんいやんと身体を揺らしていた。長い緑色の蛇のような髪、ルビーのように赤い瞳と黒いダッフルコートが特徴の美少女。顔におしろいを塗りたくったその少女は頬を真っ赤に染めて、手に持ったマスカラなどの化粧道具を振り回していた。

(相変わらずだニャー。まっ、それでこそのメイクシェイドでアル)

 ユシー・メイクシェイドは恋に恋し、愛を愛するユシーモンスターである。能力自体もそれなりに使えるのだけれども、それ以上に「総一郎」という名の恋人をどの次元でも見つけ出して恋仲になってしまうと言う、厄介な気質の持ち主である。

「じゃあ、早速やるニャー! ユシー・メイクシェイドよ、やれでアル!」

「任せてくださいマスカラー! この私はさっさとやりマスカラーね!」

 そう言ってメイクシェイドはコヤンイの指示の元、マスカラなどの化粧道具を使って作戦を行い始めていた。まさかその後すぐに、ニュウ・ギガレンジャーの5人に倒されるとは思ってなかったが。




「さぁ、まずは第一段階終了ね。早速、私の計画が上手くいきそうだわ。それに、私の愛だけでなく、メイクシェイドも愛を伝えられそうね。愛を与えられる時が来るのが楽しみで仕方がないです」

 そう言ってメイクシェイドが倒されるのを嬉しそうにその様子を見る、収着使徒ユウの姿がそこにはあった。


 6月に近付きじめりとした雰囲気が漂う初夏の頃、紫峰学園の1年生の教室ではいち早く夏服へと着替えていた宮下桃子が嬉しげな歩みで教室へと向かっていた。冬服でも分かるくらいはっきりとした質量を持ったGカップの胸は薄い生地によってさらにその圧倒的な破壊力を見せており、短いショートカットもまた彼女の明るさを表していた。それ以上に彼女の幼さと色気の2つが入り混じった魅力がさらに表現されているというだけの話なのだが。

「今日も頑張るよ、イエーイ! ……くしゅん」
「あらあら、はい。ティッシュ」

 くしゃみをした桃子に急いで近付いた須黒梨花は、ティッシュを使って彼女の鼻をかんでいた。須黒梨花も同じく夏服ではあったが、彼女の机の上にはいつでも着られるようにして冬服がきちんとたたんでいる事から見ても、彼女の几帳面さがうかがえる。Kカップという大きな胸は彼女の母性も相まって、さらに胸が大きく見えていた。

「夏服かぁ、新鮮ですね」

 眠田佐美は初めての夏服に心ワクワクしていた。身体全体で嬉しそうにしており、梨花と同じく大きな胸はと言うと、彼女の大きな胸からは彼女の元気さでさらに大きく見えていた。彼女の場合は腰回りにゆったりと大きめのカーディガンが巻き付いていた。

「全く……皆、元気ね」

 そう言うのは特別処置として常に同じような服を着ている沖杉留子。今日も今日とて、その身体よりも大きなその巨大な胸はと言うと、冬に着ている服と同じだが実はナッノ博士が薄い生地にして通気性を良くしているのは知らないだろう。それでも他の人よりもかきやすい汗のせいによって胸元がちょっとばかり蒸せているのだが。

 ともあれ、この教室に居る4人のニュウ・ギガレンジャーはと言うとそれなりに楽しんでいた。勿論、この場に居ない神納京香も嬉しいのだろう。ニュウ・ギガレンジャーは勝ち戦ばかりだ。それ故、かなり精神的な余裕が生まれているのだ。昨日のメイクシェイドに至ってはほとんど苦戦する事もなく、ゼンマイロイドもものの数分で破壊出来たのだ。これを圧勝と呼ばず、何という。
 ただこの皆が緩み切った状況の中、1人だけ心配そうな顔を浮かべている者がいた。

「はぁ〜……全く持って不可解だな。本当に緩み切っていて、見ていて虫唾が走るくらいだよ」

 いつものように悪態を吐き、傍目には同じに見える薄めの白衣を着ている近未来七ことナッノ博士である。

(ユシー・メイクシェイドは有能だが、バカである。それに伝導猫娘コヤンイ・チョジンカスムもなにか策を考えるようなタイプではない。けれどもその上司、収着使徒ユウは違う。
 彼女は戦闘能力も優秀だが、厄介なのは戦闘能力よりもその策の上手さだ。もしもこれが何かの策の一環だとすれば、昨日にでもすぐに行動を……)

 ナッノ博士はそう思いながらスマホを使ってニュースを検索する。検索する項目は昨日の夜のメイクシェイドを倒した後の時間と、ニュウ・ギガレンジャー。そして1つの事件を、信じられない強盗事件を発見する。

「なるほど、こんなくだらない手に来たか。でもまぁ、この事件はボクと言うよりも……」

 そう言いながら溜め息を吐いたナッノ博士は、宮下桃子と須黒梨花の2人にメールを出していた。そしてそのまま2人だけに会うためにあまり人の来ない第7実験室……もとい、ナッノ博士用の研究室へと向かうのであった。


「……で、やはりこうなると言う事か」

 ナッノ博士は第7研究室に集まった5人のメンバー、呼んだ宮下桃子と須黒梨花の2人、呼ばれていない沖杉留子と神納京香と眠田佐美の3人、つまりはニュウ・ギガレンジャーのメンバーを見てはぁ〜と溜め息を吐いていた。

「だって、こう言う相談事は皆でやるべきでしょ! だから、皆を呼んだの!」
「お姉さんとしては、皆で情報を共有すべきだと思うのよ」

 桃子と梨花の2人はそう言い、留子は「それで?」と話を切り出していた。

「どうして桃子と梨花の2人を呼んだのかしら? 2人を呼ぶのだったら、5人全員を呼んだ方が速いと思うのだけれども?」

「……まぁ、確かにそうだけれどもね。ボクとしては2人に直接的に関係しているから頼んだんだよ。これを見てごらん」

 そう言ってナッノ博士がスマホを操作して、プロジェクターにその情報を転送して大きな画面として映し出していた。壁には『ギガピンクとギガブラック、まさかの怪盗だった!?』というニュースが映し出されていた。

「こ、これは! み、みんな! 私、こんな事してないよ! 信じて!」
「えぇ、恐らくは……ネームネームでしょう。全く、人の好感度を下げるとは……下種な手を使ってきますね」

 京香が許せないと言う顔をするが、ナッノ博士は淡々と状況を説明していた。

「昨日、メイクシェイドを倒しただろう? まっ、あの程度のモンスターならば勝って当然……誰も怪我をしなくて良かったとは思うけれどもね。メイクシェイドはボクが知る限り、最も知能的な幹部である収着使徒ユウの部下であるという事の方が問題だよ。あいつは厄介だから、何かするとは思ってたが、まさかこんな手で来るとは……。
 さて、この事について2人に知らせようと思ったんだが……」

 既にギガレンジャーの5人はどうするかの作戦会議に入っている様を見て、ナッノ博士は余計なお世話だったなと思いつつ、自分の研究に戻るのであった。



 そんな中、留子はこの件に関して早速信頼出来る使用人達に携帯で指示を出していた。

「えぇ、そう。その事件よ。なんとか報道規制を……もう既に出来ているの? 流石、速いわね。分かったわ。
 とりあえずこの怪盗の2人組、ギガブラックとギガネコピンクはすぐになんとかなりそうよ。私達の使用人がこの件を持ち直しているから」

 その事を聞いて、桃子と梨花は安心した顔をすると、すぐさまちょっとばかり怒った顔をする。

「全く……! 私の名前を借りるだなんて許せない! 桃子、許せないよ!」
「えぇ、お姉さんも許せないわね」

 京香は何も言わないが、その代わり持っている木刀を握りしめる手は強かった。佐美は告げる。

「……ユウ様は厄介な能力の持ち主である幹部です。なので、何か策があると考えるべきでしょう」

「けれども、やるべきでしょう! さぁ、皆! やりましょうか!」

 留子の言葉を否定する者はその場に誰も居なかった。


 その日の夜、怪盗ギガブラックと怪盗ギガネコピンクの2人は夜の街に現れていた。

「ニャハハ! 今日の獲物も大量でアル! これならすぐにでも怪盗としてやっていけるニャー!」

 そう言うのは怪盗ギガネコピンク。桃色のスーツを着てその手には黒い銃のような物を持っている。頭に黒い猫耳、尻から黒い尻尾を生やしており、高らかに笑いながら持っている獲物を見せつけていた。

「ふっ、まぁ。今の私達は怪盗。それもギガレンジャーをおびき寄せるためだけとは言え、やるからにはやらないとね」

 そう言いながらギガネコピンクを嗜めるのは、怪盗ギガブラック。手に持った豪華なシャボン銃よりも全身を黒いローブで覆っているのが印象的であり、腰にはいくつもの獲物が入っているであろうポシェットが印象的な彼女は、そう言いながら次はどこを狙おうかと思案している最中であった。

「ニャハハ! しかし、この作戦は楽で良いニャー! なにせ、こうしているだけで目的が達成されるのからでアル!」
「ちょっと、ピンク! この作戦はあっちも分かってるとは思うけれども、そこまで露骨にバラしちゃ不味い。これではネームネームたる私達からの愛を送り届けるのは難しいわね」

 怪盗ギガブラックと怪盗ギガネコピンクの2人ががやがやと騒ぎ立てていたけれども、そんな2人の怪盗の前に赤い戦士が現れていた。

「残念な事に、あなたの作戦は既に露呈しているから無駄よ。そうでしょ、怪盗ギガブラック……いや、収着使徒ユウ」

 赤い戦士のニュウ・ギガレッドがそう笑いながら言うと、怪盗ギガブラックが「ククク……」と笑いながら豪華なシャボン銃からメモリを引き抜いていた。

『メイク、オフ』

 するといきなり怪盗の2人組の姿が霞んで行ったかと思うと、次の瞬間には2人の変わった格好の女性が顔を出していた。そのうちの1人、中国娘風の濃い緑色のチャイナ服を身に纏った、猫耳と2本の黒猫の尻尾が特徴のJカップと言う巨乳の美少女、伝導猫娘コヤンイ・チョジンカスムは「やぁやぁ、我こそは!」と仰々しい語り口調をまくしたてる。

「我こそは収着使徒ユウ様の副官、伝導猫娘コヤンイ・チョジンカスム! ニュウ・ギガレッド、あなたは私が倒しましょうアル!」

 その横に立つ、逆巻いた金髪のポニーテールが特徴の灰色のジャケットを着ているKカップの美少女。そして腰には七色のポシェットを付けている彼女は、フフフと笑っていた。

「私の名前は幹部の1人、収着使徒ユウ。まっ……ギガレッド、この場に居るのがあなただけとは思わないから、さっさと出て来て構いませんよ?」

 ユウがそう言うと、隠れていたニュウ・ギガブラック、ニュウ・ギガイエロー、ニュウ・ギガピンク、そしてニュウ・ギガグリーンの4人が現れていた。それを見てユウは微笑んでいた。

「あらあら、こんな簡単にこちら側に現れるとは、わざわざ怪盗騒ぎを起こさなくても良かったかもしれませんね。とりあえずコヤンイ、やって貰えますか?」
「了解ニャー! じゃあ、とりあえず……電気マッサージ攻撃! アンド、マッサージオイル!」

 そう言ってコヤンイは爪に電気を帯びさせ、ニュウ・ギガイエローへと向かって攻撃していた。同時にコヤンイはニュウ・ギガグリーンとニュウ・ギガレッドを投げた油で転ばせようとしていた。けれども、3人はそれぞれすぐに対処してコヤンイへの攻撃に転じていた。
 そして残されたのはニュウ・ギガブラックとニュウ・ギガピンク、そして収着使徒ユウ。ユウはその事を確認すると、高らかとニュウ・ギガブラックとニュウ・ギガピンクに向き直る。

「ブラック、そしてピンク。どうして私達はわざわざあなた方の姿で怪盗の真似事をしていたか、分かりますか? それは……あなた達が私にとって5人の中で一番弱いから。
 そして特別に、あなた達に幹部たるこの私の力をお見せしましょう」

 そう言って彼女はポシェットから2本のメモリを取り出す。その2本のメモリには『M』と『T』と書かれているメモリであり、ブラックとピンクに見せつけていた。

「2本の……」
「メモリ……かしらぁ?」

 2人が驚いている中、ジャケットを脱いだユウ。すると、その下には黒いシャツ……しかし、そこには何十個ものコネクタが付けられていた。そして腰の所には赤いボタンがあった。

「あなた達にお見せしよう。幹部であるこの私、収着使徒ユウの力を、ね」

 ユウがメモリのボタンを押すと、音声が鳴り響く。

『マッシュルーム』
『トリガー』

 そしてユウは2本のメモリをコネクタにセットしていた。

「あなた達的な言い方をするとなると……変身、ですかね」

 ユウが赤いボタンを押すと、ユウの全身がまっ白い光に包まれていた。


「こ、これは一体……」
「眩しいわぁ♥」

 ニュウ・ギガブラックとニュウ・ギガピンクの2人が眩しい光に目を細めていると、そこには先程と姿と違うユウの姿があった。全身を赤と白の派手な洋服に変わっており、その手には同じくらい派手な金色の銃を手にしていた。

「収着使徒ユウ、マッシュルームトリガータイプ」

「「変身してる!?」」

 2人が驚いているのは、ユウが変身している事だった。それも2本のメモリを使って変身している姿は、まるで自分達と同じニュウ・ギガレンジャーのようであった。

「まぁ、ビックリするのも無理もありませんね。けれどもあなた達と違い、こちらはメモリ2本。1本程度の力で満足しているあなた方には負ける要素はありませんよ?」

 そう言いながらユウはと言うと、持っている銃を放っていた。銃を放つと山なりに飛んで来た赤色の弾を見て、ニュウ・ギガブラックとニュウ・ギガピンクは慌てて飛び退く。飛び退くと地面に当たった赤色の弾は、その場で大きな赤いキノコへと変わっていた。

「キノコ……ですか。当たると面倒、よね? お姉さんはそう思うわ」
「えぇ♥ 私もねぇ、そう思うわぁ♥」

「当たると、キノコでカビて台無しになる事確定だから、気を付けて避けてね?」

 ユウはそう言いながら銃を何発も放つと、何発ものキノコの胞子が宙を飛びながらニュウ・ギガブラックとニュウ・ギガピンクへと向かっていた。ニュウ・ギガブラックはシャボン玉の銃、シャドーバブルを放ってキノコの胞子を落としていて、ニュウ・ギガピンクは空気を桃色の銃、アブソーブシューターで吸収して撃ち返していた。しかしユウはそんなニュウ・ギガピンクとニュウ・ギガブラックにさらに銃の胞子をまき散らして行く。
 けれどもユウの攻撃は的確にニュウ・ギガブラックとニュウ・ギガピンクの2人の逃げる範囲を減らしていき、遂に2人を取り囲むようにして周囲を大きなキノコが覆っていた。

「あらあらぁ♥ どう致しましょう?」
「これは困りました……」

「そのマッシュルーム、良く燃えるのよね。それにこの私の力が良く分かって貰えるしね」

 ユウはメモリのシリンダから『M(マッシュルーム)』のメモリを取って、『V』のメモリを代わりに差し込んでいた。すると赤と白の派手な衣装が紅蓮の波模様が印象的な服へと変わっており、ユウの持つ銃からは火炎が出ていた。

「収着使徒ユウ、ボルケーノトリガータイプ。そして今からあなた方は火山に焼かれ、起爆性のキノコで爆死するのです。ネームネームに逆らうなんて愚かでしかなく、あなた達はネームネームに逆らった愚か者の2人として名を残すのです」

 そう言いながらユウは『V(ボルケーノ)』のメモリを抜き取ると、そのまま銃の中へと入れていた。銃の中に入れるとそのまま2人の戦士に向けていた。

「たかが好奇心くらいで、戦士の真似事とはお遊びが過ぎましたね。特にあなた達にはれっきとした覚悟もなく、重要な力もない。
 だから居ても居なくても同じで、あなた達は戦士でなくても構わないんですよ。だから今、戦士である事を辞めると言って貰えれば、痛い目に遭わずに済みますよ?」

 それはまるで悪魔のような誘いであった。なにせ、2人に見えるようにキノコの1つを宙に投げて、火炎をぶつけて爆破する様を見せて脅迫しているのだから。
 ユウはニュウ・ギガブラックとニュウ・ギガピンクの2人をギガレンジャーじゃなくすために計画していた。何故ならば5人の中でこの2人だけが戦う理由が弱いと判断したからだ。沖杉留子はむしろ率先して戦ってるし、神納京香は責任感が強そうだ。眠田佐美は裏切り者だから論外だとしても、この2人――――――宮下桃子と須黒梨花は果たして望んで戦っているのだろうか?

「あなた達は一時の感情に身を任せ、それで今も勝ち続けたから戦い続けていていただけ。だからそのシフトフォンとメモリを返していただけるのならば、今すぐにでも助けてあげてもよろしいですよ?
 私は他の幹部2人と違って常識と礼節を弁えているので、今すぐでも大丈夫で――――――」

 そしてユウが手を差し伸べていたが、ニュウ・ギガブラックとニュウ・ギガピンクの2人はユウを強く睨み付けるばかりでシフトフォンも、ましてやメモリも渡しそうにはなかった。

「確かにぃ、私は最初はただの好奇心だけだったかもしれないわぁ♥ で、も、私がやったのは私のためよぉ♥ 誰にも……そう、誰にも馬鹿にさせない!」

「お姉さんは皆を幸せにする。1人だけのんびりと、幸せな所で居る訳にはいかないのよ!」

 そう言いながら2人はそれぞれの銃をユウに向かって構えていた。そんな2人の様子をユウは残念そうに見ており、クスクスと笑っていた。

「別に私と勝負するのは構いませんが、これでも私は幹部ですよ? それに今使っているメモリは、あなた達が使っているメモリよりも強いメモリを使っているのですよ?
 それならば仕方ありませんね。倒した後、コヤンイの『T(トリート)』のメモリで直して貰いましょうかね。まぁ、最初は倒させて貰いましょうかね?」

 ユウは『V(ボルケーノ)』のメモリを入れた銃を2人に、起爆性の高い大きなキノコで囲まれているニュウ・ギガブラックとニュウ・ギガピンクの2人に狙いを付けていた。

「ボルケーノ・フルバースト!」

 そして放たれた火砕流のように激しい火炎の閃光は、真っ直ぐに向かって2人はそれを見て、コクリと肯く。そして2人はそれぞれメモリを入れ替え、自前の武器に挿入していた。

「いくわよぉ♥ アブソーブ・バブルシャワー!」
「2人の力を1つにするわよ。バレット・バブリング!」

 ニュウ・ギガブラックの銃、シャドーバブルから放たれた黒い大きなシャボン玉の中には真っ黒な銃弾の弾が何発も入っていた。ニュウ・ギガピンクの銃、アブソーブシューターから放たれた光線はいくつもの小さな泡となって放たれた。
 2人の放った銃撃は、途中でぶつかりながら合体し、ユウの火砕流とぶつかり、そしてそれぞれ押し合っている。

「まさか! 私の愛が足りないと言うの!」

「「はあああああああああああああああ!」」

 2人の銃撃は勢いと共に2人の勢いと共にただでさえ大きな胸がボインッと急激に胸が張り上げて、さらに威力を増してユウの火砕流を押し勝っていた。火砕流が負けて、自分が不利だと感じたユウは跳び上がって銃撃から避けていた。

「……まさかメモリを交換するとはね。まっ、それも十分必要かしらね。さて、後は……」

「ニャアアアアアアアアアアアア!」

 と、ユウがそう言っている最中にそんな声と共に伝導猫娘コヤンイ・チョジンカスムが空から降って来る。そしてその後、ニュウ・ギガレッドを筆頭とした3人までやって来ていた。

「ふわわっ、アル。まさかこんなに強いとは思っても見ませんでしたニャー」
「コヤンイ・チョジンカスム……あなたも負けましたか。まぁ、今回の作戦はこれで閉幕とさせていただきましょうかね。コヤンイ、撤退の準備をしてくれるかしら?」
「了解しましたでアル! 秘技、針煙!」

 コヤンイが自分の腕に針を突き刺すと、そこから大量の白い煙が出て2人を包んで行く。

「ニュウ・ギガブラックとニュウ・ギガピンク。あなた達の事を過小評価し過ぎてしまったようですね。今後の作戦ではもう少し愛を持ってやらせていきますわ。
 それでは、ギガレンジャーの5人とも失礼致しますわね」

 そして白い煙が消えると、そこにはユウの姿も、コヤンイの姿もなかった。


「えいえい!」
「とりゃあ! とりゃあ!」

 次の日から桃子と梨花の2人は積極的に銃を出して、狙いを付けて積極的に戦力強化をしようとしている事を、他の3人も積極的に戦力強化をし始めていた。

「……収着使徒ユウ、か。なかなかに厄介だな」

「えぇ、私のメイドに言って注意して貰えませんと」

 留子と梨花の2人がそう言いながらユウの厄介さを感じながら、話をしながら戦力強化を始めていた。
 まぁ、とは言え、5人は武器の調整をしたり、ナッノ博士の新作メモリを待っているだけなのだが。

 と言う訳で、戦力強化の訓練とは言っても、皆それほど必死にはやっていなかった。



「……ッ!」

 ただ1人、眠田佐美を除いては。


「むむむっ、どうするかニャー?」

 乳房帝国ネームネーム界外支部にはいくつかの部屋がある。勿論、その中には副官とは言え、幹部でもある伝導猫娘コヤンイ・チョジンカスムの部屋があるのだが、その部屋でコヤンイは悩んでいた。
 それは前回の、いえそれまでの作戦の成果が問題なのである。

 正直、コヤンイは頭が良くなく、作戦指揮も上手くない。だからこそ三幹部の中でも知的な幹部である収着使徒ユウの副官をしているのだが、それでもあまり作戦成果を上げているとは言えない。だからこそコヤンイは焦っていたのである。

「前回の作戦では……ニュウ・ギガブラックとニュウ・ギガグリーンの2人をギガレンジャーから失くすために、他の3人を足止めする役目だったのでアルに……。まさか、あんなに簡単に負けてしまうアルとは……コヤンイ、不覚アル。
 こ、こうなったらニャー! いつも迷惑をかけているユウ様のためにも、私から作戦をやらせてもらいましょうアル!」

 そう言ってコヤンイが「来るアル! 我が配下達!」と告げると共に、5人のユシーモンスターが現れていたのであった。

「さぁ! 5人とも作戦を実行しなさい!
 超乳戦隊ニュウ・ギガレンジャー抹殺計画を、ね!」

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ユシーモンスターNo.13,14
〇ユシー・メイクシェイド/ゼンマイロイド・メイク
所属区分;収着使徒ユウの部下
使用体;実験体M-08『パット』、墓下桜子(はかしたさくらこ)
外見(ユシーモンスター);長い緑色の蛇のような髪、ルビーのように赤い瞳と黒いダッフルコートが特徴の美少女。顔におしろいを塗りたくっていて、手にはマスカラなどの化粧道具を持っている。
外見(ゼンマイロイド);メイク用マスカラ剣と恋愛ソーイチロー君人形を持っている
所見;メイクを施す事によってあらゆる者に化ける事が出来ると言う能力を持ったユシーモンスターの1人。能力的にはかなり優秀なユシーモンスターであるが、恋人の『総一郎』を求めているので独自行動を行う事が多い問題児。語尾に「マスカラー」と付けており、戦闘用に改造された化粧道具を使って敵を倒すがあまり戦闘センスはない。By;文化者エージェント・ナッノ

ユシーモンスターNo.15
〇収着使徒ユウ・マッシュルームトリガー
使用メモリ;『M(マッシュルーム)』、『T(トリガー)』
特徴;全身は赤と白の派手な洋服、手には同じくらい派手な金色の銃を手にしている
所見;私が『M(マッシュルーム)』と『T(トリガー)』の2本のメモリを使って変身した姿です。銃から起爆性のキノコの胞子の玉を発射して、それを相手に当てるのが主な攻撃手段ですね。勿論、相手の進路を塞ぐのも戦闘手段の1つです。By;収着使徒ユウ

ユシーモンスターNo.16
〇収着使徒ユウ・ボルケーノトリガー
使用メモリ;『V(ボルケーノ)』、『T(トリガー)』
特徴;全身は紅蓮の波模様が印象的な洋服、手には火炎を灯した紅色の銃を手にしている
所見;私が『V(ボルケーノ)』と『T(トリガー)』の2本のメモリを使って変身した姿です。銃からは火砕流と同じくらいの火炎エネルギーを放ちます。By;収着使徒ユウ
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次回予告!
こんにちはアル! 私の名前は伝導猫娘コヤンイ・チョジンカスムなのニャー! コヤンイとは中国語で猫、チョジンカスムとは中国語でバストアップを意味する言葉アル。つまり私は猫娘で、なおかつバストアップを行うマッサージ師でもあると言う意味アル!
私はあんまり頭が良くないニャーが、作戦を完遂させると言う気持ちはいっぱいアル! だから今回は私手動で、ギガレンジャーを抹殺するアル!
次回、超乳戦隊ニュウ・ギガレンジャー、第4パイ!
「沖杉留子のアイドルデビュー!?/蝋燭と馬と、仲良しコンビ/ハードな剣士は微笑まない/緑の蛍/新たな戦士、ニュウ・ギガオレンジ?!」

「……って、ニュウ・ギガオレンジってどう言う意味ニャー!? な、なんか不穏な香りが漂うアル」By;伝導猫娘コヤンイ・チョジンカスム