蜘蛛の最期

帝国城摂政 作
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【これは超乳戦隊ニュウ・ギガレンジャーの第5パイの一部変更した物です】
【よろしければ第5パイを参照してください】

「さぁ、戦い合おうか! ギガレンジャーよ!」

 そう言って、スパイダー・ラスラーは高らかに宣言する。それに対して連れて来られた側であるギガグリーン、ギガイエロー、ギガオレンジの3人はキョトンとしていた。なにせ、明らかにこちら側の数が多いからである。それなのにスパイダー・ラスラーが優位な立場としているのが可笑しいと思っているのだ。

「さっ、早速倒しますね! ランチャーモード、シュート!」

 オレンジがそう言って空気をラスラーに発射していた。しかも一発ではなく、複数の塊を放っていた。
 ラスラーはキラリと目を輝かせて、空気の塊を両手に持ち合わせた剣で斬っていた。グリーンとイエローの2人もまた武器を構えており、ラスラーは「おやおや?」と言っていた。

「やはり3人を1人で相手するのは、6本の腕があるとはいえつらい物がありますね。ならば、"3人でやるか"」

 ラスラーはそう言って2本のメモリを取り出していた。オレンジ色の『S』のメモリと、紫色の『C』と書かれた2本のメモリであり、そのメモリはどちらも禍々しさを持っていた。

「これは蠍、スコーピオンメモリ。そして毒蛇のコブラメモリ。私に86%という高い適合率を誇っていたために与えられた2本のメモリだが、俺は使う気はなかったぜ。何故なら、俺はこんなのがなくても俺嫁のホムラ様を守れるほど強いからだ。しかし今回はそのホムラ様のために――――」

"――――敢えて禁を破ろう"

 そして彼女は2本のメモリを躊躇いもなく、なんと自身の頭に突き刺した。

『スコーピオン! スペシャルステージ!』
『コブラ! スペシャルステージ!』

 そして彼女の頭から二色の煙が出て、そこから2人のラスラーに良く似た人物が現れていた。
 一人はゆったりとした大きめなローブを着た、他よりも胸が大きいラスラー。そのラスラーは髪が燃えるように赤く、なおかつ蠍を思わせるように長いロングヘアーが特徴的だった。
 そしてもう一人は蜘蛛の巣が描かれた黒いドレスを着た、少し控えめながらも妖艶さを表す胸が特徴のラスラー。その髪は黒い蛇であり、蛇は意思を持って威嚇していた。

「近衛隊長スコーピオン・ラスラー! 悪の誇りと、嫉妬を元に華麗に参上!」
「親衛軍指揮官コブラ・ラスラー。悪のプライドと、自信を元に優雅に参戦」

 3人のラスラー。
 6本の腕を生やした蜘蛛(スパイダー)。胸が大きくなった赤い蠍(スコーピオン)。そして黒いドレスの妖艶な毒蛇(コブラ)。
 3人のラスラーは、3人のギガレンジャーと相見える。

「「「さぁ、俺嫁のために死んでくれ!」」」

「倒す!」
「ナッノ様と、傷付いた仲間のために!」
「が、頑張ります!」

 3対3の対戦が、今幕をあげた。


 まず最初に飛び出したのは、赤い髪のスコーピオン。彼女の背後には紫色の、明らかに毒々しい竜巻が渦巻いていた。

「この毒の竜巻を食らえ! スコーピオン・トルネード!」

 それに対してギガグリーンが前に出る。そして持っていた糸を自在に操り、それで台風のように巻き寄せる。

「援護しましょう。メデューサ・ラスラー」

 グリーンが何かしている事に気付いたコブラが自分の蛇のような髪を伸ばして、グリーンへと向けていた。

「やらせはしませんよ! ギガレンジャーとして、そして生徒会長として!」

 グリーンに伸びた蛇の髪をイエローが木刀で斬って、そしてグリーンの準備を待っていた。
 グリーンは糸を振り回しながら、シフトフォンに『E(エクスプロージョン)』のメモリを入れていた。すると糸が金色に光って、そのまま金色の奔流が舞っていた。

「爆破之糸乱舞(ばくはのいとらんぶ)!」

 そして糸の竜巻が舞い、金色の爆風となってグリーンから放たれていた。そしてその爆風の竜巻の前にスパイダー・ラスラーが現れる。

「やらせはせんよ! 六刀流、阿修羅一武銀(あしゅらいちぶぎん)!」
「オレンジ、ランチャーアタック!」

 スパイダー・ラスラーが竜巻を止めるために6本の刀を振るい、オレンジが青色の腕で殴りつけていた。そして竜巻に巻き散らせるようにして、スコーピオンの竜巻も巻き込んでいた。スコーピオンとコブラの2人も竜巻に巻きこまれて飛んで、その横をグリーンが駆け抜けて行った。

「ロック・ブレイド!」

 そして地面から巨大な刀が出て、スコーピオンとコブラの2人を貫いていた。そして「パリン!」と2つのメモリが排出されてそのまま地面に落ちて割れる。

「やはり即席では上手くいきませんか? ――――グリーンにも逃げられてしまうとは……。
 ならば、1人で行くのみ! 俺嫁のために、倒すのみ!」

 イエロー、オレンジの2人はそれぞれの武器を構える。

「今だ! 喰らえ!」

 イエローは地面から木刀を抜いてシフトフォンにメモリを入れ、そのままラスラーへと向かって行く。

「俺嫁のために死ね! 六刀流奥儀、六黄金!」

「ディバイン・パニッシャー!」

 そしてイエローは木刀で一閃。しかしラスラーもまた一閃を与える。

「くっ……!」

 イエローが倒れ、彼女の服が胸元と大事な所以外切れると言う大参事に。ラスラーは「ひゅー」と言いながら、「危なかったぜ」と言っていた。

「今の『D(ディバイン)』の狙い澄ましたような一撃……こちらが避けなければ当たって倒れていたのはこちらだったぜ。でもまぁ、最後の一人、ニュウ・ギガオレンジにあんなに狙い澄ましたような一撃は……」

 そう言ってオレンジを見るラスラー。しかし、既にオレンジはラスラーの元に迫っており――――そのまま彼女はラスラーの上にぶつかってまたがる。

【リダクション、アプリスタート! フンサイ、デストロイヤー!】

「い、いきますよー! 奥義、ギガトランスファー!」

 彼女の胸は大きなまま、それどころかさらに大きさを増してラスラーを押し潰して行きながら大きくなっていく。2倍、3倍とどんどんそもそもの元の大きさである3m弱の大きさを越えようかと言う中、さらに大きさは増してむくむくと、女性の象徴たるその物体はラスラーの身体を覆い隠す。

「あ、あぁ! 服上死、サイコー! け、けど俺嫁のホムラちゃん、浮気ごめんなさーい!」

 そしてそのまま爆発して倒れるスパイダー・ラスラー。倒れたのを確認したギガオレンジは、ギガグリーンの肩を抱いてそのままレッドの元へと向かうのであった。


「く、くそぅ……」

 俺は、自分のふがいなさに押しつぶされそうだった。俺嫁であるホムラ様のために戦い、ギガレンジャーを倒して、エージェント・パンクも倒して、そしてついでにネームネームの王となろうとしたホムラ様……。

『そんな彼女のために、彼女をサポートする事こそが、この私の使命』

 そんな俺の頭に声が、俺を生んだ親である環境征服者ロクジョウの声が聞こえてくる。

【そして、ロクジョウの使命……】

『自分が信じる主のため、戦い続ける忠義の意思』

【信じる者以外の全てを排除する、それが私の意思】

『私の意思? 違う、それはこの俺、親衛隊長スパイダー・ラスラーの意思!』

【違う。お前は環境征服者ロクジョウによって生み出された、ただの影】

『……そう、環境征服者ロクジョウの血を受け継いで生まれた俺は、スパイダー・ラスラーとして、会うべくしてホムラ様とあったのだ!』

【可笑しいと思わなかったのか、ラスラー? 環境征服者ロクジョウはただのシーボモンスター、そんな者が人間として、子供を産み落とす事など出来はしない。故にスパイダー・ラスラー、あなたはただの影】

【俺の娘としての記憶と忠誠の意思、そして『S(スパイダー)』のメモリを入れる事によって完成した、ただのユシーモンスター】

『や、止めろ……』

【だが、役目は終わった。貧乳神官タイラ様ではなく、あんな小娘に仕えた報いが来たのだ】

『だ、黙れ! ――――俺はちゃんと自分の意思で、ホムラ様に仕えたのだ! お前の忠義心などではない!』

 俺が強くそう言う。
 しかし、俺の中に潜むその蜘蛛は、俺を真実から逃がすまいと――――

【お前はただの俺の影。今からもっと俺に相応しい奴にバトンタッチだ。
 そう。次は蜘蛛ではなく、タイラ様のために動く忠実な蛇に頑張って貰おう。

 ――――では、さらばだ】

 そしてそのまま、俺の意識は抜けて行く『S』のメモリと共に消えていったのであった。

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ユシーモンスターNo.58
○近衛隊長スコーピオン・ラスラー
所属区分;溶解使徒ホムラの部下
使用メモリ;『S(スコーピオン)』
使用素材;スパイダー・ラスラーの『嫉妬』
特徴;ゆったりとした大きめなローブを着た、他よりも胸が大きいラスラー。髪が燃えるように赤く、なおかつ蠍を思わせるように長いロングヘアーが特徴的。
所見;ラスラーの、誰かを羨ましく想ったり独占したくなる『嫉妬』の感情と、『S(スコーピオン)』メモリが合成する事によって生まれたモンスター。環境支配者メントアセスのように天候を操る力を持ち、蠍の毒を用いた攻撃を得意とする。By;文化者エージェント・ナッノ

ユシーモンスターNo.59
○親衛軍指揮官コブラ・ラスラー
所属区分;溶解使徒ホムラの部下
使用メモリ;『C(コブラ)』
使用素材;スパイダー・ラスラーの『自信』
特徴;蜘蛛の巣が描かれた黒いドレスを着た、少し控えめながらも妖艶さを表す胸が特徴のラスラー。その髪は黒い蛇であり、蛇は意思を持っている。
所見;ラスラーの、自分こそが相手を思っているという『自信』の感情と、『C(コブラ)』メモリが合成する事によって生まれたモンスター。環境征服者ロクジョウのように剣の腕と天候を操れないが、自分の髪を蛇のようにして自在に操れる。By;文化者エージェント・ナッノ

ユシーモンスターNo.60
○親衛隊長スパイダー・ラスラー
所属区分;溶解使徒ホムラの副官
使用メモリ;『S(スパイダー)』
使用素材;環境征服者ロクジョウの細胞
特徴;頭は人間に蜘蛛の眼、腕が六本あるという阿修羅のような姿をしている。背中には6本の剣を持った軍人の恰好。
所見;手に持っている剣、人間の頭はテレパシーや人間の身体を雑巾のようにねじ曲げる程強力なサイコキネシスやタイムトラベルなどの超能力を操り、蜘蛛の力で蜘蛛を操ったり蜘蛛の糸と毒の息を吐く。弱点はコーヒーで酔っぱらってしまう事。By;文化者エージェント・ナッノ
所見2;正体は、『ifの世界』というパラレルワールドでの環境征服者ロクジョウの一人娘。母親亡き後はある悪の傭兵育成学校に引き取られるが、そこでの鬼教官からのしごきや彼が失敗した連帯責任で懲罰を受けた事を逆恨みした仲間からのリンチを耐えかねて銃乱射事件を起こし、教官や仲間を皆殺しにして逃げていたのを溶解使徒ホムラに拾われて彼女の親衛隊隊長となる。表向きは文明者エージェントパンクに絶対服従しているようだが、彼の真の目的はエージェントパンクに下剋上を起こしてエージェントパンクを亡き者にし、ホムラを正妻とし、地球上の女性達を超乳性奴隷に、男性を殺し合いという観賞用の家畜にして地球を蜘蛛の惑星にしようと企てている。By;溶解使徒ホムラ
所見3;自分でも気づいてなかったが、その真の正体は環境征服者ロクジョウの記憶を受け継いだ、ただのシーボ細胞の一片。自身が気づかない内に力を付けるために傭兵学校に入り、そしてネームネームに入るようインプットされていた。誤算は溶解使徒ホムラを主として認めた事であり、ロクジョウも呆れさせて偽りの生命を全うした。By;環境征服者ロクジョウ
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