爆乳ライダーL&M 第3話

帝国城摂政 作
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《前回までのあらすじですってよ、奥さん!》
 暴走特急を乗っ取ったアリエーヌとツクルノラの怪盗コンビであったが、ギガウィザードとギガエスパーの2人にぶった斬られてしまう。怪盗コンビを退けるも、2人には新たな危機が迫っていた。ツクルノラがジャスティスライダーを抹殺する為に用意した、《ナイトンゲール》メカが。


「きぃぃぃぃ〜! ムカつく、ムカつく! ムカつくぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅんだわわわああああああぁぁぁぁぁぁ!」

 バンッ!
 バンバンッ!

 と、街の裏側に作ったアジトにて隠れ住んでいるアリエーヌ・ルパンは何度も地団太を踏んで、猛烈な怒りを表していた。それに対してニコラ・ツクルノラは冷蔵庫からリンゴジュースを取り出して、アリエーヌの前に置く。

「だ、大丈夫ですよ、アリエーヌ様。あいつらの戦闘パターンは理解しました。そして、この前保険に出した《ナイトンゲール》メカの活動も確認。もうあいつらの好き勝っ手にはさせませんですよ、はい」

「……ぐすん。次の目標はなんだったかしら?」

「はい、はい! 次の目標は豪華客船メリーメリー号に搭載されているとされる、超科学装置! それの動力部に使われている鉱石が、今回のデカイ・ジュエルだと思われる物です!」

「そう、なら行こうじゃない」

 今まで泣いていたのが嘘のようにすっきりとした顔で、アリエーヌは凛とした顔を見せる。その顔にうっとりとした表情で眺めるツクルノラ。

「――――メカイジンシリーズ第6弾、《キューリ夫人》メカでね」


 "海に浮かぶ100億の宝箱"。それがこの船、メリーメリー号に付けられた俗称である。実際に100億円も使って作られた訳じゃないんだが、船全部に黄金色で完全塗装されている豪華なこの船のことを、ムダにお金をかけられているという意味でそう名付けられている。そんな船の上で1人、ナッノ博士は黒いドレス姿でデッキの上に立っていた。目元を隠すように白い仮面を着けて、まるで仮面舞踏会にでも迷い込んだようであった。

「この船にあるとされる、特殊光線を発射する超科学装置。その動力部に使われている宝石……。確かに怪盗コンビが狙うには相応しい大きさの宝石ね」

 超科学装置の設計図をざっと見渡しながら、ナッノ博士は書いてある内容について近くに居たエンジニアに聞いていた。エンジニアはコクリと頷きつつ、ナッノ博士が質問してくる高度な科学技術用語についていけずに、目を回していた。

「……気にしなくて良いですよ。単なる確認かなにかですよ。別に答えを求めている訳でも、解答が欲しい訳でもないですし」

「は、はぁ……」

 設計図を閉じたナッノ博士は、分解用のスパナを用いてネジなど見えない超科学装置を分解していった。そして中から宝石を取り出すと、エンジニアの方を見ていた。

「……別に良いんだけれども、その宝石を使うよりかはAT289を使うべきだよ。今の機能を使うんだったら、そんな高価な物を使う意味なんてないし」

「す、すいませんです……」

 そう言って機械から宝石を取り出したナッノ博士は、エンジニアの傍から離れると船の奥の方へと向かって行った。

「ほい、これが今回狙われている宝石だよ」

「「わ〜い、宝石だぁ〜!」」

 と、白いドレスに身を包んだ白雪このはと黒いドレスに身を包んだ黒山渚の2人は、宝石を受け取って嬉しさを全身で表現していた。ナッノ博士は溜め息を吐いて、ドレスの懐から手紙を取り出していた。

「【怪盗っぽく予告状でぇす! メリーメリー号の超科学装置に搭載されている大きな宝石を頂に参る! A&T】、ね。予告状を出すのは怪盗っぽいですけれども、なんで今回のは予告状を出しているんだか……。罠、の可能性がありそうだね」

「罠だとしても、やるしかねぇだろう! このは、この宝石を頼む!」

 黒山さんはバシッと両手で頬を叩いて気合いを入れると、持っていた宝石を白雪さんに渡す。

「えぇ、渚の言う通りね。例え罠だとしても、この宝石がもしデカイ・ジュエルだとしたら、彼らの望みが叶う可能性が出て来るんでしょう? ならば、阻止するのが私達の役割だと言うのです。ジャスティスライダー、正義の使者としてね」

 と、このはも気合いを入れる。黒山さんと違うのはぴょんぴょんと飛んで運動体勢になっている事だけれども。その際にMカップと言う大きな胸が揺れるが、いつもの事である。ナッノ博士は辺りをきょろきょろと見渡す。

(あれがデカイ・ジュエルなのか、そうじゃないのか。それはボクには分からない。だって、デカイ・ジュエルとはなんなのかをボクは知らないから)

――――デカイ・ジュエル。それはアリエーヌとツクルノラの2人が狙っているものであるが、どういう基準でデカイ・ジュエルとなるのか。そうならないのか。それが分からないのだ。

(まぁ、今までは博物館やら輸送列車と言った、一般人が居ない場所だったけど、今回は一般人も乗っている船での戦闘。2人の戦闘力は確かだが、周りの人間に危害が及ばないとも限らない。
 ……ここは、ボクが一般人を守らなければ……)

 そんな事を考えていると、客船の奥から女の子の可愛らしい悲鳴が聞こえてきた。

「きゃあああああ!」

「今の悲鳴は!」「行ってみましょう!」

 ジャスティスライダーは正義の味方として、女の子の悲鳴が聞こえてくる方へと向かって行った。



 女の子の悲鳴が聞こえた場所に行くと腰を抜かして怯えている8歳くらいの女の子と、海から巨大なロボットが現れていた。
 そいつは黒いドレスを着た、金髪の巨大なイタリアン女性。ドレスを破かんばかりの、巨大な乳袋が大きく揺れていた。そして赤い瞳はくるくると回転しながら、こちらを睨み付けていた。そして、その長い金髪の頭が割れると、中から2人の人間――――そう、アリエーヌとツクルノラの怪盗コンビである。

「身長168m、106mのJカップ! メカと偉人で、メカイジン!
 超巨大メカイジンシリーズ第6弾、《キュリー夫人》をモデルに、水陸両用に長けたこの《キューリ夫人》メカで、デカイ・ジュエルをゲットするですよ〜!
 ……ツクルノラ! さっさとやりなさい!」

「あらほれさっさ〜! と言う訳で、早速発動しましょう!
 せ〜の、今回の山場〜! たゆんっ、とな!」

 ポチッとツクルノラがボタンを押すと共に、ドレスが破けて、中から緑色のスキューバスーツが現れる。彼女の170m近い巨大な身体に似合ったJカップの胸にぴっちりと張りついているその大きな胸のラインが強調されており、そして彼女達が中に入ると同時に金髪が大きな皿へと変わっていた。

「《キューリ夫人》メカの山場、それは水陸両用の河童フォームです! きゅーりだけに、河童ってね! では、まずは胡瓜マシンガン発射! たゆんっ、とな!」

 すると、河童を思わせる緑色のレオタードスーツを着た《キューリ夫人》メカの口が大きく開くと共に、そこから大量の胡瓜が船に向かって放たれる。
 白雪さんと黒山さんの2人はそれぞれウィザードメモリとエスパーメモリを取り出すと、それぞれギガウィザードとギガエスパーの2人に変身する。

「エスパーバリア!」

 ギガエスパーへと変身した白雪さんはすぐさまバリアを張って、胡瓜状のマシンガンを防いでいた。その間にナッノ博士が、悲鳴を上げた幼い少女と他の乗客を船の中へと案内する。

「怪盗達! お目当ての宝石はここだぜ!」

 と、ギガウィザードへと変身した黒山さんは宝石を見せつけると、河童メカの瞳がギガウィザードの方へと向いてその眼が赤く光る。

『ツクルノラ! あの宝石よ! あの宝石を奪いなさい!』

『よいよいさ〜! 続いて尻子玉ならぬ乳子玉砲! 発射!』

 河童メカの手が自分の大きな胸へと伸びると、それをたゆんっ!たゆんっ!と自分の手で揺らすと、彼女の胸の谷間から大きな球が現れる。そしてその球が2人目掛けて放たれる。
 ギガウィザードは猫のぬいぐるみを掲げると、ぬいぐるみの周りに多くの火炎の球が現れて、お互いに打ち合いとなる。

『パンがないなら、皿を投げれば良いじゃな〜い! 皿ブレッド、たゆんっとな!』

 河童メカの頭部の皿に火炎が纏われると、その頭上に大きな皿型の火炎弾が生まれる。そして2つ生み出すと共に、その真ん中に手を突っ込んでいた。腕を回転させると火炎の皿が大きくなっていき、円形の武器となっていた。そして回転する火炎の武器にて2人組へと向けられていた。

「っ……エスパーブレード!」

 ギガエスパーはバリアを解除して剣の形にして円形の武器を防ぐと共に、ギガウィザードは魔法にて機関銃を作り出していた。機関銃を作り出すと、その照準を河童メカの胸元へと向けていた。
 ギガウィザードが引き金を引くと、河童メカはのけ反るようにして海の中へと落ちて行った。しかしすぐに海から出て来ると、船の上へと乗る。

『ちょっとツクルノラ! これからどうやって宝石を取るつもりなの? このメカから出ないといけないんじゃない?』

『それに関しては問題ないですよ、アリエーヌ様! では、今回の山場〜第二弾! たゆんっとな!』

 河童メカの背後から甲羅が出て来ると、その甲羅から触手が何本も現れる。その触手はギガウィザードとギガエスパーへと伸びていく。

『あの触手が自動的にデカイ・ジュエルを取って来てくれるって訳です! 名付けて、夫人だから従者にやらせれば良いよね作戦です!』

 ふふん、と誇っていたツクルノラの声ではあったが、すぐにそれは慌てた声へと変わっていた。

『……ねぇ、ツクルノラ? あの触手、全部斬られているんだけど?』

『えっ? お、おかしい! 最も成長速度の速い植物であるくぬぎを対象にしたんですけれども……あ、あれ? きゅうりになってる!? これじゃあ、ダメじゃないですか!』

『……っ! ツクルノラの馬鹿〜!』

 きゅうり並み(果たして植物として速いかどうかは分からないが)の成長速度で伸びる触手を全部斬った2人は、そのまま2人で両手を繋ぐ。そして、お互いにお互いの胸を合わせてたゆゆ〜んと揺らすと、2人の持つ武器にエネルギーが溜まって行く。

「エスパー……」「ウィザード……」
「「ジャスティス・アタック!」」

 胸を揺らす事で溜まったそのエネルギーを武器へと溜めると、そのまま河童メカにぶち当たって河童メカが爆発する。爆発した後に中から、アリエーヌとツクルノラの2人がそのまま船の中に落ちて来る。

「ど、どうするの、ツクルノラ?! これからどうするの!?」

「……ご、ごご、ご安心を。今回の山場は第3弾もありますので! と言う訳で、ナイトンゲール!」

 ツクルノラがそう言うと、サッとギガエスパーの手からデカイ・ジュエル候補の宝石が奪われる。

「……えっ?」

「なんで、あなたが?」

 ギガウィザードはそう言って、彼女――――最初に悲鳴を上げた8歳くらいの女の子の方を見る。
 可愛らしい赤毛の少しウエーブした髪に、年齢にしては少し大人っぽい顔立ち。赤いコートに身を包んだ125cmくらいの幼い彼女は、小さな手に宝石を持っていた。
 彼女は盗んだ宝石を、ツクルノラに手渡していた。

「な、ななっ!? なんでその女の子が、宝石を?!」
「ど、どういうこと!?」

 と、2人が困惑していると、その幼い女の子がニヤリと笑っていた。

「わたしのなまえ、雨洞優。年齢は7歳。身長は124.9cmのAカップ。
 ――――そして、このメモリを使う者、です」

 雨洞優と名乗った彼女は2本のメモリを取り出し――――『F』・『S』と書かれたメモリを取り出して、そのメモリのボタンを押していた。

『フォックステイル!』
『シノビ!』

 彼女がくるりと一回転すると、腰回りにベルトを着けていた。そしてベルトに2本のメモリを挿し込むと共に、雨洞優の身体が変化していた。
 ぐぐぐっと手足が伸びて、女の子っぽい顔が大人びた顔立ちへと変わる。そして赤いコートを押しのけるようにして、胸が風船のように膨らんでいく。赤いコートが羽織りのように小さくなり、彼女は190cmくらいの高身長、そしてRカップという巨大な胸を持つ美女へと変わっていた。そして愛らしい狐の耳と九本の尻尾が伸び、網タイツの扇情的な格好に変わっていた。

「ふふっ」

 そうやって笑う大人びた雨洞優の手には2本のメモリが握られていた。

「「そっ、それは!?」」

「これがなんなのか、あなた達には分かるよね?
 ――――そう、これはあなた達のメモリよ」

 雨洞優が手に持っているのは、『エスパー』と『ウィザード』のメモリの2本――――2人がジャスティスライダーへと変身する為に使うメモリだった。

「『シノビ』のメモリは素早く動く事に長けたこのメモリ、あなた達はメモリが取られた事も気付いてなかったみたいね♪」

 パリンと2本のメモリを潰すと共に、雨洞優はアリエーヌとツクルノラの2人に近付いていた。すると、ツクルノラはニコリと笑っていた。

「全長1.89nmの、超極小怪人! 個にして全の、メカイジン! メカと偉人でメカイジン!
 メカイジンシリーズ第0弾は《ナイチンゲール》をモチーフとした、《ナイトンゲール》メカ! このメカは人間の体内に入り、その宿主を我々の配下へと変える素晴らしいメカイジンなのです! まぁ、変身メモリを壊されたあなた方には、もう関係ない話ですがね。うぷぷ〜!」

 ツクルノラは笑うと、雨洞優は九本のもふもふとした狐の尻尾を揺らしていた。そして、懐から1枚のお札を取り出すと地面へと叩きつけていた。白い煙が発生して3人を包み込み、彼女達は消えていた。
 後に残されたのは宝石を取られ、さらに変身するために使う2本のメモリが壊された事。そして突然の敵に驚く、正義の戦士の姿だった。

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メカイジン第6弾;キューリ夫人
偉人モチーフ;キュリー夫人
身長;168m
バストサイズ;106m
バストカップ;Jカップ
外見(夫人モード);黒いドレスを着た、金髪の巨大なイタリアン女性。ドレスを破かんばかりの、巨大な乳袋。くるくると回転する赤い瞳。
外見(河童モード);緑色のぴっちりと身体のラインに張り付くレオタード姿、金髪の代わりに大きなお皿。
説明;ツクルノラが《キュリー夫人》をモチーフとして作ったメカイジンの1体。ドレス姿の下に河童の姿を持っており、水陸両用のメカイジン。河童の皿や甲羅などを連想させる武器を使う。
欠点;きゅうりの成長速度を計算に入れてなかったところ

メカイジン第0弾;ナイトンゲール
偉人モチーフ;ナイチンゲール
全長;1.89nm
宿主;雨洞優(8)
説明;個にして全の、集団で活動するメカイジン。肉眼では見えないくらい極小のメカイジンであり、人間の宿主を代わりに乗っ取る能力を持っている。偉人モチーフがナイチンゲールだけあって、再生能力が高い設定となっている。
所持メモリ;『F(フォックステイル)』、『S(シノビ)』
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