爆乳ライダーL&M 第1話

帝国城摂政 作
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《前回までのあらすじ! あらすじ!》
 ニュウ・ギガレンジャーと別れたエージェント・ナッノことナッノ博士は、ネームネームの残党である幹部を倒すために別の世界へと向かって行った。その世界でデカイ・ジュエルを探している女怪盗アリエーヌ・ルパンと相棒ニコラ・ツクルノラの2人と戦うも、アリエーヌの良く分からない力の前に敗北する。
 アリエーヌとツクルノラの2人に対抗する為に、ナッノは《望ヶ丘希望女学園》という場所へとやって来た。




「……ここがこの世界で一番メモリの情報が集まる場所、《望ヶ丘希望女学園》か。普通ならば世界の中心は中央政府や国会、研究所のはずだが、まさか学園とはね」

 Gカップの胸を大きく見せる特注の女学園制服に身を包み、金色の髪をさらに伸ばして首にストールのようにして巻きつけ、目立たない銀縁の眼鏡をかけて校門の前に立っていた。

「(アリエーヌの謎の能力、それについては知らねばならない。あの能力に対抗するだけのメモリを作るには一定の住処、工場が必要となる。そしてメモリを作るのに一番相応しいのは、その世界のエネルギーが充満している場所。普通、それはその世界にとっての重要施設である政府や国会、研究所なんだけどね。そんなエネルギーの中心地が、まさかこんな一学園とは思っても見なかった)」

 いつまでも校門前に居ると怪しまれので、中へと入る。

「……特に変わった事はないな」

 野球部とテニス部は毎年のように大会で優勝準優勝などを繰り返す強豪校で、勉学のレベルは通常よりも少し上くらい。女学生の胸の大きさの平均がDカップで、GとHがごろごろとしているという胸の大きさが多少大きいくらいの、どこにでもあるような女学園。
 こんなのがこの世界の中心とは、変な感じである。

「けれども学園とはあまり良くないな。工場や国会と違って、長く住むと言う発想がない場所だからな。かと言ってこの学園に通うと言うのも……」

 ぶつくさと考えていたのが悪かったのか、それとも相手が朝練で遅刻して急いでいたのが悪いのか、もしくはその両方か。ともかくとして――――"それ"は起こった。

 むにゅん!

 最初に感じたのは、そんなたわわに揺れ動く大きな胸の擬音。

「ひゃいっ!」

 次に感じたのは当たられた者の可愛らしい声。

「……むぐぅ!」

 その次に感じられたのは、前の世界で赤い戦士に味あわされた柔らかなものによる強烈な圧迫であった。
 数多くの胸による圧迫経験があるナッノには、この対応が良く分かっていた。焦らず、ただゆっくりと、だけれども手早く……

「だ、だっしゅつ!」

 身を後ろへと退けてなんとか脱出する事に成功したナッノは身体全体でぜぇぜぇと息を吐いて、少し距離を取って顔を上げる。

「すっ、すまない。前を見てなかった」

「い、いえ。こちらこそごめんな。朝練で急いでてなぁ、いやぁ悪い悪い」

 がはは、と豪快に笑いながらその女は元気に笑っていた。
 しっかりとした日焼けした黒い肌、健康的なむっちりとした肉付きの高身長のLカップ。『スポーツ系美少女』という8文字が似合う彼女は、ゆっくりと地面へと手を差し出す。

「ほい、これ。落ちたよ」

 彼女は『W』のマークが印刷された紫色の棒状のメモリを拾い、ナッノへと差し出して来る。

「あ、あれ?! それ、ウィザードメモリ!? 鞄の奥に入れてたはずなのに……何で出て来たんだ? ともかく拾ってくれてありがとう……えっと……」

「私の名前は黒山渚(くろやまなぎさ)! 望ヶ丘希望女学園の2年生! 陸上部のエースで、座右の銘は『元気があればなんでもできる』!」「……でも可笑しいなぁ、これでも有名な方だからうちの学園の生徒ならばみんな知ってるはずなのに」「その制服、うちの学園のだよね?」「さっきのって何?」「ねぇ、なになに!?」

 と、質問攻めをする渚。それに対してナッノは、「いや、転校生でして……」とそんな風に言って学校の中に行った。




「はぁ……なんだと言うのだ、一体……」

 こちらが物凄い勢いで逃げたというのに「ねぇ、なんでなんで!?」と攻め寄って来る黒山渚と名乗る彼女から逃げるのに必死だった。結局下見にだけ来たはずが、学校内に入ってしまうのは不覚と言っても良い。

(だが中に入ってどうする? ここはメモリを開発するのに最適ではあるが、住居としては最悪。せめて警備員や事務員の募集を見てから押しかけるべきだったな。ここでなら強いメモリを、あの良く分からないアリエーヌと対抗するためのメモリを作れるだろうが、実験施設としての役割を果たす場所があるだろうか? とりあえず化学室とかを探すとするか……)

 あまり目立たないようにを心掛けて、ナッノは変装用の眼鏡をさらに深々とかけ、化学室へと足を向けようと……。

「ちょっとそこのあなた!」

「……何で見つかっちゃうかなぁ。はぁ〜」

 何故か早々に呼び止められてしまい、足止めを食らうとは思っても見なかったのだが。ナッノが振り返ると、そこには雪を思わせるほど真っ白な肌、160cm前半の少し小柄な身体に似合わないMカップと言うたゆんたゆんと大きく揺れ動くおっぱい、童顔ながら少々凛々しげな眼つきの彼女は、腕に着けた『生徒会役員』というのを見せつけていた。

「あなたは転校生? 見た事がない顔だけれども、先生方からなにも聞いてないんだけれども?」

 『生徒会役員』という腕章を身に着けたその彼女は、不審げな目でナッノを見ていた。

「……。ボクはこの学園を単に学園を見学しに来ただけです、それでも学園側に対して申請が必要でしょうか?」

 いかにもな言い訳を披露したナッノは、そのまま帰ろうとするもガシッと掴む。

「私の名前は白雪このは! この学園の生徒会にて生徒会副会長を務める者として、あなたのような不審者を放っておくことは出来ないわ! 故に、色々と説明して貰えるかしら!? 例えばこの奇妙な物とか!」

 そう言ってこのはは、ナッノの鞄から無理矢理メモリを抜き取る。抜き取ると共にそれをナッノへと突きつけていた。

「……あれ、渚に聞いていたのと違うわね? 渚から聞いていたのは、紫の『W』と書かれていたものだと思ったのに、これはオレンジだし、『E』?」

「そ、それはエスパーメモリ!? ウィザードメモリと同じく、能力機能こそ正常な物の戦闘には使えないはずのメモリが何故……」

「戦闘とは、なんですか!? あなた、なにか隠してませんか?」

 ぶつくさと言っていたナッノの言葉に、さらに警戒心を強めるこのは。

「……君には関係ないだろう? もし仮に私がこの学園の生徒だとしてもだ、たかだか学生が個人の情報に対して干渉する謂れはないと思うが? それに仮に説明したとして君には分からないよ、『メモリ』という地球の記憶を宿したこの器具の事を知る者はこの世界に存在しないのだから。分からない事を説明しても意味はないだろう?」

「……だとしたら、私は副会長としてこの学園から危険物を排除する使命が……」

 そんな正論を聞きたくなかったナッノは彼女を無視すると、そのまま学園の奥へと逃げていった。後ろから「ちょっと! 待ちなさい! 名前を、名前を名乗りなさ〜い!」という声に耳を塞いで。




 青春を語る上で一番の舞台であり、なおかつ普通は立ち寄らない場所とはどこか? 答えはそう、屋上。
 青春学園物では必ずと言って良いほど登場するも、実際には危険だと言う観点からほとんどの学校にて立ち入り禁止になっているその場所で、ナッノは1人鍋釜をぐつぐつと煮詰めていた。

「……全く持って不愉快だ、このボクが余裕なく走りまわされる目に遭うとは。肉体派よりかは頭脳派で、こんなに走り回るなんて屈辱的だ。それよりも屈辱なのは、ウィザードメモリとエスパーメモリの2つが勝手にボクの鞄から出た事だ」

 ウィザード、それは『魔法使い』を意味するメモリ。ナッノが世界の情報より収集した、各地の魔法伝承を込めてそれを操る者として作られたメモリ。適合者、未だ現れず。
 エスパー、それは『超能力者』を意味するメモリ。ナッノが世界の情報より収集した、各地の超能力伝説を込めてそれを操る者として作られたメモリ。適合者、未だ現れず。

 ……そもそもこの2つを含めた三大超常能力メモリと言うのがあるのだが、熱烈な科学信奉を誇るナッノにとって、魔法だの、超能力だのは、そもそも忌み嫌っていた。上手く使いこなす者が現れなかったのもその要因の1つだが。

「……こんな失敗作が、どうして今頃になって現れたのかがまるで分からん。あのアリエーヌも不可解だが、この2つのメモリもまた不可解……。いや、アリエーヌという得体の知れないあの女に対抗するのにはこのようなメモリが……いや、騙されるな。ナッノ。
 今作り上げるメモリこそ、バージョンアップした真の完成形! 偉人と呼ばれる、世界に誇る彼らの生き様をメモリへと注ぎ込めれば、向かう所敵なし!」

 良いぞ良いぞ! と、屋上にて無理矢理テンションを上げるナッノ。そして鍋釜が煮詰まったのを確認すると、そこから1本のメモリを取った。

「あらゆる武具を使いこなす武人、その名も『ベンケイ』メモリ! どんな能力だろうと、ボクの科学と『ベンケイ』の武力で必ずや倒して見せよう!」

 強力なメモリの完成に心躍るナッノ。そしてそこいらの地面に落ちていた材料で即席で作った自作携帯で、アリエーヌとツクルノラが再び現れた事を知った。

「……よし、次こそはアリエーヌを倒して見せよう。この『ベンケイ』のメモリで!」

 嬉しさで顔を喜ばせるナッノ。一応と言う名目で、その後も鍋釜で作業し続けたのは、彼女が根っからの研究者気質だという事だろうか?




 世界芸術的美術館。ここにはオーナーである館長が世界中から集めた秘宝や名物が保管されており、そこに2人の女怪盗が現れていた。女怪盗アリエーヌ・ルパンと相棒ニコラ・ツクルノラの2人である。

「……ニコラ、きちんとここに保管されているのよね? デカイ・ジュエルだと思われるクレオパトランの指輪、があるんでしょ?」

「えぇ! えぇ、えぇ! あの三大美女……ヨウッキッヒ、オノハコマチ、クレオパトランの世界三大美女のうちの、エジプトの美女のクレオパトランの指輪。そこの20cm以上の大型宝石がデカイ・ジュエルじゃないかと思われます。ますます!」

 相変わらずのおべっかを使って褒め称えるツクルノラの言葉を聞き、アリエーヌは大きなその胸を腕で下から支えながら「そうねぇ〜」と神妙ぶった声を出す。

「……まぁ、そんなに時間はかからないと思うわ。だってここの警備の連中、もう全員倒れっちゃったから。ルパンマジック、素敵ステッキサンダー!」

 黒い杖を胸の谷間の中からにゅっと取り出したアリエーヌは、くるくると頭上で回転させるとそのまま雷を地面へと流して辺りに居た警備員全てをその場に倒れさす。

「流石、流石! やはり、この手際の良さこそアリエーヌ様の有能さの証明でございますです、はい!」

「それほどでも……あるけど〜!」

 相も変わらず軽いやり取りをする2人。

「……さて、これがお目当ての指輪、ね。早速怪盗らしく、サクッと取っちゃいましょ?」

「ですねぇ〜!」

 そう言って、アラームが鳴り響く博物館の中にて指輪が収納されたケースへと行くとそこから取ろうとしたが、そんな彼女よりも先に槍が現れてケースを割って指輪を取られてしまう。

「……っ!? 私よりも先に取るだなんて許せないわぁ! 何者の仕業!?」

「私ですよ、アリエーヌ。それにツクルノラ」

 そんなアリエーヌの質問に答えたのは、全身武装したHカップの白の道着の美女であった。背中には大量のミサイル、手には黒い長槍。そして靴のジェットパックによって宙に浮かんでいる彼女は、左眼の片眼鏡をピクリと動かしていた。

「エージェント・ナッノの『ベンケイ』フォーム! あらゆる武力を用いる偉人の力を借りて、あなた達2人を倒す!」

言うやいなやナッノは槍から手を離すと槍が消えて、今度は大槌へと姿を消していた。そしてその大槌を大きく振り回すと、そのままアリエーヌへと振り下ろしていた。
 しかしアリエーヌへと振り下ろされた大槌は、なにかに弾かれるようにして大槌が宙へと飛んで行った。

「……『ベンケイ』のハンマーが容易く!?」

「アリエーヌ様に何をするんです?! コイル光線、発射!」

 ナッノが攻撃が効かない驚く間にアリエーヌに攻撃された事に激怒するツクルノラは、銃を出して光線をナッノへと放つ。ナッノはハンマーを捨てると、今度は槍を出して回転にて防ぐ。

「くっ……!」

 そんなナッノの頭に強い衝撃が加わるとそのまま前のめりに前へと転がり、ナッノはそのまま自分から転がって地面を蹴る。

「敵は2人……アリエーヌとツクルノラの2人、なはず……」

 ナッノが振り返ると、そこには猫耳を生やした黒髪の和装侍が居た。Jカップという1mサイズくらいの大きな胸を持った彼女は2本の日本刀を持ち、ナッノと向かい合っていた。

「私達は2人だけではなく、私には偉人をモチーフとするメカの怪人が居るのですから。
 身長172cm、バストサイズは103cmのJカップ! メカと怪人でメカイジン! メカイジンシリーズ第2弾は《宮本武蔵》をモチーフとした《ミャーモトムシャシ》メカよーっ! 二刀流にてその偉人を倒しなさーいのよ!」

「にゃああああああ!」

 猫みたいな鳴き声をした《ミャーモトムシャシ》メカは、猫みたいにクルクルと回転して壁を走ってナッノへと向かって来る。それに対抗するように、猫のように引っ掻くようにして刀を振るっていた。《ミャーモトムシャシ》の引っ掻きに対して、ナッノは刀にて対抗していた。

「既に目的は達したわ! 今のうちに逃げるわよ……ツクルノラ! 逃げる用のメカイジンは用意してあるかしら?」

「勿論でぇす、アリエーヌ様! 今回のメカイジン、せーの! たゆんっ、とな!」

 ポチッと、ボタンを押すとそこから巨大なメカが現れる。そこから現れた全身に電気装置を取り付けられたその巨大な女は、懐から二丁の拳銃を取り出してクルクルと回転させていた。そして頭に取り付けられた電気照明の取り付けられた装置が力強く発光すると、巨大な身体に似合った大きな胸が大きく揺れていた。

「身長55.5m、バストサイズは32.4mのHカップ!メカと偉人でメカイジン!
 メカイジンシリーズ第3弾は《ビリー・ザ・キッド》をモチーフとした、《ビリビリ・ハ・キーット》メカ! このメカは二丁拳銃からレールガンを放つ拳銃攻撃メカで、あんな戦士なんて一発にて灰に出来ますです、はい!」

「そう……。じゃあ、撃ちなさい。《ミャーモトムシャシ》もろとも」

 ……マジでそれを言ってるのか、とナッノは《ミャーモトムシャシ》の剣術を受けながらそう思う。拳銃に溜まっている電気は、明らかに人を殺害するにはオーバーキルと言っても良いほどの壮絶な、強力なエネルギー。あんなのが放たれて、当たって、無事でいられるわけがない。

「(メカとは言え、部下をこんなにあっさりと切り落とす? まともな神経だとは思えない。ともかく、この《ミャーモトムシャシ》をなんとかせねば……)」

 しかしナッノは倒しきる事が出来なかった。相手は猫並みの身体能力で動き回る侍、対してこちらは武具を操る能力には長けていても動きが鈍重な大男をモチーフとしたメモリを使っている。元より勝負にならなかった。

「――――発射しなさい、ツクルノラ!」

 アリエーヌの強い口調の元、《ビリビリ・ハ・キーット》というガンマンメカからレールガンが放たれる。

 その時だった。

「おっりゃああああ!」

 そんな声と共に、ぴっちりと肌に吸い付くライダースーツに身を包んだ2人の女がバイクに乗って現れ、先頭の黒いライダースーツの女がバイクを横へと傾けて、そのまま自分からバイクを降りてバイクを巨大ガンマンメカへとその勢いで転がして来た。

「ちょ、ちょっとツクルノラ! バイク、バイクが来てるわよ!」

「大丈夫です、迎撃いたしますです! せーの、ポチッとな!」

 銃口がライダースーツの2人に向けられ、その銃口から予想した通り。予想以上の熱量を持って光線が放たれると、後ろの白いライダースーツの方が先に降りた黒いライダースーツをバイクで回収すると、そのままこちらへと向かって来た。

「お、おいっ、もしかして轢くつもりなのか?!」

 近付いても全く速度を落とさずに、逆にこちらへと勢いを持って近付くバイク乗り2人組。黒いバイク乗りの方は、そのままナッノから武器を取ると、バイクに乗った勢いで猫侍メカを大槌で吹っ飛ばす。

「に、にゃああああ!?」

 吹っ飛ばされた猫侍メカ、そしてその上から躊躇なくバイクで轢く。バイクで轢いて、猫侍メカが動かなくなるとバイクから降りて2人は近寄って来る。

「助けてくれてありがたいが、君達はいったい……」

 話を聞こうとするも、2人は何も言わずにただ無言でこちらを睨み付けて来る。

「なにか他に用なのか? それとも何か欲しいのが……」

 そう聞くと2人はヘルメットを脱ぐ。その顔はさっき会った顔で、ナッノも見覚えがある顔だった。

「黒山渚と白雪このは……? さっき会った2人が何故……?」

 妙に馴れ馴れしく聞いて来た黒山渚と、武器を持ち込んでいるとなんか注意して来た白雪このは。そんな2人が何故、ここに……。

「君っ!」「あなた!」

 と、2人は揃ってナッノの肩に手を取って強く握りしめる。あまりの痛さと突然の行動に驚いていると、白雪が代表して聞く。

「あなた、エージェント・ナッノ……いえ、ナッノ博士という名前で合ってるよね? そしてメモリという、特殊な武器を持っている。違う?」

「……!? な、なぜ、ボクの名前を……君達はいったい……」

 戸惑っているナッノを尻目に、アリエーヌとツクルノラコンビは大きな声でイラつきを表現する。

「むっきー!! たかが一般人に、あんたの作ったメカイジンがやられてるわよ! しかも、あんなあっさりと!?」

「し、しかたがありませんです! 《ミャーモトムシャシ》は出来うる限り猫のように、くるくると動きやすいように防御層を少なめにしてましたので……で、でもでも! この《ビリビリ・ハ・キーット》メカは連射性・防御性能も高く、たかが一般女子に倒されるほど柔では〜……と、とにかく攻撃しますわよぉ!」

 そう言って二丁の、レールガン付きの拳銃を2人に向ける。

「あっ、危ない! たかが一般人が、こんな場面に来ちゃいけない! だから早く逃げ……」

 言い切ろうとした、一般人である彼女達を守るために「逃げて」と。

 だが、2人は笑顔でメモリを、黒山渚は《ウィザード》を、白雪このはは《エスパー》のメモリを手にしていた。いつの間に、と思うほどの早業で2人はナッノからメモリを取っていたのである。

「大丈夫! 大丈夫! だって、こんな時のための私達なんだから!」
「まさか出番が来るとは思ってなかったけど……戦わないといけないわね!」

『ウィザード!』
『エスパー!』

 こんな時のため? 出番が来る?
 そして、なんでそのメモリが起動している?

 ナッノの頭の中で疑問が渦巻くが、2人はちゅうちょなくメモリを自分へと差した。

「超高性能ビリビリ光線、発射! たゆんっとな」

 勢い良く放たれるレールガン。その速さは光速並み、2人に防ぐ道はなかった。

「防御魔法!」

 黒山渚が大きな声で言うと大きな透明な壁が姿を現し、辺りを包む。その壁はレールガンを弾き、さらにその弾道を二丁の拳銃を持つ両腕へと向かわせる。
 がしゃん、という鈍い音と共に両腕は切断されて地へと落ちる。

「あれっ!? な、なんで両腕が!? えーい、ならば頭からカラッポレーザー光線を!」

「エスパーハリケーン!」

 ガンマンメカが動く前に、白雪このはの身体から青白い光が飛び出し、そして巨大メカを切断す。

「ちょ、ちょっとツクルノラ! これって!」

「いや〜、ここまでやられるとやっぱし……」

 強く、そして輝かしい光がメカを中心として収束。そしてそのまま大きな爆発音と共に、メカは爆散した。「こんな展開は……アリエーヌゥゥゥゥ!」という声が彼方へと消えていく頃、ナッノの目の前には2人の戦士が立っていた。

 1人は黒い魔導師の戦士。Lカップの大きく揺れ動く胸に張りつくシースルーの薄い生地の服。そして手足には千切れた鎖付きの枷が付いており、頭には大きな魔女帽子と共に猫のぬいぐるみが付いている。
 もう1人は白い和服の戦士。Mカップのこれまたたゆんたゆんと揺れる胸は和服の厚い服生地を押しのけて主張し、腰にはフラフープを思わせる円状の物体が高速で回転している。そして頭に黒い帽子を深々と被って、右目の赤い瞳は静かに光り輝く。

「黒き衣は王道への道! ギガウィザード!」
「白き衣は正道への道! ギガエスパー!」

「「たゆんと弾ませ、野望を揺るがす! 2人はジャスティスライダー!」」

 どんっと、そんな効果音が聞こえそうなくらい華麗な変身ポーズを決めるが、ナッノはあまりの訳が分からなさに、ただ茫然とするしかなかった。


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メカイジン第2弾;ミャーモトムシャシ
偉人モチーフ;宮本武蔵
身長;172cm
バストサイズ;103cm
バストカップ;Jカップ
外見;猫耳を生やした黒髪の黒猫っ娘侍。Jカップという1mサイズくらいの大きな胸を持っており、2本の日本刀と猫独特の長い爪とふかふかの毛並が特徴。
説明;ツクルノラが《宮本武蔵》をモチーフとして作ったメカイジンの1体。高性能AIを搭載し、猫のような俊敏で、なおかつ予測不可能な攻撃を得意とする。相手を一撃で追い詰めるよりかは、二刀流と猫の爪攻撃による多段攻撃での戦闘が彼女の戦闘スタイルだにゃー。
欠点;身軽さを優先させた上での防御性能の低さ

メカイジン第3弾;ビリビリ・ハ・キーット
偉人モチーフ;ビリー・ザ・キッド
身長;55.5m
バストサイズ;32.4m
バストカップ;Hカップ
外見;全身に電気装置を取り付けられた巨大なガンマン型娘。胸の谷間に二丁の拳銃を入れている。頭にあるガンマンハットには電気照明付きのレーザー発射装置が取り付けられている。
説明;ツクルノラが《ビリー・ザ・キッド』をモチーフとして作った巨大メカイジンの1体。二丁の拳銃から光速のレールガンを発射し、ハットのレーザーでさらに追い詰める遠距離専門ガンマンメカ。拳銃から発射されるのは空気中の塵を固めて発射するレールガンなため、弾の制限を失くす事に成功した。
欠点;電気対策ゼロ
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