超乳戦隊ニュウ・ギガレンジャー 第4パイ(留子編)

帝国城摂政 作
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 これは5月中旬の、とある過ごしやすい休日にニュー・紫峰市にて起こったとある5つの事件についての物語である。

沖杉留子編。
第4パイ「沖杉留子のアイドルデビュー!?」
【AM9:00~AM11:00】

 沖杉家長女、沖杉留子はメイド数人を引き連れて最近出来たショッピングモールへ向かっていた。そう、所謂休日のお買いものと呼ぶ奴である。

「お嬢様、お召し物が汚れますわよ?」
「こちらなんかよろしいじゃないでしょうか、お嬢様?」
「良い物ですよね、お嬢様」

「えぇ、そうね。とりあえず柄や生地を覚えて後で縫い合わせて貰えるかしら?」

『はい、分かりました! お嬢様!』

 普通、こう言ったお嬢様物のお約束としてはお金の余裕があるから店の物をあらかた買ったりするのだが、沖杉留子はそんな無意味な事はしない。まず第一に自分が着られないものをわざわざ買う意味がないし、そんな事をしなくてもメイドに柄とデザインを覚えて貰えれば済む話だからである。とは言え、着られない服ではあるがそれで買い物を辞められないのが女の子なのだろう。

「さて、次は……アクセサリーショップに行きましょうか……ってあら? 変わよね?」

 沖杉留子はいつもとは違う雰囲気にきょろきょろと辺りを見渡し、メイドの1人が「どうかしましたか?」とそう問う。

「いえ……なんか、そこら辺を歩いている人達、様子が変じゃありませんか?」

「……そう言えば、そうですね」

 留子に言われて、メイドも辺りを見渡して状況がなにか変だなと感じていた。ショッピングモールを歩いている人達は男女ともども目が虚ろであって、全員が全員「ボイスちゃん♥」と書かれているアイドルTシャツを着ている。なにか変だと感じたメイドの1人が調査する為に、アイドルTシャツと書かれた服を着た人達に近付いて話を聞いて、そして話を聞いて戻っていた。

「……どうやら最近、この辺りでボイスちゃんと呼ばれるアイドルが居るらしくて、あの人達全員がその熱狂的すぎるファンみたいで。今日もまた、そのライブに向かっているみたいで……」

「それにしても、なんか不気味過ぎる……わね? 普通、アイドルの熱狂的なファンだと、もっと熱狂的な……って、あの人!」

 留子はそんな中、1人の幼い男の子がふらふらと揺れながら倒れそうになっているのを見て、メイド達と共にその男の子を助けようとしていた。そして倒れようとしているその男の子を留子はその大きな、メートルサイズの胸全体を使って受け止める。

「うぷっ……」
「だ、大丈夫なの?」

 留子の大きくて柔らかなその何メートルもあろうかというその胸の谷間の中に包み込まれるようにして、男の子は倒れ込んでいた。留子が慌てて男の子を抱え起こすが、男の子は相変わらず虚ろな瞳で宙を見ていた。

「お嬢様! お嬢様の至上の谷間の中に包まれて、虚ろだなんて可笑しいですよ!」

「あなたの言葉はともかくとして、なにか可笑しな事は確かよね〜」

 留子はこの虚ろな人達を見ながらなにかおかしいなと感じつつ、ボイスちゃんという人を確かめるためにまずはライブ会場へと向かうのであった。






「イーエィ! 弾けていきましょうっす! と言う訳で、今回のスペシャルゲスト、沖杉留子さんのご紹介しましょうっす! そうっすよね、マリネ様! モーウ・ボイーネ様!」

「う、うん。そうだよね。ボイスシェイドちゃん」

「デース! さーて、沖杉留子! 早速勝負と参りましょうデース!」

 ライブ会場の前にて、ひゅーひゅーと、先程までとは全く違う熱すぎるほどの熱気を漂わせるファン連中を見て一言呟く。

「やはり罠だった……ようね」


「さて、これよりギガレンジャーのギガレッド、沖杉留子とネームネームのアイドル部隊、ボイスシェイドの戦いを始めるデース!」

 と、天牛女官モーウ・ボイーネは高らかに宣言する。激しく動くと共にぼよよんと激しく揺れる身長と同じくらい大きな胸が揺れまくり、そんな胸を隠しきれていない牛柄のマイクロビキニは今にも千切れそうではないぎりぎりのラインを維持している。

「それじゃあ、まずは邪魔者を排除するデース! マリネ様!」

「う、うん。分かってるから待ってて、ね。精霊樹ハンマー、ミスクリア」

 と、黒ゴスロリドレスに身を包んだ2m近い身長を持つが長い亜麻色の髪と童顔の顔がミスマッチを引き起こしている巨体の持ち主、混雑使徒マリネは右腕に大きなクリスタルで出来たハンマーを取り出す。そしてそのハンマーを大きく振りかぶって、地面へと叩きつける。叩きつけると共に地面が、いや世界がドンッと揺れ、留子は慌ててメモリをシフトフォンに入れる。

「返信変身! 赤の新しい乳戦力! ニュウ・ギガレッド、華麗に乳場!」

 そして変身して上がった身体能力で跳び上がったギガレッドは跳び上がっていた。しかし、メイド達は持っていた多くの買い物袋もあったから逃げられずにその場で倒れ込み、そしてメイド達が居た辺りが急に凹んで、大きな穴の中にメイド達が取り残されていた。

「おぅ、デース! さて、次は私の出番なのデース!」

 そう言ってモーウ・ボイーネが意気揚々と言ってマイクロビキニを取ると共に、熱狂的なファン達が「おーう!」と大きな声をあげる。なにしろ、モーウ・ボイーネの大きくて豊満な胸が出ているので、騒ぐのも仕方ないだろう。そして彼女は背中に背負った大きな牛乳瓶のような物からパイプを取り出して胸に付けてスイッチを入れる。

「あぁん♪ き、来たわぁ♥」

 そしてモーウ・ボイーネの胸元から白濁色の母乳が出て来て、牛乳瓶へと溜まって行く。そしてモーウ・ボイーネはある程度溜まったのを確認すると、パイプを離して胸元を隠すとその母乳を地面で倒れているメイド達にかけていた。

「な、何を……ま、まさか!」

 くぼんだ場所。そして飲んだ者を牛へと変えるモーウ・ボイーネの母乳。水は下へと流れ、下に流れた水はそこに居た者を溺れさせて……。

(ね、狙いは私じゃなくて、メイド隊の皆?!)

 あの凹んだ場所ならばモーウ・ボイーネの母乳が溜まっているから、そこに居るメイド達があのままだと牛になっちゃう!

「い、今すぐ助けないと!」

「そうはさせないっす! ボイストレーニングゥゥゥゥゥ♪」

 しかし、いきなり助け出そうとしたギガレッドの身体が吹き飛ばされる。

(こ、これは音波……!?)

 そしてギガレッドが叩きつけられた場所は……コンサート会場だった。

「あなたとは、ここで倒させて貰いましょうぅぅぅ♪ そう、私のアイドルデビューの足掛かりとしてぇぇぇ♪」

「……あなたがボイスちゃん、って訳ね」

「そのとおりぃぃぃぃぃ♪ またの名を、ユシー・ボイスシェイドっすぅぅぅぅぅぅ♪」

 ギガレッドの前に居るのは、全身派手な金色の衣装で身を包んだLカップのたゆんと揺れる胸が特徴の女性。その手にはマイク、着ている衣装の背中には『日本一』と書かれており、その顔は自身に満ち溢れていた。

「ボイス……つまりは歌声……」

「この私の洗脳能力で骨抜きにした彼ら達はぁぁぁぁ♪ 私達のためだけにぃぃぃぃぃ、その生気を差し出すぅぅぅぅぅぅ♪ ……まっ、このようにたかが胸ごときで心揺れる人達が居るのも事実ですがね。
 あぁ〜♪ 津軽海峡〜♪」

 ボイスシェイドがそう歌うと共に、さっきまでモーウ・ボイーネの胸に躍らされていた人達がいきなりウトウトした瞳になっていた。

「そうやって人々を……許せません……!」

「許せないからと言ってぇぇぇぇぇぇぇぇぇ、あなたには何も出来ないぃぃぃぃぃぃぃ♪ ……マリネ様、モーウ・ボイーネ様。後はお任せください」

「だ、大丈夫かな?」
「ダイジョブデース! ボイスは出来る子なのデース! じゃあ、お先真っ暗デース!」

 マリネとモーウ・ボイーネは帰ったが、ギガレッドの不利な状況には変わらなかった。 

「……たし、かにまずい」

 ギガレッドはそう呟く。今ボイスシェイドに操られているファンは洗脳されているばかりで、時間をかけているとメイド達が牛になっちゃう。

「ど、どうすれば……」

「ギガレッド! 私以上に人気者のあなたから人気を奪う! それこそわが望みっす! もう一回、ボイストレーニングゥゥゥゥゥ♪」

 そして先程と同じく、ボイスシェイドはその口から音による衝撃波を放っていた。ギガレッドは衝撃波に打ちひしがれて「くっ……!」と屈しており、衝撃波によって装備が破壊されていく。

「くっ……!」

「反撃しても良いっすよぅぅ? それをしたら、私はぁぁぁファンを使いますぅぅぅぅ♪ あなた達ぃぃぃぃ♪」

 ボイスシェイドが音波攻撃を止めると、途端に操られているファン達がギガレッドを捕まえていたのである。

「さぁて、後はその携帯を取ればネコちゃんの作戦も終わりぃぃぃぃぃぃ♪
 私の! 人気は! 確実ぅぅぅぅぅぅ♪」

(人気……そうか!)

 ギガレッドはそう思い、前にナッノ博士から貰ったメモリを取り出してシフトフォンへと挿入する。

『ショックウエーブ!』

「何をしようとぉぉぉぉぉ♪ あなたは誰も救えませんっすぅぅぅぅぅ♪」

「どうかしら、ね!」

 私はそう言ってチャージ完了したシフトフォンを胸元へと押し当てる。そしてそのままトリガーを引く。

 ドゥン! という大きな音と共に、ギガレッドの胸元が大きく吹き飛び、爆乳サイズの胸がメートル級の超乳サイズの胸が露わになっていた。

『うぉぉぉぉぉぉぉ!』

 そのダイナマイトボディに夢中になってファン達の意識がこっちに向いている中で、ギガレッドは『S』のメモリを抜いて地面にヒートハンドを付ける。そして熱気を調節してメイド達が倒れている地面の穴に熱気を送り込む。

「我慢してね……メイド隊の皆! ヒート・コネクション!」

 そして私は熱気を送り込んで、モーウ・ボイーネの母乳の液体だけを一瞬にして蒸発させる。

「く、くそぅぅぅぅ♪ た、たかが脂肪ごときにぃぃぃぃぃ♪ 私の人気がぁぁぁぁぁぁ!」

「い、今よ!」

 私はそう言って床を蹴って、そのままボイスシェイドに狙いを定める。

「許さないっすぅぅぅぅぅぅ! ボイストレーニング!」

 そして上に音の衝撃波を放つボイスシェイド。それによってただでさえ少しの振動で揺れるその大きな胸が、たゆんたゆんと揺れまくっている。しかし、ギガレッドはそれを気にせずにそのままボイスシェイドめがけて落ちて行く。

「ギガプレッシャー!」

 そしてそのまま巨大な胸でボイスシェイドを谷間の中に挟み込む。

「こ、こんなところ……で……」

 谷間の中に包まれていったボイスシェイドはそのまま爆死する。

「……勝てた、けどやっぱり何か変よね? とりあえずメイド達の様子を見ないと……」

 ギガレッドはそう言いながら、次なる戦いを予感していたのであった。

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ユシーモンスターNo.19
〇ユシー・ボイスシェイド
所属区分;混雑使徒マリネの部下、伝導猫娘コヤンイ・チョジンカスムがギガレンジャー抹殺のために雇った刺客
使用体;実験体V-79『ドレミ』、七ヶ峰七音(しちがみねどれみ)
外見;全身派手な金色の衣装で身を包んだたゆんと揺れるLカップが特徴の女性。その手にはマイク、着ている衣装の背中には『日本一』と書かれており、その顔は自身に満ち溢れている。
所見;自己顕示欲が非常に高く、自分の歌に自身を持つ怪人。人を歌によって洗脳して、洗脳した相手から人を愛する気持ちを奪う事も出来る。また強烈な音によって音の衝撃波を相手にぶつける事も可能。胸と言う物に非常に憎しみを持っている。By;文化者エージェント・ナッノ
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 次回は、【AM10:00~】の「蝋燭と馬と、仲良しコンビ」へ。